小説掲示板甘い女のスレッド詳細｜夜遊びweb関西版

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甘い女

• 1:

  美夜 ◆BoRmctDg22

  なぁ…あたしは甘いかなぁ…って別に深く考えたりしーひんけど。まぁあたしを客観的に見る人は，あたしのこと甘い，弱い，寂しがりや，男好きやと思っとぉやろな☆って感じの美夜の話し♪
  初めて書くしあれやけど頑張るね☆

  2006-01-07 02:40:00
• 21:

  美夜 ◆i1fLZIGeWY

  …あたしもこの間までロボットやったんかな…それが何とも思わんくなって，自然になることが『大人になる』ためのプロセス終了ってことなんかな…
  …あたしはロボットなんかなりたくない。いい様に使われてたまるか！好きなことして，あたしはあたしらしく自由に生きるねん！
  …社会に反抗することが自由につながると思ってた中学の頃のあたし。
  …でもこの頃はなんだかんだゆーて毎日の繰り返しにうんざりしながらも，学校に行かな学べるものが人より少なくなるんもわかってたし，仕事行かな生活できひんのもわかってた。

  2006-01-07 12:56:00
• 22:

  美夜 ◆i1fLZIGeWY

  …良く言えば社会に順応…悪く言えば社会に組み込まれてってた。
  そして週末楽しんだあたしは，また平日の有り触れた『繰り返し』へと戻っていってん…。
  …なんか虚しいなぁ…俊との一期一会に虚しさを覚えながら，あたしはまたロボットになった。

  2006-01-07 13:03:00
• 23:

  美夜 ◆i1fLZIGeWY

  それからはほぼ毎日夜になると俊は電話をくれた。平日はあたしが仕事終わってから１〜２時間，金・土・日は３時間くらい話してた。真面目な話しをする時もあればくだらない話しをする時もあった。あたしの中で俊との時間が増えていって，あたしは少しずつ俊にだけ話すことが増えていった。
  …ねぇ俊が言った『美夜は人を好きになったことないんちゃうけ？人を信じられへんって哀しいことやで』って言葉…あたしには痛かった。心の奥底を表面に持ってこられたみたいな気がしてズキッて疼いてん…。
  今は認めれる…。あたしには裏切られても信じれるっていう強い心がなかってん。

  2006-01-07 20:22:00
• 24:

  美夜 ◆i1fLZIGeWY

  あたしも俊のこと少しわかった。俊はよく自分の話しもしてくれたから…。家族のこと，夢のこと，今のホストっていう仕事のこと，将来のこと…。
  俊は物凄いリアリストやったよね。『人生とは逆算や』っていっつもゆってた。
  …あたしは逆算がいつもできずに，その場その場で行動してたから…俊をすごい尊敬してた。あたしの『好き』は『尊敬』って気持ちがあって成立するんやって気付いてん。
  俊はあたしの初めて好きってわかって付き合った人…。

  2006-01-07 20:31:00
• 25:

  美夜 ◆i1fLZIGeWY

  …俊はいつも仕事中に電話をくれた。仕事以外はずっと寝とぉし，実際あたしも毎日慌ただしかったから夜中しか時間がなかった。
  ずっと不思議やった。仕事中に電話くれるから。営業？って思ってた。でもあたしには男に金払うって概念が全くないし，店は行かない。だんだん、もし俊が営業のつもりで電話してきてたら，無駄な時間をあたしに使っとぉことになるし悪いな…って思ってきた。
  でも俊は，すでにあたしにとって一番話せる人になってた…。変わりなんておらん。俊への…この気持ちが『好き』なんや…って知ってしまった。
  弱いあたしには俊と離れることができひんかった…

  2006-01-07 21:03:00
• 26:

  美夜 ◆i1fLZIGeWY

  ある日俊に冗談っぽく聞いてみた…
  『俊はいっつも仕事中電話くれるやん〜？あたしと仕事中〜？（笑）』って。これで営業に持ってかれたら一回だけ店行ってすっぱり離れよう。一回だけってゆーのは今までの電話で喋った分，ぉ礼として店で使おう…って意味。そしたら俊から思いもよらない返事が返ってきた…。
  『はぁ？ってか俺あと２週間で仕事辞めるねんで（笑）』ぇ…？……はぁ？って…ハァ！？『でもそれやったら何であたしと喋ってばっかりで仕事しぃひんのぉ？』『だって俺偉い人やもーん♪』『…自称やろぉ？』『アホか！！店長ぢゃッ！！』…知らんかった…。名刺もいらんってゆって貰ってへんかったし，一言もゆわへんかったやん！！

  2006-01-07 21:19:00
• 27:

  美夜 ◆i1fLZIGeWY

  『んぢゃ何であたしらキャッチしたん？…ナンパ〜？（笑）』『あーそれはえみちゃんに着いてた方のホストおったやろ？あいつまだ新人やから直接指導しててん』……あっそ（笑）『ふーん。………。』
  なんか営業ちゃうくってよかった，って思う気持ちとヒマ潰しかょ？って思う気持ちと…あと２週間したら携帯も変えてしまって，あたしは捨てられんのかなって気持ちで，黙ってしまった…。
  『どしたん急に。何かあったんけ？』『別にぃ★ってかんぢゃ何であたしと電話で話したりするん〜？』
  …お願い…お願いやからヒマ潰しとかってゆわんといて…

  2006-01-07 22:20:00
• 28:

  美夜 ◆i1fLZIGeWY

  『………。まぁなんせあれやな。気が付いたらお前に電話しとってん』…意味わからん。あたしはやっぱりヒマ潰しやったん？………それとも………。
  『店長やったらお客さんいっぱいおるやろ？最後まで営業したらいいやん』『アホか！営業なんか習慣やからフツーにしてるわ』『…じゃあ何で…？』『…わからん。ってか言わすなよ』『………。』…照れてる？『ハイハイお前の尋問終わりやし。俺の質問にも応えろや』

  2006-01-08 00:16:00
• 29:

  美夜 ◆i1fLZIGeWY

  『あたし…ちょっとだけ好きの意味がわかった☆彡』『…ありがとぉ。俺ももうちょっとしたら，ちゃんと言葉にしてゆーわな』『…あたしもありがとぉ。もうちょっとやけど最後まで頑張ってね』『…お前ホンマにええ女やな…』『…俊だってあたしが惚れた男やで？ホストであろうが関係ない』『俺ホスト揚がったら客全部切るわな』
  ……この時あたしはほんまに幸せやった。今までの荒んだあたしが綺麗に浄化されてくみたいやった。自分が好きになって，相手も自分を好きでいてくれて…。こんなに恋って幸せなものなんや…って思った…。全てを信じてた。
  …ねぇ…この時俊がゆった言葉は全部真実やった…？あたしは今でもこの時の言葉は…この時は真実だけやったって信じとぉょ…

  2006-01-08 00:16:00
• 30:

  美夜 ◆i1fLZIGeWY

  真実と偽りって…全く正反対なようで本当は隣り合わせゃんね…。昨日までは本当だったことが今日には嘘になってることってよくある…。
  俊もそうやったんゃんね…？あたしに嘘をついて騙そうとしたわけじゃないよね…？
  もしかしたら俊は今も気付いてないかな？あたし達がまだ恋人同士だった頃，俊はよくあたしにゆってたよね？『俺，記憶力めちゃいいねん』…実際すごかった。でもね…，あたしも記憶力はいいねん。好きになった人のゆってたことって，意外と覚えてるよね？
  …でも…それでもあたしは俊と出会えてよかった。『好き』っていう大切な気持ちを教えて貰ったから。

  2006-01-08 00:36:00