小説掲示板火星人のスレッド詳細｜夜遊びweb関西版

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火星人

• 1:

  主

  それはきゃしゃで頼りなさげな、でも私の人生に光を与えた贈り物だった…。

  2005-08-12 18:48:00
• 2:

  主

  「おつかれさん！」
  今日の日払い7千円が手渡された。あたしはそれを受け取りいつもの道を通り帰る。手も顔も泥まみれだ。いつものコンビニにより、いつもと同じポカリとおにぎりを買う。

  2005-08-12 18:54:00
• 3:

  主

  あたしは19歳。大阪で暮らすごくふつーの人間だ。ただ人と違うのは目が金色な事。ただそれだけだ。

  2005-08-12 18:57:00
• 4:

  主

  小学校の頃、この目の色のことでからかってくる男子がいた。低脳な猿どもだ。あたしはしばらく無視を決め込んでいたが、あまりにひつこかったのでそいつらを病院送りにした。それ以来、この目の事で何か言ってくる者はいなくなった。

  2005-08-12 19:01:00
• 5:

  主

  あたしの仕事は土木作業員だ。はっきり言って色気がない。が、これが自分に一番あってる仕事だと感じている。一時はキャバクラとかで働いたりもしたがおっさんに媚び売る仕事はどうも性に合わなかったんで辞めた。というより汚ない手で肩を触ってきた客にエルボーをくらわして血塗れにさせ、首になった。

  2005-08-12 19:06:00
• 6:

  主

  家でしょーもないテレビをみながらおにぎりを食べてると携帯がなった。あみだ。
  「もしもしぃエリぃー？」
  甘ったるい声が響いてきた。
  「ぅん。だから電話にでてんじゃん」

  2005-08-12 19:26:00
• 7:

  主

  「ひぃーんエリつめたぃっっ！ぁのねぇ、今週の日曜あいてりゅぅ？？」
  「空いてるけど、合コンは行かないよ」
  あたしはおにぎりを食べゴミをゴミ箱へなけだ。チっ。はずれた。

  2005-08-12 19:29:00
• 8:

  主

  「ぷぅぅーっ！なんでリコはいつもそうなん！この間もリコの写真友達に見せたら紹介して紹介してって騒いでたんだぞっ★」
  あたしはたばこに火をつけた。
  「合コンとか苦手なんだよね。無理無理。」

  2005-08-12 19:31:00
• 9:

  主

  「エリはもうちょっと女の子らしくしてればいいのに。もったいないぃーっ！」
  あたしは以前無理矢理あみに連れられ合コンに連れて行かれた事がある。あみはまるでシンデレラみたいな格好をしてきていて驚いた。

  2005-08-12 19:34:00
• 10:

  主

  「もぉーエリなにその格好！」
  あたしはジーパンにTシャツだった。
  最初は下心満開な男たちはあーだこーだ言い寄ってきたが次第に引いていった。あたしの返事といえば「うん」「で？」「あっそう」の三言葉だけだった。

  2005-08-12 19:40:00
• 11:

  主

  「そーやって人の写真勝手に回すな」
  あたしは煙をはらった。
  「だってぇ…。エリにも彼氏つくってほしいやん？」
  「だぁから！あたしは男はいらんの！食って寝て、仕事できれば十分！じゃ！」

  2005-08-12 19:43:00
• 12:

  主

  まだ何かいいたそうなあみをさえぎり、電話を切った。
  あいつも合コンとかいいださなきゃいい奴なんだけどなぁー…。
  あたしはゴロンと寝そべった。そこには鏡があり自分の姿が写し出された。

  2005-08-12 19:46:00
• 13:

  主

  女らしく…ねぇ。
  鏡の中のあたしと向き合う。髪は薄い茶色。染めてはいない。どんなに太陽を浴びても黒くならない白い肌。二重瞼の上に延びる邪魔くさいまつげ。もちろんスッピンだ。「お人形みたい」そんな言葉をよく言われたが全く嬉しくなかった。あたしはこの顔が憎かった。母親が憎かった。

  2005-08-12 19:54:00
• 14:

  主

  あたしは母親がだれだかわからない。6歳の時、孤児院に入ったそうだ。それ以前のキオクはなかった。この顔を気に入ってもらえたのか、老父母の家庭に養子にもらわれ、優しい老父母の元、不自由なく暮らしてきた。

  2005-08-12 20:00:00
• 15:

  主

  私が16の時義理父母が他界した。それからあたしはこのアパートを借り、一人で暮らしているのだ。
  あたしはあたしを捨てた母が憎かった。どんな事情があるにせよ子供を捨てるなんて無責任だ。あたしは自分が火星人だと思いこむようにしていた。自分には元々父も母もいない、火星からきたんだ、と。

  2005-08-13 15:31:00
• 16:

  名無しさん

  ぁなた火星人????ぁなた火星人????

  2005-08-13 15:34:00
• 17:

  主

  今日は日曜日だ。仕事も休みなので昼過ぎに起きてﾀﾞﾗﾀﾞﾗとテレビをみていた。ニュース番組の特番だ。
  何か事件が起きたようでリポーターが緊迫した表情で話していた。「何だろう…。」初めは気にしていなかったのだが、アナウンサーの「宇宙人」という言葉に反応したのだ。

  2005-08-13 15:38:00
• 18:

  主

  TVのボリュームをあげる。
  「…というわけで現在発見された隕石と思われる物体は今のところ三カ所です。専門家による検査がされている段階で詳しい事はまだ解っていません。」
  下のトリップには「謎の物体発見！宇宙人による攻撃か！？」と書かれている。

  2005-08-13 15:44:00
• 19:

  主

  しかも発見されたのはこの近くのようだ。
  画面が中継からスタジオに代わり、ゲストの専門家が「これは宇宙人からの何らかのメッセージかもしれませんねぇ」としげしげと語った。
  あたしはﾊﾝと鼻をならした。TVは視聴者の目を引くために、すぐ話を大きくしたがる。どうせ実は人工衛生の破片でした、となるのがオチだ。あたしはTVのスイッチを切った。

  2005-08-13 15:53:00
• 20:

  主

  その夜、あたしはニュースの事なんかすっかり忘れ、ベッドに入った。明日は朝七時から現場だ。もう夜中の2時を過ぎている。なにやら寝付きがわるく、あたしは散歩に出た。

  2005-08-13 15:56:00
• 21:

  主

  外は真っ暗だ。ここは住宅地でわりとひっそりしている。人通りもない。たばこを吸いながらぶらぶら歩き、公園に入った。
  夜の公園は猫一匹いない。あたしはﾌﾞﾗﾝｺに腰掛け、昼間は子供たちが遊んでいたであろう遊具を眺めていた。

  2005-08-13 18:27:00
• 22:

  主

  そう言えば昔、あたしもこんなところで遊んだな…。
  よく施設の子供達と一緒に鬼ごっこやかくれんぼをしてよく遊んだ。その頃のあたしは「みんなの人気もののエリちゃん」だった。かけっこも一番早く、面倒見がよく、頭もよかった。あたしの周りにはいつも友達がいっぱいだった。

  2005-08-13 18:37:00
• 23:

  主

  あみは男好きで、声がアニメ声優みたいな奴だ。最初はうっとおしい奴と思っていたが、あたしが屋上で寝てると決まってとなりにちょこんと座っている。聞いてもいないのに勝手に一人でﾍﾟﾗﾍﾟﾗとしゃべりだす。

  2005-08-13 18:47:00
• 24:

  主

  「あのねぇ、三年の相川ｾﾝﾊﾟｲがエリの事狙ってるんだってぇー！！」「昨日のドラマでね、医者役の男が超ｶｯｺｲｲの！」「駅前にできたクレープ屋さんおいしいんだってぇ〜今度いこぉよぉっ」
  次から次へと出てくるマシンガントークだった。あたしはその声を子守歌によく眠っていた。

  2005-08-13 18:54:00
• 25:

  主

  少し眠くなってきたなぁ…。帰ろう。
  あたしはﾌﾞﾗﾝｺから立ち上がり、帰ろうとした。すると。
  目のはしで何か白いものを捕らえた。

  2005-08-13 18:56:00
• 26:

  主

  見ると、滑り台の下にナニカがあった。大きさはスーパーのかごぐらい。白いゴミ袋のようにもみえるし、ぬいぐるみにもみえる。
  忘れ物かな。まぁぃぃや。あたしが帰ろうと一歩踏みだそうとした時 それは動いた。

  2005-08-13 19:06:00
• 27:

  主

  えっ…。
  それは確かに動いた。
  あたしはおそるおそる近づいていった。近づいていくごとにその形ははっきりしていった。それは、間違いない、男の子の人形だった。それも精密に作られた。

  2005-08-13 19:10:00
• 28:

  主

  ただ、それが人形と違うのはそいつが息をしてピクピク動いているという事だ。では人間なのかといったらそうではない。どうも、生きているという感じがしないのだ。そいつの背中には「廃品」と書かれた紙が貼ってあったからだ。

  2005-08-13 19:19:00
• 29:

  主

  あたしはそれを拾って持って帰った。結構重たかった。途中でその男の子？は自分で歩きだした。背はあたしのひじぐらいだ。なんだかさっきと形が変わった気がする。人間になったのだ。

  2005-08-13 19:25:00
• 30:

  主

  そいつは白い布をまとっていた。歳は小学生六年生くらいだ。目がぱっちりしていて肌が白く、栗色の髪が顔にかかっていた。話しかけても首をかしげる。どうやら言葉をしらないようだ。

  2005-08-13 19:30:00
• 31:

  主

  「どうしよう‥」
  保健所に持っていこうか、施設にもっていこうか、しばらくの間考えた。
  おなかが空いているかもしれない、と思い、スパゲティーを作ってあげた。よっぽどお腹が空いていたのか、そいつはｶﾞﾂｶﾞﾂおいしそうに食べた。

  2005-08-13 19:35:00
• 32:

  主

  あたしはその様子を眺めながら、とりあえずあたしが世話してみよう、と決めた。自分がされた事と同じ事をこの子にしてやりたくなかったのだ。
  そいつは食べ終わるとまた動かなくなった。笑いもしない。人形だからあたりまえだ。

  2005-08-13 19:39:00
• 33:

  主

  次の日。あたしは仕事を昼で切り上げ、近所のデパートで男の子用の服と絵本を何冊か買ってきた。
  家に帰るとそいつは壁に寄りかかりながらぼーっと座っていた。あたしが帰るとじっとこっちをみる。

  2005-08-13 19:42:00
• 34:

  主

  その顔に見覚えがあった。
  だが、だれだかは解らない。透き通るような涼しげな目、薄い唇、筋の通った鼻。確かにキオクにあるのに思い出せなかった。

  2005-08-13 19:47:00
• 35:

  主

  あたしはそいつに服を着替えさせた。こうみるとふつうの人間の男の子だ。
  「よし！じゃあ今から本をよんであげるから！」
  あたしはその子の隣に座り本を開き、ゆっくりと呼んで聞かせた。その子は興味深そうにその本を読んでいた。

  2005-08-13 19:50:00
• 36:

  主

  あたしはその子に名前をつける事にした。「レオ」にした。特に意味はない。
  「レオ」と呼ぶと「ハイ」と返事をする。なかなかかわいい奴だ。

  2005-08-13 19:53:00
• 37:

  名無しさん

  火星人ってﾀｨﾄﾙど?ゅぅ意味??

  2005-08-13 20:00:00
• 38:

  名無しさん

  ぉもろぃ?がんばってね??

  2005-08-13 21:25:00
• 39:

  名無しさん

  なんかところどころ旧掲示板のある作家さんのパクってるよねー

  2005-08-14 00:42:00
• 40:

  主

  えっ？何て題名のですか？その小説今もあるんですか？読んだ事ないですよ‥。私がこの掲示板を知ったのは最近なんですけど?

  2005-08-14 03:27:00
• 41:

  名無しさん

  てかどーでもぇぇやんけ?主ｻﾝおもろいから頑張って書いてゃぁ?

  2005-08-15 02:19:00