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私が愛した男

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  • 1:

    彩世 ◆aCKPfJSC.Q

    頑張って書くのでヨロシクです?

    2005-04-29 09:18:00
  • 2:

    彩世 ◆aCKPfJSC.Q

    私が愛した男……。
    彼はホストだった。
    彼と私が出会ったのはそう、去年のこの時期だった。
    その頃付き合っていた彼氏に振られ、荒れ果てていた私を立ち直らせてくれた彼。
    彼に出会えて本当に良かった。

    2005-04-29 09:22:00
  • 3:

    彩世 ◆aCKPfJSC.Q

    ミナミ―――ひっかけ橋。
    「暇やんー!」
    隣で叫んでいるのは友達の茜。
    彼氏に振られて2日、心配して私を家から連れ出してくれているのは茜だった。

    2005-04-29 09:28:00
  • 4:

    彩世 ◆aCKPfJSC.Q

    「彩世今日どぉする?多少ナンパ車出てるけどショボ男ばっかやん?」
    彼女は親友の理恵、中学の同級生だ。
    私はこの頃毎日放課後は理恵とナンパ待ちするのが日課だった。

    2005-04-29 09:35:00
  • 5:

    彩世 ◆aCKPfJSC.Q

    今日は何かダサイ男しかいない。
    私たちが望む男、それは改造車に乗っている族の男たちだった。
    暴走族―――あの頃の私にはかっこよく見えた。

    2005-04-30 21:44:00
  • 6:

    彩世 ◆aCKPfJSC.Q

    有名な暴走族の男とつるめばみんなが羨ましがった。
    付き合えばみんながペコペコしてきた。
    そんなつまらない事が快楽だった。
    そう、ただのガキだった。
    その頃知り合ったのが涼だった。

    2005-04-30 21:47:00
  • 7:

    彩世 ◆aCKPfJSC.Q

    涼は私たちの中で有名な男、暢の友達だった。
    いつも通り理恵とナンパ待ちしている時、声をかけられた。
    「なにしてんの?暇やし遊び行こ!」
    下手なナンパ……。

    2005-04-30 21:53:00
  • 8:

    彩世 ◆aCKPfJSC.Q

    今まで何人か男と付き合った事はあるが体を許した事はなかった。
    体を許す事―――それは私にとって簡単な事ではなかった。
    何日か後、理恵と暢が付き合う事となったのを聞いた。

    2005-05-02 15:48:00
  • 9:

    彩世 ◆aCKPfJSC.Q

    流れで……そう言ってしまえば何か簡単すぎるようだが、私は涼と付き合う事になった。
    付き合ってからは平凡な日々か過ぎていった。
    毎日鳴る電話、休みの日は一緒に遊んだ。

    2005-05-02 15:52:00
  • 10:

    彩世 ◆aCKPfJSC.Q

    幸せな日々を過ごしていた私の元に、悪魔は突然舞い降りた…。
    プルルルルルル
    お風呂からあがってゆっくりしていたところに携帯が鳴った。
    ……………『非通知』

    2005-05-02 21:32:00
  • 11:

    彩世 ◆aCKPfJSC.Q

    出てみると女の声がした。
    【もしもし?あの…涼って人と付き合ってる?】
    誰だか分からなかった。
    落ち着いて話をした、長く悲しい話だった。

    2005-05-02 21:36:00
  • 12:

    彩世 ◆aCKPfJSC.Q

    涼―――そう名乗った彼の名前は治。
    眼科の跡取り息子だった。
    そして電話をしてきた女、彼女の名前は淳子。
    涼…治の彼女だった。

    2005-05-02 21:45:00
  • 13:

    彩世 ◆aCKPfJSC.Q

    彼には彼女がもう一人いた、私は遊ばれていたんだ。
    そう気付くには時間がかかった、信じられなかった。
    優しい涼、大好きな涼。
    だが彼は涼じゃない、私の好きな人は私の男じゃなかったのだ。

    2005-05-03 08:28:00
  • 14:

    彩世 ◆aCKPfJSC.Q

    その後、電話で涼とは別れた。
    初体験の相手とはあっけなく終わってしまった。
    私の男運の悪さはここから始まったのだった。

    2005-05-03 08:36:00
  • 15:

    彩世 ◆aCKPfJSC.Q

    涼と別れて空元気だった私に友達は色々な男を紹介してくれた。
    その中の一人が一樹だった。
    一樹は悪で有名な男だった。
    背中には般若の入れ墨、ニこ一はヤクザだった。

    2005-05-05 07:03:00
  • 16:

    彩世 ◆aCKPfJSC.Q

    私は昔から自己中心的な男に引かれるようだった。
    一樹に引かれるのは時間の問題だった。
    仲良くなって何度か遊んだ。

    2005-05-05 07:06:00
  • 17:

    彩世 ◆aCKPfJSC.Q

    一樹とつるむようになってから、私のまわりは変わった。
    今まで私の悪口を言っていた子達が私に必要以上にベタベタしてくるようになった。
    ―――優越感。
    私が一樹を好きになったのは彼といると優越感に浸れたからだった。
    最低の女だった。

    2005-05-09 15:50:00
  • 18:

    彩世 ◆aCKPfJSC.Q

    だが、そんな優越感に浸れた日々も長くは続かなかった。
    彼も彼で私の事、遊びだったからだ。
    私が二人目に寝た男、彼からも離れて私はもう狂っていた。

    2005-05-09 15:52:00
  • 19:

    彩世 ◆aCKPfJSC.Q

    次に知り合った男にも1回寝て捨てられた。
    私はその日から心に決めた、もう2度と男だけは信用しない…と。
    さあ話に戻ろう。
    男だけは信用しない…そう心に決めた私を変えてくれたのは彼だった。
    私が心から愛した男……。

    2005-05-09 15:56:00
  • 20:

    彩世 ◆aCKPfJSC.Q

    「ねえねえ番号教えてよ!」
    「1時間千円飲み放題!お願い〜飲みに来てよ!」
    夜中のミナミは本当にキャッチがウザイ。

    2005-05-09 16:01:00
  • 21:

    名無しさん

    685ぁげ

    2005-08-19 05:18:00
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