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花火***
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27:
「あたしをヘルプに付かせといて、あのチェックじゃ納得いかないし☆笑」そう言いながら笑う紅美を見てると呆れて、思わずあたしも笑ってしまった。
『それもそうだね☆でも、あたしホスト自体、初体験だからよく分かんないんだよねー』あたしの思わぬ一言に紅美が吹き出す。
「まじで?蘭、初めてなんだ!ちょー以外」『こう見えても真面目なんで☆笑』
そう、あたしホストは初めて。行きたいとも思わなかったし興味もなかった。そのあたしが、こんな形でホストに来るはめになるなんて、さすがに予想してなかった。2006-07-26 21:14:00 -
28:
暫らくすると、意気揚揚と佑が席に着いた。「つーか二人が来てくれるなんて、思ってなかったよ」多分こいつ、あたしか紅美が気に入ってると思ってんだろな。ありえねー(゚д゚)
するとまた一人、また一人と席に着いていく。
《はじめまして☆》《可愛いね》《何才?》《よく飲みにくるの?》同じ質問と営業トークばかり。正直楽しくもなんとも無かった。逆に気を使い、愛想笑いして、仕事以上に疲れる。2006-07-26 21:38:00 -
29:
周りを見ると若く、可愛い感じの子ばかり。おばちゃんぽい人もちらほら。皆、お気に入りのホスト君とイチャついたり、飲み騒いだり。飲み方はそれぞれ。
だけど皆、楽しそうに見える。紅美も何だかんだと佑と楽しそうに騒いでいた。一体どうしたら"楽しめる"のか、全く解らなかった。
楽しむ飲み方すら、この頃のあたしは知らなかったから。2006-07-26 21:48:00 -
30:
そんな事をふと考えていると、また新しくヘルプが着いた。「初めまして!」と元気良くあたしに笑いかける。『どうも』「俺、遼☆よろしくね」『よろしく』そつなく笑い返事をする。
「ねぇ、君"SAKURA"の蘭ちゃんでしょ?」遼という男の言葉に思わず顔を上げた。「やっぱりだー☆本物、可愛いー!TVで観たよー」あたしの店は雑誌やTV等に頻繁に出てたから、そうして声をかけられるのも少なくなかった。2006-07-26 22:05:00 -
31:
『よく分かったね』「だって可愛いし!てか初めて顔見てくれた☆蘭ちゃん、全然相手にしてくれないって他の奴ら嘆いてたよ。笑」
驚いた、そんな風にしてるつもり無かったけどバレてた。「どうせ来たんだし、楽しもうよ」そう言い笑う遼の顔をあたしはその時、初めて見た気がした。
それくらい初めからあたしは、心を閉ざして楽しむ気なんて更々無かった事に気付いたっけ。今思うと、ただのとっつきにくい女だったんだろな。笑2006-07-26 22:12:00 -
32:
名無しさん
33
2006-07-26 22:45:00 -
33:
それからは遼と色んな話をした。地元、仕事、恋愛。はじめてあった人間に、しかもホストの彼にあたし達は曝け出すように語った。
「つーか、蘭ちゃん可愛いよね☆俺すっごいタイプ」『はいはい。きもいから』「ひでー!本気なのに〜」
素直に楽しかったよ、遼。頑なになってたあたしに、必死で打ち解けようとして優しさを見せてくれた遼にあたしはもう惹かれてたのかな。2006-07-27 08:35:00 -
34:
「蘭ちゃん、明日仕事?」『余裕で!きっついなー』「明日同伴さしてよ。蘭ちゃんの店行ってみたい♪」『えぇ?本気?』「本気!お願い☆」あたしは少し迷った。今日の佑を思い出したからだ。だけど…
『んー、いいよ』「まじ?やった!!(゚∀゚)」
遼は何故か、違うタイプに見えた。ホストでも。違う一面も少し、見てみたくなったんだと思う。2006-07-27 08:42:00 -
35:
「じゃ、指切り♪」そう言いながら小指を差し出す遼は無邪気で、何だか可愛かった。指切りしてお互い笑い合っていると、突然爆音のトランスが流れだした。
暫らくして遼の元に従業員が耳打ちしだす。「ごめん、ちょっと待ってて」そう言い残し遼は席を立った。
『ちょ、紅美。この爆音なんなの?』「シャンパンコールだよ。シャンパン卸すとコールがあるんだよね」『シャンパンコール??』「今から始まるから見ときなよ♪」店は照明が消え、光の光線とミラーボールでキラキラと眩しく光っていた。2006-07-27 08:51:00 -
36:
「3番テーブルえりかさんから遼店長に―、ピンドン!ピンクドンペリ頂きました!」従業員のマイクの声とトランスが混じり合ってシャンパンコールが始まっていた。
「遼君やるね〜♪つか店長だったんだ」『だな。結構お偉いさんなんだね☆笑』「え?知らなかったの?」そう言いながら佑が割り込んでくる。『「全然』」
あたしと紅美が口を揃えて言う。佑は続けて、
「遼さん?1なんだよ」2006-07-27 09:00:00