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☆幼なじみ愛羅武勇☆
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1:
みあさ
『みぁさね、りゅうがと結婚するが〜☆』
ちっちゃい頃のあたしの口癖。
『俺も!みぁさと結婚するがやき☆』
これがりゅうがの口癖。うちらはちっちゃい頃から……………………………………………じゃなくて、ちっちゃい頃は!!!ラブラブだった。2006-08-16 01:53:00 -
100:
みぁさ
『りゅうちゃん!!口!!切れてるやんか!大丈夫!?』
『大丈夫やっつーの!!みぁ!彼氏しばいてしもうた。すまん!あっ!でも顔じゃなくてボディーにしたき〜♪』
笑いながら言うりゅうが…。あたしに心配かけさせたくないんだろう。優しすぎやって。
『…ごめんな?ほんま…ごめん。みんな…。』2006-09-23 03:15:00 -
101:
みぁさ
『…みぁ、ちょっとかまん(いい)?たつや、シン、ちょっと話してくるき、先ホテル行っちょってや♪』
『いや!俺とシンは今からキャバ行くき、お前ら部屋で話しや〜!てかどぅせ二部屋とっちゅうやんけ!!邪魔せんわやー!!笑』
あたしとりゅうがは、タクシーに乗ってホテルに向かった。部屋について、りゅうががビールをもってきた。2006-09-23 03:24:00 -
102:
みぁさ
『みぁ…ちょっと袖まくって見せて』
『えっ?何で!?無理やし…』
袖まくったらアザが見えてしまう。
嫌がるあたしの袖を、りゅうがは無理矢理まくりあげた。2006-09-23 03:34:00 -
103:
みぁさ
『………。顔のアザも彼氏にやられたがやろ?』
『ちゃうしー!こけたんやしー!りゅうちゃん心配しすぎちゃぅん??笑』
無理矢理明るく振る舞うあたし…りゅうがの目は、真っ直ぐにあたしの目を見つめる。……反則やん。そんなに真っ直ぐ見られたら、嘘つけなくなる…。
あたしは顔をそむける。……その目で見ないで。2006-09-23 03:39:00 -
104:
みぁさ
『彼氏のこと好きながはわかる。俺も、今彼女おるやん?もぅすぐ1年ながよね。大事にしゆうつもり。喧嘩とかするけど、大事やきしばかん。』
『………トモキはあたしがおらんといかんが。』
何だか涙が出た。トモキが、あたしを大事にしてくれてない、って言われたことが悲しかったわけじゃない…。
只…彼女がうらやましかったんだ。りゅうがに、大事やってゆわれてる彼女がうらやましかった…。2006-09-23 03:49:00 -
105:
名無しさん
この話好き!頑張って?
2006-09-23 05:10:00 -
107:
みぁさ
これは嫉妬?
嫉妬……なのかも。
りゅうがの1番大切な女になりたい…。
自分の気持ちに戸惑い、その日は声をあげて泣いた。泣いて…泣いて…泣いて……目が覚めると、隣でりゅうがが眠っていた。時計を見ると、もう昼前だ…。いつの間にか寝てたみたい。2006-09-23 15:54:00 -
108:
みぁさ
鏡の前に立つと、ひどい顔をした自分が見える。目は腫れまくって、パンパン…涙のせえか、マスカラで目はパンダ。あつ塗りをしたはずのファンデもはがれかけ、アザがわかる…。
ーこれじゃ、外歩けへんな…。
りゅうがはまだ眠っている。声と一緒の、大ボリュウムのイビキを響かせているので、まだ当分起きたりはしないだろう。2006-09-23 16:01:00 -
109:
みぁさ
ーんっ。一っ風呂はいりますかぁ!!
あたしは、丁寧にメイクを落とし、シャワーを浴びることにした。
起きたてのシャワーはあたしの日課。頭が目覚めて行くような感覚がするから。
シャワーを浴びながら、昨日のことを色々考えてみる。2006-09-23 16:06:00 -
110:
みぁさ
あたしは、りゅうがが好きなんやろうか?トモキに対する感情は何なんやろうか…。
トモキに好きって感情はない…恐怖と、情、それで離れられなかったのかな…。
冷静に考えてみるあたし。
答えは…もう決めた。2006-09-24 01:15:00 -
111:
みぁさ
化粧をしなおし、りゅうがを起こす。
『りゅうちゃん〜起きてやぁ〜!!お願いしたいことあるから!!』
『ん〜?何な〜?』
寝ぼけながらも、やっと起きてくれた。2006-09-24 01:19:00 -
112:
みぁさ
『あたし、トモキと話したいねん。別れる!』
あたしが出した答え……それはトモキと別れること。りゅうがを好きなのかは分からないけど、トモキへの気持ちが、愛情から単なる恐怖に変わってしまったってことは確なことだったから。
『…みぁはそれでいいがやな?』
『うん。もう決めたから。』2006-09-24 01:24:00 -
113:
みぁさ
『よしっ!!じゃあ、俺も一緒に行く。シバかれたら、俺がシバきかえしちゃおき、何でもゆうちゃれ!笑』
りゅうがは、満面の笑みであたしの頭をワシワシ撫でた。
『ありがと!!でも側にはいて欲しいけど、最後やし二人で話すな☆』
りゅうがは、はりきりながらお風呂に入っていった。…次は、トモキに連絡や。2006-09-24 01:31:00 -
114:
みぁさ
少し震えた手で、トモキの番号に発信する…。トモキはすぐに出た。
『どこいてるん?』
心なしかトモキの声が暗い…。
『地元の人らといてる。昨日は、嘘ついてごめん。あんな…話しあんねん。会って話したい。』
『…………わかった。まだ店やし、今から○○って喫茶に来てや。』2006-09-24 01:38:00 -
115:
みぁさ
お風呂から出てきたりゅうがと一緒に、待ち合わせの場所に行く。気持ちを決めたせいなのか、心が軽い気がした。
すぐに店についた。
中に入ると、トモキはもう待っている。
『りゅうちゃん、ほな話して来るわな☆』2006-09-24 01:45:00 -
116:
みぁさ
りゅうがは、うなずき別の席に座った。
『お待たせ…』
トモキの前に座る。
『…みぁ?昨日はごめん…。お前が何言いたいんかなんとなくわかる……別れたいんやろ?』
『……うん。』2006-09-24 01:51:00 -
117:
みぁさ
窓からさしこむ太陽の光とは正反対に、あたし達には重い空気が流れる。
『……そっか。俺には、お前引き留める権利なんてないよな…。みぁ?でもな…信じてくれへんかもしらんけど、俺はお前を愛してから…今でもやねんけどな。』
目がしらが熱くなった……あんだけ殴られても、やっぱり楽しいこともあった。幸せな時もあったから…。
『あた…あたしも…あたしも愛してたから…』
涙が流れる。悲しい涙でもなくて…うれしい涙でもない。自分でも何の涙なのかわからない涙…。2006-09-24 02:01:00 -
118:
みぁさ
『泣くなって…。な?お前が悪いんちゃうねんで?みぁはいい女やったから。』
優しいトモキ。
ごめんね?支えてあげれなくて。
……初めて本気で好きになった人。さよなら。ありがと…。2006-09-24 02:07:00 -
119:
みぁさ
トモキと別れて次の日の夜には、大阪を出ることになったのだ。
アユリが見送りに来てくれた。
『みぁさ!!急すぎやし…!!』
泣くアユリにつられて泣きそぅになるのをこらえ、明るく振る舞うあたし…。
『…ごめんな?決めた即行動な人間やねん!笑』2006-09-24 02:24:00 -
120:
みぁさ
忙しさが落ち着いてからも、よくりゅうがとも地元の友達達とも遊んでいたけど、りゅうがに対する“お兄ちゃん”って気持ちは変わらなかった。
あのことがあるまでは……2006-09-24 05:10:00 -
121:
みぁさ
他の友達に聞いても皆連絡がつかないらしい。
りゅうがは友達が大好きだし、さみしがりやだからこんなに連絡がつかないなんておかしい…何かあったのかも…。
そんな時に、りゅうがが彼女にふられたらしい…と噂を聞いた。
きっとへこんでるんだろう。りゅうがのことだから、皆にへこんでる姿を見られるのが嫌なんだ…。2006-09-24 05:30:00 -
122:
みぁさ
それから一ヶ月くらいした頃、突然りゅうがから電話がなった。
『何しゆ〜がで〜!!飲みに行くでぇ♪』
久しぶり!の言葉もなく、すこぶる明るいいつものりゅうが…。立ち直ったのかな?そう思い深く聞くことはしなかった。
『かまんよ(いいよ)〜♪仕事休みやし!!』
久しぶりに、シンちゃんとマサってゆうあたしの一個下の子と、りゅうがの四人で飲みに行くことにした。2006-09-24 05:38:00 -
123:
みぁさ
『みぁ〜!!酔っぱらったぁ〜♪♪』
久しぶりに一緒に飲むりゅうがは、すぐに酔っぱらってあたしにじゃれついてきたりしていた。
いつもはじゃれついてきたりしないりゅうが…その時は寂しいのかな?って思ったから、止めもしなかった。
『りゅうが君〜店もしまるし、どうしますか〜??』
『じゃぁ!みぁんちで飲むぞぉ〜♪』2006-09-24 05:45:00 -
124:
みぁさ
りゅうがとマサはやる気満々…。シンちゃんは、明日も仕事やのに…となげきつつも、あたしの家に来た。
コンビニで大量に酒を買いこみ、やる気すぎな、りゅうがとマサ…。
あたしは、かなり酔っぱらってしまい、先にベットに潜りこんで寝てしまった。
起きると、隣にりゅうがが居て、マサとシンちゃんの姿はなかった。
この日から、りゅうがと毎日一緒にいるようになった。仕事が終わると、当たり前のように家に来る。2006-09-24 05:52:00 -
125:
みぁさ
あたしの仕事の時間になると送っていってくれて、迎えに来てくれて、一緒に寝る…。
男女の関係にはなっていないものの、寝る時は抱き締められて寝る。
あたしは、段々と一緒に居ることが当たり前になりながらも混乱していた。付き合ってるわけでもない、りゅうがにとってのあたしの存在は何なんだろう…?
自分のりゅうがに対する気持ちもわからなかったし、りゅうがのあたしに対する気持ちもわからなかった。2006-09-24 05:58:00 -
126:
みぁさ
只、りゅうががあたしを元カノの変わりにしているようでイライラがつのってきていた。
あたしは、元カノじゃない…。何度もそう言ってやろうと思ったけど、りゅうがを見るとなんとなく言えなかった。
気が強い、思ったことをすぐ言うタイプのあたし…いつもと違う自分に余計にイライラした。2006-09-24 06:01:00 -
127:
みぁさ
ある日、皆で飲もうとゆうことになり、仲の良いメンバーとあたしの女友達とであっくんちで集まった。
あっくんは、りゅうがと同い年で、あたしの良き相談相手。女グセは悪いけど、すごく尊敬できるとこが沢山ある人だ。
皆でワイワイと飲んでいると、あたしの女友達が、りゅうがのことを気に入った様子でかなりベタついているのが目に入った。りゅうがも、軽いノリで肩なんか抱いている。
何だか頭に血が昇って、叫び出してしまいそうになった。
『みぁ!怖い顔してどぉしたがな??』2006-09-24 06:10:00 -
128:
みぁさ
目の前にいたあっくんが、心配そぉに見てくる。
『ん…何ちゃあない(何にもない)…』
笑顔で取り繕う余裕もなく、あたしはつい不機嫌そうに言ってしまった。
『そぉか!みぁ〜煙草買いに行こうや☆』
あっくんに連れられて外に出る。冷たい風に当たって、少し冷静になれた。2006-09-24 06:16:00 -
129:
みぁさ
『みぁ?何かあったらゆうてきいや!』
あっくんは、深く聞いてはこない…でも、相談する時には真剣に話しを聞いてくれる。そうゆう人だ。
『あのよ〜、例えば、女といちゃつきゆうの見てはらたつって嫉妬?相手は友達ながやけど。』
『何!?みぁ恋しちゅうがか!?』
『恋!?はぁ!?ないない!!ただのもしもの話しよ!!』2006-09-24 06:23:00 -
130:
みぁさ
するどいあっくんを誤魔化しきれてるはずもない。けれど、あたしが言いたくないことを追求してこないとゆうことも分かっていた。
『そっかぁ〜。みぁ!それは、間違いなくそいつを好きながよ!』
好き…?あたしがりゅうがを…?そんなわけない。あたしにとってりゅうがはお兄ちゃんやもん!!
あたしは、自分で自分の気持ちに全否定した。2006-09-24 06:44:00