小説掲示板嘘、欠落、愛のスレッド詳細｜夜遊びweb関西版

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嘘、欠落、愛

• 1:

  名無しさん

  人は
  なぜ
  失ったり
  手放したりして初めて
  そうだったと気付くのか。

  2006-08-29 18:25:00
• 2:

  名無しさん

  『お前に会えて俺は変われた』
  『こんなに好きになったの初めてや』
  『お前がおらなあかんねん』
  『ずっと一緒にいてくれ』
  『あいしてる』

  2006-08-29 18:28:00
• 3:

  名無しさん

  そういった台詞を、涙ながらに語られることは少なくない。
  あたしは男に振られたことがない。
  あたしは男に告白したことがない。
  

  2006-08-29 18:32:00
• 4:

  名無しさん

  あたしが浮気しなかった付き合いはない。
  ﾊﾞﾚた事は一度もない。
  面倒な女を敵にまわしたこともない。
  痛い目を見たこともない。

  2006-08-29 18:36:00
• 5:

  名無しさん

  男を愛した事がない。
  依存しない。
  利益しか見ない。
  情すら湧かない。
  暇つぶし。

  2006-08-29 18:38:00
• 6:

  名無しさん

  過去に男になにをされた訳でもない。
  しかし愛せない。
  何人付き合っても
  すぐに飽きる。
  変わりは常にストックがある。

  2006-08-29 18:42:00
• 7:

  名無しさん

  私はきっと何かが欠落している。
  友達が楽しそうに、そして悲しそうに、さまざまな自恋愛の話を聞かせる度、胸に靄がかかり、私は再認識する。
  異性に対する愛の欠落。
  

  2006-08-29 18:46:00
• 8:

  名無しさん

  私は永奈。18歳。
  ﾀﾞﾝｽの専門に通い、ﾊﾞｲﾄはB系ｼｮｯﾌﾟの店員とｸﾗﾌﾞ。
  彼氏は常に4〜5人。
  

  2006-08-29 18:53:00
• 9:

  名無しさん

  『永奈〜!!ちょっと!!うちらまたクラス一緒やんけ〜!!やったー♪』
  幼稚園からの親友、舞が、ﾊﾆｰﾌﾞﾗｳﾝの巻き髪を揺らしながら、私目がけて飛び付いてくる。
  『いたっ!!お前んま朝からぶりってんちゃうぞWW』
  思ったより強い舞の突撃に少しよろめきつつ、私は掲示板の前の人込みに目をやった。
  （あぁ、今日クラス発表やからか）

  2006-08-29 19:11:00
• 10:

  名無しさん

  生徒は皆登校するや否や、各々のクラスが記入された紙を一通り食い入るように見ては、歓喜の声や不満などを洩らしながら、わいわい騒いでいる。
  『なぁなぁ舞らﾕｰﾀと雅人とか、ちぃらも一緒やねんで☆まぢゴールデンめんばぁやない?!!』
  舞は先程からずっとﾆｺﾆｺしているので、自然とこちらまで顔がほころぶ。
  『マジ?!!やばいやん……すでに楽しい一年間が見えてますやんか舞さん……!!!!ぎゃはは!!!!』
  ﾕｰﾀ、雅人、ちぃ達とは特別仲がよく、いつもつるんでいる仲間だ。

  2006-08-29 19:19:00
• 11:

  名無しさん

  『おいﾋﾞｯﾁども!!…………やりましたな(ﾟ∀ﾟ*)!!』
  振り返ると、B-BOYのﾕｰﾀと雅人がﾆﾔﾆﾔ笑っていた。
  その後、クラスにてｷﾞｬﾙのちぃと合流、ラッキーすぎて帰りの事故が心配だの、黒い糸で繋がっているだの、くだらない事を興奮気味に延々談笑していた。
  

  2006-08-29 19:28:00
• 12:

  名無しさん

  大切な親友達。
  理解し、必ず信じてくれる。
  本当に何度泣かされたかわからない。
  友情を通り越して、家族にあてる愛情のような、そんな特別な暖かさを彼らは持っている。
  

  2006-08-29 19:36:00
• 13:

  名無しさん

  ♪♪♪♪♪♪♪
  
  『永奈〜携帯なってるぅ〜』
  ちぃがマスカラを塗る手を止め、携帯を差し出す。今日はこれからいつものメンバーでカラオケに行くのだ。
  『お、あんがとｰ』
  携帯を開き、ディスプレイを見たとたん私はある事を思い出し、落胆した。

  2006-08-29 19:54:00
• 14:

  名無しさん

  【着信中：ゴウ】
  
  
  （最悪や…忘れとった）
  

  2006-08-29 19:57:00
• 15:

  名無しさん

  『ごめん!!今日?号と約束しとったんやった…』
  私はその頃彼氏達を一号二号という風に呼んでいた。
  『あのﾊﾏｰかぁ?いかつ〜』
  舞が窓から校門を見下ろしている。

  2006-08-29 20:01:00
• 16:

  名無しさん

  『んまｺﾞﾒﾝ…………てかやっぱカラオケ行きたいわぁ…』
  つぶやいた瞬間、雅人が私の背をべちんと叩いた。
  『ｱﾎぅ!!三号わざわざ迎えまで来てんのにかわいそうやんけ!!』
  『俺らとはいつでもいけるやろ☆いっておいで(^^)vにしてもﾊﾏｰええなぁ…』

  2006-08-29 20:06:00
• 17:

  名無しさん

  『あんたは一生原ﾁｬで十分じゃWW　ほら、かばん☆帰ったら連絡してなっ』
  舞が笑顔で言った。
  『うん…皆あいしてるでっ!!ちゅ〜したりたいわ!!』
  『はよイケWW』

  2006-08-29 20:14:00
• 18:

  名無しさん

  こうしてあたしは三号のもとへと送り出された。
  皆だけには、あたしの悩みを言っている。
  
  【男を好きになれない】
  

  2006-08-29 20:16:00
• 19:

  ?

  おもしろそう?

  2006-09-01 19:33:00
• 20:

  名無しさん

  >>21さんありがとう(　^ω^)

  2006-09-01 23:49:00
• 21:

  名無しさん

  校門を少し出ると、三号がタバコを吸いながら、右手をひらひらさせているのが見えた。
  『永奈ぁ☆おつかれさん』
  坊主頭にｾﾚﾌﾞBっぽいお洒落な着こなし。
  焼けた肌を筋肉が引き立てている。
  そして何よりこのいかつい顔･･･

  2006-09-02 00:05:00
• 22:

  名無しさん

  に、私はひかれたのだが･･･。
  車に乗り込むや否や、
  『永奈ぁ〜俺今日もｸﾗﾌﾞでやなあかんしぃ〜永奈も来てやぁ〜??永奈の為に書いたんやからなぁ〜』
  と、べったり腕を絡みつけながら、私の肩に頬をｽﾘｽﾘしながら極度の甘えたぶりを発揮してくれる。
  

  2006-09-02 00:10:00
• 23:

  名無しさん

  『きもちわるい』
  私は、どうでもいい人に対してのみ、思ったことはすぐに言うタイプである。
  『んなん言うなやぁあ〜↓･･･ちゅうしてや↓』
  三号が漫画かと言いたくなる位ベタなしょぼ〜ん(´･ω･`)をする。きもい。
  気持ち悪いゆうとんのにできる訳ないやろ。と、いつも冷たくあしらっているのにも関わらず･･･きっと三号はMなんだろう。一向にめげない。

  2006-09-02 00:16:00
• 24:

  名無しさん

  【来るもの選んで去るもの追わず】
  が、当時の私のスタイルだった。
  三号はｸﾗﾌﾞやその業界で顔がきく為、そしてすぐに金を出す為、繋いでいた。
  同時期に、彼氏という肩書きを所有していた人物はだいたい7号くらいまでいたと思われるが、三号とは割合頻繁に会っていた気がする。
  意味などない。

  2006-09-02 00:21:00
• 25:

  名無しさん

  意味などなければ、順位すらない。
  〔この中だったら誰が一番お気に入り〕だとか、
  〔この人のここが他の人より好き〕だとかいう感情が生まれない。
  興味、感心が皆無に近い。
  彼らは皆同じラインに立っていると同時に、そこから下がることも、また逆に上がることも無い。

  2006-09-02 00:30:00
• 26:

  名無しさん

  暇だから。
  そいつを通した用事があるから。
  腹が減ったから。
  金が無いから。
  足になるから。

  2006-09-02 00:31:00
• 27:

  名無しさん

  彼らの中にある私に対する【真剣な気持ち】なんてものは、滑稽としか言いようがない。
  何故あたしがいいのか、まったく分からない。
  

  2006-09-02 00:35:00
• 28:

  名無しさん

  ぶりっこになる訳でもなければ甘える訳でもない。
  自分の気分でしか動かない。
  では一体何故･･･??
  ある時私はある共通点を見つけた。

  2006-09-02 00:40:00
• 29:

  名無しさん

  彼らが支配しようとすればするほど、新たなスキが生まれてゆく。
  なぜ、気付かないのか。
  すました顔で、愛す事が一体何なのかを、存分に解っているようなその口振り、態度に触れるたびに私は嫌悪する。
  

  2006-09-02 00:52:00
• 30:

  名無しさん

  
  好きだから。
  
  ずっと一緒にいたいから。
  

  2006-09-02 00:53:00
• 31:

  名無しさん

  なんて浅はかな。
  【依存】と【情】は、心に靄を残し、なかなかしぶとく人を揺する。
  しかし、それは決して【愛】ではない。
  なぜ、気付かないんだろう。

  2006-09-02 01:00:00
• 32:

  名無しさん

  愛、依存、そして情。
  類似品はたくさんある。
  そんな中、きっと人間には【愛】という言葉がなにより素敵で、響きがよく、時には勇気さえも与えてくれる、特別なものに感じるのだろう。
  

  2006-09-02 01:06:00
• 33:

  名無しさん

  一体いくつの偽物の愛が生まれ、死んでいくのだろう。
  そんなことを幼い頃から思っていた。
  私は、愛することに恐れを感じていたのかもしれない。

  2006-09-02 01:10:00
• 34:

  名無しさん

  ―――車内には三号のしょうもない話が響いている。右から左に流れる言の葉。
  （はぁ･･･もうイベントとかどーでもよおなってきた）
  
  

  2006-09-02 01:16:00
• 35:

  名無しさん

  その時、タイミングよく携帯が鳴った。
  かまわず出る。
  『はいよ』
  『お〜永奈今から暇か??』
  『ん〜なんで?』
  『カニ食いたくなってきたんは俺だけかしら?』

  2006-09-02 01:20:00
• 36:

  名無しさん

  かに･･･
  
  
  かに食いたい･･･(´･ω･`)

  2006-09-02 01:21:00
• 37:

  名無しさん

  
  
  有名なﾗｯﾊﾟｰKの打ち上げ潜入＜＜＜＜＜カニ。
  
  

  2006-09-02 01:23:00
• 38:

  名無しさん

  ぁげ?

  2006-09-02 05:07:00
• 39:

  名無しさん

  >>42さんおおきに?

  2006-09-03 21:43:00