小説掲示板『君と居た証。』のスレッド詳細|夜遊びweb関西版

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『君と居た証。』

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  • 1:

    あゆみ

    2002年8月…私はとある駅前のガードレール下に座り込んでいた。        行く場所もなく頼る人もいなくてただ息をしているだけだった。

    2005-09-29 19:04:00
  • 2:

    あゆみ

    いきなり意味不明な奇声をあげる。        いきなり私にナイフを突き付ける。         気が狂いそうだった…  逃げ出したかった…

    2005-09-29 19:13:00
  • 3:

    あゆみ

    朝方に彼氏の電話で起こされまた意味不明な奇声をあげる…そして「今から家来いや!来な殺す!はよ来い!」          もう無理や…別れよ…  別れ話をするため私は始発で彼氏の家に行った。

    2005-09-29 19:17:00
  • 4:

    あゆみ

    彼氏の家に着く…彼氏はさっきとは別人みたいに落ち着いていた。      『ごめんな〜会いたかってん。』         そう言い笑った。    (笑われへんて…)   私はそう思った。

    2005-09-29 19:21:00
  • 5:

    あゆみ

    もう何回こんな事があっあただろう。       「付き合えば薬も全部辞める」何を思って私はそんな言葉信じたんだろう。  ……少しの沈黙の後私は口を開いた…『別れよ』

    2005-09-29 19:24:00
  • 6:

    あゆみ

    そう私が言ったすぐ後彼氏は『は?何ゆうてんの?俺と別れれると思ってるん?』そう言いながら私を見下すように笑った。    『もう限界やねん!あたしはあんたの奴隷じゃない!』

    2005-09-29 19:30:00
  • 7:

    あゆみ

    私は憎い思いと悲しい思いとこんな奴と付き合った自分が情けない気持ちと…そしてこんな風にしか生きられない彼に対する哀れな気持ちで涙が溢れていた… 『何やねんその目!』そう言いながら彼は私の頬を殴った

    2005-09-29 19:36:00
  • 8:

    あゆみ

    『殴って気ぃ済むなら殴りや。ただあたしはあんたとはもう別れる。何しても変わらん。』       そう言った私の前で彼はまた笑った。       『ふ〜ん。そっか。じゃあ別れる前に一発ヤろ☆』

    2005-09-29 19:40:00
  • 9:

    あゆみ

    何か企むような笑みを浮かべ彼は言った。     そして彼は私の腕を強引に引っ張り別の部屋に連れ込んだ。         ベッドと小さなテーブルしかない部屋…

    2005-09-29 19:44:00
  • 10:

    あゆみ

    ただ…床には血の付いたナイフが落ちていて壁には血で書かれた意味不明な文字が一面広がっていた…   恐くなった…      だけど彼は迷う事なく私をベッドに押し倒し両腕を掴み括り付けた

    2005-09-29 19:48:00
  • 11:

    あゆみ

    そして彼は床に落ちていたナイフを私の首に突き付け『騒いだら殺すで?』   そう言うと誰かに電話をした…          『はよ上がって来いや。可愛い子が待ってんで♪』 私は全て悟った。

    2005-09-29 19:51:00
  • 12:

    あゆみ

    電話を切ってすぐ階段を駆け上がる足音がして扉が開き5、6人の男が入ってきた。          『めっちゃ可愛いやん〜血〜出てるやん殴られたんかぁ?可愛い顔が台無しやんけ〜』         一人の男がそう言いながら私の髪を撫でていた

    2005-09-29 19:55:00
  • 13:

    あゆみ

    『何で?何であたしがこんな事されなあかんの?あんたら頭おかしい!』   私は泣きながら叫んだ。 『おまえが俺を裏切ろうとするからやん。おまえは俺から逃げられへんのに』

    2005-09-29 19:57:00
  • 14:

    あゆみ

    そう言いまた私を殴った。『はよ始めよやぁ〜』  一人の男がそう言うと私の服を破きはじめた…   『やめて!』      そう言う度殴られた。  涙流す度殴られた…そこからはほとんど覚えていない。

    2005-09-29 20:01:00
  • 15:

    あゆみ

    殴られすぎて気を失っていた…どれくらい時間が経っただろう…目が覚めた時辺りは真っ暗だった。   (生きてるんや。)   そう思った。      私はあの部屋に一人だった。

    2005-09-29 20:04:00
  • 16:

    あゆみ

    (逃げな!)      そう思った私は血だらけの顔と体で裸のままドアを押した…開かない…外から鍵がかかっていた…私は恐そうと必死だった。

    2005-09-29 20:10:00
  • 17:

    あゆみ

    開かない…私わ崩れ落ちた…その時外から扉が開いた。(あいつや…もう終わりや)だけどそこにいたのは女の人だった…     『ごめんね…』彼女はそう言いシャツとパンツを渡すと泣き崩れた。

    2005-09-29 20:14:00
  • 18:

    あゆみ

    (母…親…?!)    彼は実家に住んでいたがいつも人の気配はなかった…(あたしがヤられてる時からおったん…?なん…で…?)

    2005-09-29 20:16:00
  • 19:

    あゆみ

    母親の体には無数の傷跡があった…彼女も暴力を受けていたんだろう…だから何にもできなかった…この人を恨んではいけない…そう思った。

    2005-09-29 20:19:00
  • 20:

    あゆみ

    『ごめんね…逃げて…もうすぐ帰ってくるから…早く…』          泣きじゃくりながら彼女は言った。        私は走った…階段をかけおり玄関を出て走った…走れるところまで走った…

    2005-09-29 20:22:00
  • 21:

    かよ?

    ょωでまぷ???がんばってェ(?゚?゚)ノぁと実話ですかぁ?

    2005-09-29 20:27:00
  • 22:

    あゆみ

    私はとある駅に着いた。今何時なのだろう?電車はもう走っていない。人もいない…私は何も持っていなくて、どうする事もできなかった…誰にも言えない…こんな格好じゃ帰れない…私はガードレール下に座り込んでいた…行く場所もなく頼る人もいなくてただ息をしていた…

    2005-09-29 20:28:00
  • 23:

    あゆみ

    かよさん☆ありがと(*凵∀凵*)/実話です(^o^;

    2005-09-29 20:29:00
  • 24:

    あゆみ

    しばらくして1台の車が止まり一人の男が出てきた。『こんなとこで何してんの?!どした?!』    私は怯えた…男の顔も見れず震えていた。

    2005-09-29 20:32:00
  • 25:

    あゆみ

    男はしばらく無言で立っていた後私の隣に座った。 『何とな〜く何があったかは見たら想像つくよな…。家は?このへん?』   私は答えなかった。   『恐い?よな。でもこんな夜中にそんな血だらけでこんなとこおったら危ないで。』

    2005-09-29 20:38:00
  • 26:

    あゆみ

    男は少し戸惑っているようだった。そして『はい。これ車のキーと俺の財布と携帯。これ渡すからとりあえず車乗り?こんなトコにほって俺帰られへんわ。』   私はその時初めて男の顔を見た。

    2005-09-29 20:41:00
  • 27:

    あゆみ

    男は綺麗な顔だった。スラッとした細い体。さっきまで地獄にいた私を迎えにきた天使のようにほんの一瞬だけ見えた…       男が私を見つけてからかなりの時間が経っていた。

    2005-09-29 20:45:00
  • 28:

    あゆみ

    『何で?』       私は初めて口を開いた。 『ん?何が?』     『何でココに何時間もおるん?』          『そりゃ血だらけの子見つけて素通りできひんやろ』男はそう言って苦笑いした。

    2005-09-29 20:48:00
  • 29:

    あゆみ

    『今何時?』      『夜中の3時半。俺がココ来たんが1時半くらいやから2時間おるな。』    そう言ってまた苦笑いした。           私は男が置いた車のキーと財布と携帯を握り締め立ち上がった。        『乗っていい?』

    2005-09-29 20:52:00
  • 30:

    あゆみ

    朝になれば誰かに人が増えれば騒ぎになる。それよりはいいと思った。    もしこの男がまた私を地獄に突き落とす悪魔であっても運の悪い女だとあきらめもつくだろう。私は冷静になっていた。もう恐いものなんてなかった。

    2005-09-29 20:57:00
  • 31:

    あゆみ

    私は車に乗った。男は自販機で飲み物を買って渡してくれた。そういえば朝から何も口にしてなかった。『タバコある?』     『はい☆』       『ありがと…』

    2005-09-29 21:00:00
  • 32:

    あゆみ

    私はタバコに火をつけた。 『名前は?』      男がそう聞いた。    『あゆみ』       『あゆみか〜俺はトウヤ。若いよな?』       『今年16』       『若いな〜俺21。何があったかは話したくないよな?』

    2005-09-29 21:04:00
  • 33:

    あゆみ

    私はしばらく黙った。でもこの人がどんな人なのかわからない…でも今私を助けてくれた事に変わりはない。そう思い私は今日起きた事を全て話した…トウヤは黙ったまま聞いていた

    2005-09-29 21:06:00
  • 34:

    あゆみ

    全て話し終えた後私は『アホやろ。あんなんと付き合ったあたしが悪いわ。』  そう言いながらずっと堪えていた涙が溢れた…   『ごめんな。話したくなかったやろうにな…そら俺の事も恐いよな。ごめん』

    2005-09-29 21:09:00
  • 35:

    あゆみ

    そう言ってトウヤは何度も謝った。         『何で謝るん?さっきまで名前も知らんかった女やん。』          『そやけど今は知ってるやん。だからごめん。』  私はまた泣いた…

    2005-09-29 21:13:00
  • 36:

    あゆみ

    涙が止まらなかった…トウヤはずっと私の髪を撫でていた…なぜか安心した。初めて会ったはずなのに誰かが「もう大丈夫」そう言っている気がした。あまりにも悲惨だった1日が終わって泣き疲れて私は眠ってしまった。こんな日でも人は眠ってしまう…

    2005-09-29 21:18:00
  • 37:

    あゆみ

    目が覚めた時私はまだ車の中だった。隣を見るとトウヤがいた。『目ぇ覚めた?』トウヤは優しく笑った。『ずっと起きてたん?』   『まぁね。心配で寝れんかった』

    2005-09-29 21:23:00
  • 38:

    あゆみ

    『心配?』       『寝たらあゆみがおらんくなるんちゃうかなぁて。この状態でおらんくなられたら気になってしゃぁないからな。』        そう言ってトウヤは笑った。その笑顔は優しくてでもどこか悲しそうだった…(何でこの人はこんなに優しいの…同情…?)

    2005-09-29 21:26:00
  • 39:

    あゆみ

    『ごめん気ぃ使わせて。もう大丈夫。帰る』    『家帰るん?』     そう言われて答えられなかった…殴られた傷はまだ治ってるわけない。    体中にできたアザも…

    2005-09-29 21:30:00
  • 40:

    あゆみ

    母親に心配かけたくない…母子家庭で育ってきた私…悪い事もたくさんして泣かせた事もあった…でも母はいつも私のそばにいてくれた…私がこんな姿で帰れば、回されたと知れば普通じゃいれないだろう…

    2005-09-29 21:32:00
  • 41:

    あゆみ

    『お母さんには何か理由つけて傷治ってから帰ったほうがいいんちゃう?ごまかせる傷じゃないで…とりあえず電話するか?』   『うん…』

    2005-09-29 21:35:00
  • 42:

    あゆみ

    私はトウヤの携帯を借りて電話した。まだ1日しか経っていなかったから母は心配はしていなかった。早く電話してよかった。私は母も知ってる友達の名前を出ししばらく泊まるからと伝えた。

    2005-09-29 21:38:00
  • 43:

    あゆみ

    でも私には行くとこなんてない…今の私じゃ誰にも会いたくない…      そう思っていた私の心を察するようにトウヤは言った。『何やったらこの車におってええよ。まだ恐いならキーもずっと持ってたらいい』

    2005-09-29 21:47:00
  • 44:

    あゆみ

    『トウヤは?』      『俺もおるよ。』    『そんなんアカンよ。仕事は?家かえらな。』    『俺んち京都やねん。大阪につれがおって久々に会いに来ててん。』

    2005-09-29 21:51:00
  • 45:

    あゆみ

    『じゃああたしもう降りるから帰っていいよ。もう大丈夫★』私は笑って言ったが強がりだとすぐにバレただろう…ほんとはいてほしかった…昨日私に起きた事を知ってる唯一の人…

    2005-09-29 21:54:00
  • 46:

    あゆみ

    『それは無理やって!』 トウヤは少し大きな声で言った後にこう続けた。   『おまえ一人にはできひんから俺の親友が住んでるマンションに泊まらしてもらう?ツレはあんま帰ってこやんし。でもやっぱ恐いよな?』

    2005-09-29 22:05:00
  • 47:

    あゆみ

    私は少し迷った…でも一人にはなりたくなかった。 『恐くない。一人よりは』私はそう言って車のキーを渡した。         『ありがと。大丈夫やからな』そう言ってトウヤは車を走らせた。

    2005-09-29 22:09:00
  • 48:

    あゆみ

    トウヤはそのツレに電話をした。『しばらく泊めてほしいねやん。色々あってな。うん。』電話を切るとトウヤは『オッケイやって★』そう言って笑った。

    2005-09-29 22:12:00
  • 49:

    あゆみ

    しばらくしてマンションに着いた。『シャワー浴びるか?そのままじゃ嫌やろ?はい。ツレのやけど勝手に着てまえ☆』そう言ってトウヤは私にスエットを渡した。  久々に鏡を見た私はひどかった。化粧もボロボロ髪もグチャグチャ…傷だらけ…

    2005-09-29 22:16:00
  • 50:

    あゆみ

    シャワーを浴びて改めて生きてることを実感した。 スエットに着替え部屋に入るとテーブルにはお弁当やバンソウコが置いてあった。    『おっすっきりしたか?腹減ったやろ?コンビニ行ってきた☆』

    2005-09-29 22:19:00
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