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忘れられないものもある・・・

スレッド内検索:
  • 1:

    誠司

    思うままに生きてきた俺たちの過去を書いていきます。リアルな話なんで面白くないかもやけど勘弁してな。

    2006-07-11 23:43:00
  • 2:

    名無しさん

    よくある不幸な少年の話にも近いけどなんせ自分達にはいつも親友がいた。こいつらといきてきたこれまでを一気に書いていきます。

    2006-07-11 23:46:00
  • 3:

    名無しさん

    一気に書いてくれるん☆読むわ頑張って(^O^)/

    2006-07-11 23:51:00
  • 4:

    名無しさん

    物心ついた時にはいつも五人で遊んでた。俺は誠司・・・いつもみんなの間をとって意見をまとめるタイプ。次が明人・・・イケイケには珍しくすごく男前でなんでも無難にこなす人気者。次が直樹・・・元々おとなしくなんで仲良くなったのかわからないやさしい奴。最後が翔・・・とにかく無茶でルールとか常識すらまったくわからない本当のバカ。今でも怖いものなんてないのかも。そんな四人の過去から今を書いていく。 まずは中学編

    2006-07-11 23:55:00
  • 5:

    誠司

    ウキウキした気分で中学に入学。 俺たちのその頃の目標はまず学校を仕切る事
    俺たちの住んでたのは四国のとある県でその田舎でも有名な部○地区
    先輩方も気合いが違う。今だにその学校には鬼のようにソリの入った方々がシノギを削っている。
    マンガ風に言えばヤクザ養成学校である。それが現実に存在するのだから恐ろしい

    2006-07-12 00:03:00
  • 6:

    名無しさん

    俺たちはそんなボンクラ学校の中でも特にエリートなボンクラ
    親がその地区の大物だったり兄貴や姉が有名人だったり
    先輩方も注目の新入生だった

    2006-07-12 00:07:00
  • 7:

    誠司

    ただここは普通のボンクラ学校ではない
    普通の学校ならば親が大物だったり兄弟が有名人ならそれだけで誰も口を挟んでこないだろう
    ただここではそんな俺たちこそかっこうの標的だった
    まず入学式から違う
    正門の前には様々な色の制服を着ていらっしゃる先輩方がずらりとならんでお出迎え
    毎年恒例の存在感アピール大会が行われている

    2006-07-12 00:12:00
  • 8:

    名無しさん

    うちの学校は卒業式はもちろん入学式ですら表にパトカーが来る
    小学校と中学校はとなりにあるためいつも中学生は見ていたのだが間近でみると迫力が違う
    ただその頃の俺たちはそんな先輩方を見てカッコいいと素直に思っていた

    2006-07-12 00:18:00
  • 9:

    名無しさん

    入学式はなんなく終わり教室で少し話を聞いた後すぐに下校だ
    クラスは3クラスしかないため翔と直樹と同じクラスになった
    明人だけ違うため少しすねていた
    ここからが面白い。

    2006-07-12 00:23:00
  • 10:

    名無しさん

    帰ろうとすると先輩方が正門でお出迎え
    有望な一年に次々と声??をかける
    自分達のチームへの勧誘だ
    今おれは二十五歳。当時うちの田舎ではまだまだ暴走全盛時代
    多くのメンバーが必要だった
    当然エリートな俺たちはその歳の一番人気

    2006-07-12 00:27:00
  • 11:

    誠司

    『お前たちはうちに入るわの〜』『いやいや、お前たちはうちじゃわな〜』
    そんな感じで声がかかる
    正直その頃の俺はビビり 今でも 笑 答えに困っていた。
    そこでこの男が一言。『おどれらがやってるようなボンクラ族に入れるわけないけん。カスの集まりじゃろ』翔である

    2006-07-12 00:32:00
  • 12:

    誠司

    さすが翔。後の事なんか何にも考えてない
    当然ながら先輩方はお怒りの様子
    当たり前のようにバチバチにいかれた
    その日帰りながら明人が『ケンカって怖いの〜』直樹が『痛いのは嫌いじゃ』俺も『あいつら悪すぎやわ』当たり前のように愚痴っていた

    2006-07-12 00:36:00
  • 13:

    誠司

    そして翔が一言『明日はあいつら殺すけんね〜』その当時から翔は別格であった。当時流行っていたクローズやビーバップの影響で自分達まで強くなったつもりでいた。
    体は痛いのになんかワクワクする。あの頃は未来が明るく見えて仕方なかった

    2006-07-12 00:39:00
  • 14:

    誠司

    それからは毎日毎日なにかしらケンカしていた
    街に出てはからまれて学校に行けば先輩方に呼び出され
    マンガの主人公になった気分で毎日楽しかった

    2006-07-12 00:42:00
  • 15:

    誠司

    ケンカに慣れるとともに勝ち方もわかりだした
    俺たちはいつも四人。大勢相手に勝てるわけがない。
    ただ一回負けてもそれは負けじゃない。とにかく相手がビビるまでやり返しにいくのが鉄則

    2006-07-12 00:44:00
  • 16:

    誠司

    何回いなされようが何回でも挑む 不思議な者で人はそれにいつしか恐怖心を抱く
    そうなればこっちのもの。後はゴチャゴチャ言ってこない
    いつの間にか自分達の地位は築かれていった

    2006-07-12 00:47:00
  • 17:

    誠司

    それでも敵はどんどん増える。名前が売れると俺たちの事を見たことすらない奴らまで俺たちの噂をする
    それが耳に入れば黙っておくわけにもいかない
    意味不明なプライドで力を誇示し続けた

    2006-07-12 00:50:00
  • 18:

    誠司

    ゴルフパットを持っては人を追い掛け逆に捕まれば謝るまで殴り続けられた
    今思うとゾッとするが当時は何よりも自分達の地位がなくなることが怖かった
    毎日暴走しては朝までハシャギ 四国の各地に遠征した

    2006-07-12 00:56:00
  • 19:

    誠司

    一時期根性試しと名を打ってヤ○ザ屋さんの車のエンブレムを折るのが流行りよく追い掛けられた
    不思議とゴチャになった事はなく今思えば俺たちの親が裏で処理してくれてたのだろう

    2006-07-12 01:00:00
  • 20:

    誠司

    中学も三年になった頃ポツンと直樹が言った『そろそろ限界じゃろ。もう無茶せんと平和にくらそうや』当時の俺たちはバカで『まだ中3やで。落ち着く意味がわからんけん。ビビンなや』と言って直樹にキレていた。
    あの時はいつまでもこの環境で大きな顔をして生きていけると思ってた。

    2006-07-12 01:04:00
  • 21:

    誠司

    翔は二年の途中で傷害六件で捕まり一年半は出てこれない状況だった
    俺も明人も三年の五月から八ヶ月入る事になった
    俺たちが入っているあいだ直樹は相当ヒドイ目にあったらしい
    でも俺たちが出てきてからも直樹はそんな事一言も言わなかった

    2006-07-12 01:12:00
  • 22:

    誠司

    後で聞いた話だが当時の直樹の女が拉致られて回されたらしい
    どんなに無茶しても俺たちは女にだけは危害を加えた事がなかった。
    それを知った時俺たちの人生は大きく動いた

    2006-07-12 01:15:00
  • 23:

    誠司

    当たり前にヤ○ザになるものだと思っていた俺たちに怖いものがなかった
    直樹には内緒で相手を調べてすぐさま報復に出た
    人前で言うことでないのはわかっているがこの時程自分を鬼と思った事はない

    2006-07-12 01:18:00
  • 24:

    誠司

    相手は九人。こっちは三人。ただ俺たちは狂っていた
    翔は相手が動かなくなってもゴルフパットで殴り続け 明人も公園のベンチで動かない相手を打ち付け続けた 俺は俺で平気で相手の指を折ったり鼻を陥没するまで殴り続けた

    2006-07-12 01:22:00
  • 25:

    誠司

    今思えばそんなもの友情でもクソでもない
    俺たちの生き方は完全に道を外していた
    それに気付いたのはもう少し後の話だが。。。
    そして再び少年院へ。

    2006-07-12 01:25:00
  • 26:

    誠司

    相手の一人は失明しもう一人は半身麻痺、その他の七人とも長期入院になっていた
    それを聞いて初めて妙な感情が出てきた

    2006-07-12 01:27:00
  • 27:

    誠司

    申し訳ないという感情が・・・少し前なら相手がヘタ打つのが悪いぐらいにしか思わなかったが俺は人の人生を変えてしまった、奪ってしまったんだ
    毎日毎日悩んだ。何をしようが現状は変わらないのにとにかく悩んだ。
    償えるものなら償いたい 償えるものなら償いたい

    2006-07-12 01:30:00
  • 28:

    誠司

    時間というのは無情なものですぐに二年半という時間が過ぎていった
    自分の中で何の答えも出ないまま少年院を出る事になった
    直樹に会った あいつは言った『ごめんな』涙がとまらなかった

    2006-07-12 01:35:00
  • 29:

    誠司

    こうなる事がわかっていたから一番悔しいはずの直樹は俺たちに何も言わなかったんだろう
    こうしてしまった俺たちと同じぐらい直樹は悩み考えていたんだろう
    人を思う事の難しさを初めて知った

    2006-07-12 01:38:00
  • 30:

    誠司

    そして答えは出た。自分はどうなろうがいい。怪我をさせた相手に謝りに行こうと
    しかし、現実は甘くなかった。相手方の親はみんな普通の家庭でかかわりたくもないと
    お金も何もいらない、今後二度と子供たちの前に顔を見せてくれるなと

    2006-07-12 01:42:00
  • 31:

    誠司

    あの時のやり場のない気持ちは今でも全くわすれない。今でも悔やんで悔やんで生きている
    いまでも時々考える。俺は今何も不自由する事なく生きている でも。。。

    2006-07-12 01:44:00
  • 32:

    誠司

    出てきた俺と明人は逃げるように大阪に来た。直樹もすぐに移ってきた
    俺にしても明人にしてもどうしたらいいものなのか全くわからなかった
    毎日毎日が憂鬱でどう生活していたのか当時の記憶はほとんどない。

    2006-07-12 01:57:00
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