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子宮筋腫と私
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1:
わたしは20代後半のキャバ嬢です。もう子宮筋腫と6年もお付き合いしています。最初から今までを書きます。同じ病気で苦しんでる人や全く知らない人もみんな読んでくれたら嬉しいです。
2005-05-27 10:28:00 -
81:
家についてすぐひろくんに電話しました。何度電話しても出てくれません。
入院まで2週間もあって暇だし気晴らしに他のキャバクラへ体験入店に行くことにしました。久しぶりにメイクやセットをしドレスでお洒落して、お客さんとたわいもない話をしていると、自分がいま手術前であることや、ひろくんと連絡とれないことを忘れることが出来てよかったです。私は日払いでお給料をもらい、退院したら働くことを約束して送りで帰りました。2005-05-27 11:45:00 -
82:
そして再入院当日、ひろくんとは連絡とれないまま二日後には二度目の手術を迎えます。
手術前日には絶飲絶食になりました。
手術当日、麻酔室に行き腰椎麻酔をされ、しばらく病室で待機してから手術室に移されました。
両親、兄弟みんな心配でかけつけてくれました。手術室に入ると名前を確認され、奥へと移動。看護婦さんが麻酔がきいているかチェックし効いてきたことを確認すると手術が始まりました。2005-05-27 11:46:00 -
83:
腰椎麻酔なので意識もあるし見えるからお腹のところにカーテンをひいてくれました。看護婦さんが「何か音楽ききますか?何かあったらいけないんでなるべく起きていて下さいね」とヘッドホンを私につけて音楽をかけてくれました。
麻酔がきいているのかさほど痛みはなく、途中まではなんとか起きていられたけど最後の一時間は寝てしまいました。2005-05-27 11:47:00 -
84:
手術中寝てしまった私を看護婦さんが「終わりましたよ!」と起こしてくれました。女医さんが私に「これがあなたの子宮の中にあったのよ」と優しい口調でトレーを私に見せました。「こんなに大きかったんですか?あとの二つは小さいですね…」と私は筋腫を見ながらいいました。
「ご両親が手術室の外で待ってるから行きましょうね」と看護婦さんが言いました。
手術室を出ると父と母が「また長引いたな。病室で待ってたけど待てないから手術室まで来てたんや」と父が言います。
「今回も見せてもらったけど大きかったわね」と母が言います。みんなで病室まで私の搬送ベットを押してくれました。2005-05-27 11:48:00 -
85:
病室に着くと、しばらくして父が
「俺のせいなんかな…」と言いました。
この言葉をきくのは久しぶりでした。父は筋腫もガンも遺伝が関係あると思っていて、父方の家系に筋腫やガンが多いことから父は自分を責めていました。俺のせいで娘が何度も手術するはめになっていると考えてるようでした。私はその言葉をきくのがイヤということもあって実家を出て一人暮らしをしていました。遺伝が関係しているかどうかは俗説にすぎないのに…2005-05-27 11:49:00 -
86:
なぜか今回は前回の手術と違ってあまり痛くありませんでした。二度目だからでしょうか…
先生と女医さんが病室にやってきました。「手術は成功しましたよ。でも再発した期間が短かったので、もし子供を本当に産みたいのなら早く産んだほうがいいですよ。お父様もお母様もそのほうが安心ですよね」と女医さんは微笑みながら言いました。
母は「先生ありがとうございました。この子には本当に早く結婚してほしいんですけど相手に恵まれないんです…」と答えました。2005-05-27 11:50:00 -
87:
私はひろくんを諦めかけていました。
「先生、もう次ひどくなったら子宮をとってもらえますか?またこんなしんどい思いをするのイヤだし両親にも心配かけたくないんです」と言うと「それは前にも言いましたけど子宮は出来る限り残す方向で考えてますよ。今は相手がいてなくても将来好きな人が出来て結婚する日が来たときのことを考えて下さい」と先生に言われました。
ということは今回も貯金減らしたからまた次回に向けて仕事、貯金しなきゃいけないのね…エンドレスだわ…と心の中で思いました。2005-05-27 11:51:00 -
88:
次の日、手術から落ち着いた私は、二人部屋から大部屋にうつしてもらいました。
大部屋には子宮ガン、乳ガン、子宮筋腫の患者さんたちがいました。同じ部屋に私と同じくらいの若い子宮筋腫の患者さんもいました。彼女はまだ手術前で、毎日毎日両親がお見舞いにきていました。夕方になると彼女のところに若い男性がやってきました。2005-05-27 11:52:00 -
89:
彼女はいつもその男性と親しげにはなし、男性は面会時間が終わってもすぐには帰ろうとしませんでした。
ある日、その彼女のところに友達が訪ねてきました。友達と話をしているとまた若い男性がやってきました。彼女は友達に
「紹介するわ。彼氏よ」と言いました。2005-05-27 11:52:00 -
90:
私は同じ病室で惨めな思いをしていました。同じくらいの年齢で同じ病気で、彼女には毎日お見舞いに来てくれる彼氏がいるのに、私は彼氏とは連絡すらとれていない…。羨ましいなと思うと、寝るときに自然と涙が出て枕が濡れてしまいました。
これでは駄目になってしまうから早く回復して退院してまた仕事バリバリしようと決意しました。2005-05-27 11:53:00