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1:
りの◆7/zaTPtUvQ
初めて小説を書きます。
誤字脱字、文章がおかしかったり、実話を少し脚色するため、内容が面白くなくても見逃してくださいm(__)m
名称等は全て変えています。更新が遅れる時がありますが、頑張って書くので宜しくお願いします☆2006-08-18 07:53:00 -
2:
りの◆7/zaTPtUvQ
私が夜の世界に足を踏み入れて4年になる。
最初はキャバクラだった。とは言え、私は容姿端麗では無いため、俗に言う「安キャバ」…
当時、私は専門学校に通っていたので、安キャバでの給料でも普通に生活できた☆
だが、だんだん学校が忙しくなり、課題も増えて、材料費いる上に、一つ仕上げるのに何時間もかかるので、夜中まで働くわけにもいかず、意を決して風俗で働く事を決めた!2006-08-18 08:02:00 -
3:
りの◆7/zaTPtUvQ
初めて働いた風俗店で私は人生を変えてしまう…
その店は集団待機だったのだが、私は人見知りをする為、周りと馴染めず、一人店に置いている風俗誌をパラパラめくっていると、後ろのほうにホストがたくさん載っていた。
その時の私はホストに全くと言って良いほど興味がなく、また飲みに行った事すらなかったが、暇つぶしにページをめくっていった…
!!Σ(゚д゚)!!
2006-08-18 08:09:00 -
4:
りの◆7/zaTPtUvQ
<略部分>
!!Σ(゚д゚)!!
他のホストより、やや大きく載っていた彼に、目を奪われた☆
めちゃめちゃ男前というわけでは無かったが、何が引き付けられるものがあった!思わず写真の横の文章に目をやる…2006-08-18 08:13:00 -
5:
りの◆7/zaTPtUvQ
パラダイス「咲くん」
その日の仕事が終わり、帰りの電車の中でも咲くんの写真を思い出してしまう…そして私は決意する。
「咲くんに会いに行こう」2006-08-18 08:18:00 -
6:
名無しさん
ぉもしろそぉ
2006-08-18 08:19:00 -
8:
りの◆7/zaTPtUvQ
今となれば、この決断は正しかったのか考えるトコロだけど、久しぶりのトキメキには逆らえず、私がホスト初体験をするまで時間はかからなかった…
次に仕事に出勤した時、私は前見た咲くんが載ってる風俗誌を広げ、店の人にバレないようにドキドキしながら、パラダイスの営業時間&店の電話番号をメモった。咲くんの番号をメモる勇気は無かった(*>×2006-08-18 08:45:00 -
9:
りの◆7/zaTPtUvQ
そして、学校が休みの前日、仕事を終えた私は駅には向かわず、店前でタクシーを止め、ミナミへ向かった。
いつも仕事の日は終電で帰っていたから、タクシーで帰る私に店の人はビックリしてたっけ…(≧ω≦)2006-08-18 08:50:00 -
10:
りの◆7/zaTPtUvQ
ミナミにあまり来た事がない私はパラダイスの入ってるビルの場所が分からないため、ひっかけ橋辺りから、パラダイスに電話をかけようとしたが、緊張でうまくボタンが押せない…
《私なんかが入り込んでいい世界なんだろうか…いや、今更引き替えせるかい!》
2006-08-18 08:55:00 -
11:
りの◆7/zaTPtUvQ
…ピッ…
トゥルルルル…ガチャ
「お電話ありがとうございます!ロマンスです!!」
《やっばぁ(>_2006-08-18 08:58:00 -
12:
りの◆7/zaTPtUvQ
『あのッ…雑誌見たんですけど、場所が分からないんで教えてください!』
「はい、ありがとうこざいます!今どちらにおられますか?」
『ひっかけにいます』
「では、そちらに迎えの者を行かせますので、お名前と服装を教えてもらっても良いですか?」2006-08-18 09:02:00 -
13:
りの◆7/zaTPtUvQ
《…迎え?!恥ずかしいやん(≧д≦)ホストクラブって凄いなぁ…》
『えーと…白の花柄のトップスと黒のミニスカ(我ながらファッションセンス全くナシやん…汗)で、名前は[りの]です』
「分かりました。少々お待ちください☆失礼します」ガチャ…
《はぁ…緊張したぁ》2006-08-18 09:06:00 -
14:
りの◆7/zaTPtUvQ
鏡で化粧をチェックしつつ(こんなギリギリに気にしだしても遅いって…笑)、ドキドキしながら、迎えの人を待った☆
ポーっと通り過ぎていく人を見てるとイキナリ声をかけられた。
「りのさんですか?!」2006-08-18 09:14:00 -
15:
りの◆7/zaTPtUvQ
《うわッ!きた!》
『あ、はい…』
「店までご案内します」
ロマンスの入ってるビルは、ひっかけから、さほど離れた場所ではなかったので、人見知りの私でも、何とか会話を繋ぐ事ができた。2006-08-18 09:17:00 -
16:
りの◆7/zaTPtUvQ
セットされた明るい髪に黒スーツ…
《ホストって、こんなんなんやぁ(*>▽2006-08-18 09:32:00 -
17:
りの◆7/zaTPtUvQ
【いらっしゃいませぇ!!】
《う、うるさッ(>_2006-08-18 09:36:00 -
18:
りの◆7/zaTPtUvQ
私は全く落ち着かず、どっちかと言うと挙動不振だった…
「気に入ったスタッフがいたら言って下さいね☆」と男メニューを渡され、ゆっくりページをめくっていく…
《あ!咲くんや!!》
わりかし前の方に咲くんのパネルはあった☆けど、すぐ指名するのは恥ずかしいから、
『とりあえず一通りまわして下さい☆』と意味なくカッコつけた…笑
2006-08-18 10:08:00 -
19:
りの◆7/zaTPtUvQ
でも内心は
《早く咲くんを見てみたい》ただ、それだけだった。
【失礼しまぁーす】と何人ものホストが席に来たが、緊張で上手く話せず、困って店内を見回したら、フッと目が合う…
《あッ!(≧∀≦)》っと思った瞬間…2006-08-18 10:13:00 -
20:
りの◆7/zaTPtUvQ
「はじめまして☆咲です!」
『はじめまして…りのです』
ついに出会ってしまった。私はこれから、波瀾万丈なホスト狂生活を送る事となる…2006-08-18 11:24:00 -
21:
名無しさん
うわぁ 頑張って?
2006-08-18 12:33:00 -
22:
光太
おもしろそぅ?
自分のペースでがんばってくださいね?2006-08-18 13:02:00 -
24:
りの◆7/zaTPtUvQ
「俺たち、どっかで会った事ない?」
咲くんは酔っ払いながらも、冗談まじりで話す。トークも上手い!!
その日、結局私は5時間くらい居座っていた。(なんて迷惑な…笑)2006-08-19 03:45:00 -
25:
りの◆7/zaTPtUvQ
咲くんはNO.2だったので、お客さん被りまくりで忙しそうだった。
《めっちゃ仕事頑張ってるなぁ》
これが実物の咲くんを見ていて思った感想☆2006-08-19 03:50:00 -
26:
りの◆7/zaTPtUvQ
でも私は初回では口座を決めなかった。さすがに口座選びは慎重になろうとしたのだ。
咲くんを含め、何人かと番号交換し、複数のホストに見送られ、私は店を出た。
《もう朝やん眩しいわぁ》
朝帰りはキャバで働いていた時以来だったが、今日は遊びの帰り☆少し酔っていたが、心地の良い疲労感だった。2006-08-19 03:56:00 -
27:
りの◆7/zaTPtUvQ
番号を交換したホストの中で〈冬夜くん〉は一番マメだった。冬夜くんは、そこそこ男前で、私も楽しんで電話をしていた♪正直、そん時は冬夜くんを口座にしようとしてた…
…咲くんからの連絡は一回も無かった…(/□≦、
《確かに番号交換したよね??何で連絡くれへんのやろぉ…私の顔が受け付けへんかったんかなぁ?お金無いように見えたんかなぁ(>_2006-08-19 04:08:00 -
28:
りの◆7/zaTPtUvQ
たまらず私は咲くんの番号を押す…
…トゥルルルル…
「はい。もしもし?」
《あ!出た(((o≧▽≦)o》2006-08-19 09:57:00 -
29:
りの◆7/zaTPtUvQ
『あ、咲くん?!イキナリ電話してゴメン…3日前に初回で行ったりのやけど分かるかなぁ?』
「りのちゃん?分かるで☆」
『良かったぁ☆何で連絡くれへんかったん?』
《私は思い切って聞いてみた》2006-08-19 10:00:00 -
30:
りの◆7/zaTPtUvQ
「いやぁ、初回ん時、下の子が結構ついてたから、俺はちょっと引いてん」
『そうなんやぁ…私は咲くん気になっててんけどな☆』
2006-08-21 20:47:00 -
31:
りの◆7/zaTPtUvQ
「マジで?!めちゃ嬉しいし!!」
『また近いうちにお店に行くネ♪』
初めての咲くんとの電話は、ロマンスに足を踏み入れた時より緊張して、いっぱい手に汗をかいていた…笑
《はぁ…私、声だけで、ときめいてるし(≧ω≦)》2006-08-21 21:58:00 -
32:
りの◆7/zaTPtUvQ
私は次の日から眠い目をこすりつつ学校に行き、前よりも仕事の出勤を増やした。
その週の土曜日の夜、私は稼いだ15万を持って、またミナミにいた。2006-08-21 22:08:00 -
33:
名無しさん
おもしろい?がんばってくださいっ?
2006-08-21 23:24:00 -
34:
りの◆7/zaTPtUvQ
>>33さん、ありがとうこざいます?もう誰も読んでくれてないかと思ってました?文章をまとめる能力がないんで、長編になると思うけど、よろしくデス?
2006-08-22 01:27:00 -
35:
りの◆7/zaTPtUvQ
今度はビルの場所も分かっている。あとは勇気を出すだけ…
エレベーターに乗り、ロマンスのある階のボタンを押す。…ドキドキMAX…
入り口の前で立ち止まり、深呼吸をして、ドアを開ける…2006-08-22 01:37:00 -
36:
りの◆7/zaTPtUvQ
【いーらっしゃいませぇ!!】
またまた大音声で出迎えられる。
《ほんまビックリするし(>_2006-08-22 01:40:00 -
37:
りの◆7/zaTPtUvQ
「りーのーちゃん!おーはーよー!!」
走りながら冬夜くんが席に来る。どうやら、冬夜くんは私が冬夜くんを口座に選んだと思っているみたい…(そりゃ、あんなに頻繁に連絡してたら思うよね(+д+))
『冬夜くんゴメン★今日フリーにして、ゆっくり口座決めたいねん(*>□2006-08-22 01:45:00 -
38:
りの◆7/zaTPtUvQ
「えー?!俺でいいやん!」
《そうくるよなぁ…》
『ほんまゴメンなぁ(>_2006-08-23 00:20:00 -
39:
りの◆7/zaTPtUvQ
「しゃーないなぁ…誰か気になる人おる?」
『…咲くん』
「分かった!呼んでくるから待っててな☆」
そういって冬夜くんは入り口のほうに走って行った。2006-08-23 03:21:00 -
40:
りの◆7/zaTPtUvQ
《冬夜くんイイ人やなぁ…咲くんを選ばんかったら、冬夜くん口座にしよ…☆》
2006-08-23 15:44:00 -
41:
りの◆7/zaTPtUvQ
「失礼して良いですか?」
……!!!!……
胸の鼓動が大きくる…と同時に声のする方を向く…2006-08-23 15:47:00 -
42:
りの◆7/zaTPtUvQ
『咲くん!おはよぉ☆また来ちゃった笑』
「おはよ☆いつでも大歓迎やで!」
《やっぱり素敵やわぁ(〃∀〃)》
この日はロマンスの代表も席に着いてくれた。(後でものすごいVIPやと聞かされた)2006-08-23 15:50:00 -
43:
りの◆7/zaTPtUvQ
私は結局ラストまで飲んでいた。口座は…もちろん咲くん☆☆
送り出しの時、エレベーターで二人きりはドキドキしたなぁ(≧ω≦)2006-08-23 15:52:00 -
44:
りの◆7/zaTPtUvQ
次の日から咲くんは毎日連絡をくれた。長いときは2時間くらい電話で話したりした。
《寝る時間削ってくれてるんよね…今度会ったらお礼言わなきゃ!》2006-08-23 15:55:00 -
45:
りの◆7/zaTPtUvQ
しかし、私の本業は学生。おまけに専門学校なため、課題は膨大にある…しかも仕事も相変わらず詰めていて、ロマンスには月3回くらいしか行けなかった…
でも、たまにしか行けないせいか、飲みに行ける日は必ず朝からワクワクしていた☆2006-08-23 15:59:00 -
46:
りの◆7/zaTPtUvQ
『咲くん、好きな人いるん?』
ロマンスに行きはじめて何度目だったかな…?私は無意識に聞いた。別に“彼女になりたい”とか思ったわけではなく、純粋に聞いてみたかった。今なら痛い発言やったと分かるのに…いや、現に、後に“痛客”と呼ばれる日が来るんですけどね…汗
2006-08-23 16:09:00 -
47:
りの◆7/zaTPtUvQ
…この質問を境に、私は地獄の様な生活を送る事になる…2006-08-23 16:10:00 -
48:
りの◆7/zaTPtUvQ
咲くんはゆっくり話しだす…
「最近、店に来てくれてる子でなぁ、ちょっと好きな子がいるねん」
『ふーん…』
《…って、咲くんこっち見てるし…汗》2006-08-25 11:54:00 -
49:
りの◆7/zaTPtUvQ
目をそらしても、咲くんの視線を感じる…
『え?!もしかして私?!』
「…うん★」
2006-08-25 11:56:00 -
50:
りの◆7/zaTPtUvQ
はい。咲くんはイロがめちゃ下手…でも、当時の私は、キャバを経験していたとはいえ、バイト程度で期間も短かったため、俗に言う〈イロコイ〉というものを、全くと言っていい程知らなかった…(+д+)
咲くんにしてみれば、めっちゃ簡単な客やったんやろなぁ…笑2006-08-25 12:01:00 -
51:
りの◆7/zaTPtUvQ
『マジで?!嬉しい♪』
「なんか恥ずかしいなぁ★」
そう言って、咲くんは違う席に行った。2006-08-25 12:03:00 -
52:
りの◆7/zaTPtUvQ
「りのちゃん!なんか楽しそうやん♪」
ヘルプに来たのは、咲くんをめっちゃ慕ってる“隼人くん”。2006-08-25 12:07:00 -
53:
りの◆7/zaTPtUvQ
『今なぁ、咲くんに告られてん☆』
「ホンマ?やったやん!付き合うん?!」
『まだ分からんけど、付き合いたいなぁ!』
隼人くんは喜んでくれてた☆2006-08-25 12:09:00 -
54:
りの◆7/zaTPtUvQ
少なからず、ホストに行った事のある方はお分りでしょうが、〈店ぐるみ〉ですね…
当時、少しでもホストの世界を知っていれば…今となっては後悔している(>_2006-08-25 12:14:00 -
55:
りの◆7/zaTPtUvQ
単純な私は、日に日に咲くんを好きになっていった。…と同時に、イロではあるが、人気のある咲くんが自分の事を〈好き〉と言ってくれている…ロマンスでの私の態度は大きくなっていった…
2006-08-25 12:17:00 -
56:
りの◆7/zaTPtUvQ
一番安いシャンパンを何本も卸すお客さんにたいして、《咲くんも飲まなアカンねんから、大きい額のん卸したらいいのに》とか思っていた。(自分はシャンパン卸した事ないのに、口だけは一人前…)
その度に隼人くんが、なだめてくれた。2006-08-25 12:22:00 -
57:
りの◆7/zaTPtUvQ
この頃私は[夜遊びWEB]や[爆弾サイト]を知った。毎日、登下校の電車の中でサイトを見る事が日課になっていった。
サイトには[咲くんはマクラ]とか、[咲くんHうまい]、[エースのカオリちゃんが本カノ][えー?自作やろ]とか書いてあった。2006-08-25 12:27:00 -
58:
りの◆7/zaTPtUvQ
…くどいようだけど、私は夜の世界に関して、知識は乏しい。[マクラ][エース][本カノ][自作]なんて言葉は、この時初めて知った。
《咲くんの好きな人は私じゃないん?!あれは嘘?!カオリって誰よぉ…泣》2006-08-25 12:31:00 -
59:
りの◆7/zaTPtUvQ
…答えの出ない悩み。
私は咲くんと外で遊んだ事が無かった。私が学生だから、咲くんが気をつかってるんだと思っていた。
《休みは彼女といたん?》2006-08-25 12:34:00 -
60:
りの◆7/zaTPtUvQ
怖くて咲くんには聞けないまま3ヶ月が過ぎた頃―
「りーのー!今度の俺の誕生日なぁ、ちょうど日曜やし遊ぼ♪」
初めて咲くんが誘ってくれた!しかもロマンスが休みの日☆断る理由なんて無かった。2006-08-25 12:38:00 -
61:
りの◆7/zaTPtUvQ
《誕生日に会うなんて、やっぱり私を好きなんやん♪》
これが営業だなんて夢にも思わなかった。2006-08-25 12:40:00 -
62:
りの◆7/zaTPtUvQ
約束の日、ロマンスで待ち合わせていたので、終電でミナミに向かった。
ドアを開ける瞬間、息をのむ…
キィ…
《開いてる…て事は、咲くんは、もう来てる!》2006-08-25 12:42:00 -
63:
名無しさん
?
2006-08-26 02:12:00 -
64:
りの◆7/zaTPtUvQ
>>63さん、あげてくれてありがとぅございます?
これから、ちょくちょく本文にも絵文字入れていきます。表現力が乏しくてすいません?2006-08-26 04:11:00 -
65:
りの◆7/zaTPtUvQ
『咲くん☆おまたせ!』
テンションをあげて店に入る。
「おー…」
咲くんは、なんかの書類を見てる最中やった。2006-08-26 04:13:00 -
66:
りの◆7/zaTPtUvQ
《ん?!やたらテンション低いなぁ…ぁたしと凄い温度差…機嫌悪いのかなぁ…》
そのまま、しばらく沈黙が続いて…
―パサッ―
《ドキッ…》2006-08-26 04:22:00 -
67:
りの◆7/zaTPtUvQ
咲くんが書類をテーブルに置く。
「知り合いのバー行こっか☆」
『うん!』2006-08-26 04:25:00 -
68:
りの◆7/zaTPtUvQ
それからバーに行って、カラオケにも行った。
常に咲くんの携帯は鳴っていた…
『他店のホスト仲間に呼び出されたわ?』
カラオケでピザを食べながら咲くんは言った…2006-08-28 11:25:00 -
69:
りの◆7/zaTPtUvQ
《えーッ?空気読めへん友達やなぁ…》(かなり失礼?)
っと思ったが
『いいよ☆友達も祝ってくれるんやなぁ?』
いい子のフリをした。ホンマはもっと一緒にいたかった…でもワガママを言って嫌われたく無かった…2006-08-28 11:29:00 -
70:
りの◆7/zaTPtUvQ
加えて、今日の咲くんはテンションが低いから、いつもロマンスで飲んでる時より楽しくなかった。だから、素直に帰る事にした。
2006-08-28 11:32:00 -
71:
りの◆7/zaTPtUvQ
咲くんと堺筋でサヨナラして、タクシーに乗った。タクシーで家までは1時間くらいかかる…
行き先を告げ、窓から景色を見ながら今日の事を思いかえす。
《今日は楽しかったような、楽しくなかったような…一緒にいたん3時間やし…なんか切ないなぁ?》
色んな事を考えていたら、あっという間に家についた。次の日も学校なので早く寝た。2006-08-28 11:59:00 -
72:
りの◆7/zaTPtUvQ
それからは、わりかし平穏な日が続いていた。ロマンスにも週1ぐらいで通っていた。
2006-08-28 12:11:00 -
73:
りの◆7/zaTPtUvQ
翌月―私と咲くんの関係に変化がおきる。
サイトで一気に咲季くんが潰された…同業の嫉みなのか、咲季くんがお客さんにイラン事をしたのかは分からないが、ヒドイ内容だった…[咲くんの本カノが妊娠した!][二人で病院から出てくるところ見た!][もう代表にも話してるらしい]など…2006-08-28 12:16:00 -
74:
りの◆7/zaTPtUvQ
レスは、ものすごい勢いで増え、何回消されても、またスレが立ち、収拾がつかなくなっていた。ついに咲くん本人が[デタラメ書くのはやめてください]ってカキコミをしたらしいが、私が見たときは、そのスレも消えていた。後から[あれ本人ちゃうやろ]とか書かれてたけど?
もちろん私の心は尋常じゃなかった…
《デタラメやったら、こんなには書かれへんやろ?》
潰しは1週間たってもおさまらず、咲くんの売り上げにも影響していた…2006-08-28 12:28:00 -
75:
りの◆7/zaTPtUvQ
私がロマンスに来だす少し前から、咲くんは代表に次いで常にナンバー2だった?それが、潰された月はナンバー5…さすがの咲くんも落ち込まないわけがない?
2006-08-28 12:34:00 -
76:
りの◆7/zaTPtUvQ
慰めてほしいのか、これ以上お客さんを減らしたくないのか、咲くんから毎日電話がかかってきた。
『気にしたらアカンよ?咲季くんがイイ人なんは今までのお客さんの数や、慕ってくれてる従業員が証明してくれてるやん?』
と私は毎日繰り返し言った。2006-08-28 12:38:00 -
77:
りの◆7/zaTPtUvQ
《今、サイトの内容を問い詰める事は無理やなぁ?落ち込んでる咲くんは珍しいから、優しくしてあげよ?》少し打算的だった…
咲くんは決まって
「お前は良い奴やなぁ」って言ってくれた?2006-08-28 12:45:00 -
78:
りの◆7/zaTPtUvQ
《やっぱり私は彼女じゃない…》
私は咲くんを諦めようと思うようになった。2006-08-28 12:54:00 -
79:
りの◆7/zaTPtUvQ
大晦日の日、数日前からロマンスはお正月休みに入っていたので、カウントダウンのため、友達と遊んでいたら…
ピロロッ?
携帯が鳴った。2006-08-28 12:56:00 -
80:
りの◆7/zaTPtUvQ
《咲くんや?どーしたんやろ?実家に帰ってるハズやけど…》
『もしもし?』
「りーのー?今年はホンマにありがとう?来年も仲良くしたってなぁ?これから地元の連れと遊ぶねんけど、お前に先にお礼言いたかってん☆」
『それは光栄やわ?こちらこそヨロシク?連絡ありがとう☆またね?』2006-08-28 13:01:00 -
81:
りの◆7/zaTPtUvQ
この頃になると、咲くんは「好き」とかイロめいた台詞を言わなくなっていた。私も、何となく感づいていたため、あえて咲くんを詰めたりしなかった。
2006-08-28 13:05:00 -
82:
りの◆7/zaTPtUvQ
年明けから、咲くんは私に対して友営になった。咲くん曰く「お前は良い奴やから、変にイロとか続けたくなかってん」らしい…《んなら、最初からすんなよ?》とか思ったけど、ちょっと嬉しかった?
2006-08-29 09:51:00 -
83:
りの◆7/zaTPtUvQ
1月中旬―ヘルプと相談し、私は咲くんのナンバー1祈願として、人生で初めてドンペリを卸した。
当時、カフェパリは今みたいなメジャーなものではなく、ロマンスではカフェパリでのコールは無かったため、私の初シャンパンは[ドンペリ]になった。2006-08-29 09:56:00 -
84:
りの◆7/zaTPtUvQ
【○番テーブル、りのちゃんから、初ドンペリいただきましたぁ???】
「りの?」
咲くんが慌てて席に戻ってきた
『へへッ☆卸しちゃった?』
2006-08-29 10:13:00 -
85:
りの◆7/zaTPtUvQ
「お前、本業学生やのに無理してへん?」
『だぁーいじょうぶ?私も咲くんの売り上げ協力したいもん?咲くんがナンバー5とか嫌やし』
「りの…ありがとう?めっちゃ嬉しいわ?」
そーいって咲くんが笑う。《うわッ?極上スマイルやん?》2006-08-29 10:16:00 -
86:
りの◆7/zaTPtUvQ
初めてのコールは少し恥ずかしかったけど、どこか気持ち良かった?何より、咲くんの喜んだ顔が嬉しかった?
『絶対ナンバー1になってな?』
「任せなさい?」
コール中、顔を近付けて話した。2006-08-29 10:18:00 -
87:
りの◆7/zaTPtUvQ
それから度々、私は売り上げ協力の為、ドンペリ…たまにはピンドンを卸した。この頃、私は雑誌やネットに顔出しし、保障のある店で働いていた為、バイトとはいえ、安定して稼いでいたので、支払いはそんなに苦ではなかった。
2006-08-30 12:05:00 -
88:
りの◆7/zaTPtUvQ
友営がメインになった咲くんは、お客さんの数こそ多かったものの、シャンパンを卸すお客さんは少なかったので、私は目立ちまくっていた?
《みんな咲くんを好きやから、お金使って、お客さんとして見られたくないんかなぁ…》
そんな風に思っていた。2006-08-30 12:08:00 -
89:
りの◆7/zaTPtUvQ
店で目立てば、当然、サイトにも書かれる。[りのウザイ!][ぶす][腹黒い][なんであんな金持ってるん?][風嬢?][どーせ咲くんのイロカノ][金使わな相手にされへんのやろ] …ほんまに 散々悪く書かれていた。
2006-08-30 12:12:00 -
90:
りの◆7/zaTPtUvQ
前、咲くんが書かれた時みたいに、消されても何回もスレが立った…[咲くん本カノいるし、りのなんか相手にしてへんで?]
2006-08-30 12:16:00 -
91:
りの◆7/zaTPtUvQ
…サイトに自分の名前が出たのが初めてだったので、すごくショックだったのと、《咲くんに迷惑かけてしまった?》という思いで泣いてしまった…
次、ロマンスに行くのが、おっくうになった…2006-08-30 12:18:00 -
92:
りの◆7/zaTPtUvQ
《誰がこんなん書いてるん?!書いてる子ら、平然と飲みに来てるんやろなぁ…お客さん皆恐いわ?》
2006-08-30 12:20:00 -
93:
りの◆7/zaTPtUvQ
その頃から、咲くんにもう1人〈太客〉ができた。名前は“果穂”と言う。
果穂は私より痛い客らしく、ロマンスで飲んでる時も、たとえシラフだろうが、店中に聞こえるくらい大きな声で騒ぐらしい。それだけなら、また良いのだが、果穂は口座関係なく、隣の席の子に絡むらしい?ホストにとっては厄介な客である。2006-08-30 12:27:00 -
94:
りの◆7/zaTPtUvQ
当然(?)果穂もサイトで潰される。[果穂うるさい!]
まだ果穂を1度も見たことがなく、痛いとあまり知らない頃に、私は咲くんのお客さんとは知らずにフォローの書き込みをしてしまった事がある…何回か果穂とやり取りしたが、文面からは、そんなウザイ感じではなく、むしろ好印象だった☆2006-08-30 12:32:00 -
95:
りの◆7/zaTPtUvQ
次にロマンスに行って、放置だった時に、声をかけられる…
「りのちゃん…やんなぁ?」
《…?あんた誰よ?いきなり何?ビックリしたやん…てか、いちいち席に来なくても?》2006-08-30 12:36:00 -
96:
りの◆7/zaTPtUvQ
『そうやけど…?』
「あたし果穂!めっちゃ会ってみたかったぁ〜」
《やたら、キャピった子やなぁ…》
『どうも…ってか、何で私が“りの”って分かったん?!』
2006-08-31 14:10:00 -
97:
りの◆7/zaTPtUvQ
「ヘルプに聞いてん☆」
《おいヘルプ?人のことを簡単に喋んなよ…》
『そーなんや…』
「誰口座なん?」
『咲くんやけど…』2006-08-31 14:12:00 -
98:
りの◆7/zaTPtUvQ
「あたしも!仲良くしてなぁ♪」
『う、うん…』
2人の間には、明らかな温度差が…
《同じ口座同士で仲良くは無理やろ…》2006-08-31 14:15:00 -
99:
りの◆7/zaTPtUvQ
「携帯の番号教えてやぁ!これ、あたしの番号☆」
と言って、果穂は近くにあった紙に携帯番号を書き出した。
《この子大丈夫?!それはルール違反やん…》2006-08-31 14:18:00 -
100:
りの◆7/zaTPtUvQ
…っと思っていた所に、ロマンスの代表がダッシュしてきた。どーやら、果穂と私が話しているのが見えたらしい。
《いやいや、もっと早く止めに来てよ?》2006-08-31 14:20:00 -
101:
りの◆7/zaTPtUvQ
「果穂!早く席に戻り!!」
代表が果穂の手を取り、席に引っ張っていく。1人放置された私は暇なのでトイレに行った。用を足し、トイレを出ると、代表がオシボリを持って待っててくれていた。
《わぉッ?すごいVIP?》2006-09-04 14:04:00 -
102:
りの◆7/zaTPtUvQ
「りのゴメンなぁ!あいつホンマ痛いから関わらんほうが良いよ!」
『いいよ!皆が見てる前で絡んでくるなんて凄いなぁ…笑』
…って言って、果穂の番号が書かれた紙を代表に渡した。2006-09-04 14:07:00 -
103:
りの◆7/zaTPtUvQ
席に戻り、代表とゆっくり話をした。
《代表が長い時間ついてくれるなんて、あるいみ果穂に感謝やなぁ…笑》
にやけた顔をしていると
「代表!迷惑かけてすいません!」
咲くんが戻ってきた。2006-09-04 14:14:00 -
104:
りの◆7/zaTPtUvQ
「りのもゴメンなぁ!果穂、ちゃんと怒っといたから!あいつが今度から話し掛けてきても、無視してなぁ」
咲くんが言った。
『あはは☆分かった。咲くんも大変やね!私は代表がついてくれてたから幸せやったよ?なぁ代表ッ?』
「なぁ、りの?」
と、2人で顔を見合わせた。2006-09-04 14:19:00 -
105:
名無しさん
無理やから
2006-09-04 22:28:00 -
106:
りの◆7/zaTPtUvQ
↑何がですか?
2006-09-05 08:21:00 -
107:
名無しさん
はやくかいてすいません
2006-09-05 17:19:00 -
108:
りの◆7/zaTPtUvQ
↑さん、誰も読んでくれてないと思ってたので、超マイペースでゴメンなさい?時間できたら書きます☆
2006-09-06 23:46:00 -
109:
名無しさん
書いて〜?
2006-09-10 02:00:00 -
111:
りの◆7/zaTPtUvQ
「うわッ!2人いつのまにか、めっちゃ仲良しになってるやん?」
3人で大笑いした。この日のロマンスは結構楽しかった?2006-09-11 14:53:00 -
112:
りの◆7/zaTPtUvQ
2月1日━ロマンスのナンバー発表の日。私は咲くんのナンバーが気になり、ロマンスの入り口にいた。咲くんは、ナンバー2に戻っていた☆
《ふふふッ》
笑みがこぼれる。私は満足だった。2006-09-11 15:01:00 -
113:
りの◆7/zaTPtUvQ
「りの?!何つっ立ってるん?!」
隼人が声をかけてきた。
『隼人おはよ☆咲くんの写真見てたねん。やっぱり咲くんはカッコイイなぁ?』2006-09-11 15:05:00 -
114:
りの◆7/zaTPtUvQ
「何を今更言ってるねん笑!咲さん呼んでくるなぁ!」
『うん☆ありがとう?』
咲さんが来るまで時間があったので、店内を見回してみた。
《結構、混んでるなぁ…………!!!果穂!!!》2006-09-11 15:09:00 -
115:
りの◆7/zaTPtUvQ
目が合ってしまった…私に気が付いた果穂は、ニコニコしながら手を振っている…
《ヤバッ…》
慌てて目をそらす。
《代表や咲くんから「果穂の相手したらアカン」って言われてるんやった…》
果穂はトイレの近くの席に座っていた。2006-09-11 15:13:00 -
116:
りの◆7/zaTPtUvQ
「りの!おまたせ!」
やっと咲くんが来た。私は果穂を無視する形で席に着いた…
咲くんは忙しそうで、すぐ放置になった。
《トイレ行こ…》
私は放置されると、トイレに行く癖がある。…というか、咲くんやヘルプが席に来てる時は極力、話していたいため、トイレは我慢している。全く意味のない行為やけど…笑2006-09-11 15:22:00 -
117:
りの◆7/zaTPtUvQ
「りのちゃん!おはよぉ!!」
《この声……果穂…》
果穂の声には特徴があった。
たまたまトイレが空いていたので、果穂に気付かないフリをして入った。2006-09-11 15:25:00 -
118:
りの◆7/zaTPtUvQ
―バタン―
《はぁ…こっちから関わらんでも、向こうから絡んできた時はどーしたら良いねん…面倒くさい?》2006-09-11 15:28:00 -
119:
りの◆7/zaTPtUvQ
でも、果穂は、しぶとかった…。
私がシャンパンを卸した後、続けて果穂も卸した日があった。私が卸し終わって、果穂の番の時、友達から電話がかかってきて、私は店の外に出て話をしていたら、果穂も出てきた。
《果穂のシャンパン終わったんかぁ。…ん?!でも店の中から、まだシャンパンコール聞こえてる…》2006-09-11 15:34:00 -
120:
りの◆7/zaTPtUvQ
すると、果穂が泣きそうな顔をしながら話しかけてきた。
「りのちゃぁぁん…咲くんの他のお客さんがシャンパン卸したぁ?」
《……へッ?!別に良い事やん?そんなんで泣きそうになるとか、この子どないしたん?!》2006-09-11 15:38:00 -
121:
りの◆7/zaTPtUvQ
果穂は、お客さんの中で1番目立っていたいタイプのようだ。
《しかも、私、今、電話中やん…空気読んで話しかけてこんといてよ…》2006-09-12 14:41:00 -
122:
りの◆7/zaTPtUvQ
『別に良かったやん?咲くんの売り上げになるんやし?』
と言って、私は電波の状態の良い静かなスペースに移動した。果穂は腑に落ちない顔をしていた。2006-09-12 14:44:00 -
123:
りの◆7/zaTPtUvQ
果穂は、この私の態度で“私とは考え方が違う…なんなん?理解あるフリして?”っと思ったらしく(だいぶたってから本人に聞きました)、私に敵対するようになった…自意識過剰ではなく、本当に…
2006-09-13 11:15:00 -
124:
りの◆7/zaTPtUvQ
私がシャンパンを卸すと「りのが卸すなら、果穂も卸す!」等と言い、果穂が来てる時に私がシャンパンを卸すと、必ず果穂もシャンパンを卸した。バカげてると思うでしょ?でも彼女は大マジ…。
2006-09-13 11:22:00 -
125:
りの◆7/zaTPtUvQ
1度、あまりに対抗してきて、ウザかったので、果穂がシャンパン卸して、「もう1本!」て、煽られてる時に、たまたまシャンパンが置いてあるトコロにいた私は、ヘルプに30万くらいのシャンパンを渡した。果穂は、それが見えたらしく「りぃーのぉ?」って怒ってた…
2006-09-13 11:25:00 -
126:
りの◆7/zaTPtUvQ
私も果穂も痛い。でも、見てる従業員は楽しそうだった☆
「おまえらオモシロイなぁ?」
咲くんも笑ってた。
《いやいや、普通アンタが私らが絡むの止める役ちゃいますの?私は楽しくないし…》2006-09-13 11:28:00 -
127:
りの◆7/zaTPtUvQ
果穂は、本業ヘルス嬢。
私は、本業学生のバイトヘルス嬢。
なのに、果穂は、自分並に…いや、自分以上にお金を使う私を余計に嫌に思ったらしく、
「りのちゃんて、ホンマは学校行ってないんちゃうん?!学生なら、そんなに稼がれへんやん!!」
そうロマンス店内で叫ばれた事があった。2006-09-13 11:35:00 -
128:
りの◆7/zaTPtUvQ
そう思った私は、何も言いかえさず、イライラを抑えるために、お茶を一気に飲み干した。
《果穂ホンマに痛い。関わらんで正解やわ。まわりに迷惑かけてるん分からんのん?》2006-09-13 11:45:00 -
129:
ある
大好きで読んでます?
頑張ってっっ?2006-09-13 11:47:00 -
130:
りの◆7/zaTPtUvQ
次の日、学校に行く電車の中で、日課になっているサイトをチェックすると…頭を痛めるカキコミが…
[咲くんの客の2人すごない?][果穂とりの?][2人とも痛いよなぁ!][2人なんであんな金持ってるん?][2人とも風俗やで!][果穂が○○○って店で源氏名◆◆◆りのが◇◇◇◇って店で源氏名★★][何で店とか源氏名とか知ってるん?][顔出ししてるで!ヘブン見てみ!][稼げる店やねんなぁ][2人ともブサイクやん]2006-09-13 11:54:00 -
131:
りの◆7/zaTPtUvQ
あるサン、未熟な文章を読んでくれて、ありがとうございます?めっちゃ嬉しいです?今日はもう少し更新しますね☆
2006-09-13 11:56:00 -
132:
りの◆7/zaTPtUvQ
…フォローのカキコミは一切ナシ…サイトって、そんなもん?見た私が悪いって分かってたけど凹んでしまって、授業が手につかない…
《何で、悪い事してないのに、名前や店や源氏名まで出されなアカンのん?!向こうは名無しやのに?》
理不尽な怒りでいっぱいだった。2006-09-13 12:01:00 -
133:
りの◆7/zaTPtUvQ
次に仕事に行った日に、私はヘブンを開けてみた。そう、果穂を探すため。
《こんなんサイトにカキコミしてる子と変わらへんやん》
そう思ったが、見てみたいのも事実だった。2006-09-13 12:04:00 -
134:
りの◆7/zaTPtUvQ
《果穂、結構、大きく載ってるやん…そりゃバレるわ…》
私も、わりかし大きく載っていたので、よく風俗雑誌を見る子には、すぐ分かったんだろう…2006-09-13 12:07:00 -
135:
りの◆7/zaTPtUvQ
《果穂も私も頑張って稼いでるだけやのになぁ…ホンマ、サイトに書く子って無責任…》
後日、店長に言われたのだが、私に会いに何人かが面接に来たらしい…ホンマにビックリ?2006-09-13 12:10:00 -
136:
りの◆7/zaTPtUvQ
次の日、咲くんは果穂に聞かれたらしい…
「りのちゃんと付き合ってるん?」
「なんで?」
「りのちゃん、咲くんを理解してるカンジやし」
2006-09-13 12:16:00 -
137:
りの◆7/zaTPtUvQ
「付き合ってないで。りのなりに考えてくれてるんじゃないかな?」
「りのちゃん、お客さんになって長いん?」
「半年ちょいやから、まぁまぁかなぁ」
…また私が果穂に嫌われる理由ができた。
〈果穂より客歴が長いこと〉2006-09-13 12:19:00 -
138:
りの◆7/zaTPtUvQ
こんなんで嫌われても、どーしようもナイんやけど、果穂の中では“りののほうが咲くんを知ってる”ってなったらしい…なんで、この事を知ったかと言うと…ロマンスで私に聞こえるようにヘルプに
「あーあ!りのちゃんのほうが口座歴長いねんてー!悔しいわ。私が先に咲くんと出会ってたら、私のほうが咲くんを理解してたのに!」
そう叫んでらっしゃいました?2006-09-13 12:26:00 -
139:
りの◆7/zaTPtUvQ
《…もう勝手にしてよ…果穂なんか痛すぎて相手にしてられへん》
私は開き直った。
《咲くんを好きなんは分かるけど、私を潰したらアカンやろ?私が切れたらどーするねん…責任取れるんかいな…》2006-09-14 13:29:00 -
140:
りの◆7/zaTPtUvQ
それ以来、私は果穂を完全には無理だったので、出来るだけ無視しようとした。咲くんからも、よく、果穂の愚痴を聞くようになった…。
「あいつ、ホンマうざい?今日殴りそうになったわ…前もエレベーターでムカついて、エレベーターの壁殴ってしまったし…」
『ふーん…』2006-09-14 13:34:00 -
141:
りの◆7/zaTPtUvQ
《うちの席にいる時に、果穂の話しんといて…それでなくても、咲くん忙しいし、なかなか話す時間無いのに?》
私はまだ咲くんの事が好きだった。我ながら、諦めが悪い…。
《頻繁に飲みに来てたら忘れるのは無理かな…》2006-09-14 13:37:00 -
142:
りの◆7/zaTPtUvQ
それからも、果穂の痛客ぶりは続いた。けど、咲くんは、いっこうに果穂を切ろうとはしない。私はハッキリしない男はキライなので、少し咲くんにイライラしたが、咲くんにとったら果穂は大事な太客。簡単に切る訳にも行かないのだろう…それに、私が口出しする事でも無かったから文句は言わなかった。
2006-09-14 13:41:00 -
143:
りの◆7/zaTPtUvQ
私か多少、お金を使えると分かった咲くんは、友営から〈オラ営〉になった。
《本性出してきたな…》
同時に果穂にもオラ営だったらしい。いや、果穂には、はじめからオラオラしたらしい?2006-09-16 16:52:00 -
144:
りの◆7/zaTPtUvQ
オラ営…「俺の顔を立ててシャンパン卸して!」「今すぐ店にきて!」…普通のお客さんなら、怒るトコロだろうが、私も果穂も、咲くんの事が好き…断れなかった…
今思えば、私らの気持ち利用した卑怯な手やなぁ…笑2006-09-16 16:56:00 -
145:
りの◆7/zaTPtUvQ
まもなく、バレンタインが来た。
《咲くん、いっぱいチョコ貰うんやろなぁ…》
とは思ったけど、一応、百貨店にチョコを買いに行った。
バレンタインのために設けられた特設スペースは、女の人で溢れかえっていた。2006-09-16 17:07:00 -
146:
りの◆7/zaTPtUvQ
《…っていうか、咲くん、チョコ食べれたっけ?!…甘いもの大丈夫か聞いておけば良かった…私ヌケてるなぁ(≧д≦)咲くんがチョコ無理やったら自分で食べよ…》
私は迷いながらも真剣に選ぶ。
《この1番大きいのにしよ☆皆でべれるし♪》2006-09-20 20:18:00 -
147:
りの◆7/zaTPtUvQ
結局、私は1番大きい箱のを買った。
《私もたいがい見栄っぱりやなぁ…笑》
その日は夕方から夜まで授業だったので、チョコを溶けないように教室のわりと寒いトコロに置いておいた。2006-09-20 20:21:00 -
148:
りの◆7/zaTPtUvQ
楽しい時間は、あっという間にすぎた。
念入りに化粧直しをして(たいして変わらんのやけど…)店を出た。
友達は皆、電車で帰るので、そこでサヨナラして、1人タクシーに乗る。行き先は勿論ミナミ。
《バレンタインに本命のチョコをあげるなんて久しぶり…。咲くんはコレが本命チョコって分かってくれるんかなぁ…》2006-09-26 22:33:00 -
149:
りの◆7/zaTPtUvQ
すぐミナミに着いた。タクシーを降り、ロマンスまで急ぐ。ドアのトコロに咲くんがいた。
「りの!おはよ☆」
『さ、咲くん!おはよぉ…』
「あはは☆お前何どもってるん?!笑」
『いきなり、咲くん立ってるから…あ☆はい、チョコ!』2006-09-26 22:44:00 -
150:
りの◆7/zaTPtUvQ
後回しにすると、恥ずかしさが増すので、最初に渡した。
「お前偉いやん!!バレンタインチョコ持ってきたん、お前が1番やで☆しかも、めっちゃ箱でかいやん♪」
《いや…1番とか、あんまり嬉しくないし…》
咲くんは、さっそく食べてくれた☆2006-09-26 23:09:00 -
151:
りの◆7/zaTPtUvQ
「うまいやん!ありがとう☆」
咲くんの笑顔を見てホッとした私は、1時間だけ飲んで帰った。
2006-09-26 23:19:00 -
152:
りの◆7/zaTPtUvQ
この月、咲くんは順調に売り上げを伸ばしていた。
そして、締日の日、未収を持っていった私に咲くんはこう言った―
「りの☆今月もありがとう!!お前エースやわ!」
………………………沈黙
《……?!?!?!》2006-09-27 01:32:00 -
153:
りの◆7/zaTPtUvQ
咲くんは軽いカンジで言ったのかもしれない。でも、私は重たい気持ちになった。
《エースって、1番お金を使うお客さんの事やんなぁ…私がエースって、咲くんのお客さん、あんまりお金使わへん子ばっかりなんやぁ…》
急に不安になった。2006-09-27 01:36:00 -
154:
りの◆7/zaTPtUvQ
〔大金使う=客でしかない=彼女にはなれない〕
そういう勝手な方程式が頭にあったのだ。まだ、少しながら、《咲くんの彼女になりたい》という希望を残していた私は沈んだ…2006-09-27 01:44:00 -
155:
りの◆7/zaTPtUvQ
翌月から、私はロマンスでお金を使いまくった。
《彼女になれないなら、お客さんの中で1番の存在になったるねん!1番頼られる存在になるねん!》
…まぁ、単純な話、開き直ったのだ笑。我ながら情けない…相変わらず、果穂も張り合ってきたけど…笑。2006-09-27 01:53:00 -
156:
りの◆7/zaTPtUvQ
まもなくして、私の誕生日がきた。偶然にも、私と果穂の誕生日は近かった。果穂の誕生日はロマンスの給料日前、私の誕生日はロマンスの給料日後…咲くんによると、果穂には給料日前で苦しかったから、花束だけプレゼントしたらしい。私はちょっと疑ったけど…
2006-09-27 02:49:00 -
157:
りの◆7/zaTPtUvQ
私の誕生日当日。私は実家で家族に祝ってもらった後、張り切ってロマンスに向かった。私は何ヵ月も前から、咲くんに誕生日の宣伝をしていたからだ♪咲くんも「任せろ」って言ってくれていた
でも、席に案内されても、しばらく時間がたっても、咲くんは一向にプレゼントをくれる気配はない…
《忘れてるわけないよね??》
私は思い切って聞いてみた。2006-09-27 03:20:00 -
158:
りの◆7/zaTPtUvQ
『…咲くん、プレゼントは??』
「あぁ…買ってない」
《意味わからん?あんなに言っといたのに…私はエースなんやろ?!大事にしてよ…切れてもィィわけ??》
『はぁ?!約束したやん?ふざけてるん?!』
そう言ったら咲くんは席を立って、どっかに行った…2006-09-27 03:24:00 -
159:
あゆ
きになる
2006-10-04 01:27:00 -
161:
りの◆7/zaTPtUvQ
それでも、なかなか怒りはおさまらなかった。
ロマンスで、こんなに怒った事は初めてだったので、ついに代表までが、ヘルプに来てくれた☆2006-10-09 00:01:00 -
162:
りの◆7/zaTPtUvQ
「りーのー!何プンプンしてるん?」
『代表ぉ?聞いてやぁ』
私は30分くらいかけて愚痴りまくった。代表は静かに聞いてくれて、他の従業員がヘルプに来ようとしても、着けないでくれていた。2006-10-09 00:09:00 -
163:
りの◆7/zaTPtUvQ
「分かった☆お前怒ってたら恐いから、笑え!とりあえず飲め!」
そう言って、ヘルプ用に用意してたビールを渡してきた。代表に言われたんでは断るわけにもいかず、素直に一気した。2006-10-09 00:18:00 -
164:
りの◆7/zaTPtUvQ
代表と入れ替わるように咲くんが戻ってきた。私は頑張って、冷静に頭を働らかそうとする。
―カサッ…
《???》
「あげる」
《えッ?!?!?!》2006-10-12 09:49:00 -
165:
りの◆7/zaTPtUvQ
咲くんの手には、有名なブランドの箱…
《この時間、店は開いてない…》
『プレゼント買ってないんじゃなかったん?!』
私は思わず大声をあげてしまった…2006-10-12 09:52:00 -
166:
りの◆7/zaTPtUvQ
「プレゼント買ってないってのは冗談で言ったんやけど、りのがマジ切れするから、〈ウソ〉って言い出せんくなってん…誕生日おめでとう!」
『そーやったんや…ありがとぉ☆』
プレゼントを受け取った瞬間、カラオケの曲が流れだした。2006-10-12 10:00:00 -
167:
りの◆7/zaTPtUvQ
誰だっていつの日にか 振り返る時が来るの だから忘れないで 毎日は ささやかな君へのプレゼント
Happy Birthday いつだって君を忘れはしない
Happy Birthday 君が好さ心をこめて
生まれてきた喜びに 君が包まれるように 今日という日を祝うよ Happy Birthday to You
尾崎豊【きっと忘れない】2006-10-12 10:20:00 -
168:
りの◆7/zaTPtUvQ
従業員が歌ってくれてるときに、咲くんは花束を差し出してくれた。私は感動して泣きそうになった。けど、画面の歌詞を読みたかったから必死に我慢した。
歌が終わると咲くんに、曲のタイトルとかを聞き、密かに携帯にメモした☆2006-10-12 10:23:00 -
169:
りの◆7/zaTPtUvQ
この時までは…
2006-10-13 07:42:00 -
170:
りの◆7/zaTPtUvQ
私は、ホストクラブの遊び方として〈感謝の気持ち=シャンパン〉だと思っていた。だから、迷わずヘルプにシャンパンを卸す旨を伝えた。ヘルプはすぐ席を立ち、咲くんの元へ走って行った。私はその光景を何気なく見ていた。
……Σ(゚д゚lll)
次の瞬間、私が見た光景は、そのヘルプと咲くんのハイタッチ…「やったな!」って事なんだろう…。
心がズキンとした……。2006-10-13 07:49:00 -
171:
りの◆7/zaTPtUvQ
ニコニコしながら咲くんが戻ってきた。私は複雑な心境…あのハイタッチの残像が、くっきり残ってる。咲くんは、私に見られた事は知らないだろう。誕生日にまで喧嘩をしたくなかったから、おとなしくシャンパンをたくさん卸した。
咲くんは笑顔。
私は…笑えない。
《代表が席に来たのも、ケーキも歌も、私の機嫌をとってシャンパンを卸させるためやったんや…》2006-10-13 07:55:00 -
172:
名無しさん
てかパラダイスじゃなかったん??いつからロマンスに…笑
2006-10-13 10:51:00 -
173:
りの◆7/zaTPtUvQ
>>179さん、読んでくれて、ありがとうございます☆もう誰も読んでないかと思っていたので嬉しかったです?
パラダイス→ロマンス…全然気が付きませんでした?ロマンスに行きたい願望が出ちゃったのかも…
『パラダイス』に戻します?2006-10-13 20:53:00 -
174:
りの◆7/zaTPtUvQ
ホストクラブは、そういうトコロ。分かっていたつもりだったのに…。
家に帰り、咲くんから貰ったプレゼントを少し眺め、引き出しにしまった。
結局、誕生日は楽しさ半分、悲しさ半分で幕を閉じた。2006-10-13 20:56:00 -
175:
名無しさん
頑張ってください?
2006-10-14 07:04:00 -
177:
りの◆7/zaTPtUvQ
《ホンマにむかつく?》
そう思っていても、好きだから…会いたいから店に通う…会うから忘れられない…
…悪循環…2006-10-14 12:06:00 -
178:
りの◆7/zaTPtUvQ
ちょっと咲くんに文句を言うと、
「お前くだらん」
そう返事が返ってくる。
喧嘩する度に悔しくて家で泣いた。咲くんの前では絶対泣かなかった。涙なんか見せて、弱い女だと思われたくなかった。
咲くんを嫌いになりたかった…2006-10-14 12:11:00 -
179:
りの◆7/zaTPtUvQ
《好きじゃなくなったら切ろう…》
今すぐ咲くんを切れる程強くはなかった。
私は咲くんに笑顔を見せる事が少なくなった…。
そんな私がつまらなくなったんだろう…咲くんも私に見せる笑顔が少なくなっていった。笑顔を見せてくれるのは、咲くんが酔った時だけ…2006-10-14 12:16:00 -
180:
りの◆7/zaTPtUvQ
…それでも私は咲くんに会いにパラダイスに通う…
2006-10-14 12:17:00 -
181:
りの◆7/zaTPtUvQ
今考えたら、この時の私はパラダイス…咲くん中毒になっていた。パラダイスに行く事が、生活から切り離せなかった。立派な[ホスト狂い]に成長した。
2006-10-14 12:20:00 -
182:
りの◆7/zaTPtUvQ
咲くんは役職だったので、同業の人の席とかにもつかなきゃダメだったので、私の席は基本、放置かヘルプの休憩席になった…。
咲くんが私に対して甘え、手抜きしているのは明らかだった。
でも文句を言えば喧嘩になる。私たちは週4ペースで喧嘩をしていた。2006-10-14 12:24:00 -
183:
りの◆7/zaTPtUvQ
《どーしたらイイの??》2006-10-14 12:27:00 -
184:
りの◆7/zaTPtUvQ
《諦めれるまでパラダイスに通う。そのほうが、今すぐ咲くんと離れるより楽…》
そう決めていたのに、店に通う事も、咲くんから離れる事も辛くなっていった…
…身動きできない2006-10-14 12:30:00 -
185:
りの◆7/zaTPtUvQ
ある日から私は咲くんに反抗するのをやめた。酔っ払った咲くんは、たまにタチが悪いので、逆ぎれされたり、喧嘩したり、他のお客さんには暴力を振るったりしていた。そんな咲くんの相手をするのが面倒臭くなったのだ。
反抗しなくなった私を見て、咲くんは、私の席で、やりたい放題になった。私は咲くんやヘルプが煽るシャンパンやフードを断る事は無かったし、イベントだったり、店が暇だったりして呼ばれたら、必ず行っていた。
全ては、これ以上、咲くんと喧嘩したくなかったから…2006-10-14 12:36:00 -
186:
りの◆7/zaTPtUvQ
本当に[都合のいい客]そのものだった。
咲くんは、余計甘えだして、ひどい時には席に案内されて、ちょっと咲くんがついて、それからラストまで4時間放置もあった。
しまいにはヘルプが私に断りもせず、勝手にフードやドリンクを持ってくるようになった…。2006-10-14 22:46:00 -
187:
りの◆7/zaTPtUvQ
さすがに、面白くなくなってきた。
私は何ヵ月ぶりかにキレた。2006-10-14 22:48:00 -
188:
りの◆7/zaTPtUvQ
『最近パラダイス面白くないから、もう行かへん』2006-10-14 22:49:00 -
189:
りの◆7/zaTPtUvQ
少しドキドキしながらメールを送った。
キレて当然である。むしろ、キレるのが遅かったかもしれない。多少、私にも非はあったが、[エース]と呼ばれる私が、散々な扱いをされたのだから。2006-10-14 22:52:00 -
190:
名無しさん
おもろーい???
がんばッて〜?2006-10-19 11:46:00 -
192:
りの◆7/zaTPtUvQ
さすがに咲くんもビックリしたのか、はたまた、エースに逃げられるとアセったのか、いつもはメールの返事は遅いのに、この時ばかりはすぐ返信してきた。
「りの、どーしたん?!何かあったん?!」
《…いやいや…何かあったから、こういうメールしてるんやん?ってか、咲くん、自分が悪いとか分かってないわけ?!?》
怒りが込み上げてきたが、出来るだけ冷静に…でも強気な文章を打つ…。2006-10-19 14:25:00 -
193:
りの◆7/zaTPtUvQ
『あんなぁ、アンタもヘルプの皆も、最近、私に慣れてきたんか知らんけど、手抜いてたり、マナー無さすぎちゃう?アンタが忙しいのは分かる。でも、私が文句言わへんからって、放置しすぎちゃう?席立つときも、何か一言、言って行ったら良いんちゃうん?ヘルプもなぁ、最近、なぁなぁになってきて、しまいには勝手にドリンクやフード持ってくるねんで?!舐められてるとしか思えへんし。だから、もう行かへん!』
2006-10-19 14:31:00 -
194:
りの◆7/zaTPtUvQ
咲くんは、ホンマに慌てたんやろーなぁ…。
「ホンマにゴメン!!1回だけ、俺にチャンスくれ?次、りのが来たとき、初回で来たとき以上に楽しませるし、何も煽ったりしいひんから、初回気分で来てくれm(__)m」2006-10-19 14:35:00 -
195:
りの◆7/zaTPtUvQ
《初回て…確かに初回は楽しかったけどさぁ…そんな、すぐに変われるもんなん?…てか、それが出来るなら、もっと早くにしてほしかったし…》
とは思ったものの、
《またパラダイスで楽しく飲めるかも…♪》
と期待を抱いてしまった私は、そんなに日が経たないうちにパラダイスに足を運んでしまった…。2006-10-19 14:39:00 -
196:
りの◆7/zaTPtUvQ
笑けるくらいアホですよね…。でも、この時は必死だったんです…?
2006-10-19 14:40:00 -
197:
りの◆7/zaTPtUvQ
《今日面白くなかったら、ホンマに来るのやめよう…》
そう思いながら、パラダイスのドアをあける…
2006-10-19 14:42:00 -
198:
りの◆7/zaTPtUvQ
【いらっしゃいませ!】
いつもと同じ、うるさい程の声で迎えられる。
《もう、この声を聞くことも無いんかも…》
そんな事を考えていると、咲くんがやって来た。2006-10-19 14:45:00 -
199:
りの◆7/zaTPtUvQ
「りの、おはよ☆来てくれてありがとう!今日は楽しませるからな♪」
咲くんから[ありがとう]なんて言葉が出るのは珍しいのでビックリした。
《…て言うか、いつも楽しませろよ…》
『今日面白くなかったら、もう来おへんから!』
「分かった!」2006-10-19 14:49:00 -
200:
りの◆7/zaTPtUvQ
席に案内される。
《もう来る事無いんかな…》
頭の中は、そればっかりだった。少し緊張し、淋しさも感じた。2006-10-19 14:51:00 -
201:
名無しさん
おもしろい?続き楽しみにしてます?
2006-10-19 19:34:00 -
202:
名無しさん
・゚・(>_
2006-10-20 02:36:00 -
204:
りの◆7/zaTPtUvQ
はじめは、咲くんと、たわいもない話をしていたが、急に男のお客さんが来たため、
「ゴメン」
と言って、咲くんは席をはずした。すぐさまヘルプに来る…が…
「りの、シャンパン飲も!」
《…結局直ってないやん?》2006-10-20 03:13:00 -
205:
名無しさん
アゲとく?
2006-10-20 22:35:00 -
207:
りの◆7/zaTPtUvQ
「りの〜お腹すいたぁ」
《…だからさぁ…はぁ…全くいつもと一緒やん?》
イラッと来たので、
『今日は、初回気分で来たから、何も卸さんねん。咲くんも、そう言ってるし☆』
さすがに咲くんの名前を出したら諦めたようだ。2006-10-21 15:58:00 -
208:
りの◆7/zaTPtUvQ
しばらくして、果穂の友達が私の隣の席に座った。
《おい?…ちょっとは考えて席決めてよ?》
と思ったが、たとえ果穂が痛くても友達に罪はない。私はおとなしく咲くんが戻るのを待っていた。2006-10-21 16:02:00 -
209:
名無しさん
おもろい?
2006-10-21 16:06:00 -
210:
りの◆7/zaTPtUvQ
しかし、いっこうに咲くんが戻って来ない…
《またか……》
そう思っていたら、酔っ払ったのか、少し赤らめた顔をした咲くんが戻って来た。…が、咲くんは座らず、立ったまま…
《どーしたんやろ…何で座らへんの?》
不思議に思い、咲くんを見上げると…2006-10-21 16:08:00 -
212:
りの◆7/zaTPtUvQ
「はい、これあげる!」
そう言って、咲くんは今まで左腕にしていたブレスレットを私に渡してきた。意味が分からず、パニックになった私は、
『は?!何で??』
そう聞いていた。2006-10-21 16:12:00 -
213:
217
頑張って書いてね?待ってるで??
2006-10-22 22:44:00 -
215:
りの◆7/zaTPtUvQ
《…アンタ立ってるから、めっちゃ目立ってるんですけど?…つうか、隣に果穂の友達がいるんですけど…それ考えて行動してくれ?また、ややこしくなるやん…》
とは思ったものの、多少、果穂の友達の視線が気にはなったが、嬉しかったので、ブレスレットを受け取った。
貰ったブレスレットを右手につけようとしたら、咲くんが、
「俺、左手にしてたから、お前も左手にして!」
そう言いだした。2006-10-23 13:32:00 -
216:
りの◆7/zaTPtUvQ
私がもたもたしてたら、
「左手貸して!」
と言われ、強引につけられた。
「毎回つけて来てな♪」
《あーあ…この事が果穂の耳に入ったら…また果穂に嫌味ったらしく言われるんやろなぁ…》
しばらく私の服装には似合わないブレスレットのついた左手を見つめていた。2006-10-23 13:36:00 -
217:
りの◆7/zaTPtUvQ
※略部分※
しばらく、私の服装には似合わないブレスレットのついた左手を見つめていた。2006-10-23 13:40:00 -
218:
りの◆7/zaTPtUvQ
結局、咲くんが、ちゃんと席に戻って来たのはラストの1時間前だった。でも、いつもの倍くらいのテンションで笑かしてくれたりした。普段、私の席ではお茶しか飲まないのに、ビールを一気したりしていた。
《そんなに、私に切れてほしくないんかなぁ…》
そんな、ひねくれた考え方しか出来なかったが、久しぶりに頑張ってくれてる咲くんを見て、
《まぁ、今回は許したろか☆》
そう思った。なんて甘い私…笑2006-10-23 13:45:00 -
219:
りの◆7/zaTPtUvQ
だが、私の勘は的中する事になる。
2006-10-23 13:46:00 -
220:
りの◆7/zaTPtUvQ
ある日、私と果穂の席が、めっちゃ近くなった事があった。パラダイスは満席で、席の移動も出来なかった。気まずい思いで、いつも通り緑茶を飲んでいたら、いきなり果穂が私に聞こえるくらい大きな声でヘルプに言った。
2006-10-23 13:49:00 -
221:
りの◆7/zaTPtUvQ
「なんで咲くんのブレスレットを、りのがしてるん?!」
《…きた!もう果穂に伝わったんや?》2006-10-23 13:51:00 -
222:
りの◆7/zaTPtUvQ
果穂が嫌に思うのも無理はない。咲くんがくれたブレスレットは、咲くんが今使ってるパネルを撮った時につけていたもの。もちろん、パネルにも、しっかり映っている。確かに咲くんを好きな果穂にとったら、面白くない話だ。咲くんに「毎回つけて来て」と言われたとはいえ、本当につけてきた私はバカだ…。他のお客さんの気持ちを考えてなかった。
この時、初めて自分本位だったと自覚した。
私は果穂の顔を見ることが出来なかった。2006-10-23 13:56:00 -
223:
りの◆7/zaTPtUvQ
果穂も私も咲くんを好きな気持ちは同じ。だからこそ、果穂の気持ちも分かる。その日も私はパラダイスを楽しめなかった。今回は咲くんが悪いんじゃない。自分のせい…。
2006-10-23 13:58:00 -
224:
りの◆7/zaTPtUvQ
果穂からは[咲くん大好きオーラ]が全開に放たれている。それに対して、私は(咲くんにバレてらいるんだろうが)いたって普通の客を装っている。
たまに果穂の素直さが羨ましい時がある…。
《『咲くん大好き』なんて言葉、私には言えないもんなぁ…》2006-10-23 14:01:00 -
225:
りの◆7/zaTPtUvQ
それから、少したち、咲くんを慕ってる隼人のバースデーイベントが来た。
この頃になると、毎月シャンパンを卸すため、私の顔は結構パラダイスのお客さんに知られるようになっていった。2006-10-23 14:04:00 -
226:
りの◆7/zaTPtUvQ
隼人は毎月ナンバー3〜5位以内には入っていた。(1位代表、2位咲くんは不動だった)
席につく。周りの視線が気になる。自惚れじゃない。見られている。
《何よぉ…ちゃんと卸すから、そんな見ないでよぉ…》2006-10-23 14:12:00 -
227:
りの◆7/zaTPtUvQ
サイトで叩かれて以来、周りのお客さんの視線に敏感になっていた…。
2006-10-23 15:03:00 -
228:
名無しさん
・゚・(>_
2006-10-24 01:19:00 -
230:
りの◆7/zaTPtUvQ
私に少し遅れて、果穂も来た。
イベント中、ずっとシャンパンコールが止まなかったので店内は、かなりうるさく、放置が多くなった。
《仕方ないか…☆》
私はヘルプと話したり、ヘルプもいない時は友達にメールを送ったりして暇を潰していた。2006-10-25 11:36:00 -
231:
りの◆7/zaTPtUvQ
他のお客さんが卸したシャンパンを主役の隼人が次々に空にしていく。かなり隼人はお酒が強いみたい。
《すごいなぁ…私は、いつ卸ろぉ…》
…と思っていると…2006-10-25 11:39:00 -
232:
りの◆7/zaTPtUvQ
【お次は○番テーブル!果穂ちゃんより、なぁーーやをと!!ドンペリピンクいただきましたぁ!!!】
2006-10-25 11:41:00 -
233:
りの◆7/zaTPtUvQ
《果穂?!いきなりピンクて…》
思わず果穂を見た。果穂は満足そうにピンドンを飲んでいた…。2006-10-25 11:42:00 -
234:
りの◆7/zaTPtUvQ
《…負けたくない》
2006-10-25 11:43:00 -
235:
りの◆7/zaTPtUvQ
初めてと言っていい程、果穂をライバル視した。
果穂は結局、ピンドン1本、白2本を卸した。
私はすぐヘルプを呼んで、耳打ちをした。
しばらくして…2006-10-25 11:46:00 -
236:
りの◆7/zaTPtUvQ
【○番テーブル!りのちゃんからぁ!!な、なぁーんとドンペリピンク1本!!そしてドンペリゴールド2本いただきましたぁ!!!!】
2006-10-27 13:12:00 -
237:
りの◆7/zaTPtUvQ
店内がざわつく。
私は大満足☆
《咲くんのエースとしての面子は保たれたハズ…》
そう思った。
私は隼人のためではなく、自分のプライド&咲くんのためにシャンパンを卸したのだ。2006-10-27 13:15:00 -
238:
りの◆7/zaTPtUvQ
「りの、ありがとぉ!」
咲くんが私の頭をヨシヨシする。隼人も
「ホンマ嬉しいわ!」
と笑顔を見せてくれた。
でも、私は隼人の笑顔を見ると複雑な気持ちになった。2006-10-27 13:18:00 -
239:
りの◆7/zaTPtUvQ
《隼人のために卸したんじゃないのに…》
[咲くんのエースだから恥ずかしい卸し方は出来ない]
この変なプライドは後に、私の首を絞める事になる…2006-10-27 13:22:00 -
240:
りの◆7/zaTPtUvQ
その日のサイトには[りの、やりよったなぁ!][カホよりリノのほうが稼いでるん?]等と書かれていた。ホンマ、私を含め、パラダイスのお客さんはサイトが好きやね…笑。
2006-10-27 13:25:00 -
241:
りの◆7/zaTPtUvQ
平穏な日は続かない。
隼人のイベントで[エース]の地位を確立した私は、だんだんフテこくなった。…と言ってもワガママになるわけではなく、〈咲くんより上の立場〉になりたくて、〈咲くんなんか好じゃないオーラ〉を出していった。
ホントはまだ好きなのに…。2006-10-27 13:31:00 -
242:
りの◆7/zaTPtUvQ
そんな私にイラッとしたのか、また咲くんとケンカの日々が続いた。
《こっちは大金使ってるのに…!》
そう思うようになっていった。
今度こそ本当に疲れた。2006-10-27 13:34:00 -
243:
りの◆7/zaTPtUvQ
宗右衛門町を歩いていると、案内所の前で足が止まった。いつもなら素通りしてるのに…。たくさんのホストのパネルが目についたのだ。その中で、一際目をひく笑顔…〈春輝くん〉。
まさしく輝いていた。その笑顔は咲くんとのケンカに疲れた私を癒してくれるのに充分だった。2006-10-27 13:40:00 -
244:
名無しさん
おもしろい?頑張って??
2006-10-28 07:00:00 -
246:
りの◆7/zaTPtUvQ
また、働いてる店で風俗雑誌を広げ、春輝くんの番号&メールアドレスを携帯のメモリーに入れる。(ここまでくると、店長に「りのちゃん、ホンマ風俗雑誌好きやなぁ」とつっこまれる…)
けど、咲くんの時みたいなドキドキ感はない。2006-10-31 08:38:00 -
247:
りの◆7/zaTPtUvQ
春輝くんは[BLUE]という店の代表だった。
《代表やし、咲くんより人気あるんかなぁ…》
そう思いながらメールをした。
『はじめまして☆リノといいます。宗右衛門のパネルを見てメールしました。近いうちに、お店に行きます』
そんな感じのメールを送った。2006-10-31 08:46:00 -
248:
りの◆7/zaTPtUvQ
すぐ私の携帯が鳴った。
「はじめまして?メールありがとう??めっちゃ嬉しいわぁ??来るときなったら連絡してな?迎えに行くし?」
《絵文字満載やぁ☆》
いつも咲くんのメールは、そっけなかったので、春輝くんからのメールは新鮮だった。2006-10-31 14:53:00 -
249:
りの◆7/zaTPtUvQ
《この人なら癒してくれるかも》
そう思った。
でも、少し咲くんに対して罪悪感が残る…。2006-10-31 15:09:00 -
250:
りの◆7/zaTPtUvQ
《春輝くんにメールしたこと、咲くんに言ったほうが良いんかなぁ…》
普通ならば、言う必要はない。でも、
《あとでバレて怒られたら恐いし…(≧д≦)》
そう思った私は素直に咲くんに言おうと決意する…。2006-10-31 15:12:00 -
251:
りの◆7/zaTPtUvQ
ビク?しながら、パラダイスに足を運ぶ。
別に直接言う必要も無かったのだけれど、電話やメールじゃ、筋が通らない気がした。
その日は
《いつ言おう…》
と、ドキ?しながら、タイミングを見計らっていた。2006-10-31 15:18:00 -
252:
りの◆7/zaTPtUvQ
ラスト間際になって、ようやく咲くんと、ゆっくり話せる時がきたので、覚悟を決めて、口を開く…。
『咲くん、あのね…私、咲くんに言わなきゃダメな事があるねん…』
「どーしたん?」
『えっと…』2006-10-31 15:21:00 -
253:
りの◆7/zaTPtUvQ
私が、どもっていると、
「はっきり言って」
咲くんが真顔になった。
《恐いよぉ(/□≦、》
『最近私ら、ケンカばっかりやん?なんか疲れちゃって…それで、何か癒されたくなって、宗右衛門のパネルの笑顔にひかれて、BLUEの春輝くんにメール送ったねん…』2006-10-31 15:27:00 -
254:
名無しさん
あ?いいとこで終わる???
2006-11-01 06:39:00 -
255:
名無しさん
気になる
2006-11-01 07:15:00 -
257:
りの◆7/zaTPtUvQ
「…ふーん…あの店、パラダイスと仲ィィで」
《え?!マジで?!ミナミって狭ぁ…先に白状しといて良かった…》
『えっと…ごめんなさい…』
「メール送ったもんは、しょーがないしなぁ…まだ店行ってへんの?」2006-11-01 15:46:00 -
258:
りの◆7/zaTPtUvQ
『うん。まだ…メールした事を、先に咲くんに言わなアカンって思って…』
「…分かった。BLUEは俺が連れてったる。俺も悪いし。」
『…良いん?』
「来月になるけど良い?」2006-11-01 15:50:00 -
259:
りの◆7/zaTPtUvQ
『うん!ありがとう☆』
《咲くんと一緒に飲みに行ける♪》
てっきり、めちゃくちゃ怒られると思っていた私は、拍子抜けしたが、咲くんと飲みに行ける事が嬉しかった。2006-11-01 15:52:00 -
260:
りの◆7/zaTPtUvQ
しかし、この月、イベントが重なったり、私の体調が急激に悪くなって、仕事をだいぶ休んだりして、未収を少額ではあるが、こぼす事になった…。
咲くんは「いいよ!俺も無理に卸させたりしたし、気にすんな☆」って言って、笑顔で許してくれたけど、少額であろうが、未収をこぼす事が初めてだったので、罪悪感と後悔でいっぱいだった。
《無理してでも、仕事にいけば良かった…私のアホ…》2006-11-01 15:57:00 -
261:
りの◆7/zaTPtUvQ
気まずさで、咲くんに顔向け出来なかった。
《こぼれた分を入金するまで店行かへんし、ちょっと疲れたし、良い機会やから、ゆっくりしよ☆》
そう思い、めちゃくちゃスローペースで仕事をするようになった。
咲くんからの入金の催促はなかった。2006-11-01 16:01:00 -
262:
りの◆7/zaTPtUvQ
結局、こぼれた分を入金したのは半月後だった。
ゆっくり仕事をしたせいか、体がすごく楽で、心も元気になった。
でも、未収を払いきってからも、咲くんとは相変わらずの日々…。
《結局、咲くんは変わる気ないんやろなぁ…》
すごく悲しかった。2006-11-01 16:25:00 -
263:
りの◆7/zaTPtUvQ
たえきれず、私は春輝くんにメールをし、同じ店の子“陽菜”を誘い、BLUEに飲みに行く事にした。
この日、春輝くんは忙しそうで、
「○○ビルやから、下着いたら迎えに行くから連絡してな☆」
とメールがきた。2006-11-01 16:30:00 -
264:
りの◆7/zaTPtUvQ
BLUEはパラダイスから、めちゃくちゃ近いトコロにあった。
《パラダイスの子に見つかったらヤバいなぁ…》
そう思いながら、そそくさとエレベーターに乗りこんだ。
「めっちゃ楽しみ♪」
陽菜もドキドキしているようだった。2006-11-01 16:33:00 -
265:
りの◆7/zaTPtUvQ
ビルの下に着いたので春輝くんにメールしたが、返事が来ないので、直接、店の前まで来た。
BLUEのドアの前に立つと、中からシャンパンコールが聞こえる。
《BLUEも忙しそうやなぁ…》
と、ちょっと、怖気づいていると、陽菜が何のためらいもなくドアをあける。
「りのさん!早く入ろッ!」2006-11-01 16:37:00 -
266:
りの◆7/zaTPtUvQ
『う、うん☆』
陽菜にはホストの彼氏がいた。私には彼女がイロか本かは分からなかったが、半同棲していて、たまに彼氏の店に飲みに行くらしく、ホストに行くのも慣れていた。彼氏も、たまに陽菜指名で、私らの店に来ていた。今は別れてしまったらしいけど…。2006-11-01 16:41:00 -
267:
りの◆7/zaTPtUvQ
《陽菜すごぉ…》
陽菜はビックリしている私の手を引いた。
タイミングよく、入り口に従業員がいたので、
『すいません!春輝くんを呼んでください』
そう伝えた。2006-11-01 16:44:00 -
268:
りの◆7/zaTPtUvQ
春輝くんを待ってる間、緊張がMAX状態になった…。
「どおもー!」
春輝くんが来た。思ったより、背は低かったが、パネル同様、笑顔が可愛かった。〈さわやかで一般受けする男前〉第一印象は、そんな感じだった。
《ヤバィ…タイプ?咲くんより好きな顔やわぁ☆》2006-11-01 16:49:00 -
269:
りの◆7/zaTPtUvQ
『はじめまして☆りのですッ?来ちゃいましたぁ♪忙しいのにゴメンね…☆』
あまりにタイプだったので、思わずブリッコしてしまった…。隣で陽菜が、私のいつもとのギャップに引いていた…笑。
《陽菜ぁ!いつもブリッコしてるんじゃないんよ?春輝くん男前やから…》2006-11-01 16:54:00 -
270:
りの◆7/zaTPtUvQ
「こっちこそゴメンなぁ!席案内するなぁ☆」
また?、キラ?輝く笑顔を見せてくれた春輝くん。
案内された席は、ステージの真横!
《えー?!またもや目立つ席…?私、初回こんなんばっかり…》
少しパニックになりながら席につく。2006-11-01 17:52:00 -
271:
名無しさん
頑張ってね??
2006-11-02 03:06:00 -
273:
名無しさん
頑張ってね??ぉもろいしむっちゃ見てまう?
2006-11-06 07:11:00 -
274:
名無しさん
あげ
2006-11-08 23:12:00 -
276:
りの◆7/zaTPtUvQ
ステージでは、鳴りやまないシャンパンコール…
《来る日、間違ったかなぁ…》2006-11-13 15:20:00 -
277:
りの◆7/zaTPtUvQ
隣を見ると、陽菜は楽しそうにしている…
《まぁいっか☆私も楽しもぉ♪》
2006-11-13 17:49:00 -
278:
りの◆7/zaTPtUvQ
「りのちゃん、胸でかいなぁ!」
春輝くんは顔に似合わずエロキャラだった…
めっちゃ楽しかったので、私と陽菜もシャンパンを卸す事にした☆2006-11-13 17:52:00 -
279:
りの◆7/zaTPtUvQ
順番を待って、私たちの番が来たとき、陽菜はすでに酔っていて、シャンパンをガブ飲みし、他のお客さん(しかも春輝くんの…)に絡んだため、陽菜からシャンパンを取り上げ、代わりに私が飲んだ。
2006-11-13 17:54:00 -
280:
りの◆7/zaTPtUvQ
すぐ足元がフラついた。そう、私は、めっちゃお酒が弱い。パラダイスでもシャンパン以外はソフトドリンクしか飲まない。シャンパンも、あまり口をつけない。でも、この時は、何故か飲みたかった。酔いたかった。ひたすら飲んだ。
2006-11-13 18:00:00 -
281:
りの◆7/zaTPtUvQ
「初回でシャンパン卸したから、〈太い客〉って思われたかもしれないですね♪キャキャッ☆」
陽菜が言った。
《…もう陽菜ベロベロやん…》
でも、私も楽しかったから、ひたすら笑っていた。久しぶりにホストクラブが楽しいと思った。笑顔になれた。春輝くんも陽菜も私も皆笑顔だった。2006-11-13 18:03:00 -
282:
りの◆7/zaTPtUvQ
『春輝くん!楽しかった♪また来るなぁ!』
そう言って帰った。
咲くんは、他店に行くと怒るので、内緒でBLUEに通った。パラダイスと近いため、BLUEに行くたびにパラダイスの従業員やお客さんに見られないかドキドキした。2006-11-13 18:10:00 -
283:
りの◆7/zaTPtUvQ
BLUEはパラダイスに比べ、料金が安く、春輝くんは
「今日、あんまり席着かれへんかったから、まけとくわぁ!」
そう言って、度々まけて安くしてくれた。咲くんは絶対店で「おごる」とか「まける」とか、してくれなかったので、春輝くんの優しさが嬉しかった。
パラダイスに行くより、BLUEに行く回数の方が多くなってきた。2006-11-13 18:16:00 -
284:
名無しさん
(@゚▽゚@)
2006-11-14 01:55:00 -
285:
主
読んでます?あげ?
2006-11-14 03:12:00 -
286:
名無しさん
↑主さんへ の間違いです?
2006-11-14 03:13:00 -
288:
りの◆7/zaTPtUvQ
↑主です?
2006-11-19 04:36:00 -
289:
りの◆7/zaTPtUvQ
別に春輝くんに恋愛感情を抱いたわけではなく、ただ素直に楽しかった。
《これが本当のホストクラブなんかも…☆BLUEに来てれば、咲くんを忘れる事が出来るかもしれない…》
そう思った。2006-11-19 04:39:00 -
290:
りの◆7/zaTPtUvQ
そんな。楽しい毎日も束の間…夜中、私の仕事中に咲くんから電話がきた。
《咲くんから電話なんて珍しいなぁ☆まだパラダイスの営業始まったばっかりやん…》2006-11-19 04:42:00 -
291:
りの◆7/zaTPtUvQ
変な胸騒ぎがしたので、その時は電話に出なかった。咲くんからの電話は、私の仕事が終わる時間になっても、頻繁にかかってくる…。少し、怖い気がしたので、その日はパラダイスに行かなかった。
2006-11-19 04:44:00 -
292:
りの◆7/zaTPtUvQ
すると、電話は、パラダイスの営業の終わる時間まで鳴りっぱなしだった…。私の携帯の着信履歴は咲くんで埋まった。
いつもの私なら、
《咲くんから、いっぱい着信があった!》
と、喜ぶかもしれないが、この日は尋常じゃないくらい怖くなり、どうしようかと悩んでいたら、一通のメールが届いた。2006-11-19 04:48:00 -
293:
りの◆7/zaTPtUvQ
[りの、BLUEに行ったん?俺のお客さんが、BLUEで、りのを見たって言ってるんやけど…俺が、りのを追い詰めてしまったんやな…ごめんな。俺にお前を責める資格はないわ…迷惑かけてごめん。]
2006-11-19 04:51:00 -
294:
りの◆7/zaTPtUvQ
ビックリして、心臓が止まりそうだった。
《バレた…!だから、今日めっちゃ鬼電してきたんや…》
冷や汗が、たくさん出てきた。2006-11-19 04:53:00 -
295:
りの◆7/zaTPtUvQ
《でも、別に悪い事してないし。未収も払いきってるから、筋通らへん事してないもん》
2006-11-19 04:55:00 -
296:
りの◆7/zaTPtUvQ
でも、咲くんからのメールを読み返すと、なんか「サヨナラ」を言われたみたいに思えて、悲しくなってきた。
《いつもの咲くんなら、めっちゃ怒るハズやのに…咲くんが謝るなんて変やわ…このまま、無視してたら、ヤバいかも…》
と思い、勇気を振り絞って、咲くんに電話をした。2006-11-19 04:58:00 -
297:
りの◆7/zaTPtUvQ
そんなにコールが鳴らないうちに、咲くんは電話に出た。
『も、もしもし…』
《ひゃー!どもっちゃった…》
「はい?」
『咲くん、あの…メール見たんやけど………』2006-11-19 05:01:00 -
298:
りの◆7/zaTPtUvQ
長い沈黙が続く…
やぶったのは…
「俺が悪いよな…」
咲くん…。2006-11-19 05:03:00 -
299:
りの◆7/zaTPtUvQ
『そんな事ないから!私がかってにBLUEに行ったんやし…。ゴメン…ホンマにゴメンなさい…』
サヨナラなんかしたくなくて、必死に謝った。
結局、私はまだ咲くんから離れられないのだ。2006-11-19 05:05:00 -
300:
名無しさん
あげ?
2006-11-19 10:34:00 -
302:
りの◆7/zaTPtUvQ
一時間くらい話して、私と咲くんは仲直りをした。
「もう、他の店に行くなよ!」
『わかった☆』2006-11-20 04:45:00 -
303:
りの◆7/zaTPtUvQ
しばらくして、サイトが騒がしくなった。
[咲くんは結婚してる]という話題で持ちきりだった。
今まで何回も咲くんの結婚ネタは話題になっていたが、今回もひどく、また、連日にわたって潰しは続いた。
今までは、そんな書き込みを見ると悲しくなっていたが、今回は《ふーん》としか思わなかった。多分、こころのどこかで、咲くんを忘れようとしているからだろう。2006-11-20 04:49:00 -
304:
りの◆7/zaTPtUvQ
BLUEには、咲くんに行ってる事がバレてからも、懲りずに通っていた。安いし、楽しいし、気を使わなくてすむし、春輝くんは優しいし完璧だった☆
2006-11-20 04:52:00 -
305:
りの◆7/zaTPtUvQ
ある日、BLUEで酔っ払い、パラダイスが近いため、そのままパラダイスに行くと、入り口で代表と目があった。
『らいひょ〜(代表)やぁ♪』
酔っ払ってるため、ろれつが回らない…。
私の、明らかに酔っ払ってる姿を見るやいなや、代表は走ってきた。2006-11-20 04:57:00 -
306:
りの◆7/zaTPtUvQ
「りの!お前ドコで飲んできたん?!」
『え〜?!ぶりゅぅぅ(BLUE)やでぇ♪あはは☆』
「…はぁ…お前、それはアカンやろ…」
代表が、ため息をつく。2006-11-20 05:02:00 -
307:
りの◆7/zaTPtUvQ
《説教?!代表つまんない!》
と、思い、他に目をやると…前から咲くんが歩いてくる…私は誰から見ても、酔っ払い…咲くんと目が合う。
《怖い…!》
目が明らかに怒っている…。2006-11-20 05:04:00 -
308:
名無しさん
書いて
2006-11-25 21:55:00 -
309:
名無しさん
もぅ終わったか…
2006-11-27 21:23:00 -
310:
りの◆7/zaTPtUvQ
咲くんが私の横を通る…
私は思わず目を閉じた…
ぐいッ―
《えッ?!》2006-11-29 12:03:00 -
311:
りの◆7/zaTPtUvQ
スタスタスタ…
『ちょっ…咲くん?!』
咲くんは、私の腕を掴み、非常階段へ連れていく。
「お前、どーいうつもり?」
『別に…飲みたい気分やったから…』2006-11-29 12:06:00 -
312:
りの◆7/zaTPtUvQ
「ここ(パラダイス)でも飲めるやん」
『でも咲くんが…』
私は言葉に詰まった…
《酔った咲くんの相手するのは気使うし、私は酔われへんやん…》
「お前もサイト気にしてるん?」2006-11-29 12:10:00 -
313:
りの◆7/zaTPtUvQ
『はっ?!』
《サイト?!…確かに気にはなるけど、今は、そんな事別に…》
思ってもいなかった話をされたのでビックリした。
「そんなに、俺を信じられへんねんやったら、戸籍謄本でも何でも持ってきたろか?」
《…いや…だから、何でそんな話になるん??サイト気にしてるんは咲くんやん…》2006-11-29 12:14:00 -
314:
りの◆7/zaTPtUvQ
『…別に、そんなんいらんし…』
「…ふん」
そう言って、咲くんは店に戻っていった。
しばらく放心して、つっ立っていた私は我にかえり、エレベーターに乗り、下におりた。一回に着いた瞬間、咲くんからメールが来た。
[怒ってゴメン…けど、りのには信用してほしかってん。]2006-11-29 12:21:00 -
315:
りの◆7/zaTPtUvQ
《…ホストの常とう句やん…信用してほしいなら、日頃の態度で示してほしいわ?てか、送りくらいしてよ?》
[分かってるよ☆残りの時間、頑張って!おやすみ★]
私も、月並みな言葉を送り、携帯を閉じる。
『はぁ…』
思わず、ため息がでる。2006-11-29 12:24:00 -
316:
りの◆7/zaTPtUvQ
《しばらく、どこにも飲みに行かんとこ…ホストって何考えてるか分からんし、しんどいわ…》
2006-11-29 12:26:00 -
317:
りの◆7/zaTPtUvQ
そう決めてからの私は、本当に、どこにも飲みに行かず、おとなしいものだった。
咲くんや春輝くんからの電話&メールを無視し続けた。ちょっと罪悪感はあったものの、
《相手はホストやし…どーせ営業やから、私は店に行かへんから、連絡しなくても良いやろ》
そう思った。
すぐ、咲くんからの連絡は無くなった。2006-11-29 12:30:00 -
318:
りの◆7/zaTPtUvQ
春輝くんから、メールが来た。
[りのー!連絡無いから寂しい?りのとおる時間楽しいから、また連絡待ってるな?あんまり思い悩むなよ!]
なぜだか分からないけどジーンときた。春輝くんには咲くんの名前は出していないが、悩んでる事を告げていた。
思わず、このメールを保護してしまった。
……よせばイイのに…。2006-11-29 12:34:00 -
319:
りの◆7/zaTPtUvQ
春輝くんからのメールの何日か後に、やっと咲くんからメールが来た。
[話したい事があるから電話に出てな!]
《話したい事??私には無いし、どうせ電話に出さすための嘘なんやろな…》
そう思ったので、メールの返事はしなかった。
そしたら昼間、寝ようとしてたら、いきなり咲くんから電話がかかってきた。なぜか思わず通話ボタンを押してしまった…。2006-11-29 12:38:00 -
320:
りの◆7/zaTPtUvQ
『…もしもし』
「りの?!お前何で連絡無視やねん!!」
『…話ってそれ?』
《やっぱり、いつもと一緒やん…てか、眠いねんけど…》2006-11-29 12:40:00 -
321:
りの◆7/zaTPtUvQ
「はぁ、お前冷たなったなぁ。何があったん?」
『別に何もないよ…』
確実に、冷たい言い方をした。
…………………………
お互い、長い沈黙が続く…2006-11-29 12:43:00 -
322:
りの◆7/zaTPtUvQ
「お前、俺の事どー思ってるん?」
《いきなり何?!今まで、そんなん聞いた事無かったやん…》
『好き…やったよ☆』
それは何も考える事なく、素直に出てきた言葉。2006-11-29 12:46:00 -
323:
りの◆7/zaTPtUvQ
まだ読んでくれてる人いるのかな?不安になってきた?
2006-12-05 10:49:00 -
324:
りの◆7/zaTPtUvQ
「…お前…それ過去形やん…」
『あッ…』
全く気付かなかった…。
「今はもう俺のこと好きじゃないん?」
『どうやろ…正直、咲くんが分からんし…』2006-12-05 10:52:00 -
325:
りの◆7/zaTPtUvQ
「うーーん………」
また長い沈黙…
「お前もったいないで」
『へッ?!』
「お前、俺の周りの女の中で、一番身近な存在やのに」2006-12-05 10:56:00 -
326:
『身近?』
「俺の周りの女の中で、りの一番俺に近い存在☆だから、電話は取れよ!」
『う、うん』
電話を切った―" " "06/12/05 11:092006-12-05 11:09:00 -
327:
りの◆7/zaTPtUvQ
正直、意味が分からなかった。
《また私にイロかけるん?!》
そう思った。
《でも今更やし…あ!今の状況的に、私が咲くんから離れていくと思って…??》
良い考えと悪い考えが、頭の中で交差していく…。2006-12-05 11:21:00 -
328:
りの◆7/zaTPtUvQ
《余計、咲くんが分からなくなったやん…咲くんは一体、何がしたいん…?》
[売り上げをあげたいだけ]―今なら分かるのに…。まだホストを甘く見ていたのかもしれない。2006-12-05 11:23:00 -
329:
りの◆7/zaTPtUvQ
それから、しばらくはドコにも飲みに行かず、仕事と家の往復ばかりしていた。咲くんからは、2日に1回のペースでメールが来ていた。今までの事を考えると、大きな進歩なのだ。
ただ、頭の中では常に「りのは一番俺に近い存在」の意味を考えていた。2006-12-05 11:27:00 -
330:
りの◆7/zaTPtUvQ
ある日、仕事の日に珍しく寝過ごしてしまって、起きたのは深夜0時を回っていた。
《あちゃぁ…★やってもうた…今日はゆっくり休めって体が言ってるんやろ》
そうプラスに解釈して、もう一度横になった。
《そうそう、携帯…》
私は起きてすぐ携帯をチェックするクセがある。2006-12-05 11:31:00 -
331:
りの◆7/zaTPtUvQ
画面に[不在着信有り]の文字。
《気付かんかった?誰やろ………え?!》
咲くんからの不在着信が5件。本当に珍しい。あまりにも珍しいので、
《何かあったんかな?》
と思い、咲くんに電話をかけた。2006-12-05 11:35:00 -
332:
りの◆7/zaTPtUvQ
トゥルル―トゥルル―…
コールを10回鳴らしても出ない…。
しばらく待ったけど、かけ直してもこない。
《なんや。急用じゃないんや》
なんか気がぬけた。2006-12-05 11:38:00 -
333:
りの◆7/zaTPtUvQ
携帯に充電器を差し込んだとき…
ピリリリッ―
咲くんの指定着信音が鳴った。
『はい』
「やっと繋がったぁ―」2006-12-05 11:40:00 -
334:
りの◆7/zaTPtUvQ
『なんかあったん?』
「いや、別に何もないんやけど…」
『あらまぁ、営業ですか?笑』
「あー、お前そういう事言う?」
『あはは☆ゴメンて!』2006-12-05 11:43:00 -
335:
りの◆7/zaTPtUvQ
「罰として、今からおいで!」
『今からぁ?!』
《めんどくさ…》
時計に目をやると、深夜3時…
『ご飯も食べたいし、イチから化粧したら時間かかるし、パラダイス着くん5時まわるで?』2006-12-05 11:47:00 -
336:
りの◆7/zaTPtUvQ
「いーから来て!」
『分かったぁ☆』
電話を切った。
《まぁ、いっか☆久しぶりに行ってあげよ♪》
内心、ワクワクしながら準備をして、タクシーを呼んだ。2006-12-05 11:50:00 -
337:
りの◆7/zaTPtUvQ
『ミナミの○○までお願いします』
浮かれた声で行き先を告げ、窓の外をみた。夜明けの綺麗な空を眺めていた。2006-12-05 11:53:00 -
338:
りの◆7/zaTPtUvQ
この頃、私はミナミに近いトコロに引っ越しをして一人暮らしをしていた。以前、咲くんが「○○に住んだら?ミナミ近いし、めっちゃ便利やで」と言ったから素直にそうしたのだ。
私の家からパラダイスまでタクシーで5分。ホンマに便利…笑2006-12-05 11:56:00 -
339:
りの◆7/zaTPtUvQ
あっという間にパラダイスの入ってるビルに着いた。お金を払い急いでエレベーターに乗る。別に急ぐ必要はなかったんだけど、何となく小走りしてしまった…。
パラダイスのドアを開ける。久しぶりなのでドキドキ…。
「あー!りの!!久しぶりやん♪」
代表が駆け付けてくれた。2006-12-05 12:10:00 -
340:
名無しさん
読んでますよ?
2006-12-05 12:11:00 -
342:
りの◆7/zaTPtUvQ
↑りのです?
2006-12-05 16:02:00 -
343:
?
りのちゃんおもしろぃなぁ??友達なりたぃわぁ?完結までがんばって?
2006-12-05 20:16:00 -
345:
りの◆7/zaTPtUvQ
『ほんまにやなぁ☆』
代表と、たわいもない話をしていると、咲くんが来た。
「りの!お前ホンマ久しぶりやなぁ☆元気にしてたか?」
『ボチボチかなぁ』2006-12-06 08:41:00 -
346:
りの◆7/zaTPtUvQ
この日のパラダイスは忙しくて1人になる事が多かった。暇だったので、いつものように携帯を触っていると…
ヒョイッ―
《?!!!》
「誰かとメールしてるん?」2006-12-06 08:43:00 -
347:
りの◆7/zaTPtUvQ
『代表!返してやぁ!』
代表は私の携帯のメールチェックをはじめた。
『ちょッ…何してるん?!?』
私が携帯を取り返そうとすると、代表は走って逃げ出した。
《意味分からん…》2006-12-06 08:46:00 -
348:
名無しさん
気になる?なんでか、あたしが「ケータイ返せヤ?」
て、呟いてしまった?ワラ2006-12-08 08:44:00 -
350:
りの◆7/zaTPtUvQ
私は代表を追いかけて店の外まで出たが、非常階段あたりで見失った…。
《何なん…あの代表?》
久しぶりに走って、息が切れたので、代表を見失った付近で座り込んでいると、非常階段の上から、代表と咲くんが下りてきた。2006-12-08 12:22:00 -
351:
りの◆7/zaTPtUvQ
《?!…何で咲くんもいるん?!》
アセった私に代表は
「お前、春輝のメール保護んなよ。咲、ショック受けてんぞ」
『はッ?!咲くんにメール見せたん?!』2006-12-08 12:25:00 -
352:
りの◆7/zaTPtUvQ
「保護してるお前が悪いねん」
代表は言った。
《ホンマ意味分からん?人の携帯って、勝手に見たらアカンのんじゃないん?!しかも、わざわざ咲くんにメール見せる事なくない?!…最悪?》
代表に対して怒りを覚えた。私は咲くんと話す気もなくなり、すぐチェックした。咲くんは引き止めたけど、このままパラダイスにいれる程、心に余裕はない。2006-12-08 12:30:00 -
353:
りの◆7/zaTPtUvQ
送りのエレベーターでは、咲くんも私も無言だった。エレベーターをおりると下に代表がいて、代表もお客さんを送り出していたところだった。
代表は
「もう春輝のメール保護んなよ」
そう言って、咲くんと一緒にエレベーターで上がっていった。2006-12-08 12:33:00 -
354:
りの◆7/zaTPtUvQ
私は怒りが治まらなかった。たとえ代表であろうが、勝手に客の携帯を見る権利はないし、ましてや、メールの内容を咲くんに伝える必要もない。今日の代表の行動は、私と咲くんの仲を気まずくさせただけ。
《これって潰しじゃないん?これが代表のする事?久しぶりに飲みに行ったら、これやもんなぁ…》
家に着く頃には[怒り]が[呆れ]に変わっていた。2006-12-08 12:40:00 -
355:
りの◆7/zaTPtUvQ
代表の行動に嫌気をさした私は、また、しばらく飲みに行かない日が続いた。
仕事だけは真面目に行っていた。2006-12-08 13:03:00 -
356:
りの◆7/zaTPtUvQ
その日は朝から体の調子がおかしかった。
《なんか怠いなぁ…》
そうは思っていたが、店に電話すると、予約が何件か入っていたので出勤する事にした。
幸いにも優しいお客さんばっかりだった。
《良かったぁ☆》と思いつつも、手は抜けないので一生懸命頑張った。2006-12-11 02:32:00 -
357:
りの◆7/zaTPtUvQ
あがりの時間が来たので、帰り支度を始めていると、店長が声をかけてきた。
「りのさん、すいません。あと1人着いてもらえませんか?皆あがっちゃって、女の子が少ないんですよ…(>_2006-12-11 02:37:00 -
358:
りの◆7/zaTPtUvQ
『ふぅ…分かったよ。1人だけやで?』
そう言って、また仕事の準備を始めた。2006-12-11 02:40:00 -
359:
りの◆7/zaTPtUvQ
『こんばんは☆りのです♪』
慣れた営業スマイルでご挨拶。
プレイは、いつも通り順調に進む。2006-12-11 02:43:00 -
360:
りの◆7/zaTPtUvQ
「りのちゃん、今度俺が責めてもいい?」
『うん、いいよ☆』
私は仰向けになった。
ぐいッ―
《?!!!!!!!》2006-12-11 02:46:00 -
361:
りの◆7/zaTPtUvQ
いきなり足を開かれる。
《やばい!!!》
案の定、客は入れようとしてくる。
逃げようと思い、足に力を入れたが、今日は体の調子が悪い上に、もう体力を使いすぎてヘトヘト…それに男の力にかなうわけがない……。店から持たされている携帯にも手が届かない…。2006-12-11 02:49:00 -
362:
りの◆7/zaTPtUvQ
『それ以上やったら店に言うで!』
なんてセリフ、この男には通用しなかった。男のなすがまま…。
悔しかった。涙が出た。私の涙を見て、一瞬、男の力がゆるんだ。その瞬間、全力で客を蹴った。2006-12-11 03:10:00 -
363:
名無しさん
メチャおもしろい??続き楽しみにしてるね?
2006-12-11 04:29:00 -
365:
りの◆7/zaTPtUvQ
私と客はベッドをはさみ向かい合った。しばらく客を睨んでいると
「ごめん…もう帰るね」
そう言って、客は急いで服を着て、そそくさと部屋を出ていった。
部屋に残された裸の私…。涙がしばらく止まらなかった。2006-12-11 06:40:00 -
366:
りの◆7/zaTPtUvQ
《射精されてないだけが救いかも…》
そう思うしかなかった。
しばらく力が抜けて動けなかったので、ボーっとしていた。2006-12-11 06:41:00 -
367:
りの◆7/zaTPtUvQ
ピリリッピリリッ―
プレイ時間の終わりをつげるための店からの電話がかかってきた。
2006-12-11 06:44:00 -
368:
りの◆7/zaTPtUvQ
『…はい』
「りのさん、お時間ですので片付けて戻ってきてください」
『わかりました…』
客に無理矢理やられた事は情けなすぎて言えなかった…。
お風呂で念入りに体を洗い、泣いたことがバレないように、しっかり化粧直しをしてフロントに戻った。2006-12-11 06:47:00 -
369:
名無しさん
おもろいッ?早く読みたい?
2006-12-11 09:17:00 -
371:
りの◆7/zaTPtUvQ
「りのさん、お疲れさまです。残っていただいて助かりました」
『…うん』
「…何かあったんですか?」
『何もないよ☆お疲れさま。次来れる時に連絡するね』
「わかりました。お疲れさまです」2006-12-11 11:55:00 -
372:
りの◆7/zaTPtUvQ
しばらく仕事を休もうかと思った。こんな状態で次の出勤なんて考えられなかった。
この日も、どこにも飲みに行かず、まっすぐ帰り、ご飯も食べずに泣きながら眠りについた。
さんざん泣いて疲れたのだろう、目が覚めたのは夜中だった。私にしては珍しく、15時間以上寝ていた。2006-12-11 11:58:00 -
373:
りの◆7/zaTPtUvQ
部屋は真っ暗。
電気もつけず、携帯を見ると、私が起きる直前にメールが来ていた。[りのおはよぉ☆ヒマならご飯行こッ♪]
《…ふッ…能天気やなぁ…》
昨日のショックから立ち直れていないでいた私は、友達の何気ないメールを鼻で笑ってしまった。2006-12-12 13:49:00 -
374:
りの◆7/zaTPtUvQ
《射精されてないとはいえ、客に無理矢理やられた事を友達に言ったら、どういう反応するんやろ…心配してくれる?それとも軽蔑される?…どっちでも良いや。今は1人でいたくない…!》
2006-12-12 13:54:00 -
375:
りの◆7/zaTPtUvQ
[うん、ヒマやで☆用意できたら電話するなぁ♪]
パコ…―
携帯を閉じる。
《落ち込んでいる場合じゃない》
電気を点け、お風呂に入り、もう一度、念入りに体を洗った。2006-12-12 13:57:00 -
376:
りの◆7/zaTPtUvQ
いつもより濃いめの化粧をし、落ち込んだ気分を払拭するため、派手めの服を着て全身鏡の前に立つ。
パンッ!!
ほっぺたを叩き
『よし!』
と気合いを入れて家を出た。2006-12-12 14:00:00 -
377:
りの◆7/zaTPtUvQ
待ち合わせ場所に着くと、先に着いていた友達が私に気付き、手を振っている。私も手を振り返す。
彼女の名前は奈衣。同じ店の子。結構美人サンなのに、さっぱりした性格なので、似たもの同士の性格の私たちは、すぐに仲良くなった。2006-12-12 14:05:00 -
378:
名無しさん
あげ
2006-12-13 23:57:00 -
380:
りの◆7/zaTPtUvQ
↑りのです?
少し更新します☆2006-12-14 06:42:00 -
381:
りの◆7/zaTPtUvQ
「りのぉ、ぅち焼肉食べたい♪」
『焼肉?!私、寝起きやから却下!』
「んじゃぁ、りのはスープでも飲んどいたら良いやん!」
そう言って奈衣は、強引に私を焼肉屋に連れて行った。2006-12-14 06:44:00 -
382:
りの◆7/zaTPtUvQ
「上ロースと上カルビと、ハラミと…」
奈衣が注文していく。
『奈衣さぁ、ほっそい体してんのに、たくさん食べるなぁ…』
「今日は食べまくりたい気分やねん☆あ!忘れてた!りの何か頼む?」2006-12-14 06:48:00 -
383:
りの◆7/zaTPtUvQ
『私の事、忘れとったんかぃ?笑。ユッケとライスと玉子スープ☆』
「りのも結構食べるやん!笑」
注文した品が運ばれ、奈衣が肉を焼きはじめる。2006-12-14 06:50:00 -
384:
りの◆7/zaTPtUvQ
「いきなりやけどなぁ、ぅち彼氏と別れたねん」
『…えッ?!』
奈衣は店でナンバー1で、店にはナイショでスタッフと付き合っていた。
「だから、やけ食いしようと思って…?りのなら、付き合ってくれると思ったし、りのと遊ぶの楽しいから☆無理に焼肉連れて来てゴメンね!」2006-12-16 08:10:00 -
385:
りの◆7/zaTPtUvQ
『なんで別れたんか聞いても良い…?』
「ん―…やっぱり同じ仕事場は辛いわぁ☆あ!これ焼けたで♪りのも食べ!」
と奈衣は笑いながら私の皿に肉を入れた。
《奈衣も辛い状況やのに何で笑えるん…?…[能天気]なんて思って悪かったな…》2006-12-16 08:34:00 -
386:
りの◆7/zaTPtUvQ
『そっかぁ…でも辛い時に私を必要としてくれて、ありがとう☆』
「りの、どーしたん?!お礼なんて、りのらしくないわぁ☆笑。うちこそ、ご飯付き合ってくれて、ありがとう☆」2006-12-16 08:36:00 -
387:
りの◆7/zaTPtUvQ
そう言って2人で笑いあった。
《良かった…笑えた☆友達って凄いなぁ?》2006-12-16 09:41:00 -
388:
りの◆7/zaTPtUvQ
「りのも、何かあったん?」
『…へッ?!』
「だって、今日やたら格好派手やし、待ち合わせ場所に来た時、すごい恐い顔してたもん」
《…鋭いなぁ…》2006-12-16 09:43:00 -
389:
りの◆7/zaTPtUvQ
『実はなぁ…昨日、仕事で客に無理矢理やられたねん……結構凹んでたんやけど、奈衣のおかげで気分マシになったわぁ☆』
「ちょっ…大丈夫なん?!店には言ったん?!」
『なんか、言う気分でもなかったし、朝イチでアフターピルもらいに病院行ってくる』
「なんなん、その客…腹立つなぁ?」2006-12-19 16:27:00 -
390:
りの◆7/zaTPtUvQ
奈衣の真剣に怒ってくれてた。その気持ちだけで救われた気がした。
『奈衣、怒ってくれて、ありがとう☆それだけで嬉しいし(*・ω・*)』
「体、大事になぁ…」
『ありがとう!ほら、肉焼けてるで♪』2006-12-19 16:29:00 -
391:
りの◆7/zaTPtUvQ
その後は、たわいもない話をして、カラオケに行き、ネタでモーニング娘。とかを熱唱しりした☆
カラオケを出ると、外は明るくなっていて、ゲーセンも開いていたのでプリクラを撮ることにした♪2006-12-19 18:12:00 -
392:
りの◆7/zaTPtUvQ
「何げにうちらさぁ、初めてプリクラ一緒に撮るなぁ☆」
奈衣が言う。
『ホンマやなぁ!頑張って詐欺るべ♪?』
そのプリクラは画像を携帯に送れるやつで、今でも、その画像は私の携帯のカメラフォルダに入っていて、メール送信時の指定画像になっている。
奈衣と別れて時間を見ると、もう病院が開いてる時間だったので、タクシーを拾った。2006-12-21 05:14:00 -
393:
りの◆7/zaTPtUvQ
私が処方されたアフターピルは、二回に分けて飲むタイプだったので、家に帰ったら早速飲み、眠りについた。
起きて時計を見ると、二回目のピルを飲むのに指定された時刻だったので、ご飯も食べずに飲んだ。
しばらくたつと、いきなり吐き気に襲われ、トイレにダッシュした。
《何これ…?あ…そーいや、病院の先生、「人によって副作用があるから」って言ってたなぁ…これがそうなんかな…やたらシンドイねんけどΣ(×_×;)》2006-12-21 06:01:00 -
394:
りの◆7/zaTPtUvQ
そんな私に、婦人科の先生は
「彼氏にゴム付けるように言えへんの?」
と…
『彼氏に嫌われるのが怖いねん…』
「そんな事で嫌いになるような男なら、そんな低いレベルの男やで?そんなに心配になるなら、ピル飲み」2006-12-21 06:11:00 -
395:
りの◆7/zaTPtUvQ
そう言われて、1回飲んだ事があった。
毎日、同じ時間に飲まないといけないから、飲み忘れないように夕食後に飲んだ。すると、朝起きた時、すごい吐き気…。朝ご飯も食べずにトイレの前に座ったまま…。
あまりにも辛かったので、ピルは3日で断念した経験がある。2006-12-21 06:16:00 -
396:
りの◆7/zaTPtUvQ
今回は、その時よりも数倍シンドイ(>_
2006-12-21 06:19:00 -
397:
りの◆7/zaTPtUvQ
《咲くんがシャンパン卸さすから…》
そう思ったりもしたが、結局、卸すのを決めたのは自分。全て事故責任なのである。
行き場のない怒り、悲しみ、そしてトイレの前から動く事の出来ない現実。
全てが嫌になった。
涙が止まらなかった。2006-12-21 06:25:00 -
398:
りの◆7/zaTPtUvQ
《私なんか、誰も必要としてくれへんねん…死んだほうが良いねん…》
そんな事すら考えてしまった。
狭いトイレが、余計に悲しみを煽った。2006-12-24 05:25:00 -
399:
りの◆7/zaTPtUvQ
結局、私は5時間あまり、トイレから動けなかった。吐きすぎ&泣きすぎで疲れた私は、ベッドに戻るやいなや、すぐ寝てしまった。鳴りまくっていた携帯すら無視をして…。
2006-12-24 05:30:00 -
400:
りの◆7/zaTPtUvQ
目が覚めると昼過ぎだった。
―ぐぅぅぅ…
《あ…そういや全然食べてなかったなぁ…》
私は、のそっと体を起こし、コンビニへ向かった。2006-12-24 06:56:00 -
401:
りの◆7/zaTPtUvQ
外は気持ちいい程の快晴だった。
《私がどんなに辛くても、太陽は皆に平等に、ふりそそぐんやなぁ》
ちょっと詩人な気分になった。2006-12-24 06:58:00 -
402:
りの◆7/zaTPtUvQ
吐いた翌日なので、胃に優しい、うどんを買ってきた。カップのだけど…。
コポコポお湯を沸かし、暖かい日差しの中、1人淋しく、うどんを食べる。
『あぢッ??』
《猫舌なん忘れてた…》2006-12-24 07:02:00 -
403:
りの◆7/zaTPtUvQ
フーフーして一生懸命食べた。
《うどんを食べるのに必死って…笑》
なんだか少し、おかしかった。
昔、聞いた話によると、猫舌は長男長女に多いらしい。「最初に生まれて、親が育て方が分からず、必要以上にご飯を冷まして食べさせるから、舌がそれに慣れてしまっているから」だとか…。2006-12-24 07:06:00 -
404:
りの◆7/zaTPtUvQ
そんな事を思い出し、
《なんや、親は大事に育ててくれてたんや…『死んだほうが良い』なんて思って悪かったなぁ…》
ぬるくなった、うどんの汁を飲みほし、気分転換にお風呂に入った。2006-12-24 07:09:00 -
405:
名無しさん
あいたたた
2006-12-25 09:53:00 -
406:
名無しさん
いつも見てます?続き楽しみにしてます??
2006-12-25 10:11:00 -
407:
名無しさん
あげ
2006-12-26 23:38:00 -
409:
りの◆7/zaTPtUvQ
時刻は夕方―
《どうせ暇やし仕事もまだ今日は辛いやろうから、誰か誘って遊ぼうかな…》
片っ端から友達にお誘いメールを送って、しばらく待ってみたが、誰からも返信ナシ…。
《むぅぅ???》2006-12-27 12:21:00 -
410:
りの◆7/zaTPtUvQ
ちょっとスネた私は
《リフレッシュしよ!》
と、最近、真面目に働きすぎて、体が疲れていたので、体を癒すためにマッサージに行く事にした。視力が悪いうえに猫背な私は、疲れたら肩が凝り、首が回らなくなる。
店員に「お姉さん凝りすぎ!何したら、こんなに凝るの?」なんて言われながら、1時間くらいマッサージして、ついでに買い物もする事にした。2006-12-27 12:28:00 -
411:
りの◆7/zaTPtUvQ
《ふだん、この時間遊ばないからなぁ》
「お姉さん、それ、めっちゃ似合うぅ♪」
『ホンマぁ?♪じゃあ、これ買う?』
乗せられたら、すぐ気分良くなる私。こんなカンジで大量買いしてしまった…。帰るときにはショップ袋が山のように増えてしまった。2006-12-27 12:36:00 -
412:
ま
?しおリ?
2006-12-27 19:08:00 -
414:
りの◆7/zaTPtUvQ
ピリリリッ―
《メールや☆……てか、ショップ袋で両手ふさがってて、携帯取られへん?》
家に帰り
《ふぅ?疲れたぁ…》
と、ベッドに倒れこんだ。2006-12-30 09:04:00 -
415:
りの◆7/zaTPtUvQ
《せっかくマッサージに行ったのに、買い物で疲れたら意味無い気が…あ!そうや、携帯…》
カチャッ―
[りの!返事遅れてゴメン!遊ぼ?♪もしかして、もう予定決まっちゃったかな?!]
出かける前にメールを送った友達の1人だった。2006-12-30 09:08:00 -
416:
りの◆7/zaTPtUvQ
[ううん!遊ぼ♪何時くらいなら大丈夫?]
と送ると、
[うちは、すぐでも大丈夫☆]
と返事がきたので、ミナミで待ち合わせた。2006-12-30 09:10:00 -
417:
りの◆7/zaTPtUvQ
居酒屋に入り、一通り注文して、たわいもない話をした。
だんだん、お腹がいっぱいになってきた頃、突然、友達が真面目な顔をした。
「…で、りの、何があったん?!」
『え?』
「だって、あんたが遊びに誘ってくるとか珍しいやん」2006-12-30 09:13:00 -
418:
りの◆7/zaTPtUvQ
『え…何もないよ☆』
「そんなら良いけど…」
《…この子も鋭いなぁ…私の友達って凄い…》
『心配してくれて、ありがとうなぁ☆』2006-12-30 09:15:00 -
419:
りの◆7/zaTPtUvQ
「りのがお礼言うなんて気持ち悪ッ!笑」
『それなぁ、他の子にも言われたばっかりやしぃ……(+д+)』
「やろ?笑。多分うち、その子と気が合うわ?」
『…?』
その後、またカラオケに行き、バイバイした。2006-12-30 09:19:00 -
420:
りの◆7/zaTPtUvQ
《友達って良いなぁ☆おかげで元気出た!》
帰りのタクシーで携帯を取出し、店にメールをした。[りのです。明日から、いつも通りに出勤します]
家に着いたころに返事がきた。
[体調は大丈夫ですか?明日お待ちしています]2006-12-30 09:22:00 -
421:
りの◆7/zaTPtUvQ
パコッ―
携帯を閉じる。
ベッドに横になり、そのまま眠りについた。
次の日から、また真面目に働く日々が始まった。2006-12-30 10:19:00 -
422:
りの◆7/zaTPtUvQ
季節は夏になった。
咲くんと出会った季節…
月日が過ぎるのは早いもので出会って1年がたっていた。
夏は動く気力を無くすからあまり好きじゃない。
2006-12-30 10:23:00 -
423:
りの◆7/zaTPtUvQ
この頃、咲くんは不動のナンバー1だった代表を抜いて、はじめてナンバー1になっていた。
[りのー!俺やっとナンバー1になったねん♪]
毎回、数万差で負けたりしていたから、よほど嬉しかったんだろう、喜びいっぱいのメールが届いた。
私は全然、パラダイスに飲みに行ってなかったから、[おめでとう]という気持ちよりも[私がいなくても、ナンバー1になれるんやん…]という気持ちの方が大きく、何だか少し淋しかった。
咲くんは、それから何ヵ月もナンバー1をキープし、ついに代表をナンバー対象外(ナンバーにカウントしない)にした。2006-12-30 10:29:00 -
424:
りの◆7/zaTPtUvQ
私はというと、《もっと稼ぎたい》と思い、店を掛け持ちし、朝〜昼は店舗型ヘルス(週5)、夜〜夜中は今のホテヘルの店(週6)で働く事にした。
仕事の日の平均睡眠時間は4時間。かなりハードだけど頑張った。
貯金をする度、通帳を見るのが楽しかった☆2006-12-30 10:33:00 -
425:
りの◆7/zaTPtUvQ
あけましておめでとうございます?
頑張って今年中に完結させます??2007-01-04 13:19:00 -
426:
りの◆7/zaTPtUvQ
そんな、ある月初めの日。気が向いたので、パラダイスに飲みに行く事にした。咲くんに連絡したら、嬉しがってくれた☆
店に入ると、相変わらず、お客さんは多かった。
「りの!久しぶり☆生きてたんや!笑」
代表に声をかけられた。2007-01-04 13:23:00 -
427:
りの◆7/zaTPtUvQ
《…あんたに会いたくなかったから来んかってん?相変わらず失礼な奴!》
『どうも☆』ニコッ☆
相手をするのが面倒だったので、愛想笑いをしといた。2007-01-04 13:26:00 -
428:
りの◆7/zaTPtUvQ
咲くんは、めっちゃ忙しくて、私を席に案内した後、男のお客さんの席に付きっきりだった。
《久しぶりに来たのになぁ…》
少し、淋しい思いをした矢先、いきなりシャンパンコールが始まった。入店して半年くらいの子のお客さんが卸したらしく、にぎやかにコールをしていた。
《あのお客さん、楽しそうやなぁ》
そう思って見ていると、いきなり咲くんが戻ってきて、私に耳打ちした。2007-01-04 16:16:00 -
429:
りの◆7/zaTPtUvQ
「あれ、何卸してるか分かる?」
『分からん…でも、コールで80万とか言うてたで!』
「ふーん……りの!○○マグナム卸そ!」
『はッ??』
〈マグナム〉と名のつくシャンパンは色々ありますが、○○マグナム…これは当時パラダイスでは誰も卸した事のない、パラダイスで100万近くするシャンパン…。2007-01-04 16:22:00 -
430:
名無しさん
あげ
2007-01-05 07:05:00 -
432:
名無しさん
あげ?
2007-01-05 13:40:00 -
434:
りの◆7/zaTPtUvQ
『ありえへん…たかだか半年の子に、何対抗してるん?』
「…あかんの?」
咲くんがフテくされた顔をした。入店して半年の子やからこそ、ナンバー1のプライドにかけて負けたくないんやろう…。2007-01-05 14:36:00 -
435:
りの◆7/zaTPtUvQ
《…あ―…フテくされた。こうなったら面倒くさいねんなぁ…ていうか、シャンパン卸さすために戻ってきたんか…》
お互い、?←な顔になった。
《あぁ、うっとーしい…?》
『分かった。勝手に卸せば?』
「じゃあ、持ってくる!」2007-01-05 14:40:00 -
436:
りの◆7/zaTPtUvQ
《…なんか、これだけで疲れたわ…アホらし。帰ろ!》
なんやかんや言っても、結局、シャンパンを卸してしまうのは、きっと、まだ咲くんを好きなんだろう。でもそれは、私の中で認めたくない感情だった。
《こんな我儘ホスト、早く忘れなお金も自分もヤバくなる…》2007-01-05 14:50:00 -
437:
りの◆7/zaTPtUvQ
この頃の私は、仕事を掛け持ちしてハードな為、睡眠時間が何より大切だった。それなのに、この月、仲の良いヘルプのバースデーが重なったり、昇格とかで、パラダイスは、ありえないくらいイベントが多かった。もちろん、咲くんからは出動命令…
《…過労で倒れたら慰謝料くれるんやろぉなッ?》2007-01-05 14:55:00 -
438:
りの◆7/zaTPtUvQ
別に、素直に行く義務もなかったんやけど、『無理』って言っても、「来な分かってるやんなぁ?」って言われ、咲くんの不機嫌が面倒くさいので、しぶしぶパラダイスに足を運んだ。
朝〜夜中まで働いてからイベントに行く為、パラダイスに着く頃には眠気がピークに…。2007-01-05 16:46:00 -
439:
さき
続き待ってます?
2007-01-07 09:25:00 -
441:
りの◆7/zaTPtUvQ
しかも、席に案内されるや否や、咲くんに
「シャンパン先にやっとく?」
なんて言われたりして…
《…私のシャンパンは何かの用事か?シャンパンは気持ちでやるもんやんなぁ…?》2007-01-07 11:44:00 -
442:
りの◆7/zaTPtUvQ
ムカついたから、シャンパンコール中に
『シャンパン卸さす前に、まずドリンク聞け?』
なんて、痛いことを叫んでみたり…。
イベント全体を通してみると、眠気が大半を占めていたので、お祝いした気分にはならず、そのまま店舗ヘルスに出勤した。2007-01-07 11:47:00 -
443:
りの◆7/zaTPtUvQ
毎日、心も体もハードすぎて、疲れがたまり、だんだん私から笑顔がなくなっていった。作り笑いすら、する事が難しくなった。そんな生活が1ヵ月続き、咲くんの20歳のバースデーイベントを迎えた。
もう、この日は私にとって恐怖でしかなかった。
《一体、何を卸させられるんやろ…》
そればかり考えていた。2007-01-07 13:40:00 -
444:
削除削除されますた
あぼ~ん -
445:
削除削除されますた
あぼ~ん -
446:
削除削除されますた
あぼ~ん -
447:
にぁ??
読んでるョ???
更新楽しみしてまス??????2007-01-08 03:08:00 -
449:
りの◆7/zaTPtUvQ
咲くんのバースデーイベント当日、席を確保するため、オープンしてすぐくらいに行くと、咲くんを含め何人かの従業員が、まだ髪のセットが出来てなかったので、席でおとなしく待っていた。普段カッコつけているホスト達の髪の毛がおりていて、まるで普通の少年みたいで少し笑えた。
咲くんも私の席でセットを始めだした。咲くんは今日は袴姿だった。
皆がセットしてる間、暇なので、セットしてるところを写真撮ったりした。
《…てか、この時間も料金に入るんやんね…まぁ、誕生日は年に1回やから、今日は怒らんとこ☆》2007-01-09 15:38:00 -
450:
りの◆7/zaTPtUvQ
徐々にお客さんが入りだし、あっという間に満席になった。
《さすがナンバー1のバースデーやなぁ…咲くん、こんなに人望あったんやぁ…》
花も入り口から店中にかけて飾ってあり、店に入りきらない程だった。2007-01-09 15:41:00 -
451:
名無しさん
めちゃおもろぉぉぃ ??続き気になるぅ??楽しみにしてますねっ?
2007-01-09 17:43:00 -
453:
りの◆7/zaTPtUvQ
当然、果穂も来ていた。が、私は果穂よりも、咲くんに何を煽られるかが気になっていた。
イベント中盤に差し掛かると、シャンパンコールは終わらない状態…。
うるさいコールの中、咲くんに案内され、私の隣の席にサングラスをかけ、毛皮を着たゴージャスなお姉さんが座った。サングラスを取ると、これまた美人さん…。
《咲くんのお客さんに、こんな美人な人いるんや…知らんかった…》
少し、劣等感を感じた。2007-01-11 19:05:00 -
454:
りの◆7/zaTPtUvQ
そのゴージャスなお客さんが気になりつつも、ヘルプと話していると、咲くんが何時間かぶりに私の席に戻ってきた。
「りの、今日どれくらい使える?」
《…直球やなぁ…》2007-01-11 19:10:00 -
455:
りの◆7/zaTPtUvQ
『…何卸してほしいの…?』
「…リシャ……ル…」
『はッ??』
「…と、○○マグ…ナム…」
『また????』2007-01-11 19:13:00 -
456:
りの◆7/zaTPtUvQ
《こいつは…?調子乗りやがって?……でもなぁ、20歳の誕生日は記念やしなぁ…てか、咲くん、これで20歳とか、行く末恐ろしいわ(≧д≦)》
『…はぁ、もう好きにして…』
「やったぁ♪ありがとう!」
その他にもドンペリやピンドンを卸したので、私のシャンパンコールは長かった。30分は余裕でこえていたと思う。私も開き直り、めちゃくちゃ飲んでテンションを上げた。他のお客さんからの冷たい視線は気付かないフリ…。2007-01-11 19:27:00 -
457:
りの◆7/zaTPtUvQ
ただ、めでたいムードのこの日、咲くん…いやパラダイスに対して不信感を抱く事件が起こった。
シャンパンを次々煽られて、『無理?!払われへん!!そんなん嫌や!帰るから!』止めたりして断っているのに勝手に開封された。そうなったら、卸すしかない…「開けてもーてんから。どうせ卸せるやろ?チェックはしいひんから」
と言われ怒ってもキャンセルは無理だった。この時、怒りに任せて、『卸すならチェック』と、もっと強気に出ていれば…。今でも後悔する。2007-01-11 19:46:00 -
458:
りの◆7/zaTPtUvQ
シャンパンコールが終わり、ベロッベロになりながら、席へ戻った。ろれつも回ったもんじゃない…。
正直、イベントのこの後の事は良く覚えていない。ただ、勝手にシャンパンを開封された事に、ずっと怒っていた。『あんな無茶ないわ?ほんまに払われへんで?』と言っても「りのやったら余裕やん!ありがとう☆」と機嫌をとる咲くんやヘルプ達にも…。
金額は想定したより、だいぶ多く、多額の未収をする事になってしまった…。2007-01-11 20:00:00 -
459:
名無しさん
あんた頭悪いな。気弱いだけやん?
2007-01-12 00:13:00 -
460:
名無しさん
ホストのせいばっかしてるけど結局はおまえのよっわい意志やろ
2007-01-12 00:15:00 -
461:
名無しさん
批判うざい
2007-01-12 01:02:00 -
462:
名無しさん
そりゃ批判も出るやろ〜まぁ確かに見なかったらいいんやけどたまたま見た人間からしたらなぁ〜
2007-01-12 01:34:00 -
463:
名無しさん
初めから全部読みました?面白いデス?私も口座の態度が悪くて面白くなくても店に通ってしまう気持ち分かります?続き頑張って下さい
2007-01-12 01:54:00 -
464:
名無しさん
今まで批判がでんかったんにびっくりやわ?あたしゎ主の痛さが見たくてかかんかったけどぉ?第二の【ホスト体験談】やなワラ 美香と似てるワラ
2007-01-12 02:33:00 -
465:
姫にゃん
りのちゃん頑張って?
2007-01-13 02:24:00 -
466:
名無しさん
?
2007-01-13 22:57:00 -
467:
名無しさん
主削除出してるやんワラ
2007-01-14 09:04:00 -
468:
りの◆7/zaTPtUvQ
色々な意見ありがとうござぃます☆
はじめに書いたとおり、痛いって分かってますよ?
あと私は削除依頼はしてません。勝手になりすますのは止めてくださいね。2007-01-14 20:35:00 -
469:
名無しさん
りのちゃん続きが読みたいです?頑張って書いてください?
2007-01-14 21:50:00 -
470:
名無しさん
私も続き読みたい??頑張って?
2007-01-15 00:43:00 -
471:
りぃ☆
楽しく読ませてもらってますッッ(≧∀≦)★
話がおもしろくて夢中になってたょ(^^)v
続き楽しみにしてマス(^-^)/2007-01-15 01:05:00 -
472:
名無しさん
痛い。痛すぎ。自分で思ってるより痛いであんた。スレタイの時点で痛いし。キモチワルイ
2007-01-15 10:41:00 -
473:
名無しさん
批判書き込みするほうが痛い
2007-01-15 12:59:00 -
474:
名無しさん
別に痛ないやんお前の方が痛いし 邪魔やしあんた必要無いから他の小説みとけば?まっそこでも邪魔扱いされるやろうけどワラワラ
2007-01-15 13:18:00 -
475:
名無しさん
↑必死すぎ
2007-01-15 20:43:00 -
476:
名無しさん
上げ
2007-03-11 10:17:00 -
477:
名無しさん
荒らすなや!りのちゃん頑張って完結させてな??楽しみにしてるわ?
2007-03-13 11:20:00 -
478:
名無しさん
完結させて下さい
超面白いです
批判する人はどの小説にも、ドンな内容の小説にもするンです
気にする必要無しですよ!書き方も上手だし、嫌味のない表現力で主さンの人柄が出てて楽しく読ませてもらえます
最後まで見届けたいです2011-04-19 13:48:00