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水商売の変貌
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1:
名無しさん
1 名前:杏奈:05/09/09 06:58
夜の世界ではでも耳にしたことがありますよね?突然の変貌や変身って言葉を。そしてその世界に入ってくる約七割が心に何らかの闇を抱えていることを。
つかればつかる程変わっていく。これは本職ホストの彼氏の実話を元にした話。
2006-09-07 14:29:00 -
301:
杏奈
ごめーん?すぐ寝てたよ?疲れてたから?
返ってきたメールを見てショックやった。嘘つかれたことがめっちゃ腹立った。ひょっとしたらほんまのこと言ってくれるかもって期待してたとこあったのに。2006-09-16 04:36:00 -
302:
杏奈
私はムカついた。もういいや、ほんまのこと言おう。そう思って電話をかけたけどルイは出なかった。
もしかして店かな?出勤したんかも…そう思って代表に電話したら休みだと。
女の勘は妙に働くもんやった。あ、もしかしたら…2006-09-16 04:37:00 -
303:
杏奈
そうは思いたくない。でも…。私は光輝に電話をした。
「店にルイ来てる?」
「えっ?あ…」
「来てんねやろ」
「来て…ます」2006-09-16 04:38:00 -
304:
杏奈
はぁぁぁ?人の電話も出ずに光輝の店で飲んでる?ふざけんな!私は何も言わずに電話を切ると、着替えてミナミに向かった。
光輝は知らない。ルイも知らない。従業員も誰も私が向かっていることは知らなかった。
2006-09-16 04:40:00 -
305:
杏奈
キラキラ光る夜のミナミ。のんべーになってるおじ様達や色んな人で溢れ返っていた。
タクシーからおりた私は光輝の店へと足早に急いだ。エレベーターに乗り着いた先は…光輝のお店。
ドアを開けると大きな音やガヤガヤした声が聞こえてきた。
「いらっしゃいませー」2006-09-16 04:41:00 -
306:
杏奈
各テーブルから次々に声がする。そして…見つけた。ルイは端のほうのBOXに座ってた。
その向かいには光輝。その席には一人知ってる従業員の店長をしてるヒロが座ってた。私に気付いたヒロはビックリした顔だった。
「あ、杏奈さんお久しぶりです。代表!」2006-09-16 04:42:00 -
307:
杏奈
私に気付いていなかった光輝とルイは私を見てビックリしていた。
「お前どうしてんビックリするやん」
「あ、杏奈ごめん今さっき携帯見てん。電話くれてたやんなぁ」2006-09-16 04:43:00 -
308:
杏奈
「ちょっ、杏奈!お前立ってたらおかしいからとりあえず座れや」
私はそう言われて光輝の横に腰掛けた。状況は最悪やった。店にいた女の子や従業員は何があったかと心配そうに見てた。2006-09-16 04:44:00 -
309:
杏奈
「ここで何してるん」
私は静かにルイに問い掛けた。
「ちゃう、暇やったから飲みに出てきてたまたま来てみてん。いい店やなぁ」2006-09-16 04:45:00 -
310:
杏奈
「そんなこと聞いてないねん。何しに来てるん。昨日も今日も嘘ついてまで。何もないわけないやろ?しらっとした顔してるけどホンマ最悪やな」
私がそう言うとルイはフッと鼻で笑ってきた。
「なーんや知ってたんや。光ちゃん黙っててって言ったのにぃ。ややこしいことなりたくないからそう言っててんでー」2006-09-16 04:46:00 -
311:
杏奈
光ちゃん?なんなん?ホンマにブチギレるかと思った。でも冷静にならなあかん…ここは店の中やねんから。
そう思って静かに話をしてた。
「ルイ、あんた何考えてんの?」
「えっ?何も考えてない。一個ゆえることは好きになっちゃったってこと」2006-09-16 04:46:00 -
312:
杏奈
「えっ?」
「えっ?」
「えっ?」
私と光輝とヒロの三人は声が揃っていた。好きになっちゃったって何?2006-09-16 04:47:00 -
313:
杏奈
「一目惚れしてん。別に取る気とかないで。ただ好きになるのに順番とか法律とか関係ないやん」
呆れた…。こんなこと言う子やったんや…。2006-09-16 04:48:00 -
314:
杏奈
「順番とか確かにそんなん人好きになんのに関係ないけど常識ってもんあるやろ?分からんの?」
「分からん」
「ちょっと出て話さん?ここやと周りの目もあるし」2006-09-16 04:49:00 -
315:
杏奈
私がそう言って立ち上がった時、光輝に手を引っ張られてまた座らされた。
「ごめん。気持ちは嬉しいねんけど。杏奈とは付き合って長いしこれからもずっと付き合っていくつもりやねんな。俺は杏奈のこと好きやしルイちゃんのことは杏奈の友達としてしか見られへんねん。ごめん」2006-09-16 04:49:00 -
316:
杏奈
えっ…?光輝…。私はビックリして口が開いたままだった。こんなにハッキリと目の前で言ってくれるなんて。意外だった。
「告ってもないのに勝手にフラんといてや。あたし別に付き合いたいとか杏奈から取ろうとか考えてたわけちゃうし。何で好きなだけじゃあかんの?」
「ルイちゃんみたいな子やったらもっと他にいい男おると思うしな。それに店での杏奈との関係もあるやろ。だからハッキリさせときたかったから」2006-09-16 04:52:00 -
317:
杏奈
「意味わからんし。杏奈と付き合ってきた時間が長いんか知らんけど恋愛に時間なんか関係ないやん。あたしは好きなもんは好きやし簡単に変わるもんじゃないから」
ルイは怒って店を出て行った。2006-09-16 04:53:00 -
318:
杏奈
簡単に変わるもんじゃないって?会ってまだ二日やそこらでそんなに深く好きになるもんなん?理解できひんかった。
「もう帰るわ。急に来てごめんな」
私が席を立つと光輝も一緒に立ち上がった。お店にいた人達は、チラチラ見てきてた。その頃に、私の存在の噂が立ったのは言うまでもない。
2006-09-16 04:54:00 -
319:
杏奈
その頃からネットといわれるいわゆるホームページや掲示板サイトなどが盛んになっていた。
噂は噂を生み、あることないことかかれ始めていた。光輝の本カノはキャバ嬢、店で喧嘩をしてた、客と喧嘩をしてた、結婚してる、子供がいる…もう散々だった。2006-09-16 04:55:00 -
320:
杏奈
よくもまぁ次から次にない話をあるかのように書くなぁと感心した。
私はというと、あの日以来ルイとは口を聞かなくなった。お店をやめても良かった。むしろやめたかった。でも…やめなかったのはルイの監視ってほど大袈裟なもんじゃないけど、光輝と同じ街にいないと心配だったから。2006-09-16 04:56:00 -
321:
杏奈
そして、あれ以来お互いライバル心を持ってしまった私達はお店でも火花を散らしてた。
ルイはすぐに周りを味方につけた。他の女の子達にありもしない話を吹き込んだり私が嫌われるようにしたり。
店の子達も、代表によくしてもらってた私を気に入ってなかったこともあったせいか私のお客さんのヘルプに着いた時にホストと付き合ってるとかバツイチとか散々なことを言われていた。2006-09-16 04:57:00 -
322:
杏奈
お客さんも何人か減ったりした。でも私は平気だった。ちゃんと仕事さえしてれば指名は入るし、新規もできる。
だからそんな嘘を信じて離れていくようなお客さんなら初めっからいらないと思ってた。2006-09-16 04:58:00 -
323:
杏奈
指名で勝ってやりたい…そう思い始めたのはその頃だった。ルイはナンバーワンなままだったし私は相変わらず週三のバイト出勤。
それでもお店ではナンバー5だった。抜きたい…抜いてやりたい…。
私はいつからかそんなことばかり考えるようになっていた。2006-09-16 04:59:00 -
324:
杏奈
でも光輝との約束があった。週三の約束。
同伴とアフターをしない約束も私はずっと守ってた。破るつもりもなかったし、そうゆう約束で始めたもんやったから…。
ちょうどそんなことを考えてた時、代表にまた飲みに誘われた。前のこともあったし、その時は光輝にちゃんと連絡してから行った。2006-09-16 05:00:00 -
325:
杏奈
着いた先は…やっぱりまたいつもの居酒屋。
「とりあえず、ビール二つと…焼き物適当に!」
代表はいつものように注文した。ビールでお疲れ乾杯をすると、ウマーイって思えた。私は苦手なビールも仕事のせいか克服できていた。2006-09-16 05:01:00 -
326:
杏奈
「最近どー?」
「あ、まぁ普通かな」
私がそう言うと少しシーンとした空気が流れた。2006-09-16 05:02:00 -
327:
☆
しぉり?
2006-09-16 05:28:00 -
328:
杏奈
「嘘つくなって。めっちゃしんどいやろルイ達のせいで。あいつら変な噂立てたりやり方汚いねんなぁホンマ」
「どーでもいいし」
気付けばポツリとそうこぼしていた。2006-09-16 10:18:00 -
329:
杏奈
「えっ?」
「あ、別に。全然大丈夫やで。友達でもないし仲良くするつもりもないから。お客さんも切れたらまた作ればいいだけやもん」
「おっ♪アンもゆうようなったやん。でもしんどなったり疲れたら俺にゆってこいよ。何もできんかもしれんけど力なれることならなるし」2006-09-16 10:21:00 -
330:
杏奈
代表…勇二君はいつも優しかった。光輝にグチはこぼせない。もし口にすれば、じゃあ仕事をやめろって言われるのが目に見えて分かるから。
その日から私はたまに代表に愚痴を聞いてもらうようになっていった。2006-09-16 10:23:00 -
331:
杏奈
そんな日々が続いてた頃、光輝の売り上げが上がってるとかそんな噂があるサイトの掲示板に書かれてあった。
そして“いつもよく見るあの人が光輝の彼女?”とか“綺麗な子やなぁ”とかそういうことも書かれ出した。
へぇ、光輝新しいお客さんできたんやぁ。でかいんかなぁ?そんな軽い気持ちだった。2006-09-16 10:24:00 -
332:
杏奈
光輝には掲示板を見ていたことは黙ってたし、わざわざそんなこと聞く必要もないって思ってたから。
でも…。
「おい、アン!ちょっと今日時間いい?光輝には内緒やねんけど大事なことやねん」2006-09-16 10:25:00 -
333:
杏奈
私は悩んだけど大事なことって言われたし、代表はちゃんとした人やから光輝には連絡しないで店が終わるといつもの居酒屋へ行った。
「なぁ勇二君、大事な話ってなんなん?」
「あぁ…。アンな、ルイの携帯の待ち受け見た?」2006-09-16 10:27:00 -
334:
杏奈
「待ち受け?知らん。ってゆうか話すこともないのに携帯なんか見ることないやん」
「あ、そうやんな」
代表はフーッとためいきをついてビールを飲んだ。2006-09-16 10:29:00 -
335:
杏奈
「てゆうか待ち受けって何?何かあったん?」
「あ、うん。ルイの携帯の待ち受けが光輝やねん。多分写メやと思うねんけど。今日たまたま見てもうてんやん。ルイと仲悪くなったのってもしかして光輝が原因なん?」
私は黙ってた。また頭がおかしくなりそうやった。何で光輝の写メがルイの待ち受けなん?2006-09-16 10:31:00 -
336:
杏奈
「アン?聞いてる?」
勇二君は心配そうに私を見ていた。なんかよく分からんかった…。頭がいっぱいで…。もしかして最近掲示板サイトに書かれてたのってルイのことかもしれんって。
光輝の売り上げ上がったのもナンバーワンのルイが行ってるからかもしれん…って。2006-09-16 10:33:00 -
337:
杏奈
シンドイ…光輝のことは信じてるけど、もしルイが店に来てたこと私に黙ってたら…そう思うと急に涙が出て来た。
「ちょっ、アン?どうしてんって!なぁ」
勇二君はアタフタしてた。もう嫌や…なんか分からんけどルイのことが頭いっぱいでパンクしそうやった。2006-09-16 10:35:00 -
338:
杏奈
「もう帰る…」
私はそう言って席を立つと居酒屋を出た。帰るつもりやったけど…足は光輝の店に向かってしまった。
「アン!ちょっと待てって。どこ行くねん、光輝んとこか?俺ついてったるわ。ルイに店で嫌がらせされてた話もどうせ光輝に言ってないんやろ?何も我慢することないやん。俺がゆったるわ」2006-09-16 10:40:00 -
339:
杏奈
気持ちは嬉しかった。お店でも味方は勇二君だけやったから。でも、迷惑かけられへんかった。
「大丈夫。一人で行けるから。色んなことが杏奈の勘違いかもしれんし。だから行って自分で話して確かめてみる」2006-09-16 10:41:00 -
340:
杏奈
「分かった。でも何かあったら連絡してこいよ。俺が光輝にゆったるし」
「うん、ありがとう。いつもいつもごめんな…。またあさってお店でね」
そう言って勇二君とはそこでバイバイした。2006-09-16 10:42:00 -
341:
杏奈
(ウィーン)
2…3…とエレベーターは上がっていく。また来てしまった。私の噂が立ってからは、しばらくお店には来てなかったのに。
「いらっしゃいませ」
またいつもの大きな声がいくつも聞こえてくる。2006-09-16 10:44:00 -
342:
杏奈
「あ、杏奈さんいらっしゃいませ!どうぞ」
ヒロ君が気付いて開いている席に案内してくれた。
「ヒロー?光輝は?」2006-09-16 10:45:00 -
343:
杏奈
「あっ、今奥の席着いてるんで呼んできます」
私はヒロが一瞬焦ったような感じに見えた。
「奥って誰が来てるん?嘘ついてもすぐばれんねんからホンマのこと言って」2006-09-16 10:46:00 -
344:
杏奈
ヒロは困った顔をしてた。可哀相やけど仕方なかった。
「男のお客さんと…ルイさんです」
自分で聞いておきながら信じたくなかった。夢であってほしいと。2006-09-16 10:47:00 -
345:
杏奈
しかもルイはお客さんを連れてアフターに来ていた。これじゃあ席に行くこともできない。
そして、ルイと来ていた奥のお客さんがトイレに行く時に私の横を通り過ぎた。見てビックリした。
そのお客さんは元々私のお客さんやったから。ルイがセコい嘘を吹き込んで取られた人やった。2006-09-16 10:48:00 -
346:
杏奈
でも私は知らないフリをして静かに飲んでた。そしたらすぐに光輝が私のところに来た。
「杏奈…ちゃうねん」
「何が違うん?嘘ついてたんやろずっと。ルイが一人で来てたんかアフターで来てたんかは知らんで?でも杏奈に黙って平気な顔してたん?信じられへんわ」2006-09-16 10:49:00 -
347:
杏奈
「ちゃうねんって…。でもとりあえずごめん」
「とりあえずって何なん?とりあえずで謝られても迷惑やわ。それにルイの携帯の待ち受けが何で光輝の写メなん?」
私達が言い争っている間、近くの席の二人組の女の子や一人の女の子がジロジロと見てきていた。2006-09-16 10:51:00 -
348:
杏奈
「待ち受けぇ?知らんって。あ、でもこの前来た時写メ取られたわ。でも客連れて来てくれてたから何も言われへんやん撮んなとか。俺、悪いけど何もやましいことなんかないから」
光輝は強く私に言った。分かってる。でも当たる先は光輝に対してしかなかった。2006-09-16 10:52:00 -
349:
杏奈
ルイと話がしたい。でも今はお客さんもいる。どうにもならん気持ちが爆発寸前やった。
「ルイはアフター以外で来たりもしてたん?」
光輝はちょっと黙ってた。しばらく黙った後、ゆっくり話し始めた。2006-09-16 10:54:00 -
350:
杏奈
「正直にゆうわ。ほとんどがアフターやで。でも一人で来たこともあった。友達と来たこともあった。でもな、客やん所詮。それ以上でも以下でもない。金使ってくれるし売り上げも上がるやん。ちゃうか?」
「ちゃうか?って何よ?自分を正当化しすぎなんじゃないん?分かってる?何があってこうなってんのか」2006-09-16 10:55:00