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歌舞伎町で嵐?
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1:
亜美◆O57ekZTKi6
あたしの名前は瑠璃。歌舞伎町でホステスをしている。東京生まれ東京育ちの都会っ子だ。 この前、運命の出会いをしたの。しびれるくらいの。そんな瑠璃の恋愛の話。
2006-09-12 00:07:00 -
2:
亜美◆O57ekZTKi6
あたしはお酒も強くないし、美人ってわけでもない。喋りも普通。だからナンバーにも入ってない。 「瑠璃〜。仕事終わったらカラオケ行こうよ〜。」「カラオケ〜?いいけど。」「やったね〜!愛すごい歌いたくて〜。」やたら語尾をのばす喋り方のこの子は愛。あたしの仕事仲間。「今日は客少ないからもう閉店するよ〜。」「はぁ〜い。」みんなが声をそろえて返事した。 ここはこじんまりとしたキャバクラである。
2006-09-12 00:16:00 -
3:
亜美◆O57ekZTKi6
あたし達はいっせいにロッカーへ着替えに行った。「でねー、ダァが超ムカつくのー!」「ふぅん。」「ちょっと瑠璃、聞いてる!?」「聞いてるってば。さ、行こ。カラオケ。」「待ってぇ〜!」 あたし達はいつもこんな感じ。ウルサイ愛と、冷めた瑠璃。 ホステスとはいえ、安キャバで働いていて、早あがりさせられたりするあたし達にお金はないに等しい。タクシーは使わず、歩きでカラオケまで行く。
2006-09-12 00:21:00 -
4:
亜美◆O57ekZTKi6
「………」「どおしたん?赤くなって。自分大丈夫なん?ってか道教えてや!」ハッ。見とれていた。この関西弁を喋る不思議な男に。「み、道って?」「CLUB KINGっていうホスクラわかる?」「KINGって超有名店だよ!」「知ってるわ!笑 だから行きたいんやん。」「そーなの?お兄さんホストなりたいの?」「うん。そう。ていうかそんなんはどうでもいいから道教えてぇや〜。」「わかった!つれていってあげる。」「ほんまにーラッキイ!」「ついでに、傘も半分貸してあげる。」「ありがとう。優しいんやな。」あたしは照れた。なにしろ、こんな男前と話したのは初めてだったから。
2006-09-12 00:47:00 -
5:
亜美◆O57ekZTKi6
KINGに着くまでの間、あたしは質問しっぱなしだった。どこに住んでるの?何才?名前は?彼女いるの?好きな人は? 質問の嵐によって、わかったことは彼の名前は透。大阪からホストするために出てきたばっかり。年は22。彼女はいないらしい。好きな人はいる。ずっと引きずってる子が。 KINGに着いた。「はい、着いたよっ。」「ほんまありがとう!感謝するわ!てかまた遊びにおいでや〜。俺ここで働くし。」「わかった。絶対行くよ!透だよね!?覚えたから!」「お〜!ほんならな!ばいばい!」「ばいばーい!」 ………………………………………………………「ちょっと!聞いてる!?瑠璃の番やで!」
2006-09-12 00:59:00 -
6:
?
頑張って下さい?
コレもホントの話ですか?2006-09-12 01:11:00 -
7:
亜美◆O57ekZTKi6
「口座の方はお決まりですか?」「あ、あたしは透でこの子はフリーで。」「ちょっと瑠璃!透って誰!?」「この前道で出会ったの!!」「あぁそーですかッ。」 「お席の方案内させますね。」「こちらどうぞーー。」ふかふかのソファが用意されてた。あたし達はそこへ座り、キャッキャッと騒いだ。
2006-09-12 01:31:00 -
8:
名無しさん
続きが楽しみですっ?
ゆっくり頑張って下さい?2006-09-12 01:45:00 -
9:
?
妄想の世界ッすか?ワラ
だいぶいい感じの妄想スネ?コノ小説も完結するのを首をながぁ??くして待ってるんでホンマ自分の書きたい時に書くぐらぃのペースでいぃんで頑張って下さいね?2006-09-12 02:08:00 -
10:
名無しさん
風嬢VS風嬢の亜美チャンですょね?新作メタ嬉しぃ??
頑張って下さぃね?2006-09-12 05:27:00 -
11:
モカニャン
こっそり読んでまつ(´∀`)
2006-09-12 06:02:00 -
12:
名無しさん
風嬢VS風嬢の続編かな?楽しみにしてます?
2006-09-12 06:23:00 -
13:
名無しさん
関東でゎ口座じゃなく担当って言いますо
2006-09-12 09:03:00 -
14:
亜美◆O57ekZTKi6
透に会えるーーー。 あたしは初めてのホストということもあり、多少緊張しながら透が来るのを待った。 「おはよー!」透が現れた。サラサラの茶色と金の混じった髪。すらっとしたスタイル。この前、雨に濡れていた時よりももっともっと男前に見えた。 「透…。来ちゃった。」「来ると思ってなかったしな!ありがとう!そういや、名前聞いてなかったな?」「あ、あたし瑠璃。」「瑠璃?変わった名前やなぁ。」「そぉ?源治名も瑠璃やで。」「源治名って、夜の仕事なん?」「一応…。」
2006-09-12 13:42:00 -
15:
亜美◆O57ekZTKi6
「そぉなんや!仲間やん。」「そぉだね笑」 それからあたし達はビールを頼み、ゆっくり喋っていた。 愛にはコロコロといろんなホストが着いていた。愛も楽しんでいる様子だった。 「透って大阪ではどうだったの?」「え?ホストとして?」「うん。そう。」「一応No.1やったよ。」「マヂで!?すごいじゃん!大箱だったの?」「結構大箱やった。」「すごーい!そうなんだぁ。」
2006-09-12 13:58:00 -
16:
亜美◆O57ekZTKi6
皆様?レスぁりやす??続編はじめましたぁ?暇なんで??関東では担当っていうんですねぇ?知らなかった? これからも頑張って書いていくんで応援よろしくです?
2006-09-12 23:35:00 -
17:
名無しさん
頑張ってね???
2006-09-12 23:38:00 -
18:
亜美◆O57ekZTKi6
「透の好きな子って…どんな子?」「好きっていうか、もう終わってるからなぁ。大阪に置いてきたし。いい子やったよ。太客やった。」「太客?なにそれ。」あたしはホスト用語をまったくわかっていなかった。「太客っていうのは、お金をいっぱい使ってくれる人のこと。」「へぇ〜そうなんだ。じゃあ、もともとはお客さんだった子なんだ。」「うん。そうやねん。」
2006-09-12 23:42:00 -
19:
亜美◆O57ekZTKi6
「じゃあ、あたしにもちょっとは確立あるかな?」「どういう意味?」「その…彼女になれる確立……。」「うん、あるかもね。」「本当!?あたし頑張る!」「ハハ。どう頑張るん?」「透に女として見てもらえるように頑張る♪」「わかった笑 てゆうか、そろそろ時間やわ。どうする?」「うーん。今日はお金ないからチェックで。」「わかった!」 「もー愛、超楽しかったぁ♪」「ほんと?よかった!」「瑠璃ありがとーっ!」「いいよ♪また行こうね!」それからあたし達は別れ、違う路線で別々に帰った。
2006-09-12 23:49:00 -
20:
亜美◆O57ekZTKi6
家に帰り、お風呂につかった。透…かっこよかったな…。あたし本気になっちゃうよ…。 寝ても覚めても透のことばかり考えていた。「やば…のぼせそう。」お風呂からあがり、ビールを飲んだ。 ♪♪♪チャラリ♪♪♪ 「あ、透からメールだ!」透とアドレスを交換していたのだった。《今日はめちゃありがと(^_-)楽しかったわぁ。俺はいつでもキングにおるし、瑠璃のこと待ってるからな〜じゃ、おやすみ(^^)v》
2006-09-12 23:57:00 -
21:
亜美◆O57ekZTKi6
透……また会いに行くからね。 営業とわかってても嬉しかった。それからお酒の弱いあたしはビールに酔い、眠りについた。 その頃透はーーー。 「瑠璃は育てたらいいお客さんになってくれそうやな。」瑠璃にメール送信し、一人ごちた。「透〜飯行くぞ〜。」「あ、はーい!」 それから俺は先輩たちと飲みに行った。 「透はキングでもNo.1目指してるの?」先輩ホストが聞いた。「はい。NO.1じゃないと意味ないんです。」「なんでそんなに、NO.1にこだわるの?」「大阪に残してきた前の女と約束したからです。歌舞伎町でNo.1になるって…。」「そっかぁ〜。まだ好きなの?」「ぶっちゃけわかんないです…。」「そうなんだ。ま、俺を抜かしてみなよ。」この人はNo.2だ。
2006-09-13 00:13:00 -
22:
亜美◆O57ekZTKi6
「ほんとに!?愛が一緒なら心強いよ!もう辞めちゃおう!」「うん!!」 そして、勢いづいたあたし達はそのまま店長のもとへ行った。「店長〜あたし達もう辞めます。」愛がきっぱりと告げた。「は?!どういうこと!?」「そのままでーす。今までの給料払ってください。」「辞めるのは一ヵ月前に申告してくれないと給料出せないよ。」「はぁ!?」「辞めてもらうのは結構だけど、そういうことだから。」「……わかりました。じゃ、今までお世話になりました。ごめん愛、あたしもう給料いらないや。こんなとこであと一ヵ月も働いてらんないし。」「マヂで言ってんの!?わ、わかった!あたしも行く!店長サヨナラっ!」
2006-09-13 00:42:00 -
24:
ゅぅ
透にはずっとリカ一筋でおってほしい?
2006-09-13 01:29:00 -
25:
名無しさん
↑同じく?
2006-09-13 07:10:00 -
26:
名無しさん
↑アタシも?
2006-09-13 08:31:00 -
27:
亜美◆O57ekZTKi6
勤めていたキャバを出ていき、あたしたちは歌舞伎町をトボトボ歩いた。 「瑠璃〜どぉすんの?これから。」「あたし、もっと大手の大箱のキャバで働きたいんだ。」「でも〜そんなとこであたしたちがやっていけるかなぁ?」「やっていく。あたし、透に見合う女になりたいの。」「それはわかったけど〜、どこで働くの?」「プリンセスは!?」「プリンセス〜!??ちょっと大箱すぎない!?歌舞伎町一おっきいよ、あの店!」「わかってるって。だからいいんじゃん。頑張ろうよ。」「わかった…。愛は瑠璃についていくよ!」「じゃ、さっそくプリンセスに行こう!」
2006-09-13 15:15:00 -
28:
亜美◆O57ekZTKi6
お金のないあたしたちは徒歩でプリンセスまで向かった。 プリンセスに着き、入り口に立っていたボーイにことの事情を話した。 「あたしたち、ここで働きたいんです!」「今、店長を呼んできますので、少しお待ちください。」「はい。」しばらくたち、店長らしき人がやってきた。まだ若いが貫禄のある男だった。「あなたたちがうちのキャストになりたいという子ですか?」「はい。」あたし達は声をそろえて返事をした。
2006-09-13 15:21:00 -
29:
亜美◆O57ekZTKi6
「わかりました。ではさっそく面接をしましょう。」「ありがとうございます!」 あたし達はプリンセスの中に通された。中には噴水があった。ホールでは、きれいに着飾った女の子たちが接客をしている。 事務所に通され、ソファに座った。「では、何日ぐらい入れますか?」「週6でお願いします。」「経験はありますか?」「あります。」「わかりました。今日体験入店していきますか?」「ハイ!!ぜひ!」「三階に美容院があるのでそこでセットしてもらってきてください。」「はい。」
2006-09-13 15:42:00 -
30:
亜美◆O57ekZTKi6
髪の毛をセットしてもらうのは初めての経験だ。いつも自分で巻いていたから。「愛、行こっ。」「うん。」 三階に着き、髪をアップにしてもらった。「セットとか、嬉しくない?」「嬉しい〜♪」セットが済み、貸しドレスに着替えた。貸しドレスって、ダサいイメージがあったけど、どれも可愛いものばかりだった。あたし達はホールに降り、待機席に座った。あとは、接客をするのみ。
2006-09-14 01:41:00 -
31:
名無しさん
楽しみにしてます?
2006-09-18 20:58:00 -
32:
名無しさん
あげ★
2006-09-22 11:52:00 -
33:
名無しさん
かかないの?
2006-09-27 18:44:00 -
34:
名無しさん
待ってるよ?
2006-09-28 16:20:00 -
35:
名無しさん
あげ
2006-12-18 19:23:00 -
36:
名無しさん
こんなんあったんや〜?
2006-12-19 02:16:00 -
37:
名無しさん
おもろいあげ
2006-12-19 21:29:00 -
38:
名無しさん
楽しみにしてるんで書いてくださぁい?
2006-12-23 08:23:00 -
39:
亜美0818
「じゃ、まずは瑠璃ちゃん頑張ってこようか。」ボーイがあたしの肩を叩いた。 え、あたしから? 戸惑いながら、ハイ、と頷いた。「あのドンペリの降りてる席。」「ハイ!」 あたしは長いドレスを翻し席へ向かった。
2006-12-23 20:45:00 -
40:
亜美◆O57ekZTKi6
「こんばんわ〜!失礼します!」「こんばんわー。座って座って。」「ありがとうございます。」「初めて見る顔だね。入ったばっかり?」「はい、今日体験なの。」「そうなんだ。さっき卸したんだけど、飲む?」そう言って客はドンペリをくいっと持ち上げた。「いいんですか?頂きます!」
2006-12-23 20:49:00 -
41:
亜美◆O57ekZTKi6
いっぱい飲んでできるとこ見せなくっちゃ!あたしは張り切りシャンパングラスに注いだドンペリを一気した。 「飲むねぇ。」客が嬉しそうに笑い、おかわりを注いでくれた。「ありがとうございます!こんな大箱で働くの初めてだから喉乾いちゃって。」そしてまた一気。 あたしはシャンパンというものがどれだけ酔いやすいかわかっていなかった。
2006-12-23 22:12:00 -
42:
亜美◆O57ekZTKi6
ヘルプに着き20分ほど経過した時、ボーイに席を外すように言われた。「ほんとにごちそうさまでした!」あたしはニッコリ笑いグラスを持って立った。 グラッ。立ち上がった瞬間足元がフラついた。 ヤバイ……。それでもなんとか足を踏張り待機席まで歩いた。 待機席に戻ると愛はいなかった。
2006-12-23 22:17:00 -
43:
亜美◆O57ekZTKi6
待機席に倒れこむように座り手で顔を仰いだ。 アツイ…。ドンペリって強いお酒なのかな?まさかこんな酔うなんて…。 「ただいま〜!」愛が小走りで戻ってきた。「どーしたの、瑠璃顔赤いよ?酔ってんの?」「ヤバイよ…。さっきヘルプで張り切って飲み過ぎちゃってさ。」「大丈夫〜?でも飲ませてもらえるだけいいじゃん!愛なんてねだったけど一杯も飲ませてもらえなかったよ笑」 その時、あるボーイが近づいてきた。「瑠璃さん、だいぶ酔ってますね。はい、これ……。」そう言って冷たいお絞りをくれた。 「ありがとうございます。すいません…なんかあたし張り切りすぎちゃって。」「張り切るのは良いことですけど無理しないでくださいね。」そう言って彼はまた仕事に戻っていった。 河本涼介、と書かれた名札を胸に下げていた。 河本涼介ーーー……。
2006-12-23 22:29:00 -
44:
亜美◆O57ekZTKi6
「見た?かっこいいボーイさんだねー!」愛がキャッキャッと騒いだ。確かに端正な顔立ちをしていた。 でも透に勝てる人なんて誰もいない。あたしはそう思った。今日日払いもらったら透に会いに行こう。 それからあたしはヘルプまわりをひたすら頑張り、ちょっとでもボトルの中身が減ればと、飲みまくった。終わる頃には舌がうまく回らなかった。 「愛〜、あたし今日送りいらないからねぇ。」「え〜どうしてぇ?」「お金もらったし透に会いにぃ行くんだぁ!」「ハマっちゃってるじゃん〜!やめときなよ〜!」「もぅうるさぁい!会いたいのぉ!じゃ、あたし行くからぁ!」「わかった…。程々にしておきなよ?じゃ、愛も車行くね。また明日ね〜!ばいばぁい!」「ばいばーい!お疲れ〜。」 それからあたしはフラフラとした足取りでKINGに向かった。
2006-12-23 22:42:00 -
45:
亜美◆O57ekZTKi6
外はもう肌寒くなってきていた。厳しい冬が刻一刻と近づいて来ている。 「いらっしゃいませーー!!」KINGの扉が開くとホスト達が一斉にこっちを見た。「担当のホストはいらっしゃいますか?」「あ、はい。透で…。」 う…なんか緊張してきちゃったよぉ。 「こちらへどうぞ。」一人のホストが席まで案内してくれた。
2006-12-23 22:50:00 -
46:
亜美◆O57ekZTKi6
フカフカのソファに座り、渡されたおしぼりで手を拭きながら透が来るのを待った。 「瑠ー璃ー♪おはよっ!」ドサッ。急に透が横に座った。ふわっ。あ、いい匂い……。「透いい匂いするー!」クンクンクン…あたしは透の体中を犬のようにかぎ回った。「瑠璃、酔ってるやろ笑」「うん♪悪いー?」「ううん、もっと酔わせたる笑」
2006-12-23 22:57:00 -
47:
亜美◆O57ekZTKi6
「お願いします!」急に大きな声で透はボーイを呼んだ。「テキーラお願い♪」「はい。」 「って…いきなりテキーラ!?」「ゲームしよっ!」透がニッと笑った。 「かめかめピョン!」「きゃーまた負けだあ!」「ハイ、瑠ー璃の一気が見たいからー!」コールがかけられ、あたしは並々と注がれたテキーラを一気する。「もぉやばぃぃ〜……。」そう言ってあたしは透の肩にもたれかかった。「ハハッ。じゃーもーゲームやめぇ。ハイッもたれんとちゃんと座って!」透はあたしの背中をグイッと伸ばした。拒否られたなんて思ってないあたしは透とゲームできて上機嫌。「透〜次は何するの〜?」「ちょっと俺席外さなきゃなんない。」「え、何で?」「指名かぶってるから。じゃ、ちょー行ってくるわ!大人しぃしときや!」ポン!透はあたしの頭に軽く手を乗せ、いってしまった。
2006-12-23 23:36:00 -
48:
亜美◆O57ekZTKi6
ポンやってぇ〜あたしは一人でニヤつく。その時、「失礼します!咲夜です!」「へ…?あぁ、ヘルプか。」「なんですかその言い方!笑。俺じゃ嫌なんですか!?」「や、そういう意味で言ったんじゃないからね笑」「飲み物何します〜?」「どーしよ…。とりあえずメニュー持ってきて。」「はい。ボーイさぁぁんメニュー!!!」咲夜と名乗ること男はやたらと声が大きい。
2006-12-23 23:47:00 -
49:
名無しさん
?
2006-12-24 00:41:00 -
50:
名無しさん
楽しみ?
2006-12-24 05:23:00 -
51:
亜美◆O57ekZTKi6
「わかった!じゃカクテル何にする?」「んーとヨギーパイン!」「オッケェイ♪ボーイさぁぁぁん!!」 咲夜は再び大きな声でボーイを呼び、ヨギーパインを注文してくれた。 「もうすぐ透さん戻ってくるからね!」「うん☆待ってる!」「えらいねー!あ、戻ってきた!じゃ、俺行くねっ。ばいばーい!」「どーもありがとう。ばいばい!」 「ごめんな〜あっ、何飲んでるん?」「ヨギパだよ。透も何か飲む?」「いいん〜?ありがとう!じゃ、俺ビール頂くわ〜。お願いしまーす!」透はボーイを呼び、ビールを頼んだ。
2006-12-24 21:14:00 -
52:
亜美◆O57ekZTKi6
「ごめんね、ビールぐらいしかご馳走できなくて。あたし金欠なんだ。」「そんなこと気にしんくていいって〜。」「でも、給料出たら何かボトル卸すから!」「ありがとう!嬉しい!」透はニッコリ笑った。 やっぱりカッコイイ……。彼女になりたい。あたしはそう思った。
2006-12-24 21:18:00 -
53:
亜美◆O57ekZTKi6
「今日はありがとーな!」「いいよ〜!あたしこそなんか酔っ払いでゴメンね。また来るね!」「うん。待ってる。」「じゃ、バイバーイ!」「バイバーイ!」 透に送り出しをしてもらい、あたしは歌舞伎町の街をとぼとぼ歩いた。 まだ始発は走っていない。だけど、タクシーに乗るお金もない。 あたしは仕方なく駅の入り口に座り込んだ。 今日は楽しかった。プリンセスで働いて、キングにも行けて。透の笑顔も見れたし。
2006-12-24 21:25:00 -
54:
亜美◆O57ekZTKi6
あたしは幸せな気分でいっぱいだった。 冬の始まりの寒さも気にならない程だった。 それからしばらく下を向いてケータイを見ていた。 その時ーーーー。 「瑠璃さん?」
2006-12-24 21:27:00 -
55:
亜美◆O57ekZTKi6
パッと上を向くと、プリンセスのボーイである河本涼介が心配そうに立っていた。河本涼介は今日、お絞りを渡してくれたボーイだ。「か、河本さん…。」「何してるんですか。こんなところで。」「えっと…始発待ってます。」「タクシー使ったらいいじゃないですか。」「お金ないから……。」あたしは恥ずかしくなって下を向いた。「風邪引きますよ。」そう言って河本はスーツの上着を脱いで手渡してくれた。「そんな、いいです!大丈夫ですから!」「いいから。俺も始発待ちなんですよ。…隣いいですか?」「あ、はい。」
2006-12-24 21:35:00 -
56:
亜美◆O57ekZTKi6
あたしと河本は並んで駅の入り口に座った。 あたしは河本に渡された上着を自分の肩にかけた。 「今日、頑張ってましたね。」河本が遠くを見つめながら言った。「見てたんですか…?」「ホール全体を見てますから。」「あ…そうですよね。今日は…初日ってこともあって頑張りすぎちゃいました。」「まだ酔ってます?」 キングで飲み直したなんて言えなかった。「や、もう大丈夫です。」
2006-12-24 21:43:00 -
57:
亜美◆O57ekZTKi6
河本涼介というこの男はどこか悲しい雰囲気を持っていた。伏し目がちな目に長いまつげが影を落としていた。 ハッ。見とれてた。「あっ、河本さんは何才何ですか?」「俺ですか?22です。」透と同い年……。
2006-12-24 22:30:00 -
58:
亜美◆O57ekZTKi6
「瑠璃さんは…?」「あ、あたしは20です…。っていうか寒くなってきましたね…。これ返します。」あたしは河本から借りた上着を脱ごうとした。「いいって!着ててよ。大事なキャストに風邪ひかれたら困るから。」「……はい。ありがとう…。」
2006-12-24 22:35:00 -
59:
亜美◆O57ekZTKi6
その時河本はくしゃみをひとつした。「っクシュン!」「風邪引いちゃいますよ!」「大丈夫。バカは風邪引かないから。笑」 河本はニコッと笑った。 「………………………。」「ちょ、瑠璃さん何見てるんですか。」「や、笑ったとこ初めて見たから…。かわいい笑顔するんですね。」「ーーーーっ。やめてくださいよ。」河本は照れて横を向いてしまった。
2006-12-24 22:43:00 -
60:
亜美◆O57ekZTKi6
「河本さんって何か純なんですね笑。あははは!」「………………。」「って何見てるんですか!笑」「俺も笑ったとこ初めて見た。」「もぉーっ!」あたしも照れて横を向いた。 「あっ、開いた!」駅の柵ごうしが開いた。
2006-12-24 23:20:00 -
61:
亜美◆O57ekZTKi6
小説の途中ですがご挨拶させて頂きます???皆様放置してしまいすいませんでしたぁぁ???なんか煮詰まっちゃって全然書けなかったんです?今ゎ読者の方少ないと思うのでぼちぼち書かせて頂きます。
2006-12-25 00:15:00 -
62:
名無しさん
楽しみにしてます??
2006-12-25 00:29:00 -
63:
名無しさん
自分のペースで頑張って?
2006-12-25 00:42:00 -
65:
名無しさん
待ってました?ほんとゆっくりでィィんで完結してください??
最後までついていきます?2006-12-25 11:46:00 -
66:
名無しさん
あげ?
2006-12-25 11:50:00 -
67:
ゅな
主サン待ってましたァァ??最後まで読ませてもらぅんでガンバって下さぃねッ??
2006-12-25 14:29:00 -
68:
亜美◆O57ekZTKi6
67さん?68さん?69さん?70さん?71さん?ゆなさん?レスどうもありやす???今仕事から帰ってきて、疲れたぁと思いながらここ見たらレスたくさんあって感激しました?ほんまに待たせてしまってごめんなさい?これからはできたら毎日更新しますね?ほんまにありがとう??
2006-12-25 21:02:00 -
69:
亜美◆O57ekZTKi6
「やっと帰れますね〜!」あたしは立ち上がりながら河本に話し掛けた。「やっとだね。じゃあ、俺行くから。」「はい!お疲れさまでした!」あたしはペコっとお辞儀をして、河本と別れた。 切符を買い改札を抜ける。ホームはガラガラだった。 ふと反対側のホームを見ると、ちょうど河本が階段を降りてきた所だった。 あたしは手を振った。「お疲れさまでーす!」人がいないのであたしは恥ずかしげもなく叫んだ。「おーお疲れさまー。」河本も手を振り返してくれた。 あたしはその時の河本の顔を見て思った。この人、何か影がある。やっぱり悲しい雰囲気を持ってる。 なんとなく、河本がホームに飛び降りちゃうんじゃないかと心配になった。
2006-12-25 21:11:00 -
70:
亜美◆O57ekZTKi6
そんな心配をよそに、河本の方のホームに電車が来て河本は普通に電車に乗り行ってしまった。 あたし何考えてんだろ…。河本さんが自殺するだなんて…。 プッ……馬鹿な考えに笑いがもれた。 それからあたしの方面の電車もまもなく到着し、あたしは軽い足取りで乗り込んだ。 電車のイスに身を沈め、あたしは思った。
2006-12-25 21:17:00