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?レモンティー?
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1:
◆JnfMMe0Bsg
『志乃チアァァ〜ン!』
『おう。』
『おあよッ♪好きッ♪そろそろ付き合え♪』
『おう。また今度な。』
お決まリのご挨拶で今日もまた1日が始まる。2006-09-07 00:52:00 -
406:
◆iXh8IxtcLk
『麗が、志乃サンが怒ってインカム投げたって。笑』と、アタシのスーツをイスにかける周助。やっぱ几帳面やなぁ。
『あぁ。笑』――それね。『それに。』周助はサラダを取りながら続ける。
『さっきリョウマくんが「志乃は?」って聞いてきたから。』『そうなん。』
『リョウマくんが聞くんって珍しいから。ね。』
――そうなんや。2006-10-07 02:18:00 -
407:
◆iXh8IxtcLk
薄赤い灯りの店内に、落ち着いた洋楽。綺麗な木製のテーブル。それがやたら似合う周助が、アタシの目の前にいる。リョウマと出会ってなかったら、出会う事もなかった奴だろうな。なんて考える。
『それに、ボーイ達が噂してたん聞いちゃって。』
『噂?』『ウン。なんか「志乃サン可哀想〜」とかなんとか。よくワカンナイですケド。』
――インカム、通ってたんやな…。やっぱり、あの女わざと。2006-10-07 02:25:00 -
408:
◆iXh8IxtcLk
店の従業員は、女も男も大体、アタシとリョウマが付き合ってるのを知っている。わざわざ言ってはナィが見てたらわかるハズ――。
『そっか。』ビールを一気。『だから何かあったんかなって。てか、ペース早くないです?笑』と、アタシにメニューを差し出す周助。
聞きたい?周助。聞いたらどんな顔すんねやろ?
今日カナコにされた事――。2006-10-07 02:29:00 -
409:
◆iXh8IxtcLk
嫌な事、思い出す。
『秘密。』『教えて下さいよ。笑』――飲みたくもなるんやって。
『…てゆうか、アンタこそどおなんよ?』『何がです?』料理が一通りなくなった頃、案の定、少し酔いが周り始める。
『麗の事やん。てゆか、ホンマのホンマにちゃんとした女おらんの?アンタ。』2006-10-07 02:35:00 -
410:
◆iXh8IxtcLk
『秘密です。笑』
『うざッ!!何なんそれっ。笑』
『志乃サンの真似。笑 てゆうか顔赤いですよ。酔ってます?』――ムム。。
もう顔に出てるか。今日はホンマにヤバ気やなぁ。控えとこかなぁ。そう思い、メニューを閉じた瞬間
――カランカランッ――…入口の鐘の音に目をやった。2006-10-07 02:40:00 -
411:
◆iXh8IxtcLk
『――あ。』
『え?』
そこには、ハル。黒いシャツにコートを着て、バッチリ決めて。隣には、いつか彼らと戯れていた女の子。髪の毛巻き巻きのミニスカート。キャバ嬢風の。
「邪魔者タチと前々からの先約」―――なるほどね。2006-10-07 02:49:00 -
412:
◆iXh8IxtcLk
ハルは、アタシに気付いたみたいで一瞬目を反らした。『あれって…』周助が口にする前にアタシはハルを呼んでやった。
『ハ〜ルく〜ん♪』
チョット気まずそうなハルと、「誰?」って顔の彼女。
――おもしろすぎる。
アタシの意地悪心に火がついて。2006-10-07 02:53:00 -
413:
◆iXh8IxtcLk
こっちに歩いてくる2人。ハルの腕だけ引っ張って、耳打ち。
『…何してんの〜?お姉さんとの約束断って。笑』
『―……。』黙るハルに、『…誰?』と口を開く彼女に、
『どうも〜。ハルくんの"お友達"で〜す。』とニッコリ笑う。
その時、見えた。繋いでる手を、ハルが離したのを。2006-10-07 03:01:00 -
414:
◆iXh8IxtcLk
『…こんばんは。』彼女は軽く会釈すると『行こ。』とハルの腕を引っ張り違う席へ歩いて行った。
『フゥ〜…!周助、行こか、二軒目!』残りのビールを飲み干した。
『…NOとは言えないみたいですね。笑』
――そうして、ハルと彼女を横目に、店を出た。
ハルは心ナシか、下を向いていた気が、する。2006-10-07 03:06:00 -
415:
◆iXh8IxtcLk
二軒目は、アタシがたまに行くショットバー。
『乾パ〜ィ♪』まだまだ、飲めそう。回るケド――。 『何なんですか、さっきのは。笑』そんなアタシに、子供をあやす様に笑いかける周助。カウンターに、頬杖をついて。『…別に?たまにはアタシだって意地悪する側に回ってもいいやん?笑』
カウンターに肘をつき、グラスをクルクルしながら、アタシも周助を見て笑った。
思いっ切り、笑ったってイイやん――?2006-10-07 03:14:00