小説掲示板『All along〜絆〜』のスレッド詳細|夜遊びweb関西版

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『All along〜絆〜』

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  • 1:

    ◎由里です◎

    ?新スレ立てました。また書いてくので良かったら読んで下さい?

    過去スレです
    ?http://bbs.yoasobiweb.com/test/mread.cgi/yomimono/1119716895/1-200

    2005-09-04 20:10:00
  • 209:

    由里

    あの週刊誌の件からもずっと変わらず連絡をとってたってこと?
    頭の中が混乱してた。
    「本当のこと話してよ。もういいじゃん・・・未練あるからこんなことになってるんじゃないの?」

    「それは違うって。でも連絡とってたのは事実だから、それは謝る。ごめんな。」

    2005-11-10 16:58:00
  • 210:

    由里

    「へぇー分かった。ちょっと待って」
    私はカバンから自分の携帯を出して電話をかけた。相手は━千恵━って人。トイレに行ってた時に一応メモしてあった。

    晃太は何のことか分かってなくて誰にかけてるのか不思議そうに見ていた。相手が千恵さんとも知らずに。

    2005-11-10 17:02:00
  • 211:

    由里

    「もしもし」
    電話に出た千恵とゆう人は可愛い声だった。ドキドキしてた。かなり大胆なことしてるなぁって。
    「あ、もしもし。急にすいません。相川って言うんですけど晃太とのことで少し聞きたいことがあって」

    「えっ?あ、はい」

    2005-11-10 17:05:00
  • 212:

    由里

    晃太の顔をチラッと見ると、相手が誰だか分かったのか気まずそうな顔をしていた。
    「あの、晃太とどういう関係ですか?」
    私がそう言うと少し沈黙になった。
    「どういう関係ってあなたは誰なわけ?」
    しばらく黙った後に逆にそう聞かれた。

    2005-11-10 17:09:00
  • 213:

    由里

    「あ、彼女ですけど」
    私は即答した。
    「えっ?彼女?あたし彼女いないって聞いてたんだけど。もしかして・・・週刊誌に撮られてた子?」

    「そうです。ていうか晃太そんなこと言ってたんですか?分かりました、急に電話かけたりしてすいませんでした。もう話はいいんで切りますね、じゃあ」

    2005-11-10 17:14:00
  • 214:

    由里

    電話を切った私を見て晃太はあたふたしてた。私は腹が立つのを通り越してあきれてた。
    料理頑張って作ったり栄養の勉強したり。体のことやメンタル面を考えて色々力になろうとやってきてたのに・・・。

    「もう信じれないから。嘘つくって思ってなかった。信じてたのに。」

    2005-11-10 17:19:00
  • 215:

    由里

    「由里、違うんだって」
    「何が違うの!?」

    私達の言い争う声で店内は騒然としていた。もちろん晃太に気付いた人達もいて。
    「もういい!勝手にして。由里は帰るから。ホテル戻って東京帰る」

    2005-11-10 17:22:00
  • 216:

    ?

    更新されてて嬉しいです(・∀・)?ありがとうございます?

    2005-11-10 17:27:00
  • 217:

    由里

    私はそう言ってカバンを持ち、急いでお店を出た。晃太はレジがあったし、すぐには出てこなかった。
    私は慣れない場所を、一人急ぎながらとにかく走ってた。
    やっとタクシーが見つかりすぐに乗り込むとホテルに向かうよう運転手さんに言った。
    その間ずっと晃太からの電話が鳴り続けてた。

    2005-11-10 17:29:00
  • 218:

    名無しさん

    ?しおり?

    2005-11-10 18:12:00
  • 219:

    名無しさん

    久々の更新や?
    てか晃太あかんやん?

    2005-11-10 18:23:00
  • 220:

    名無しさん

    以前から読んでました。
    更新楽しみにしてますね(*´艸`)

    2005-11-11 11:02:00
  • 221:

    由里

    タクシーはホテルの前に着き、私は足早にロビーをとおり抜けた。
    「由里ちゃん一人?」
    エレベーターからおりてきて声をかけてきたのは須藤さんだった。

    「一人です…あの、雪乃ちゃんは?一緒じゃないんですか?」

    2005-11-17 03:10:00
  • 222:

    由里

    「あぁ・・・今日朝いちで帰ってもうたわ。仕事があるとかなんとかで」

    「えっ・・・」

    そんなはずはない。仕事はあと四日位オフだって言ってたのに。それに今日は須藤さんも休養日だってゆうのに帰るなんて・・・。

    2005-11-17 03:13:00
  • 223:

    名無しさん

    ?

    2005-11-17 03:16:00
  • 224:

    由里

    「なにかあったんですか?雪乃ちゃんと何か話したりしました?」
    私がそう訪ねると、少し困った顔で須藤さんは大きく一つ溜め息をついた。

    「俺さぁ、あいつに何も言える立場ちゃうやん?好きやで雪のこと。でも俺には雪を幸せにはしてあげられへん。やっぱり子供のこともあるし離婚なんて考えられへんから」

    2005-11-17 03:17:00
  • 225:

    由里

    「・・き合おうなんて言わなきゃよかったのに」
    「えっ?由里ちゃん何て言ったん?ごめん聞こえんかった」

    「じゃー初めっから雪乃ちゃんに付き合おうなんて言わなきゃよかったじゃん!知らないでしょ雪乃ちゃんが悩んだり泣いてたこと。須藤さんのこと好きだから、重い女になりたくないからってずっと我慢してたんだよ?」

    2005-11-17 03:23:00
  • 226:

    由里

    「ごめん。雪泣いてたんや・・知らんかった」

    須藤さんに謝られた途端、私は我に返った。偉そうな口聞いてしまった自分にまたへこんだ。
    晃太のことでカッとなってたせいで、半分八つ当たりみたいなものだった。

    2005-11-17 03:28:00
  • 227:

    由里

    「あ・・私のほうこそ・・生意気言ってすいませんでした」
    私はとにかく謝った。本当は謝りたくもなかったけど。好き勝手なことしたり、女に対してだらしない須藤さんや晃太のことを許せなかった。

    「由里!」

    2005-11-17 03:30:00
  • 228:

    由里

    晃太の声が聞こえた瞬間、私は急いでエレベーターに乗り[閉]ボタンを連打してた。
    部屋についた私は急いで鍵をかけ、帰る仕度を始めた。
    ブーブーとブザーみたいな部屋の呼び鈴が鳴る。ノックもしばらく続いた。ガチャガチャとドアを開けようとする音も聞こえた。

    2005-11-17 03:35:00
  • 229:

    由里

    20分ほどそんなことが続いた。やっと静かになったと思ったら、次は部屋の電話が鳴る。
    耳を塞いでも聞こえてくる音に苛立ちさえ感じた。

    千恵・・・一体この人は晃太にとってどんな人なの?分からないことばかりで苦しかった。何年も前に別れている相手と連絡取るってことは・・・少なからず何らかの気持ちがあるからだよね?

    2005-11-17 03:39:00
  • 230:

    由里

    プルルルルル・・・
    鳴りやまない電話。混乱する私。自分がおかしくなりそうで怖かった。
    晃太のことでこんなに必死になって・・・今更ながら好きになりすぎていた自分に気付いた。

    英二と付き合っていた時には考えられなかったことを私はしてた。電話を見たりかけてしまったり。何が私をそうさせるのかって考えてた。

    2005-11-17 03:43:00
  • 231:

    由里

    答えは一つしかなかった。晃太でいっぱいいっぱいだからだって。
    落ち着いて考えてみた。私は何から逃げてるんだろうと。多分怖かったから。
    聞きたくない言葉や知りたくないことを知るのが怖かった。

    でもどうして私が逃げる必要があるんだろう・・・何も悪いことなんてしてないのに。

    2005-11-17 03:47:00
  • 232:

    由里

    「はい」私は受話器を手に取り電話に出た。

    「やっと出た・・ごめん由里!本当にごめん。もう言い訳はしない。でもきちんと話だけはしよ。今から部屋行くから鍵あけてて」

    私は黙って電話を切った。鍵を開けるべきなのか否か。私はどうすればいいか分からなかった。

    2005-11-17 03:52:00
  • 233:

    由里

    ガチャ・・私はやっぱり鍵を開けていた。晃太が部屋に入ってきた。私はベットに座ったまま窓の外を見ていた。
    「あのさ、俺よく分からなかったんだ。由里と毎日一緒にいたいし大切だし大好きだし本当これからもずっと一緒にいられたらなって思ってる」

    2005-11-17 03:55:00
  • 234:

    由里

    私は黙って聞いてた。お願いだから[でも]とか[だけど]って言葉は言わないでって思いながら。

    「でも・・」予感的中だった。
    「でも・・由里に愚痴こぼしたりできなかったんだよ。いつも頑張れって言ってくれる由里に弱音なんてはけなかった。」

    2005-11-17 03:59:00
  • 235:

    由里

    だったら私は一体何のために一緒にいるの・・・?
    「じゃあなんなの?その人には言えたってゆうの?昔の女だから?だから何でも話せるわけ?」

    「俺にも分からないんだよ。同窓会で会ってから懐かしさとかそういうので久しぶりに話したりしてただけだったし。あいつケガのことも何も言わないし野球の話なんてしないからさ」

    2005-11-17 04:04:00
  • 236:

    由里

    「それがラクならその人のとこ行けばいいじゃん!そんな気持ちで一緒にいれないよ・・・馬鹿みたいじゃん由里。晃太のことばっか考えて必死になって。それも全部迷惑でうざかったんでしょ?もういいよ。出てって」

    「まだ話は終わってないだろ!」
    「いーから出てってよ」

    2005-11-17 04:07:00
  • 237:

    由里

    私は晃太を部屋から追い出した。
    ヒッ・・ヒック
    静かな部屋でただ私の泣き声だけがずっと響いてた。「頑張って」って言葉はいらなかったんだ。何の意味ももたなかったんだ。
    それが晃太には重くさえ感じてたんだよね?何もかもが無駄なことだったんだよね?

    2005-11-17 04:11:00
  • 238:

    由里

    散々泣いて泣き疲れた私は夕方6時過ぎ、ホテルを出た。
    空港に行き、搭乗手続をする。幸いなことにキャンセル待ちもせずに空席があったから午後19:20発、羽田行きのチケットを買えた。
    飛行機を待つ間、私は腫れた目を隠すように帽子を目深に被っていた。

    2005-11-17 04:16:00
  • 239:

    由里

    晃太からの電話は無視した。何も話すことなんてなかったから。
    私は黒木さんに連絡をしようと思ってたくらいだった。また六本木でお世話になりますって。その時、
    (♪夏の星座に〜)懐かしい着歌が私の携帯から鳴った。aikoの花火は英二の指定メロディーだった。

    2005-11-17 04:21:00
  • 240:

    由里

    「は・・い」
    「おー由里?元気?今話せる?」
    聞き慣れた英二の声。私はわけもなくホッとしてた。こんなタイミングで電話があるなんて何なんだろ。

    「うん大丈夫だよ」

    2005-11-17 04:24:00
  • 241:

    由里

    「どした?元気ないじゃん。つーか俺さぁ今から東京帰るんだけど暇してない?矢口キャンプだろ?もし由里がいいなら飯付き合ってよ」
    今から東京?私は何でかよく分からなかったけど、ふと英二に会いたくなった。不思議だった。

    「いーよ。って言っても由里も今から東京戻るんだけどね。じゃあどこ待ち合わせにする?」

    2005-11-17 04:30:00
  • 242:

    名無しさん

    2005-11-17 04:30:00
  • 243:

    由里

    「ハチ公前!」英二は大きな声でそう言った。
    「分かった。じゃあ着いたら電話するから」
    私は電話を切った。一体私何やってるんだろ・・・晃太への当て付けのつもり?それとも英二のこと?
    私は飛行機に乗ってる間も自分自身が分からないことだらけで頭がパンクしそうになっていた。

    2005-11-17 04:34:00
  • 244:

    由里

    ハチ公前かぁ。目を閉じて思い出した。そういや英二が大阪に行く前に、待ち合わせした場所だっけ・・・。
    雨だったな、あの日。
    帰りの飛行機の時間は思ったより長く感じた。キャンプ地に行く日はあっという間に着いたのに。
    気持ちだけでこんな風に変わるものなんだろうか。

    2005-11-17 04:39:00
  • 245:

    名無しさん

    2005-11-17 04:50:00
  • 246:

    名無しさん

    ?

    2005-11-17 04:51:00
  • 247:

    由里

    飛行機は無事羽田に到着した。英二との約束時間まで一時間近くあった。私はキャリーバックもあったし、とりあえず荷物を置きにマンションに帰った。
    腫れた目を化粧で隠したりなんだかんだしてるうち、私は気付けば約束時間の5分前になっていることに気付いた。
    念のため、少し遅れるとメールを入れて私はすぐに家を出た。

    2005-11-17 05:02:00
  • 248:

    由里

    渋谷の街はいつも変わらない。いつ来てもたくさん人がいて笑い声ばかりが溢れてる。
    私はハチ公前にゆっくりと歩いて行った。
    みんなが待ち合わせに使う目印的な場所。だからいつも待ってる方はドキドキする。
    「おーこっちこっち」
    少し離れた場所から英二は私を手招きしてた。考えてみれば英二が待つなんて少し恥ずかしかったのかなと思った。

    2005-11-17 05:07:00
  • 249:

    由里

    「ごめんね」
    『マジおっせーよ。デコピンの刑だからな』
    「ハイハイ!てゆーか由里おなかすいたー。ねぇ英二何食べに連れてってくれるの?」
    『んー。由里なに食いたい?和洋中ならどれ?もしくは肉か魚か』
    私達は久しぶりに会ったとゆうのに何の違和感もなかった。むしろ何も変わってないような感じがした。

    2005-11-17 05:14:00
  • 250:

    由里

    『つーか何かあった?』
    「何が?」
    『いや、まぁいいや。とりあえず寒いしここ入ろうか。鍋もありだろ?』

    私達は結局歩きながら見つけたお店に入ることにした。近頃のお店はカップル席やら個室やらが多い。このお店もやっぱりプチ個室になっていた。

    2005-11-17 05:18:00
  • 251:

    由里

    『おつかれっ』私と英二は生で軽く乾杯をした。最近仕事に慣れてきたとか営業センスあるとか、英二はくだらない自己満の話をひたすら喋ってた。
    私はそれを聞いてあいづちをうちながら笑ってたりして。
    不思議だった。
    何も変わらない空気が・・不思議だった。

    2005-11-17 05:23:00
  • 252:

    名無しさん

    ?

    2005-11-17 05:24:00
  • 253:

    由里

    『お前さぁ、何かあっただろ。言ってみ』
    英二に見透かされてるようで嫌だった。
    「何もないよ何なの?」

    『お前って分かりやすいよなぁ。泣いたなってすぐ分かったよ今日。ハチ公前から気付いてたし俺。長く一緒にいたから分かるんだって。何かあったのか?矢口とうまくいってねーの?』

    2005-11-17 05:27:00
  • 254:

    由里

    楽しい空気でせっかく忘れかけていた晃太とのことをまた思い出した。
    「ハハッ何なの英二なに何もないってばー」
    私は必死だった。

    『じゃ・・じゃあ何でそんな悲しい顔してんだよ?そんな顔して笑うなよ』

    2005-11-17 05:31:00
  • 255:

    由里

    英二の言葉に私は箸が止まった。泣くもんか。悲しい顔なんてしてないもん。悲しくなんかないもん。

    「英二おかしいよどうしたの?もう酔っ払ってんじゃない?(笑)」

    『もういいだろ。もう充分だろ?俺んとこ戻ってくればいいじゃん。矢口お前にこんな顔させて・・・これじゃ前の俺と一緒じゃん?』

    2005-11-17 05:37:00
  • 256:

    由里

    今日は更新終わります。おやすみなさい?

    2005-11-17 05:38:00
  • 257:

    ?

    おやすみなさい?

    2005-11-17 06:42:00
  • 258:

    名無しさん

    2005-11-17 07:57:00
  • 259:

    なほ

    ひさびさの更新じゃん!!また待ってます

    2005-11-17 08:37:00
  • 260:

    ぴよ?

    続きめっちゃ気になる??晃太最悪ゃっ?ヶド晃太の気持ちもわかる‥由里チャン、続き楽しみにしてるヵラ頑張ってね??

    2005-11-17 09:06:00
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