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レイコ後編

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  • 1:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    レイコの870のスレからの続きです。荒らし、偽物の方は、ご遠慮願いますm(__)m

    2005-09-15 06:26:00
  • 51:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    もう、レイコの力を人を殺す事になんか使って欲しくなかった。
    「これで、僕もレイコと同じだよ。」
    「ばかじゃない?」
    レイコは、少し笑った。

    2005-09-17 03:20:00
  • 52:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    これで、本当に僕は帰る家が無くなった。
    もう、後には引き帰せない。そう思った途端、言い表わせない淋しさが襲ってきた。
    僕は、レイコを抱き寄せた。

    2005-09-17 03:25:00
  • 53:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    レイコの体温が、僕に伝わってくる。
    「愛してるよ。」
    僕の胸に顔をうずめたまま、レイコは黙っていた。
    大丈夫だと思った。このぬくもりがあれば、僕は何があっても生きていける。

    2005-09-17 03:30:00
  • 54:

    名無しさん

    ?まりあのしおり?

    2005-09-17 03:31:00
  • 55:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    その日から僕達は、車であてもなく走って、町から町へ移動した。
    夜は、適当にラブホテルに泊まった。
    二人は、ずっと一緒だった。僕は、幸せだった。レイコも、よく笑っていた。

    2005-09-17 03:36:00
  • 56:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    思い付きで、いろんな場所に行った。ある日、レイコが遊園地に行った事がないと分かったので、行く事になった。

    2005-09-17 03:39:00
  • 57:

    名無しさん

    2005-09-17 05:51:00
  • 58:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    僕達は手をつなぎ、朝から晩まで遊園地ではしゃいだ。はたから見たら、普通のカップルに見えただろう。夕暮れ時、二人で海が見える観覧車に乗った。
    ゆっくりと、地上から離れ空へと上ってゆく。

    2005-09-17 08:24:00
  • 59:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    地上には、小さく見える町が広がり、ネオンの明かりでキラキラしている。
    「きれいだね。」
    レイコがつぶやいた。
    今日は、ずっと楽しそうに笑っていた。本当に普通の女の子みたいに。

    2005-09-17 08:30:00
  • 60:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    来てよかったと思った。レイコが、笑顔なら僕は幸せだった。
    「今日、楽しかったね。」
    「うん。」
    もうすぐ、てっぺんにつこうとしていた。
    「ありがとう。」

    2005-09-17 08:34:00
  • 61:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    レイコが微笑んだ。
    なんだか、その顔を見てたら胸が締め付けられた。
    「なんで、急にどうしたんだよ?」
    てっぺんに、着くとレイコからキスしてきた。
    「こうゆうの一回してみたかったの。」
    照れくさそうに、笑った。

    2005-09-17 08:38:00
  • 62:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    「なんか、今日かわいいね。」
    僕が、そうゆうとレイコは耳をひっぱった。
    こんな、なんでもないやりとりが嬉しかった。
    こんな日々がずっと、続けばいい。レイコと二人でいれる生活が。

    2005-09-17 11:07:00
  • 63:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    しかし、二人でいれる時間は確実に終わりに向かっていた。
    遊園地に、行ったその日の夜。レイコに打ち明けられた。
    「薬が、もうないの。」

    2005-09-17 11:12:00
  • 64:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    ラブホの部屋で、ベットに二人とも横になっていた。僕の腕枕の中で、背を向けたままレイコは、話を続けた。
    「あたしね。病気なの。」

    2005-09-17 11:15:00
  • 65:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    「もう、手術してもたすからないから、薬で痛みを止めてたの。」
    頭から、冷水をかけられた様に目が覚めた。

    一年程前に、体調がおかしくなり病院に行くと癌だと言われた。

    2005-09-17 11:19:00
  • 66:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    罰が、下されたと思った。手術を、しても見込みは無いと言われた。自宅療養を選んだ。仕事は、辞めろと言われたが続けた。
    死ぬ前に、自分の力を誰かの役に立てかった。

    2005-09-17 11:25:00
  • 67:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    僕らは、二人とも捜索願いが出ていた。
    殺人容疑で。
    義母の事があった、次の日ニュースで取り扱われていた。
    病院に、行けばすぐに捕まるだろう。

    2005-09-17 11:30:00
  • 68:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    僕は、捕まってもいいから病院に行くと言ったら、反対された。
    「いや、一緒にいれなくなるもん。」
    「でも、僕はレイコの体が大事なんだよ。」
    「大丈夫。こうしてれば。」

    2005-09-17 11:33:00
  • 69:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    レイコが、僕のほうを向いて抱きついてきた。
    「こうしてれば、大丈夫。」ぼくも、きつく細い体を抱いた。大丈夫じゃない事は分かっていた。レイコは、どんどん痩せていっていた。

    2005-09-17 11:36:00
  • 70:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    運転も、つらいのだろう。ホテルで、一日居る事が多くなった。レイコは、だるそうにずっと寝ていた。
    僕は、そんなレイコをずっと抱いているしか出来なかった。そんな、何も出来ない自分にいらついた。

    2005-09-17 11:41:00
  • 71:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    寝ていると、レイコは苦しそうにうなされ汗をかく。キレイな顔をゆがませ、苦痛に耐えている。
    声をかけると、大丈夫しか言わない。レイコは、絶対弱音を吐かなかった。
    僕が、病院に連れていこうとするからだ。

    2005-09-17 11:45:00
  • 72:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    日を、追うごとにレイコは、弱っていった。一日ホテルから出ない日々が続く。夜中、レイコが心配で僕は何度も起きるくせがついた。

    2005-09-17 11:48:00
  • 73:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    目の前で、自分の愛する人が、死に、向かっている。それは、本当に残酷な事だった。僕は、自分の無力さを今さら痛感した。
    何も、出来ない。レイコにしてやれる事が。

    2005-09-17 11:53:00
  • 74:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    レイコは、食事もほとんどとらなくなった。すぐに、吐いてしまうのだ。
    体力も落ちて、ベットの上で一日過ごす様になった。病院に行こうと、説得するが、がんとして行こうとしなかった。

    2005-09-17 11:56:00
  • 75:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    僕は、レイコが寝ている時、不安で、どうしようもなくて泣く日が増えた。
    そんな時、救急車を呼ぼうと思うのだが、レイコの言葉を思い出し辞めてしまう。           イッショニイレナクナル

    2005-09-17 12:01:00
  • 76:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    いや、違う。レイコの、望みだからじゃない。僕がレイコと離れたくないんだ。こんなに、レイコは苦しそうなのに、僕は自分のエゴで病院に連れていかないだけなんだ。

    2005-09-17 12:03:00
  • 77:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    最低だ。
    今の、レイコを目の前にして僕は思いを巡らせるだけで、何も出来なかった。
    でも、こんな僕にレイコはほほ笑みかけてくれる。
    僕が、心配しない様に。
    益々、心が痛んだ。

    2005-09-17 12:07:00
  • 78:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    「星が、見たい。」
    ある日の朝、レイコが突然言いだした。
    「星?」
    「うん。」
    すっかり、頬がこけてしまった顔が、いつもより元気に見えた。
    「分かった。」

    2005-09-17 12:10:00
  • 79:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    『オリオン座は、冬の代表的な星座です。』
    キラキラと撲の頭の上で、星達が、光っている。
    機械的なアナウンスが、ここが、人工的な星空の下に居る事を教えている。

    2005-09-17 12:16:00
  • 80:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    体の事を考えるとあまり遠出は、出来なかったので、僕はプラネタリゥムにレイコを連れてきた。
    平日の昼間なので、館内は空いていて、僕ら二人だけだった。

    2005-09-17 12:20:00
  • 81:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    レイコは、嬉しげに天井いぱいの偽物の星を見上げている。
    「あ。北斗七星。」
    「ほんとだ。」
    本物の星では、ないけれどレイコが楽しそうなので僕は嬉しかった。

    2005-09-17 12:24:00
  • 82:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    「あのね、あたしの育った島ね、星がすごくキレイなの。」
    天井を見上げながら、レイコは、話した。
    「なんにもいい思い出ないし、もう帰る事も出来ないけど、あの星空はもう一度見たかったなぁ。」

    2005-09-17 12:28:00
  • 83:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    胸が、締め付けられた。
    「そんな事言わないで。いつか、一緒に行こうよ。」 僕は、レイコの方を見て言った。レイコは、笑いながらうなづいた。
    「うん。」

    2005-09-17 12:31:00
  • 84:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    その日以来、レイコから外に出たいとゆう事はなかった。
    正確には、出れなくなったのだ。
    レイコの体は、本当に壊れていた。

    2005-09-17 12:33:00
  • 85:

    ユキ

    移動するのも、体がつらそうなので、連泊出来るラブホを探し、移った。
    トイレ以外の世話は、僕がする様になった。
    体を動かす事自体が、苦痛に見えた。僕に、相変わらず弱音は吐かなかった。

    2005-09-17 12:39:00
  • 86:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    しかし、相当な激痛と戦っている事は、見ていて分かった。
    寝ているレイコの息が、いつ止まるか分からない不安で、僕は、眠れなくなった。

    2005-09-17 12:45:00
  • 87:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    神様お願いします。レイコを死なせないでください。            毎日、祈った。                 届くはずのない、願い。

    2005-09-17 12:47:00
  • 88:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    不眠と看病疲れで、僕はどんどん精神的に追い詰められいった。
    だんだんと、レイコの顔を見るのがつらくなっていった。

    2005-09-17 12:52:00
  • 89:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    僕は、あの日何故自分があんな事をしたのか、分からない。

    静かに、寝息を立てているレイコの首に手をかけた。

    2005-09-17 12:55:00
  • 90:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    僕は、目を閉じ、手に力をいれた。

    「いいよ。そのまま殺して。」
                レイコの声で、僕は我にかえった。

    2005-09-17 12:58:00
  • 91:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    僕は、手を離した。
    「ご、ごめん。」
    何をしたんだ、僕は。
    ベットから離れようとすると、レイコが僕の手を握った。
    「ねえ、あたしの事愛してる?」

    2005-09-17 13:01:00
  • 92:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    僕をまっすぐにレイコが見ている。
    「愛してるよ。」
    僕は、すっかり細くなってしまったレイコを抱き上げた。

    2005-09-17 13:04:00
  • 93:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    「世界で一番、誰よりもレイコを愛してる。」
    レイコは、力なく僕の腕の中にいた。
    「あいかわらず、そんな事よく言えるね。」
    少し、いつもみたいに意地悪く笑った。
    「じゃあ、あたしのお願い聞いてくれる?」

    2005-09-17 13:07:00
  • 94:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    「いいよ。」
    今、僕に出来る事は全てしてあげたかった。なんでもゆって欲しかった。
    レイコは、笑いながらゆった。

    2005-09-17 13:09:00
  • 95:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    「お願い。あたしを殺して。」
                            僕は、一瞬何を言われたか分からなかった。

    2005-09-17 13:11:00
  • 96:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    「出来ない。」
    僕は、目をそらした。
    「お願い。」
    レイコを、見るとまっすぐに僕を見ていた。
    「お願い。最後のわがまま聞いて。」

    2005-09-17 13:14:00
  • 97:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    「なんで?そんな事ゆうの?僕は、嫌だ!」
    僕は、子供がだだをこねる様にゆった。
    「あんたに、やってもらわなかったら、自分でしてしまうから。お願い。」

    2005-09-17 13:17:00
  • 98:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    レイコは、本気なんだろう。僕が、殺さなかったら、自殺するつもりなのだ。
    「お願い。」
    キレイな瞳は、僕を捕らえ離さない。
    「…分かった。」

    2005-09-17 13:21:00
  • 99:

    ユキ ◆owsZ6N97vY

    「ありがとう。」
    レイコは、笑った。
    僕の両手を自分の首に回した。
    「ありがとう。あたしも、世界で、誰よりも愛してる。」           静かに、レイコは目を閉じた。

    2005-09-17 13:25:00
  • 100:

    白菜

    100?

    2005-09-17 13:27:00
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