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もう一度、好きだと言って。

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  • 1:

    名無しさん

    赤色。
    この世界で一番綺麗なのは純愛なんかじゃない。

    2006-08-16 09:48:00
  • 171:

    名無しさん

    家に帰って、携帯を開く。
    着信もメールもなかった。
    問い合わせをしてみたけれど、それは結局余計にあたしをつらくさせるだけだった。

    2006-10-13 02:58:00
  • 172:

    名無しさん

    電源を切って、泣いたまま眠りについた。

    現状から逃げ出した反面、明日になれば彼から仲直りのメールがくるだろうと軽く考えてもいた。

    胸のざわめきを気のせいだと気付かない振りをして。

    2006-10-13 03:04:00
  • 173:

    名無しさん

    夢を見た。
    暗闇の中、微かにセッタの匂いがして、あたしは振り返り彼の姿を探したけれど

    それがまるで当たり前かのように、彼はどこにもいなかった。
    あの日見たオリオン座が、あたしを見下ろしていた。

    2006-10-13 03:10:00
  • 174:

    名無しさん

    泣きながら寝たせいで、瞼がなまりのように重たい。鏡には案の定、ひどい顔したあたしがあたしを見つめていた。

    あたしは変わった。
    悪いふうに。

    2006-10-13 03:13:00
  • 175:

    名無しさん

    彼と少しでも長い時間一緒にいたくて。

    彼の家から自分の家に帰る頃にはいつも日付が変わっていた。疲れがたまっている日は、化粧も落とさず眠りについた。寝る前のストレッチメニューなんてとっくに忘れた。睡眠時間が減ったせいで朝起きれず、遅刻も極端に増えた。朝食は、取らないのが当たり前になった。学校へ行く迄の道程がやけにしんどくて、どれだけ混んでいてもエスカレーターを使った。化粧品がなくなっても、買うお金がなかった。そのせいで、研究し尽くして自分に合ったものを使っていたはずのそれは、どんどん安物に変わっていった。不規則な生活に荒れた肌は、余計に荒れた。晩ご飯はいつも彼の部屋でのジャンクフード。『食べても太らない体質なんだ』あの嘘は、今すぐにでもばれそうだった。

    2006-10-13 03:27:00
  • 176:

    名無しさん

    あたしがそんな自分に危機感を覚えなかったのは、彼のせいでもあった。

    −恋をすると女はキレイになる−

    《しょうごと付き合ってからなんか紅音かわいくなった気しぃひん?》《てか、なんか前にも増して女の子らしくなった!》《やんなぁ?!》

    2006-10-13 03:36:00
  • 177:

    名無しさん

    理屈じゃないんだろう
    そういうのは、きっと。

    そして、何よりも−…
    〔あたしがどんな姿になろうと、ショウゴはあたしを好きでいてくれる−。〕

    2006-10-13 03:38:00
  • 178:

    名無しさん

    今あの時の自分を思い出すと、恥ずかしくて笑えてきたりする。

    あたし達二人の前にあったのは…
    安物の指輪と誓い
    守れなかった約束。

    2006-10-13 03:42:00
  • 179:

    名無しさん

    ねぇ、[無知だった]。
    そんな一言で、片付けないでね。確かにあたし達はバカだった。だけどただ純粋で、ひたすら輝いてたよ。 
    例えば、未来は自分の思い通りになるものだと
    例えば、《ずっと一緒にいようね》と、簡単に誓った、結婚の約束はもちろん叶うものだと−…。

    2006-10-13 03:48:00
  • 180:

    名無しさん

    この小説が一番スキです? 頑張って完結してください?

    2006-10-14 08:19:00
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