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星に願いを
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1:
いつき
「好き。俺、お前の好きだよ。」
知ってる。あなたの口からその言葉、何回聞いたかな。
その言葉に私は笑顔でうなずく。素直に喜べなくなってしまったのはいつからだろう。
「私も好きだよ。」
このたった一言をいつから言えなくなってしまったのだろう。2006-08-11 19:00:00 -
2:
いつき
その原因。青春返せと言ってやりたい相手こそ、かずゆき。通称ゆきちゃん。なぜか、かず君ではない。その経由は、謎。
ゆきちゃんとの出会い、今流行りの携帯。出会い系ではない。学校でユウイツの仲いい先輩、ゆりちゃんの同小だったゆきちゃん。なぜか中2の冬休み明けに「連絡取ってて」と番号を渡された。2006-08-11 19:15:00 -
3:
いつき
「私携帯持ってないからさ〜。」と、ゆりちゃん。
それもそう。この時、まだショートメールしか存在しず、液晶は緑の時代。中学生で持っている子は少なかった。
しかし、なぜ私?とハテナが飛び交う。が、大好きな先輩の頼み、しょうがない。と思い込み、了承した。
これが間違いだったのかもしれない。私の人生が180度変わることとなっていく。2006-08-11 19:25:00 -
4:
いつき
続く?
2006-08-11 19:27:00 -
5:
いつき
「ゆりちゃんの後輩のいつきです。なんか連絡取っててって言われて。よろしくです。」なんてメールした。
中2で女子校。男の子と接点なんてまるでなかった。学校の先生と電車に乗ってるおっさんぐらいしか、当時のわたしには視界にはいってこない生活。2006-08-11 20:11:00 -
6:
いつき
私の家は厳しい。門限は8時。家が遠かったから必死で帰ってた。母は箱入り娘。周りが言う「真面目」が、家では普通だった。
彼はヤンチャ。家はゆるくて、悪さばっかしてる奴だった。暴走族にこそ入ってなかったものの、ヤンキーだった。一個上なのに女にも慣れてた。2006-08-11 20:19:00 -
7:
いつき
その日突然、夜携帯が鳴る。着信かずゆきくん。初めての男の子との長電話。眠たさなんて感じなかった。ドキドキして眠れなかった。
次の日も電話。「彼女と別れたんだ。」嬉しかった。純粋に。
でも・・・。
ゆきちゃんは何を思ってたの?ガキんちょな私には辛い生活の始まりになったんだよ。2006-08-11 20:35:00 -
8:
いつき
そんなこんなで、彼にすぐハマった私。時間なんてかからなかった。毎日電話を待つ日々。どんな時間であっても電話がなれば、寝ていようが必ず出る。
2006-08-14 21:53:00 -
9:
いつき
お互い春休みに入って、初対面。初めてのデート。ドキドキして、寝れなくて。幼いながらに恋してるんだなって思った。
会ってみて、ますます「好き」が膨らんで。
止まらなかった。2006-08-14 21:59:00 -
10:
いつき
初めてのデート。初めてのキス。初めてのエッチ。
私の初めてを全て持っていった。幸せだった。彼に必要とされてるって感じてたから。
でも。。。
お互いなにも言葉を口に出さなかった。ううん、私は恐くて出せなかった。
彼から離れたくなかった。2006-08-14 22:05:00