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7つの嘘
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1:
◆yRn4xDXsVo
2005-08-26 03:41:00 -
101:
◆yRn4xDXsVo
冷たい風が身を貫く季節がすぐそばまでやって来ていた。
日を追うごとに彼への愛情が膨れ上がり会えない日は気が狂いそうだった。
その禁断症状ともとれる様な異常ブリに周りはだんだん気付きだしていた。2005-09-04 00:50:00 -
102:
名無しさん
彼はよく私と出会った頃の話をする。
―…私たちが出会ったのは夏真っ盛りのとても暑い日だった。2005-09-04 00:55:00 -
103:
◆yRn4xDXsVo
その日、私はあの子と2人でクジ引きで当たったスイカを一生懸命運んでいた。太陽は容赦なく私たちを照りつけ体力を奪って行く…限界に達した私たちは仕方なく近くの石段に腰掛けた。ほんの少しの休憩のつもりが雑談会が始まり1時間近く話し込んでしまっていた。
2005-09-04 01:01:00 -
104:
◆yRn4xDXsVo
だんだんと摂氏温度が低くなり心地よい風も吹き初めていた。
―「すいか割りでもすんの?」―
声のする方を向くと満面の笑みで話かけてくる彼がいた。
…一目惚れ
顔が火照って行くのが自分でもわかった。2005-09-04 01:07:00 -
105:
◆yRn4xDXsVo
横であの子も顔を真っ赤にしていた。
耳もとでそっと「この人好き」と呟くあの子に「頑張れ」と言ってしまった。
―…なんで素直になれなかったんやろう…
1週間後あの子から彼と付き合ったと報告を受けた。2005-09-04 01:14:00 -
106:
◆yRn4xDXsVo
―あの子を羨んだ。
━何より自分を憎んだ。それからあの子は彼と遊ぶ時に必ず私を呼び出した。 私にとっては好都合だった。“彼に会える!!”ただそれしか頭に無かった。
2005-09-04 01:20:00 -
107:
名無しさん
頑張れ??
2005-09-04 01:31:00 -
109:
名無しさん
台風ゃ?頑張ッて?ヮラヮラッ
2005-09-06 03:33:00 -
111:
◆yRn4xDXsVo
でもやっぱり辛かった…
―好きな人と友達が目の前で仲良く話している
私は彼と話したいのにいちいちあの子に気をつかわなければならない
こんな屈辱的な事を耐えれる自信が無かった。
━神様は私が嫌いなん?━2005-09-06 18:37:00 -
112:
◆yRn4xDXsVo
真夏の暑さを雨が少しだけ和らげる涼しい日
私の居場所を見つけた日
相変わらずあの子と彼は仲良さそうに遊んでいる。
1人でつまらない私は彼の部屋のベットで夢を見ていた。
彼の隣に寄り添う私…―
このまま目覚めたくないと願った。2005-09-06 18:42:00 -
113:
略
このまま目覚めたくないと願った。
2005-09-06 18:42:00 -
114:
◆yRn4xDXsVo
しかし人間の睡眠には限界があり自然と意識がはっきりとしてきた。
一体どれほど寝ていたのだろう。
西日が差し込む彼の部屋でさえ真っ暗になっていた。とりあえず時間を確認しようと手探りで自分の携帯電話を探した。2005-09-06 18:46:00 -
115:
◆yRn4xDXsVo
手先だけでもわかった。
彼が隣にいることが…
それでも頭の混乱は納まらない。
私の異変に気付いた彼がゆっくりと起き上がった。
「寝すぎ〜!」笑いながら彼はそう言った。2005-09-06 18:50:00 -
116:
◆yRn4xDXsVo
―…あの子は?
首をかしげて彼に聞いた。 「あいつは門限やから帰ったで。自分があまりにも気持ちよさそうに寝てるからもうちょい置いといたってって頼まれてん」
彼はもう1度笑った。2005-09-06 18:54:00 -
117:
◆yRn4xDXsVo
―そっか
それだけ言って帰ろうとした時彼に呼び止められた。
「もうちょっと一緒におってや?」
この日私はあの子を裏切った。
そしてこの日から私は彼から逃げられなくなった。2005-09-06 18:57:00 -
118:
◆yRn4xDXsVo
あり地獄…今の私の状況を表すのにピッタリだと思った。―決して逃れることはできない―
彼と出会った日
あの子を裏切った日
その事を思い出しながら眠りについた。
目が覚めた時ここからが地獄の本当の始まりだと気付くことを知らないままに…2005-09-06 19:01:00 -
119:
なち
いやぁ−メタ頑張って♪読ましてもらってます?
2005-09-06 20:36:00 -
120:
◆yRn4xDXsVo
なちさん
ありがとう?今日は眠いので明日の昼ぐらいに更新します?2005-09-06 23:38:00 -
121:
◆yRn4xDXsVo
彼の腕の中はひどく落ち着いて気付けば昼まで寝ていた。
隣で彼はスヤスヤと寝息をたて眠っている。
重い体を起こしタバコに火をつけた。少しだけ悪戯のつもりで彼の顔に煙を吹き掛けた。2005-09-07 15:15:00 -
122:
◆yRn4xDXsVo
うーん…
と唸りながら寝返りを打つ彼を見てつい1人で笑ってしまった。
灰を捨てようと思い灰皿を探すがなかなか見つからない…仕方なく自分の持っている携帯灰皿を鞄の中から取り出した。2005-09-07 21:09:00 -
123:
◆yRn4xDXsVo
黒い鞄の中でなにかが光っていた。
私の携帯電話だ。
右手にタバコを持ち左手で携帯電話をいじることにした。
受信4件
ゆっくりと受信BOXを開く。 その瞬間時間がとまった。2005-09-07 21:13:00 -
124:
◆yRn4xDXsVo
4件全てがあの子からだった。
―1件目
今日も休み?最近全然会って無いから淋しい〜!!!
―2件目
今日久々に遊ばへん?!
―3件目
今からダァの家行くから暇なら来ぃな☆
2005-09-08 19:48:00 -
125:
略
―3件目
今からダァの家行くから暇なら来ぃな☆
2005-09-08 19:49:00 -
126:
◆yRn4xDXsVo
私は今、あの子が行くと告げた場所にいる。
そして恐る恐る最後のメールを開いた…2005-09-08 19:50:00 -
127:
◆yRn4xDXsVo
「なんでなん?」
2005-09-08 19:51:00 -
128:
◆yRn4xDXsVo
その瞬間手の力が無くなりタバコを落とした。
少しずつ小さな音をたてながら丸く燃えて行く絨毯を見て床にへたり込んだ。
―何も考えられへん…―
頭が真っ白になるとはこういう事かと実感した。2005-09-08 22:12:00 -
129:
えみ
がんばれ?楽しみにしてるよ
2005-09-08 22:13:00 -
130:
◆yRn4xDXsVo
えみさん
ありがとうございます?読んでくれる人がいると頑張れます?2005-09-08 22:28:00 -
131:
◆yRn4xDXsVo
絨毯からは真っ白な煙が立ち昇っていてその煙はとても異様な匂いを放っていた。その匂いで彼が目を覚ました。
「なにしてんねん!?」
ベットから勢い良く飛び降りると彼は近くにあったコーラの中身をぶちまけた。部屋中に甘い匂いが広がった…2005-09-08 22:34:00 -
132:
削除削除されますた
あぼ~ん -
133:
◆yRn4xDXsVo
嗚咽が邪魔をして声が出ない。
私は何も言わず彼にあの子からのメールを見せた。
―これが最後のチャンスかもしれない―
私は彼へ全てを掛けた。
神に祈った。2005-09-08 22:46:00 -
134:
◆yRn4xDXsVo
神に祈った。
2005-09-08 22:58:00 -
135:
◆yRn4xDXsVo
メールを全て読み終わった彼がため息をついた。
―彼女にしてなんて思わへん。ただ今だけは傍にいてや…嘘でもいいから慰めて…それだけで私は生きていけるから―
お願い…2005-09-08 23:15:00 -
136:
◆yRn4xDXsVo
涙を必死に堪えた。
―まだ泣いたらあかん
その一心でひたすら耐えた。
いつのまにか辺りの異様な匂いも甘い匂いも消えていた。2005-09-08 23:18:00 -
137:
名無しさん
気になりすぎる?
2005-09-09 01:34:00 -
139:
◆yRn4xDXsVo
彼は私の顔を見ずに言い放った。
「帰って」
私はわかっていたのかもしれない。こう言われてしまうことを。
だから無駄な神頼みなんかしてしまったのかもしれない。
―悲しくて泣いてるんじゃないよ?
神頼みなんかしてしまった自分が悔しいから泣いてるの…2005-09-09 01:57:00 -
140:
ぅみ
?しおリ?
2005-09-09 01:58:00 -
141:
略
神頼みなんかしてしまった自分が悔しいから泣いてるの…
2005-09-09 01:58:00 -
142:
◆yRn4xDXsVo
「さよなら」
が言えない。正しくは言わないだった。
―だってさよならじゃ無いよね?また会えるよね?―彼の顔を見るのが辛くて荷物を持って走って逃げた。ひたすら走った。2005-09-09 02:03:00 -
143:
◆yRn4xDXsVo
行き先なんて無い。
親より彼が大切だった。
あの子より彼が大切だった。
彼は私よりあの子が大切だった。
━…全てを失った。━2005-09-09 02:07:00 -
144:
略
━…全てを失った。━
2005-09-09 02:08:00 -
145:
◆yRn4xDXsVo
走り疲れてしゃがみ込んだ。目の辺りがじんわりと熱くなる。
顔にあたる風がやけに気持ちよかった。
大分と落ち着きを取り戻し近くの公園のブランコへ座った。2005-09-09 02:13:00 -
146:
◆yRn4xDXsVo
今日もェラー?で書けません?
ぅみさん
?しおり?ありがとう??2005-09-09 02:15:00 -
147:
名無しさん
書き込みして再読み込みしたら書けるよん?まぁ無理はしないでちょ?
2005-09-09 02:22:00 -
148:
名無しさん
意味が分からん?4件目のメールは何?
2005-09-09 02:51:00 -
149:
(???)
気になるしィィ?
2005-09-09 02:58:00 -
150:
名無しさん
なんで意味わからんの?チャント読んだ?誰が読んでもわかるやろ?
2005-09-09 03:01:00 -
151:
名無しさん
ぢゃあ言ってみぃや
2005-09-09 11:23:00 -
152:
名無しさん
152じゃないけど
4けんめのメールは
『なんでなん』
じゃないの? 主さんと彼が寝ているのを見たあの子からのメールでしょ? 違うかな2005-09-09 11:34:00 -
153:
名無しさん
違うと思うねんけど。なんでなん?ってゆぅのは主がそのメールを読んだ感想やん!読解力なさすぎちゃう?
2005-09-09 12:38:00 -
154:
名無しさん
あたしも154と一緒の事おぉた!てかふつぅにそやろ?だから彼氏怒ったんやないん?
2005-09-09 13:00:00 -
155:
みか
なんでなん?ってメールなんでずっとムシなんってことぢゃなぃん???
2005-09-09 14:23:00 -
157:
◆yRn4xDXsVo
みなさん主が文章力無くてややこしくしてしまってごめんなさい!
4件目のメールは
「なんでなん?」です。意味は後々わかって行くつもりにしようと思ったんですがわかりにくく書いてしまってすみませんでした。これからもよろしくおねがいします。2005-09-09 15:04:00 -
158:
名無しさん
でゎこれからも頑張って下さい?
2005-09-09 15:20:00 -
159:
名無しさん
主さんがんばってね
読みやすいから大丈夫だよ☆続きまってます2005-09-10 17:25:00 -
160:
コアラ
しおり?
2005-09-12 04:45:00 -
161:
名無しさん
早く???
2005-09-13 20:11:00 -
162:
削除削除されますた
あぼ~ん -
163:
◆yRn4xDXsVo
しゃがみこむ私を真っ黒な影が包んだ。
―彼が来てくれた?!―
未だに期待している自分がいる。
振り替えると見た事も無い男が不振そうに私を眺めていた。2005-09-15 22:32:00 -
164:
◆yRn4xDXsVo
私は奈落の底に落ちた気分だった。
―なに期待してんねん…―泣き付かれたせいかもうため息しかでなかった。
「こんな所で何してるん?」男が言った。2005-09-15 22:35:00 -
165:
◆yRn4xDXsVo
涙で顔はボロボロ
服装だって汚い
あきらかに15歳に見える私。こんな子が辺りも暗くなった時間に外にいる。
―ヤバい!通報されてしまう!!!―
大げさに口角を上げ目を細め作り笑いをしながら男に会釈だけをして立ち去った2005-09-15 22:39:00 -
166:
◆yRn4xDXsVo
―走ろう!!
そう思った時いきなり右腕を捕まれた。男を振り払うように大げさに腕を回すがさすがに男の力にはかなわなかった。
―彼にこうされたかった―止まっていたはずの涙がまた流れだし土の上に跡を残した。2005-09-15 22:43:00 -
167:
◆yRn4xDXsVo
男はギョッとした顔をして手を離した。
しかし私にもう走る気力なんて残っていない。
顔を手で覆いながらまたしゃがみこんだ。
大声で泣いても男はずっと側にいた。2005-09-15 22:47:00 -
168:
◆yRn4xDXsVo
男は優しく私の背中を撫でながら「ごめん」と言う言葉を繰り返した。
きっと腕を掴んだことを謝っているのだろう…
そんな事気にしていないのに。でも背中を撫でる男の手ガ心地よくて泣き止まなかった。2005-09-15 22:52:00 -
169:
?????
更新されてたしぃ???頑張ってね?
2005-09-15 23:58:00 -
170:
名無しさん
早く読みたーい?
2005-09-18 20:51:00 -
171:
◆yRn4xDXsVo
読んでくださっている方々ありがとうございます??今から更新します?
2005-09-18 21:55:00 -
172:
◆yRn4xDXsVo
時間がすぎるのは早く辺りは街頭の明かりだけがポツポツと灯って私と男の影をうっすらと作りだしていた。泣き止んだ私を見てもなお男は背中を撫でる手を止めようとしない。
―優しくされるのは苦手やな…―
優しくされたいはずなのにいざされると気恥ずかしくなってしまった。2005-09-18 22:01:00 -
173:
◆yRn4xDXsVo
―愛したいだけなの―
ただがむしゃらに欲望のまま彼を愛した。
―愛されたいだけなの―
私は彼に愛されていた…?2005-09-18 22:04:00 -
174:
◆yRn4xDXsVo
いきなり止まる男の手。
―もう少しいてほしかったな…―
さっきまで彼の事ばかり言っていたのに都合のいい女だなと思った。
「ハイ、おしまい!」
男にそう言って笑った。2005-09-18 22:09:00 -
175:
◆yRn4xDXsVo
「待ってや!」
そう呼び止められるのを私は期待していたのかもしれない。
ついついほころんでいる顔を隠すように下を向きながら振り返った。2005-09-18 23:16:00 -
176:
名無しさん
気になる?
2005-09-18 23:42:00 -
177:
◆yRn4xDXsVo
―あたしが欲しいものをくれる?―
私の右手は彼の左腕を握っていた。
「泣きすぎちぶっさいくになってるで!」
そう言って男は私の右手を握って歩きだした。2005-09-19 00:25:00 -
178:
◆yRn4xDXsVo
私は今日出会ったばかりの男の家にいる。
こんな無防備な自分は少し前の私からは想像もつかなかった。
今日かぎりでもいい。
今は一人でいたくない。2005-09-19 00:29:00 -
179:
◆yRn4xDXsVo
男は愛犬とじゃれあっていて私を放置。
することも無いのでタバコに火をつけた。
セブンスターの香りが彼を思い出させて少し目頭が熱くなった。2005-09-19 00:38:00 -
180:
◆yRn4xDXsVo
そんな私に気付いたのか男が犬を抱き抱え私の隣に腰を下ろした。
―なんか聞かれても私答えられるかな…―
そんな心配をよそに男は優しく頭を撫でるだけだった2005-09-19 00:42:00 -
181:
??
がんばれ
2005-09-19 02:46:00 -
182:
コアラ
ぉもしろぃ??
2005-09-19 11:36:00 -
183:
名無しさん
気になるー?
2005-09-19 17:40:00 -
185:
◆yRn4xDXsVo
優しく頭を撫でる手がとまり私を抱き締めた。
突然の事に驚いている私を見て男は苦笑いをした。
「また泣きそうな顔になってる〜!」
さっきの苦笑いとは違う満面の笑みを見せてもう一度強く私を抱き締めた。2005-09-20 01:07:00 -
186:
◆yRn4xDXsVo
エラーが多いので時間をずらします??
2005-09-20 01:08:00 -
187:
◆yRn4xDXsVo
男の腕の中は暖かくてそのまま眠ってしまった。
―幸せ…―
そう思えば思うほど彼の残像が蘇り彼の夢を見て泣いてしまっていた。
2005-09-20 02:32:00 -
188:
◆yRn4xDXsVo
―ずっと私の側にいてや
その願いは叶わず彼が消え去って行くところで目が覚めた。
━幸せな夢も見られへんのかよ…
相変わらず男は私を抱き締めながら眠っていた。2005-09-20 02:36:00 -
189:
◆yRn4xDXsVo
腫れた目を冷やそうと起き上がった時に小さく男が呟いた。
「行くなや…」
起きているのかと思い顔を覗き込むと男はスヤスヤと寝息をたてていた。
―寝言か。
2005-09-20 02:41:00 -
190:
◆yRn4xDXsVo
足の裏の違和感で目が覚めた。
まだ開ききっていない目を懲らして足の裏を覗き込む。もそもそとした物体はじょじょに上へとあがってきて布団の中からヒョッコリと顔を出した。
男の愛犬だ
動物は好きではなかったがその犬がかわいらしくて抱き抱えてあげた。2005-09-20 02:48:00 -
191:
名無しさん
おもろい?頑張って下さい?
2005-09-20 16:37:00 -
193:
あやか
早く書いてねん♪読んでるぞよん☆愛心ママより(*^3^*)
2005-09-22 18:56:00 -
194:
◆yRn4xDXsVo
私の笑い声と犬の声が聞こえたのか男が寝室へと入ってきた。
「俺の優しさやる」
そう言って私にカニパンを差し出した。
あまりお腹は空いてなかったが貰った手前少しだけ口に運んだ。2005-09-22 21:40:00 -
196:
削除削除されますた
あぼ~ん -
197:
◆yRn4xDXsVo
「よく泣く子やな〜」
男は笑いながら優しく背中を撫でた。
―そんなに優しくされたら余計に涙でるやんか…
何度泣いても涙は枯れないものだと知った。2005-09-22 22:01:00 -
198:
◆yRn4xDXsVo
たくさん泣いた後はやけに心が落ち着いていて辺りの情景が色鮮やかに見えてくる。
男の顔を隅から隅までしっかりと見たのはこの時が初めてだった。
少しガラの悪そうな顔…
彼とは正反対だと思った。2005-09-22 22:05:00 -
199:
◆yRn4xDXsVo
私が泣き止んだのを確認した男が服を着替えながら言った。
「そろそろ帰ろっか!家教えるの嫌じゃなかったら近くまで送るし☆」
―帰るとこなんて無い…―かと言ってこのままこの家にいる訳にいかない・・・「わざわざ送ってもらうの悪いし歩いて帰るわ☆」
精一杯強がって見せた。2005-09-22 22:13:00 -
200:
◆yRn4xDXsVo
男は少し困った顔をした。―そんな顔させてるのは私なんやな―
私は男を困らせる才能に長けているんだと自覚した。2005-09-22 22:25:00