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子宮筋腫と私
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1:
わたしは20代後半のキャバ嬢です。もう子宮筋腫と6年もお付き合いしています。最初から今までを書きます。同じ病気で苦しんでる人や全く知らない人もみんな読んでくれたら嬉しいです。
2005-05-27 10:28:00 -
2:
誰かにきいてほしい、誰かにわかってほしい、そんな思いで書くことに決めました。
最初自分の体がおかしいかなと気付いたのは24才の時でした。下腹に硬いシコリが出来て、まるで石のようでした。そのころ私は寂しさをまぎらわせるかのように、男をとっかえひっかえしていました。2005-05-27 10:29:00 -
3:
ラブホで男とエッチするときに相手が「何?これめっちゃ硬いやん!」って私の下腹を触りました。私もなんでかな?くらいにしか思っていなくて、そんな病気があることも知らなかったし、子宮外妊娠かもしれないから親にも相談出来ずにいました。
2005-05-27 10:30:00 -
4:
そのとき私は昼はレストランのレジの仕事、夜はスナックで働いていました。その下腹にシコリが目立つようになってから、生理が多くなり、血の塊がモリモリと出てきて、レジは立ち仕事だったから生理になるたび気になりました。
2005-05-27 10:31:00 -
5:
「店長トイレ行ってきます!」っとトイレに行くたび顔が真っ青。下着に血の塊が卓球の玉くらい出てて生理の量も多いし、普段なら5日くらいで終わるのに月のうち3週間はずっとこんな生理が続き、1週間あとにまた生理が3週間…。そんな状態が何ヶ月も続きました。
2005-05-27 10:32:00 -
6:
私は友達がいなくて寂しかったから今でいう出会いサイトでメル友を作りました。一人は大阪のファミレスの店長、もう一人は鹿児島の専門学校に通う男の子です。専門学校生は「たかし」と名乗っていました。たかしとのメールは楽しくて暇だからすぐ返事くれるし電話では話したことなかったけど、いつもメールで話してました。
2005-05-27 10:33:00 -
7:
ある日いきなりたかしが「りりぃおまえ何か体悪いだろ?早く病院行ったほうがいいぞ。手遅れになるかもしれない。お願いだから早く病院行って」とメールしてきました。私はたかしに生理がおかしいこととか下腹にシコリがあるとか話したことないから不思議に思い「なんでそんなこと言うの?」ってききました。
2005-05-27 10:34:00 -
8:
たかしは言いにくそうに「俺なぁ…実は霊感ていうか超能力みたいなのがあってメールしてるだけでそういうのがわかる。りりぃからは赤色が見えてるから病院行ったら助かるよ!でも一刻を争うから早く行ってくれ!」ってメールで言われました。
2005-05-27 10:35:00 -
9:
続いてたかしは「ちなみに赤は助かるけど重い病気、紫はもっと重い病気、黒は命が助からない病気だから。りりぃは大丈夫だよ。」と言ってきました。私はその言葉を信じる信じないはさておき、すぐに町の産婦人科へと急ぎました。その産婦人科はお姉ちゃんが出産した病院で優しいおじいちゃんの先生がいました。おじいちゃん先生は私を問診したあと「ひょっとしたら…」
2005-05-27 10:36:00 -
10:
「子宮外妊娠かなぁ、子宮筋腫かなぁ」と私を診察台に座らせました。産婦人科の診察台は足の置き場があって、股を開いて座ります。産婦人科が初めてだった私は恥ずかしくて診察台に座ると体中に力が入りました。子宮外妊娠とは精子と卵子が結合した状態で子宮の外に付着して妊娠してしまうらしく、エッチばっかりしてたからそれかなと思いました。
2005-05-27 10:36:00 -
11:
「子宮筋腫?」初めてきく言葉です。全く知識がなかったからさっぱりわかりませんでした。あとで本を読んで調べました。子宮筋腫とは、子宮内の一つの細胞が何らかの原因で大きくなり腫瘍ができ、やがて子宮を圧迫し生理が大量になったり極度の貧血に陥り、重度の場合は手術が必要で、手術方法にもいろいろあるそうです。しかし子宮筋腫は子宮ガンとは違い良性の腫瘍だそうです。
2005-05-27 10:37:00 -
12:
診察台に股がった状態でエコーをとられおじいちゃん先生は大きな声で「うわぁ〜、こりゃ大きな筋腫だなぁ!赤ちゃんの頭くらいの腫瘍が外側にあるよ!ここまでよく我慢してたね。苦しかっただろ?これは手術が必要だからわしの病院では手術は出きん!いまから紹介状書いてあげるから明日病院行くんだよ」と言いました。エコーとは超音波で子宮の内部を調べる装置です。赤ちゃんに害がないため妊婦さんの子宮内を映すのによく使います。
2005-05-27 10:38:00 -
13:
「子宮内外部に直径13センチ程度の筋腫あり…と」おじいちゃん先生は紹介状にエコー写真と図式を書いて私に渡してくれました。「多分極度の貧血になってるからそれもちゃんと診てもらうんだよ」とおじいちゃん先生は言いました。確かにあれだけの血が毎月毎月出ていたら貧血になってるかも…
2005-05-27 10:39:00 -
14:
私は病院を出て「子宮外妊娠じゃなくてよかったぁ。でも子宮筋腫ってなんだろう?腫瘍とか手術とか言ってたけどどんなふうに手術するのかな?」と不安になりながら家に帰りました。帰ってすぐお母さんに「お母さん、あたし子宮筋腫なんだって。明日大きい病院にまた診てもらいに行かないといけないの」と言うと、お母さんは「あんたのいとこのお姉ちゃんも子宮筋腫になって手術したそうよ。明日病院一緒に行こうか?一人じゃ不安でしょ」と言ってくれました。
2005-05-27 10:40:00 -
15:
私も不安だけどお母さんも不安なんだね…と思いながら、明日早く起きて病院行かないと行けないから夜ご飯を食べてすぐ自分の部屋に。そうそう、たかしに報告しなきゃと携帯を手にとります。
2005-05-27 10:41:00 -
16:
「今日病院行ってきたよ。やっぱり手術しないといけないかも。たかしに言われなかったら病院なんて行ってなかったよ!ありがとう」とメールするとすぐに返信がきて、「大変だと思うけど助かる病気だから大丈夫だよ。俺にそういう特別な力があるの知って気持ち悪いでしょ?」となんかかなしいそうなメール内容…。「なんでぇ?たかしが教えてくれなかったらあたしやばかったやん!命の恩人やのになんで気持ち悪いとか思うん?」とメールすると
2005-05-27 10:42:00 -
17:
「俺、この特別な力を恨んでる。昔からこの力があって、友達から気味わるがられてて、いつもいじめられてたんだ。でも中学の時本当の親友が出来て嬉しかった!でも…」
「でも?どうしたの?」たかしの様子がおかしい。携帯のむこうで泣いてる気がする。
「その初めて出来た親友から黒い色が見えてきたんだ…」2005-05-27 10:43:00 -
18:
黒ってまさか…と思いながらメールがくるのを待っているとたかしから「そのことを親友に言うべきかどうかかなり迷った。黒は助からない病気だし言うとまた親友がいなくなるかもしれない。でも本当に好きな親友だから言ったんだよ」
「そしたら最初親友はショック受けてたけど、それも自分の運命って理解してさらに仲良くしてくれたんだ!そいつガンだったんだよ。もう手遅れだったんだ…」2005-05-27 10:43:00 -
19:
私は返信しないでしばらくたかしからのメールを待っていた
「半年後に亡くなったよ…早いよな、まだ13だったんだ。俺は死ぬってわかってる親友と半年間いろんな思い出作ったよ。山行ったり海行ったりいろんな思い出作った。たくさん遊んだ。だけど死んだ。俺の前から消えた。こんな力なんかいらない!」2005-05-27 10:44:00 -
20:
「俺はそれからまた一人になった。この特別な力のことも人に言わなくなった。隠して生きてきた。そんな時りりぃとメールするようになってりりぃは楽しいし明るいし、メールだけど本当に友達と思える人がまた出来るとは思わなかった。嬉しかった!でもりりぃからも赤色が見えた…」
私はたかしからのメールに返信「うん!ありがとう。私はそんなことで気持ち悪いとか思わないよ!これからも仲良くしていこうね」するとたかしは「だって俺ひとの心も読めたりするんだよ。そんな奴気持ち悪いだろ?りりぃは本当にいい奴だからそれはわかってたよ。だから赤色のことも言った。でも嫌われたくないんだ」2005-05-27 10:45:00 -
21:
しばらく考えて「ねぇ、他にあたしから何か見えるものあるかな?」ってメールしました。
「教えてほしいなら言うけど、左手の人差し指なんかあるでしょ?」
「ん?なんもないでぇ?指輪もつけてへんし…」
「いや、何かある、何かあったはずだよ思い出して?」2005-05-27 10:46:00 -
22:
えぇっと、なんかあったかなあ?あっ、そうか!「思い出したけど3才の時に椅子に挟まって大怪我したわ!いまは傷も見えないくらいだからすっかり忘れてた!」
たかしは「それが見えてたのかぁ…。他にもいろいろ見えるよ」と遠くにいる見えないはずの会ったことないはずの私のことをズバズバ当てまくりました。親や兄弟が忘れてることまでも。たかしの能力は疑う余地なしでした。2005-05-27 10:47:00 -
23:
次の日、母と総合病院の産婦人科へ行きました。待合室はさすが総合病院だけあって混み混みです。一時間待ってやっと診察室に呼ばれました。
今日の先生は50代くらいのおじさん先生でした。おじさん先生に問診され、紹介状も見てもらい、診察台に上がらされました。
「おぉ!かなりでかいですね。しんどかったでしょ?」とまた同じことを言われました。
「でもあなたの年齢で子宮筋腫がここまでひどくなる確率は1000人に一人くらいです。若いのに…」
「!?」なにその確率は?宝くじにも当たったことないのに、男をとっかえひっかえしていた罰が当たったのかな?と考えていたら2005-05-27 10:49:00 -
24:
「血液が人の半分の薄さですから手術は貧血を治してから行います。手術は出血を伴いますから貧血では手術は危険です。明日から毎日病院で鉄剤を点滴しに来てください」とおじさん先生は母と私に言いました。
「それから万が一手術で出血多量になるかもしれませんので、輸血しますけどいいですか?お嬢さんはO型ですよね。ご両親とご家族は何型ですか?」2005-05-27 10:51:00 -
25:
母は「私も夫もこの子の兄弟みんなA型です」と答えました。
おじさん先生は眉間にしわをよせながら困った様子でこう言いました。
「ご家族にO型はいてませんか?OはOからしか血液をもらうことができません。他人の血液を使ってもいいですけど、後々後遺症みたいなものが現れ、年中だるさがあったり、あとは血液感染もなきにしもあらずなんで、なるべく他人の血液は使いたくないんです。お嬢さんの血液を通常に戻して、血液を採取してから手術に挑むようにします」2005-05-27 10:52:00 -
26:
これは大変なことになったなぁ…他人の血液は使いたくないわ!頑張って貧血治さなきゃ…と毎日毎日病院に通い、黒い鉄剤入りの点滴薬をうってもらいました。家にかえれば鉄剤の薬や、レバーやほうれん草など鉄分豊富な食材ばかりを食べていました。
そのころ、私には大阪のファミレス店長のメル友がいました。そう!出会い系で知り合った人です。その人は「とし」という名前でした。ファミレスということもあり、友達を連れてそのファミレスに食べに行くこともありました。2005-05-27 10:52:00 -
27:
としとはメールで楽しくお話してるだけでしたが、初めてファミレスに行った時、私の体に電撃が走りました。いわゆる一目惚れってやつです。そのころ写メールなんかなかったですから、お互い顔をしらずにメールしていたので、初めて会った時の衝撃はすごいものでした。
としも同じだったらしく、その日のメールで「俺りりぃに一目惚れしてもうた!付き合ってほしい!」と言われ、私も好きだったから「うん!よろしく」と返事しました2005-05-27 10:53:00 -
28:
彼氏が出来てウッキウキ〜ラッブラブ〜♪としは本当にすてきで楽しくて優しくて理想の男性で、生まれて初めてこんなに人を好きになったなぁと思っていました。
そのころと同時期に子宮筋腫騒動があり、私はとしに言わなくちゃいけないけど、心配もさせたくない、そう思っていたらとしからメールがきました。2005-05-27 10:54:00 -
29:
「実は俺…りりぃに隠してることがあんねん。でもりりぃも隠してることないか?」
「えっ!?隠してることって何?あたしはとしが教えてくれたら教えるよ」と答えました。
「実は…俺婚約者がいてて…政略結婚みたいなもんやねんけど、3ヶ月後に入籍する予定やねん。でもほんまは結婚したくないし、りりぃのほうがほんまに好きやねん!りりぃのこと誰にも渡したくないねん!」2005-05-27 10:55:00 -
30:
衝撃的でした。やっと真剣に好きになれたと思ったのに結婚する…しかも3ヶ月後…私は1ヶ月後には入院するのにとしは入籍する…頭の中がパニック状態になって涙があふれ出てきました。
「ごめんな!ほんまに好きやから言わずにいられなかった。あかんとわかってて好きになってしまってん。りりぃは何を隠してるん?俺にだけは言ってくれ!」2005-05-27 10:56:00