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【魔の召使い】

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  • 1:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    冬も深まり始めた12月の事だった。友人のトモキが自殺した。原因はいじめ…。トモキとは幼い頃からの友人であり、よきライバルだった。だがいじめの事については一言も相談してくれなかった。トモキは俺に心配をかけないように自分一人で抱え込んでいたのだ。   《ちくしょう!!トモキの奴いじめなんかに負けやがって!なんで俺に相談してくれへんかったんや?力になってあげる事もできたかもしらんのに…》       疑問ばかりが頭の中をかけめぐる。考えても考えても答えなどでるはずもない。そうして俺が考えている間に形式だけの葬式は終わりを迎えようとしていた。火葬場に迎う前に最後にトモキの顔を見る事ができた。 マネキンのように無表情で生気のない顔だったが俺にはトモキがとても悔しがっているように見えた。

    2006-04-10 22:36:00
  • 2:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    火葬場に迎うバスに乗り込む。この後トモキは火葬され骨だけになってしまう。もうトモキには会う事はできないのだ。そんな事を考えていると涙がでてきた。俺は涙がこぼれないようにそっとハンカチで拭いた。その時であった!前の座席の会話が俺の耳に入った。  『トモキ君の自殺の原因ってシンイチ君とヒロ君らしいよ。』「えっ!やっぱりあの2人なの?トモキ君の事気に入らないって言ってたもんね。真面目ぶってるって!」 シンイチとヒロ…確かにあの2人ならやりかねないな!シンイチとヒロはいわゆる不良と呼ばれる存在だった。2人でコンビを組めば誰も逆らえないほどの凶悪な奴ら!一度なにか気に入らない事があると徹底的に暴れる!そんな奴らだ。話はまだ続く…『なんかね、トモキ君お金とかも取られてたみたい!殴られたくなければ金持って来いってな感じで!』「まじで!!でもそれってばれていないの?」『それがね、遺書も何もなかったからばれていないんだって!』 俺はこの会話を聞きしばらく放心状態に陥った…。そしてその後シンイチとヒロに殺意を覚える。

    2006-04-10 22:55:00
  • 3:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    火葬場に着きバスから降りる。この時俺は悲しみで頭がいっぱいで火葬場に来る道中で聞いた話など忘れていた。会場は悲しみで包まれ周りの人々は思い思いの言葉をトモキに投げ掛けた。しばらくすると棺桶は静かに炎の中に飲み込まれて行き灰と遺骨だけの姿になり目の前に表れた。    《これがトモキ?うそやろ?まったく面影ないやん。》何かトモキに対する全ての物が灰になってしまったような、そんな感じに襲われた。俺は遺骨に目を向ける事ができなかった。

    2006-04-10 23:06:00
  • 4:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    無事葬式の全てが終わり俺は帰路に着く事になった。12月の冷たい風が俺の周りを吹き抜け体温を奪い去り喪失感だけを残していく。1人淋しく歩いている時バスで聞いた会話がよみがえった!なんとも言えないほどの怒りが込み上げてくる!《シンイチとヒロ、あいつらがトモキを殺したんだ!あいつらがいなければトモキは自殺なんかしなくてよかったはず!!あいつらも死んだらいいねん!殺したろか!》だが俺1人でとても太刀打ちできる相手ではない。まともにやりあえば必ず負ける…。《まともにやりあえば?…まともにやりあう必要なんかないやん!背後から刃物で刺したら…。よし!トモキ仇とったる!》   俺は急いで家に戻り手袋と包丁を手提げ袋に詰め込み家を出た。

    2006-04-10 23:21:00
  • 5:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    近づいて改めて男を見る。先の尖ったブーツ、レザーの細身のパンツにデニムのような生地のジャケット。とんがりぼうしみたいなのを深くかぶっているために顔はよく見えない。とにかく全身黒づくめだ。肌が異様に青白く少し気味が悪い…。 『なに?急いでるんやけど!』気味が悪かったが勇気をふりしぼり言ってみた。すると男はこう答えた。「小僧。おまえは今から人を殺そうとしているな?俺にはよくわかるぞ!この人込みの中でも際立った殺気が確認できたのだからな!まちがいあるまい!」俺は驚きうなずく事しかできなかった。    「おまえが憎くて憎くてしかたがない人間がいるのならば私が力になろうか?ちょうど良い物を持ち合わせているのでな、これを使えばお前の手を患わす事無く憎き物は始末されるであろう。」と言い男は黒くてボロボロの本を俺に渡した。  「間違った使い方をしなければおまえにとって害になる事はないだろう。せいぜい考えて使え!そいつはお前の忠実なしもべだ!」 男はそれだけ言い残すと人込みの中に消えて行った。あっけにとられた俺は殺気もなくなりとりあえずシンイチとヒロの襲撃を中止し

    2006-04-10 23:53:00
  • 6:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 7:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    家に着き俺は自分の部屋に入った。男からもらったボロボロの本をまじまじと見つめてみる。《結局あの人なんやったんやろ?この本が俺のしもべ??まったく意味わからへん!》    俺は本を開いてみた!そこには真っ赤な文字でこう書かれていた。

    2006-04-10 23:57:00
  • 8:

    享楽 ◆MWWd7XAwZQ

    私は貴方のしもべでございます。私と契約していただいたならば私は貴方の望みを叶えるでしょう。私をどう使うかは貴方次第です。契約を破らないようにうまく私を使ってください。 契約事項:いかなる事があろうともわたしを捨てない事!契約したからには貴方がお亡くなりになるまではそばに置いてください。 契約を破棄した場合はあなたの命を頂きにまいります。

    2006-04-11 00:10:00
  • 9:

    名無しさん

    続きかいて??

    2006-04-11 08:01:00
  • 10:

    名無しさん

    面白そう!がんばって!

    2006-04-11 14:48:00
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