小説掲示板水商売の変貌のスレッド詳細|夜遊びweb関西版

夜遊びweb掲示板 関西夜遊びweb掲示板 関西
エリア選択

夜遊び掲示板を検索する

スレッドタイトルを対象とした検索ができます。※スペースのあり、なしで検索結果は異なります。

掲示板リストメニュー

水商売の変貌

スレッド内検索:
  • 1:

    名無しさん

    1 名前:杏奈:05/09/09 06:58
    夜の世界ではでも耳にしたことがありますよね?突然の変貌や変身って言葉を。そしてその世界に入ってくる約七割が心に何らかの闇を抱えていることを。
    つかればつかる程変わっていく。これは本職ホストの彼氏の実話を元にした話。

    2006-09-07 14:29:00
  • 121:

    名無しさん

    親が…って言ってた。光輝の親?そういえば付き合ってた間、会ったこともなかった。話を聞くことも。
    私はあえて聞くことをしなかった。何か聞いたらあかんようなそんな感じがしてたから。
    唯一光輝がよく話すのは、小学校三年の夏にオーストラリアに行ったってことぐらいだった。光輝はひとりッコで兄弟が欲しかったとも言ってたなぁ。

    2006-09-10 11:04:00
  • 122:

    名無しさん

    でもそれ以外何も知らなかった。私は唖然とした。光輝のことちゃんと分かってなかったんだなって。
    初めて光輝に会った時、私は何かを感じてた。何かをかかえてる影、時々見せる淋しげな目。
    だから光輝にひかれてた。何でこんなに寂しそうなんやろうって。何でそれやのに笑ってんねんやろうって。

    2006-09-10 11:05:00
  • 123:

    名無しさん

    光輝のかかえていた心の闇は、この時の私には分かってなかった。想像しているよりも遥かに深い傷も何もかも…知らずにいた。
    そして私は、そんな光輝の心を分からずに離れてしまった。逃げだしたのだ。
    光輝はきっと私に気付いて欲しかったのかもしれない。心の闇から助けてほしかったのかもしれない。
    私はこれから起こる数々の出来事を通して“その闇”を知っていくことになる。

    2006-09-10 11:06:00
  • 124:

    名無しさん

    光輝と離れてから一週間がたった。私は仕事もせずに毎日友達と遊んでた。光輝からはあれ以来電話もないまま、私もかけることもないまま。
    そんな時、携帯にアースさんからの着信が入った。
    「もしもし杏奈ちゃん?」
    「久しぶりですアースさんどうしたんですか?」
    「光輝知らん?一緒におる?」

    2006-09-10 11:27:00
  • 125:

    名無しさん

    「え?いないですけど。もう別れたんです。あの、どうかしたんですか?」
    「いや、じゃあいいわ分かったごめんな」
    私は嫌な予感がした。裏の経営者アースさんが私に電話をしてくるなんておかしいと。
    「教えて下さい」
    「いや・・・実はおらんようなってん。ちょうど一週間ぐらいになるかなぁ?」

    2006-09-10 11:30:00
  • 126:

    名無しさん

    「一週間ですか?」
    「そうやねん。携帯もずっと即ルスで繋がらんし家行ってもおらんみたいで。まぁ連絡取れたら一回連絡ちょーだいって言っといて。事故とか病気やったら心配やから」
    電話は切れた。一週間?って…そう。光輝は私と別れた日からいなくなっていた。私は何も知らなかった。
    不安になった。まさかホントに事故や病気やったらどうしようって…

    2006-09-10 11:32:00
  • 127:

    名無しさん

    私は電話をかけた。
    【留守番電話サービス…】
    アースさんの言っていたとおり携帯は即ルスやった。光輝…どこにおんの?断ち切ったはずの光輝への思いが溢れ出てくる。
    私はその日、同棲していたマンションに行った。インターホンも連打した。カギは返してしまってたし開けることはできなかった。
    反応もなかった。そして光輝はここにはいない、何故かそう思った。

    2006-09-10 11:33:00
  • 128:

    名無しさん

    私は電話をかけまくった。光輝が仲良くしてた他店のホスト達や友達みんなに。でも、誰一人として光輝の“居場所”を知る人はいなかった。
    逆にみんなに聞かれた。
    「光輝の居場所分かったらすぐに教えて」と。
    “居場所”最後に光輝が電話で言っていた言葉を思い出した。光輝が求めてた居場所とゆう意味は何だったのか。あんなに必死でナンバーワンを継続し続けていたのに。こんなにアッサリと捨てられたんだろうか。

    2006-09-10 11:34:00
  • 129:

    名無しさん

    そして誰も…私でさえも本当の光輝を知らなかった。光輝は地元の話もほとんどしなかったし、家族の話も聞くことはなかったから。私は初めて気付いた。
    光輝のこと分かったふりしてただけで何も分かっていなかったことを。
    何であの時光輝から離れてしまったんだろう。私はズルイ逃げ道に走った自分を後悔した。

    2006-09-10 11:38:00
  • 130:

    名無しさん

    その日から私は動いた。動き回った。光輝を探すためだけに必死だった。
    そしてアースさんから電話があったあの日から五日目、ようやく光輝と再会することになる。
    探して見つけたんじゃなかった。光輝は私に会いにきた。実家にいた私は家のピンポンが鳴り、窓から外を見ると光りに照らされた光輝の茶色い髪が見えた。
    光輝っ!?

    2006-09-10 11:53:00
新規レスの投稿
名前 (8文字まで)
E-mail
必須本文 (750文字まで)
水商売の変貌を見ている人におすすめの掲示板

スレッドタイトルを対象とした検索ができます。
※スペースのあり、なしで検索結果は異なります。