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水商売の変貌
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1:
名無しさん
1 名前:杏奈:05/09/09 06:58
夜の世界ではでも耳にしたことがありますよね?突然の変貌や変身って言葉を。そしてその世界に入ってくる約七割が心に何らかの闇を抱えていることを。
つかればつかる程変わっていく。これは本職ホストの彼氏の実話を元にした話。
2006-09-07 14:29:00 -
131:
名無しさん
気になるっ?
2006-09-10 12:06:00 -
132:
名無しさん
私は急いで家を飛び出した。光輝は私を見て「ごめん」と謝った。私は聞いた。
「何で謝るん?」って。
「会いに来てごめん」と光輝は言った。意味が分からなかったけど私はホッとした。光輝が無事でいてくれてちゃんと私の目の前にいる。ただそれだけで救われた気がした。
「今誰も家おらんから入って。とりあえずこんなかっこじゃ寒いやろ」
光輝は何故か11月半ばやったのにカットソー一枚やった。2006-09-10 14:36:00 -
133:
名無しさん
家に入った光輝は黙ったままだった。私は何も言わなかった聞かなかった。
光輝は話してくれる、そんな気がしたから。
しばらく二人して黙ってた。ちょっとおかしかった。「杏奈なに笑ってるん?」
光輝は不思議そうな顔で私を見ていた。
「なんもないよ」2006-09-10 14:40:00 -
134:
名無しさん
私はそう言うとまた少し笑った。
「俺…富山県行っててん。今日の朝まで。おかんに会いに。ってゆっても10年ぶりぐらいやってんけど」
「富山県?」
「うん。ちょうど五ヵ月前かなぁ?親戚から預かった手紙もらってん」
五ヵ月…前か。あ、光輝がおかしくなり始めた頃じゃなかったっけ?私は一人で考えながら黙って話を聞いていた。2006-09-10 14:41:00 -
135:
名無しさん
「会おうかどうか悩んでてんずっと。でも誰にも相談できんかった。お前にも恥ずかしくてよう言わんかった。俺は…ずっと一人やったから。何でも一人で考えてやってきてた。小学校ん時からずっと」
私は初めて聞く光輝の過去にびっくりした。なにより聞いてて悲しくなった。2006-09-10 14:42:00 -
136:
名無しさん
「俺な、隠してたわけちゃうけど福祉施設に入っててんやん。昔からじゃないで。多分小学校三年の終わりぐらいかなぁ」
福祉施設…?あぁ親がいない子供達がたくさん集まって生活するところやったっけ。光輝の“過去”は深い闇だった。2006-09-10 14:43:00 -
137:
名無しさん
なんで名無しに変わってるん?
2006-09-10 18:17:00 -
138:
杏奈
「俺の親父はすごいやつやってん。仕事人間やったけど会社経営してたし周りからめちゃめちゃ必要とされてた。そんな親父が俺はカッコイイと思ってた。だから周りの友達みたいにキャッチボールできんでも遊園地にいけんでも俺は平気やった。みんなに必要とされてる親父は俺にとって憧れってゆうか目標みたいな感じになってて」
光輝は静かに淡々と話していく。2006-09-10 21:00:00 -
139:
杏奈
「オーストラリアに行った話したことあったやろ?小学校三年の夏に行ってんけどな。その間にこっちでは色んなことが起きてて…。経理課の人間が横領して逃げてん。まぁそれで済めば良かったんやけどバブルもはじけて終わってもーた上におまけに不渡りまで出して。一瞬やったなぁ潰れるまでは。」
光輝のお父さんの会社は倒産していた。2006-09-10 21:00:00 -
140:
杏奈
「そっからが終わってたわ。親父は負債かかえて毎日資金繰りに走り回ってな。でもあんなに親父にベッタリやった同業者とか卸業者は手の平返したように冷たかった。俺はあんま覚えてないねんけど一個だけちゃんと覚えてるねん。どっかの奴が親父に向かって、人間地位と名誉がなくなったら終わりやって言ったんや。」
2006-09-10 21:02:00