小説掲示板【魔の召使い】のスレッド詳細|夜遊びweb関西版

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【魔の召使い】

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  • 1:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    冬も深まり始めた12月の事だった。友人のトモキが自殺した。原因はいじめ…。トモキとは幼い頃からの友人であり、よきライバルだった。だがいじめの事については一言も相談してくれなかった。トモキは俺に心配をかけないように自分一人で抱え込んでいたのだ。   《ちくしょう!!トモキの奴いじめなんかに負けやがって!なんで俺に相談してくれへんかったんや?力になってあげる事もできたかもしらんのに…》       疑問ばかりが頭の中をかけめぐる。考えても考えても答えなどでるはずもない。そうして俺が考えている間に形式だけの葬式は終わりを迎えようとしていた。火葬場に迎う前に最後にトモキの顔を見る事ができた。 マネキンのように無表情で生気のない顔だったが俺にはトモキがとても悔しがっているように見えた。

    2006-04-10 22:36:00
  • 51:

    名無しさん

    アゲ??

    2006-04-13 23:35:00
  • 52:

    名無しさん

    アゲ

    2006-04-14 01:14:00
  • 53:

    名無しさん

    ずもーん

    2006-04-14 11:05:00
  • 54:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    俺は早足で家に帰った。怖くなりシンイチとヒロがこの後どうなるかなんて見る気がしなかった…。自分の部屋に戻ってきた時には軽く息切れをしていた。俺はベットに寝転がりガイコツの方を見る。ガイコツは俺の机の上でちょこんと座りながらこっちを見ている。どうやら俺の机の上をえらく気にいったみたいだ。    『なぁ、あの二人ってほんまに死んでしまうんか?』一応ガイコツに聞いてみた「もちろんでございますよ。私の鎌からは逃れられません!なぜですか?」  『なんかあっけないなぁって…。いまいちピンとこえへんやん。あれだけで人間が死んでしまうなんて。』「死なんてそんなものですよ。明日になればもっと実感が湧く事でしょう。」 ガイコツは当たり前のようにこう話した。《コイツもあっけないよなぁ。まぁ人の命の重みなんかわからんよな。》

    2006-04-14 20:06:00
  • 55:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    『あのさ、その鎌って人を切る事ってできひんの?』コイツはさっき俺の目の前でシンイチとヒロを確かに切った!だがシンイチとヒロはまったく気付いていないし怪我もしていなかった。まぁコイツは俺以外には見えないから気付くはずはないけど…。「ご主人さま。この鎌は人間を傷つけたりする事はできません。そもそもこの鎌は私が魔法をかけるための物でございますから…。」《ふーん。そーなんや。》

    2006-04-14 20:14:00
  • 56:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    その日の夜俺は夢を見た。夢の中で俺は真っ白な空間で立っていた。向こうのほうから誰か歩いてくる。じっと見ているとそれはトモキだった。トモキは俺の目の前で立ち止まり、俺ににっこりと笑いかけ『ありがとう。』と言うと反対を向いて歩きだした。「ちょっと待ってくれ!」俺はトモキにそう言ったがトモキには声は聞こえてないみたいで振り返らない。俺がトモキの後を追い掛けようとしたその時………ジリリリリリ……ジリリリリリ…目覚ましの音で目が覚めた。

    2006-04-14 20:23:00
  • 57:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    《不思議な夢やったなぁ。いや、アレは夢じゃない!天国のトモキが俺に礼を言いにきたんだ!》俺は目覚ましを止めそう思った。  『なぁガイコツ!俺すごい夢見た!トモキが夢に出てきて俺に《ありがとう》って言ってくれてん。』   「さようでございますか。きっとご主人さまに一言だけでもお礼をいいたかったのでございましょう。」 《やっぱり契約してよかったなぁ。》そう思いながら服を着替え俺はいつも通りリビングに向かった。

    2006-04-14 20:31:00
  • 58:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    リビングに着くといつもこの時間は洗濯物に追われているオカンがソファーの上で熱心に新聞を読んでいる。《めずらしい事もあるもんやなぁ。》オカンは普段新聞などまったく読まない。読んだとしてもテレビ欄ぐらいの物だ。俺は朝ご飯を食べるためにイスに座った。その時オカンが俺に気付き 『ちょおアンタこれアンタの学校の子ちゃうの?ミナミシンイチって子とスガワラヒロって子。』俺はその言葉にびくっとし「そぉやけどどうしたん?あの二人なんかしたん?」と聞く。大体は解っていたがあえて俺は知らないふりをした。ここで変に《死んだんやろ?》とか言ってもおかしいと思ったからだ。『すごい事になってるわよ!集団で暴行を受け意識不明の重体って!!ひどい事をするものね。アンタも気つけや?』

    2006-04-14 21:31:00
  • 59:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    《はぁ?なんで死んでないねん!》俺はガイコツに聞きたかったが当然オカンの目の前で話かける訳にはいかない!オカンにはガイコツは見えていないからだ。俺は朝ご飯を急いで食べ、家を出た。家を出てすぐ俺の肩に乗っているガイコツに話掛ける。        『どういう事なん?あの二人死んでないやん!』  ガイコツは余裕たっぷりに答えた。        「問題ございませんよ。私の魔法の力は絶対でございますから。今は死んでいなくても、すぐに死ぬ事でしょう。逃れる事など不可能でございますからね。」 余裕たっぷりで答える。《ほんまかなぁ?まぁもし死なんかっても、もう一回やらしたらいいか。》そう思っている間に学校に着いた。

    2006-04-14 21:54:00
  • 60:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    学校に着き教室に入るとみんなは騒がしく話をしていた。《シンイチとヒロの事やろーな。》俺は席に付きいつも通りに授業の用意をしていると          『なぁなぁノブユキ今日の新聞見た?なんかシンイチとヒロやばいらしいで!!昨日駅前でしばかれて意識不明の重体やって!みんなその話ばっかしてるで!』     とツヨシが話かけてきた。ツヨシとは普段あまり話をしない俺にとってはどーでもいいような奴だ。だが話相手がほしかったのかめずらしく俺に話かけてくる。   「知ってるで!朝オカンが新聞見て言ってたから。まぁアイツ等ナンパばっかしてたからトラブルに巻き込まれたんちゃう?」    俺は冷たく言った。その時だった。急に放送が入る。『臨時集会を行いますので全校生徒は行動に集まりなさい。』

    2006-04-14 22:15:00
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