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【魔の召使い】
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1:
享楽 ◆MWWd7XAwZQ
冬も深まり始めた12月の事だった。友人のトモキが自殺した。原因はいじめ…。トモキとは幼い頃からの友人であり、よきライバルだった。だがいじめの事については一言も相談してくれなかった。トモキは俺に心配をかけないように自分一人で抱え込んでいたのだ。 《ちくしょう!!トモキの奴いじめなんかに負けやがって!なんで俺に相談してくれへんかったんや?力になってあげる事もできたかもしらんのに…》 疑問ばかりが頭の中をかけめぐる。考えても考えても答えなどでるはずもない。そうして俺が考えている間に形式だけの葬式は終わりを迎えようとしていた。火葬場に迎う前に最後にトモキの顔を見る事ができた。 マネキンのように無表情で生気のない顔だったが俺にはトモキがとても悔しがっているように見えた。
2006-04-10 22:36:00 -
212:
享楽 ◆MWWd7XAwZQ
『早く合鍵置いてでてってよ!迷惑なんだってば!』カオリは男にとどめの言葉をあびせた。すると男は 「俺をふっといてお前だけ幸せになるんなんか許さん!お前の幸せ奪ったる。」と言いポケットから折り畳みナイフを取り出した。男の目は完全に座っている。《これってやばいんちゃうん…。》俺が一人焦っていると男は俺に向かい 「人の女奪いやがって!殺したるわ!」 と叫ぶと靴のまま部屋にあがりこみ俺に近づいてきた。
2006-05-02 14:36:00 -
213:
享楽 ◆MWWd7XAwZQ
「ノブユキ君大丈夫?怪我してない?アタシ必死で…。」 灰皿を持つカオリの手は震えていた。元彼は頭から大量の血を流し痙攣している。『俺は大丈夫やで。怪我もしてないし…。それよりこの場所やばくない?多分コイツもガイコツに魔法かけられたと思うで。必死に俺殺そうとしてたもん…。』俺がそう言うとカオリも 「うん。多分そうやと思う。この人普段怒ってもこんな風にならへんかったもん。それに人を殺す勇気もないと思うし…。」 どうやら同じ事を考えていたらしい。とりあえずここは危ないので俺たちは部屋を後にした。
2006-05-02 19:41:00 -
214:
享楽 ◆MWWd7XAwZQ
《外に出たものの、いったいどこに隠れたらいいんやろ?俺の家はオトンとオカンが死んでるし、もしかしたらあの男おるかもしらんし…。》頭の中はその事でいっぱいだ。懐中時計を見るとあれから三十分が経っていた。《残りは後三時間半かぁ。長いなぁ…。》カオリの手を引き駅前の方へと歩いていた。すると後ろから 「おーい。そこの君たち少し待ちなさい。」 と声がした。振り返ると自転車に乗った警察官が近づいて来ていた。
2006-05-02 19:55:00 -
215:
享楽 ◆MWWd7XAwZQ
俺たちはその場に立ち止まった。警察官は俺たちの前に自転車を止め 「君たち学生だよね?今日は学校はどうしたの?」 と聞いてきた。見たところ警察官に成りたての若い交番勤務の警官だ。きっと何か手柄がほしいのだろう。『ちょっと訳あって今日は行ってないねん。』 と俺は言った。本当の理由を話した所で相手にされないのは解っていたからだ。「んー。学校にはちゃんと連絡したのかな?念のため二人の名前と住所を聞かしてくれないかな。」 と言い警察官は手帳とペンを取り出した。
2006-05-02 20:17:00 -
216:
享楽 ◆MWWd7XAwZQ
「じゃあまずは君から。」警察官はカオリにむかい言った。カオリは聞かれると同時に住所と名前を言った。早くこの場を去りたいという俺の気持ちをわかってくれたのだろう。 「次は君の番。同じように名前と住所を言って。」 『スギタノブユキ。住所は…』 「ちょっと待って!もう一度名前を言ってくれる?」俺が名前を言った瞬間に警察官はペンを止め、じっと俺の顔を見つめている。《なんやろ?》俺はそう思いもう一度名前を言った。 「少し待っていなさい。」そう言うと警察官は俺たちから少し離れ、無線を使い何か話している。少しすると警察官はすこし顔を強ばらせ俺たちの所に戻ってきた。
2006-05-02 20:31:00 -
217:
享楽 ◆MWWd7XAwZQ
「スギタノブユキ君だね?君に両親殺害の疑いがかかっている。今応援を呼んだからおとなしくその場で待つんだよ!君を逮捕する。」 戻ってくるなり警察官は俺に向かってそう言った。《嘘やろ?俺が殺した事になってるん?なんで?オトンの遺書とかあったやん!》 『いやいや、俺殺してないで!あの二人俺が寝てる間に勝手に喧嘩して、その結果オトンがオカン殺してんやん。遺書にも書いてたやろ?』訳がわからない!俺は必死になり否定した。警察官は「嘘を付くな!報告では君の両親は刃物で全身をメッタ刺しされていたらしいじゃないか!部屋に落ちていた刃物から君の指紋も検出されているんだぞ!」 と怒鳴った。
2006-05-02 20:47:00 -
218:
享楽 ◆MWWd7XAwZQ
全身をメッタ刺し?刃物から俺の指紋?訳が解らない!俺が見た光景とはまったく違うのだ!《もしかしてコイツ等にも魔法が…。》それしか考えられなかった。《そうやったらコイツ等に捕まったら殺される。》俺はカオリの手を強く握った。カオリは俺の目を見つめ小さく頷いた。その瞬間俺は警察官の自転車を蹴倒し、警察官に背を向け逃げた。「こら!お前逃げても無駄だぞ!今すぐ止まれ!止まらないと撃つぞ!」 警察官は大声で叫んだ。だが俺はそんな言葉など聞こえていないふりをしてカオリの手を引き必死に走った。…パーン………ビシッ!!警察官は俺たちの足元めがけ発砲してきた。弾丸は俺の足元の少し横に当った。《もし当ったら…。》そんな事を考えると冷や汗が流れたがとにかく俺は必死に逃げた。ふと見ると小さな曲がり角がある。そのまま走るといつかは弾丸が当りそうなので俺はその曲がり角をまがった。 パンパンパンパン!曲がった瞬間に四発の発砲音が聞こえたが俺たちは振り返る事無く走り続けた。
2006-05-02 21:02:00 -
219:
享楽 ◆MWWd7XAwZQ
俺たちはしばらく走り続け、息苦しくなってきたので歩く事にした。警察官に発砲された事と全力で長時間走った事で、心臓の鼓動が激しくなっているのがよく解った。ふと周りを見ると駅の近くのホテル街まで来ていた。朝方という事で辺りには全く人気がない。 「さっきの警察官にはびっくりしたね!まさか撃つとは思わなかった。それにしても疲れたね。こんなに走ったの久しぶりやわ。」 カオリは息を切らしながら俺に話し掛けた。 『俺も撃ってくるとは思わんかったわ。びっくりした。当らんでよかったな。』と辺りを見回しながら行った。こういう所に来るとどうもキョロキョロしてしまう。《カオリとこんなとこ入れたらなぁ…。》そう思ってると「ホテルに入る?今の時間帯やったらサービスタイムとかあるから安いしね。」とカオリが言う。俺はびっくりしてカオリを見た。するとカオリは顔を真っ赤にしながら「変な意味ちゃうで?非難するのにちょうどいいかなって思ったからやで…。」と恥ずかしそうに言った。『そうやな。部屋に絶対入ってこられへんもんな。』俺達はホテルに非難する事にした。
2006-05-02 21:59:00 -
220:
削除削除されますた
あぼ~ん -
221:
享楽 ◆MWWd7XAwZQ
いざホテルの中に入るとなぜか変な気持ちになる。非難のためとわかっているのだが、頭のどこかでは少し期待しているような…。パネルで適当に部屋を選び俺たちは部屋の中へと入った。部屋のなかは大きなベットと大きな薄型テレビがあった。テレビの下にはゲームのコントローラーとマイクがついてあり、カラオケやゲームができるようになっていた。 『なんかいっぱいあるなぁ!こんだけあったら時間けっこう潰れるなぁ!』 俺は少し楽しくなりカオリに話し掛けた。 「うん。テレビ見たりゲームしたりしていたらあっという間だろうね!残り時間って後どれぐらいなの?」俺は懐中時計をポケットの中から取り出した。時計の針は二時半を指していた。『今で後半分やで!早く時間なったらいいのにな。』俺がそう言うとカオリは 「後半分かぁ…。時間になったらお祝いしよっか!ケーキ持ってきてもらっといて誕生日みたいに、ロウソク消してお祝いしよう。」と言いフロントに電話を掛けた。
2006-05-02 22:18:00