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歌舞伎町で嵐?
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1:
亜美◆O57ekZTKi6
あたしの名前は瑠璃。歌舞伎町でホステスをしている。東京生まれ東京育ちの都会っ子だ。 この前、運命の出会いをしたの。しびれるくらいの。そんな瑠璃の恋愛の話。
2006-09-12 00:07:00 -
81:
亜美◆O57ekZTKi6
「瑠璃、おいで。」涼はあたしの手を引き、更衣室まで連れていった。 「大丈夫…?」「だ、大丈夫…。」「俺がちゃんと見てるから。ちゃんと守るから…。」 えっ……。「涼…?」「それだけっ。じゃっ。」バタン。涼は出ていってしまった。 涼……もしかして………。
2006-12-25 23:43:00 -
82:
?
前の小説から読んでまぁす??完結まで楽しみにしてます?続き気にナル??
2006-12-26 09:47:00 -
83:
亜美◆O57ekZTKi6
そのあと、あたしも何もなかったように更衣室を出た。 それからは新規に着く暇もなく、ひたすらヘルプまわりをし、夜は更けていった。 「あ〜疲れたぁ。」「愛も〜!今日は真っすぐ帰りなよ?」「うん…わかった。」あたし達は送迎車に乗り込んだ。 家に着き、鞄のなかの整理をした。 「…あっ!嘘ぉ…。」化粧ポーチをプリンセスに忘れてしまったのだ。あれがなきゃ、明日出勤できないじゃん!あたしは急いでプリンセスに電話をした。
2006-12-26 22:49:00 -
84:
亜美◆O57ekZTKi6
「もしもし。あの、瑠璃ですけど、化粧ポーチを忘れてしまって…。」「あ、じゃあスタッフの誰か手が空いてる人に届けさせます。履歴書の住所で間違いありませんね?」「はい。」「じゃ、10分後くらいに着くように行かせますから。」「ありがとうございます。」「じゃ、お疲れさまです。」「お疲れさまでーす。」ピッ。ラッキー!よかった! あたしはスウェット上下に着替え、呑気に客とメールをしていた。 ピンポーン。ピンポーン。 「あ、はーい!今あけます!」ガチャッ「わっ……!びっくりしたぁ!」来てくれたのは涼だったのだ。「これ…。忘れ物。」「ありがとー!良かった!これがないと外に出れないんだー笑」「そんなにスッピンひどいの?笑」「ひどいってもんじゃないからぁ〜。笑」「見せてよ。」「は!?」「今から化粧とってみて。」「いや〜!なんでよ?」「見たいから。」涼はニヤっと笑った。
2006-12-26 23:07:00 -
85:
亜美◆O57ekZTKi6
「やだ!絶対やだからね!」「お願い!お願いー!」手を合わせて懇願された。「プッ。キャラじゃないじゃん涼。」「うるさい笑。てかほんとに見たいんだって!一生のお願い!」「ん……もぉ…。わかったよっ!」あたしの負け。 「落とすの時間かかるから上がって待ってて?」「いいの?」「いいよ!減るもんじゃないし!」あたしは部屋に涼を招き入れた。 「じゃ、待っててね。」そう言い残しあたしはお風呂場に入った。付けまつげをとり、メイクオフオイルでくるくると化粧を落としていった。顔を水で洗い、すっかりすっぴんになってしまった。そうだ、あたしってこんな顔してたよね……。「あのー!やっぱやなんだけど!」あたしは涼に聞こえるよう大きい声で叫んだ。「だめー!今そっち行くから!」「えっ!?ちょ、待って待って待ってー!!」ガチャッ。 「なんだ……可愛いじゃん。」え……、今何て言った?
2006-12-26 23:33:00 -
86:
亜美◆O57ekZTKi6
「可愛いーよ。自信持ちな。」ポン。涼はあたしの頭の上手をにおいた。「え、あ、はい笑」 「じゃ、俺帰るよ。」「うん。わかった。気を付けてね。」「ん。ばいばーい。」「ばいばーい!」ガチャン。 「プッ。まさかスッピンなるなんて思ってなかったぁ。まいーや。」 透の前では絶対スッピンになんかなれないな…。 次の日ーーーー。目が覚めるとすっかり夕暮れ時だった。「さ、用意しよっと♪」 化粧も済ませ、いつものように髪をくくり、家を出た。
2006-12-27 00:05:00 -
87:
亜美◆O57ekZTKi6
「おはようございまーす!」愛はまだ来てないみたいだし先セットいっちゃおーっと。あたしはドレスに着替え、三階へと向かった。 「巻き巻きにしてサイドにして!」「あ〜はいはい。」 髪の毛も完成し、下に降り、待機席で愛が来るのを待った。
2006-12-27 00:11:00 -
88:
亜美◆O57ekZTKi6
?さん?レスありやす??風嬢VS風嬢から読んでくれてたんですね?メチャ嬉しい??顔ニヤけちゃいます??中途な感じですが今日ゎここまでです?
2006-12-27 00:15:00 -
89:
ななみ
久しぶりに見たら進んでる?
完結までゆっくり頑張ってください??2006-12-27 18:02:00 -
90:
亜美◆O57ekZTKi6
「おっはよ〜♪」「あ〜愛おはよう。」「瑠璃今日早かったんだねー」「うん。やる気まんまんだって!」「愛も!頑張ろーね!じゃあたし着替えてセット行ってくる〜」「はーい。」 それからしばらく一人で携帯を触っていた。 「あの…。」急に綺麗なキャストの一人に声をかけられた。「はい…?」「瑠璃さんですよね、あたし愛羅です。」「あ、はい。何であたしの名前知って…。」「あの、あたしも透担当なんだ。」「えっ!?ウソぉ?」「ホント。こないだキングにいたでしょ?あたしもいたの。」
2006-12-27 19:34:00 -
91:
名無しさん
気になる木
2006-12-29 02:52:00 -
92:
亜美◆O57ekZTKi6
ななみさん?96さん?レスぁりやす?? やっと今年の仕事が終わりました??今から寝るまでダラダラ更新しまぁす??
2006-12-30 22:58:00 -
93:
亜美◆O57ekZTKi6
「そーなんですか…。」「瑠璃さん、いきなりだけどあたし透のこと好きなの。だから…もし透のこと好きなら諦めてほしいの。」「な、なんであたしが諦めなきゃなんないの?」「やっぱり瑠璃さん透のこと好きなんだ。」「好きだよ?でも諦めないから。あたし、ここで稼いで透に認められるように頑張りたいの。だから悪いけど、諦めれない。」「じゃ、あたし達ライバルね。」「そうだね。それでもいいよ。」その時、ボーイが近づいて来て愛羅に告げた。「愛羅さん、指名はいりましたのでお願いします。」「わかった。」 愛羅はヒールをカツカツ鳴らし行ってしまった。 なによ…あれ……。ライバルって何……? 「瑠璃〜どう?この髪型〜」愛がスキップしてやって来た。「あ、うん…。」「何その反応!ちゃんと見てよね〜!」
2006-12-30 23:15:00 -
94:
亜美◆O57ekZTKi6
「愛、愛羅さんって知ってる?」「愛羅さんってNo.3の?」「え!?No.3?!」「そぉだよー。愛羅さんっていったらこの店じゃ有名だよー。瑠璃知らないのー?」「知らなかった…。」 No.3がライバル…。手強すぎ!あたしなんて入ったばっかのペーペーなのにライバルだなんて…。 その時、涼が近づいてきた。「瑠璃、新規だよ。頑張れ。」「え!うん、頑張る!」
2006-12-30 23:20:00 -
95:
亜美◆O57ekZTKi6
「こんばんわ〜失礼しますー。」いつものように笑顔で隣に座った。 「君どっかで会ったことない!?」「え?」あたしは客の顔をじっと見つめた。「うーん…ごめん、わかんないや。」「まぁいいや!名前何ていうの?」「瑠璃!」「瑠璃ちゃんか〜なんか瑠璃ちゃんとは仲良くできそう!」「ほんとー?仲良くしよーよ!」「うん☆」 それからその客とは芸能人について話が弾んだ。「俺はアユよりクーチャンだね。」「えぇ!?絶対アユだって!可愛さが全然違うよ!格が違う!」「瑠璃ちゃんわかってないね〜。俺が女の色気について今からみっちり教えてあげるよ!」「え〜でもそろそろ女の子交替なんだけど…。」「瑠璃ちゃんに指名入れてあげるよ!話すことまだまだあるし。」「え……!!ホントにいいの!?」「何、指名がそんなに嬉しいの?」「うん…!!あたし、プリンセスに来て初指名だよ!!」「ほんとにー!?」「うん、ほんとだよ。ありがとー!じゃあ、ボーイさんに伝えるね!お願いしまーす!」
2006-12-30 23:35:00 -
96:
名無しさん
気になる気になる木〜♪
2007-01-04 17:01:00 -
97:
名無しさん
マジいいとこで…
2007-01-05 05:47:00 -
98:
名無しさん
早く書いてよ??いっつも放置やん??
2007-01-05 11:46:00 -
99:
名無しさん
あげ?
2007-01-05 13:39:00 -
100:
亜美◆O57ekZTKi6
ボーイが来てくれ、指名だということを伝えた。 涼が来てくれれば、いいとこ見せれたのにな…。 あたしは残念に思った。 それからその客はクーチャンについて延々一時間話し、最後にいいちこのフラスコを入れてくれた。初指名、初ボトルだった。 あたしは程よく酔いつつ、客を送り出した。ドレスのままで外に出たら初冬の風があたしを震え上がらせた。 「今日はほんっとにありがとう!」「全然!俺も楽しかったし!ありがとう、瑠璃ちゃん。」「気を付けて帰ってね!」「うん!ばいばーい!」
2007-01-09 22:09:00 -
101:
亜美◆O57ekZTKi6
待機席に戻ると愛が営業電話をかけていた。 「お願い!愛を助けると思って店にきて〜!愛このままじゃ給料ヤバイんだって!え〜…わかった。うん、ばいばい…。」 愛が電話を切り大きなため息を吐いた。「まただめだった…。あれ、瑠璃いたんだ。おかえりぃ。」「ただいま。聞いてよー初指名ゲットしちゃったぁ。」「えーマジで!?いいなぁ〜!」
2007-01-09 22:31:00 -
102:
亜美◆O57ekZTKi6
「いいでしょ〜。」あたしは得意になった。 その日、他にも新規についたがあたしはなぜか好調でもう一本指名をもらうことができた。 「じゃあねーお疲れぇ。」「はーい。ばいばーい。」愛と送りの車のなかで別れ、あたしは家に帰った。 家のソファに座り、タバコに火を点けた。
2007-01-09 22:42:00 -
103:
亜美◆O57ekZTKi6
細く長く煙を吐き出した。 その時携帯が鳴った。 ♪♪♪着信・透♪♪♪ あたしは急いで通話ボタンを押した。「も、もしもし!」「あー瑠璃?今何してんのー?」「今帰ってきたトコ…。仕事だったから。「そんなんやぁ。あんなぁ、明日同伴しぃひん?」「えっ?同伴?」「うん、そー。嫌?」「全っ然!嫌じゃないよ!行く!」「ほんまぁ笑 ほんじゃあ、12時にマクドの前でいい?」「いいよ!」「ほんなら明日なー。ばいばーい。」「ばいばい…。」ツーツーツー。 明日…ほんとはあたしも仕事なんだけどな。だけど、せっかくの透からの誘いだ。断るバカはいない。
2007-01-09 22:50:00 -
104:
亜美◆O57ekZTKi6
101さん?102さん?103さん?104さん?更新遅くてほんとにごめんなさい?今から電車に乗ってる間書いていきますね?
2007-01-11 18:14:00 -
105:
亜美◆O57ekZTKi6
あたしはプリンセスに電話をかけた。 「あ、もしもし、瑠璃ですけど…。」「おーどうした?」声で涼であるということがすぐにわかった。 「明日なんだけど…ちょっと行けなくなっちゃって。悪いんだけどお休みほしくて…。」「あ、そーなの?わかったー。じゃ、明後日からまた頑張ろうな!」「うん、じゃあね。」「はーいバイバイ。」ピッ。 ………あーあ。休んじゃった。 ホストとの同伴っていったい何するもんなんだろ。お金いっぱいかかるのかなぁ…。
2007-01-11 18:23:00 -
106:
亜美◆O57ekZTKi6
あたしは財布の中を見た。今日の日払いと合わせて6万円…。もっと稼ぎたいのになぁ……あーあ。 あたしはそれからお風呂を溜め、明日の同伴に向けて半身浴をした。
2007-01-11 18:26:00 -
107:
亜美◆O57ekZTKi6
次の日ーーー。 あたしはジーパンにロンTにヒールに薄手のトレンチを羽織り、マクド前で透を待っていた。 「まだ5分前だもんな…。」はーっ。吐き出した息が微かに白い。 「あ、瑠璃ー♪」遠くから手を振る透の姿が見えた。「透ー!ひさしぶり!」「おー一週間ぶりぐらいちゃう?さ、行こ行こ♪」「どこ行くの?」「いいとこ☆」そうしてあたしは透と並んであるいた。透と歩いてると女たちの視線がすごかった。羨望の眼差しって言うんだろうな、こういうの。
2007-01-11 18:33:00 -
108:
亜美◆O57ekZTKi6
土曜日ということもあり、歌舞伎町はホストのキャッチやお水風の女、酔っ払いなどでごった返していた。 「俺から離れんなや。」そう言って透はあたしの手を取った。 ドキッ………。
2007-01-11 18:36:00 -
109:
亜美◆O57ekZTKi6
「透、大丈夫なの?お客さんに見られない?」「大丈夫大丈夫♪」 この時、透はやけにご機嫌で、あたしまで何だか嬉しくなったのを覚えてる。 「ここ。」着いた先は一件のフランス料理屋だった。 ここってあたしが払うのかな!?どうなんだろう…。「あの、透、あたしあんまりお金無いんだけど…。」「あー、この店?当たり前やけど俺払うって!」「え、そうなの?!普通客が払わない?」「ホストは違うよ。一応男だしね。」「そうなんだ…。」あたしは正直ホッとした。
2007-01-11 20:23:00 -
110:
亜美◆O57ekZTKi6
軽く注文を済ませ、あたし達はビールを頼んだ。 「あ、そういえば。こないだね、職場で絡まれたんだけど…。透、愛羅さんって知ってる?」「え?愛羅ってプリンセスの?」「そう。」「え、瑠璃プリンセスなん?」「え、言わなかったっけ?」「あーそうなんや。はいはい。愛羅知ってんで。俺の客やで。」「やっぱり?こないだね、愛羅さんに透のこと諦めてって言われたんだぁ。」透はニヤっとイタズラっぽい顔をした。 「……で、諦めるん?笑」「え!?いや、あの………諦めません笑」「アッハハハ!かわいい笑。」かわいいだなんて…………。あたしは顔が熱くなるのを感じた。
2007-01-11 21:08:00