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一人と思う事が寂しい

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  • 1:

    あき

    初めてなので短編から始めたいと思います

    私はいわゆるホスト狂いの風俗嬢21才。

    2006-06-14 08:10:00
  • 2:

    名無しさん

    風俗で働いて愛する口座の為に通う日々。楽しかったが愛する口座とのお別れは早かった。
    通う事半年…彼はあっけなく「俺ホスト辞めるわ…今までありがとう」そう行って私の前から消えていった。

    2006-06-14 08:15:00
  • 3:

    あき

    私は働く気力がなくなった。だって口座の売上に貢献する為、口座と会いたいが為に仕事を頑張ってきたんだから…完璧な片思いだったからホストを上がった後はさよならって事は何となくわかっていた。

    2006-06-14 08:22:00
  • 4:

    あき

    それから数日がたったある日、友達から1本の電話が入った。
    「暇や〜飲みに行こ!」
    きたー!!私は待ったといわんばかりに急いでミナミへ向かった。

    2006-06-14 08:25:00
  • 5:

    あき

    友達と合流し、行き先を決める。友達は「初回荒らしいっとく?」もちろん私は「行きますともっ!」。とりあえずホストアベニューを開き安そうな店を探した。
    《初回千円シャンパンサービス》とりあえずここに決定。

    2006-06-14 08:35:00
  • 6:

    あき

    電話をかけた。
    トゥルルルル トゥルルルル…「もしもし〜今から2人いけますか?」「はい☆大丈夫ですよ!近くなりましたら迎えに行きますのでお電話ください」私はだいたいの所まで来たらもう一度電話をかけた。《リダイアル、リダイアル〜っと》トゥルルルル トゥルルルル…ガチャ「はいっ」「あっ!すいません近くまで来たんですが」「はぁ?」「え…?だから近くまで来たんです、さっき電話した者です」 「どちらへおかけですか?」…「すいません間違いました」

    2006-06-14 08:46:00
  • 7:

    あき

    《あれ?…あ!この番号…昨日頼んだピザ屋の番号やわ!ワラ》 友達に白い目で見られながら、やっとのことで店にたどり着いた。

    2006-06-14 08:53:00
  • 8:

    あき

    店に入るとホスト君をフリーで適当に着けてもらう事にした。ここに決めた理由は目当てのホスト君がいたわけではなかった、わかっていると思うけど私はシャンパンが目当てだった!ワラ

    2006-06-14 08:59:00
  • 9:

    あき

    一人の男の子が横に着いた。そのコの名前は涼(仮名)明らかに歳下だったけど、第一印象で一目惚れだった。歳は18才…
    色んな人が入れ代わり立ち代わりやってくる。最後の一人になって「どの子がタイプ?」と聞かれ私は迷う事なく「あそこにおる…涼って子」と指でさした

    2006-06-14 09:09:00
  • 10:

    あき

    それが私と涼との出会いだった。
    「え?俺?」「うん!そうやで」びっくりされたけど、とても嬉しそうな顔が可愛くて私のお気に入りになった。そして私の誕生日、3回目の来店だったけど涼は私に某ブランドのネックレスをもらった。

    2006-06-14 09:18:00
  • 11:

    あき

    本当に嬉しかった。後から聞いた事だけど涼は未収を飛ばれ給料もないのに皆勤賞で買ってくれたらしい
    ますますあきはヒートアップ。その後は頻繁に通う事となった

    2006-06-14 09:23:00
  • 12:

    あき

    お気に入りから大好きになった瞬間を私は覚えてる。イベントで涼が無邪気に踊るパラパラを見た時…確信した。

    その頃私は昼職の彼氏と同棲の真っ最中…ラブラブな時期は少しずつ薄れていった。

    2006-06-14 09:30:00
  • 13:

    あき

    彼氏は22才。収入は年齢にしては稼ぎのいい方で私が働かなくても十分すぎる程だった。私は自分のお給料はすべて道楽に、ホスクラ通いの為に働いていたもんだった。今思えば贅沢三昧だったかな…

    2006-06-14 09:36:00
  • 14:

    あき

    だんだん仕事で家を空けるようになり、彼氏との距離は離れていった。そして
    「俺達もう別れよ!」突然電話で言われた。突然って事もなかったかな…気持ちのすれ違いにお互い気づいてたんかも知らん。ただ自分からゆうのは嫌で逃げてただけなんかも…。

    2006-06-14 09:43:00
  • 15:

    あき

    でも2年付き合っただけあってショックはでかかった。《これから一人で生活しなアカン…一人は寂しい…》とりあえず彼氏にフラれた事を涼に伝えた。「実は彼氏おってんけどフラれてしまったわ↓これから一人で家借りて住まなあかん…どうしよ」涼なりの励ましだったんだろうけど彼はこう言った。

    2006-06-14 09:50:00
  • 16:

    あき

    「俺がおるやん!寂しかったら俺いつでも会いに行ったるやんけ!元気だせ☆」彼なりの励ましだったんだろうけど…今思えば落ちてる女にそんな言葉ゆったらあかんって!誰でも勘違いするって!!ワラ 今ならツッコミ入れたくなる言葉だけど、その頃の私は本気で嬉しかったよ……。

    2006-06-14 09:58:00
  • 17:

    あき

    そして一人暮らしが始まった。あっ!間違った一人と猫1匹でした。
    涼は部屋に遊びに来ては猫と遊んでくれて、寂しいと言えば仕事帰りに寄ってくれたりもした。一人でも寂しくなかったよ、ありがとうね

    2006-06-14 10:02:00
  • 18:

    あき

    ただ涼が私に対して恋愛感情はないと薄々気づいてはいた。だけど気がつかないフリをしていたのかも知れない、期待してしまっていたのかもしれない。

    2006-06-14 10:07:00
  • 19:

    あき

    未収に追われ毎日働く日が続いた いつもどうり仕事を終え飲みに来た。今日はいつもより酔ってしまい、涼もベロベロになっていた。そして閉店の時間をむかえる…従業員が歌うラストソングに目が止まった。

    2006-06-14 10:15:00
  • 20:

    あき

    《GLAY〜カーテンコール》
    ♪忙しい日々に追われながら〜幸せとか不幸せとか忘れていて…

    泣けてきた…。幸せなんかな?そう疑問に思い泣き崩れた時、涼は優しい顔して言った

    2006-06-14 10:19:00
  • 21:

    あき

    「泣くなって〜」
    そう言うと涼は私が隠れるようにそっとキスをした。涼と最初で最後のキス…

    結局涼は酔ってて覚えてなかったのかも知れないけどねワラ

    2006-06-14 10:28:00
  • 22:

    あき

    まるで泣いてる妹をあやすお兄ちゃんかのような優しさやった。わがままで年下で普段はガキんちょやのに、こうやって弱い時、落ちてる時は救ってくれる存在…。

    2006-06-14 10:33:00
  • 23:

    あき

    終わりにしようとしたら涼が優しくなる。私は薄々ホストの手口には気づいてたんだけど、その優しさに甘えてたんやと思う。

    2006-06-14 10:43:00
  • 24:

    あき

    ずるずると何も考えずに遊びほけて…気がついたら、もうすぐ私の誕生日が来ようとしている。《あれから一年私も今年で22かぁ…そろそろ落ち着かな駄目だな》そんな事を考え始めていた。

    2006-06-14 10:47:00
  • 25:

    あき

    《でも、私からホストとったら何が残るんだろう?》急に寂しさで不安になる。
    《まだ遊んでたい…》そんな状況で思わぬ自己に巻き込まれた。

    2006-06-14 10:51:00
  • 26:

    あき

    ×自己→◎事故

    2006-06-14 10:53:00
  • 27:

    あき

    バン!ドテッ…
    「いたたたたっ」「大丈夫ですか?」「…めっちゃ痛い」馬鹿な事に骨折をしてしまった。私は病院へ行くとすぐにレントゲンそしてギブス…

    2006-06-14 10:58:00
  • 28:

    あき

    自宅療養となってしまった。足を折ってしまい動けそうにない…一人暮らしに追い撃ちをかけるように孤独で寂しい毎日を送るようになった。

    2006-06-14 11:01:00
  • 29:

    あき

    最初のうちは涼はもちろん友達も毎日変わりがわり来てくれてたけど、さすがに一ヶ月もとなれば、しだいに誰も来てくれなくなる。《あたし何か悪い事した?なんで私ばっかり…》そう思うと泣けてきた。

    2006-06-14 11:05:00
  • 30:

    あき

    孤独感とどうしようもない感情をよく吐き出すようになってきた。《私こんなに泣き虫やったっけ?…絶対涙腺ぶっこわれたわ!》《もぅ嫌!》声に出して泣いてしまった。
    「う゛っ…う゛え〜ん」………「う゛う゛う゛ぅ」…………………………………

    2006-06-14 11:13:00
  • 31:

    あき

    「にゃ〜!」…?

    顔を上げるとそこには、こっちを見て心配そうに見ていた猫が居た。私は思わず笑ってしまった「おまえ慰めてくれてるん?ありがとうね」

    2006-06-14 11:15:00
  • 32:

    あき

    猫が慰めるわけがないよね…見たことないよ…けどね…慰めてくれてると思う事で私の事思ってくれてる猫ちゃん、友達、がいるって思えるだけで頑張れそうな気がするよ☆

    2006-06-14 11:20:00
  • 33:

    あき

    ありがとう猫ちゃん。ありがとう支えてくれた友達。ありがとう涼…私気づいたよ
    一人が寂しいんじゃない…一人と思う事が寂しいんだってね☆

    2006-06-14 11:25:00
  • 34:

    あき



    ……………完………………

    2006-06-14 11:31:00
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