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一生叶わなくても

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  • 1:

    ケイ

    俺が4年間思い続けてる子の話☆

    2005-08-20 02:59:00
  • 177:

    ケイ

    「ケイ毎日はたらきっぱなしらしいなぁ!だいぶしんどいんちゃうんけぇっ?」 だいぶシンナーくさい。このときもかなりボケてたとおもう…。       俺が適当にそうですね〜とかわしていると、    「疲れなんか一瞬で吹き飛ぶもんやるわぁ〜!!」と小さいビニールにはいった覚醒剤を渡してきた。

    2005-08-27 14:16:00
  • 178:

    ケイ

    俺は帰り道すてようとおもってありがとうございます、と言いポケットに入れておいた。        「お前、○○さん(ひーちゃんの名前)のこと好きなんやろぉ〜?」     一個うえのけんじ君に言われた。そんな噂まわってんねんや…。俺は「はい!」と言うとけんじ君は深刻な顔をした。

    2005-08-27 14:22:00
  • 179:

    ケイ

    「ちょっと俺の車のって」とけんじ君のセルシオに乗せられ、二人で話してた。  「○○さんはなぁ…ほんま誰よりもやさしいしな、誰よりも人のきもちわかる子やん?俺実際あいつにだいぶ救われてるしな。でも、あいついっつも笑ってるけどな、ほんまは誰よりも弱いとおもうねんやんか。」            タバコに火をつけながら、けんじ君は悲しそうな顔をした。

    2005-08-27 14:29:00
  • 180:

    ケイ

    「俺、あいつに聞いたことあんねん。何でいっつも笑ってんの?辛いときぐらい泣いたらいいやん、て。そしたらあいつ、泣いたらまわりが不安になるやん?笑ってるだけでみんなが楽しくなるんやし、それだけで誰かのためになってるかもしれへんから。誰かの力になれてるかもせぇへんから、って。あいつ、いっつも人のことばっか気にして…自分のことは後回しで…」            けんじ君は見た目めっちゃいかつくて、誰でも殺しそうな顔やのに、この時うっすらと涙をうかべてた。 この人も、ひーちゃんに助けられたんやろうなぁ。

    2005-08-27 14:37:00
  • 181:

    ケイ

    「…あの人…なんかすごいですよね…。何か居てくれるだけで助かりますよね」「そやな…あいつにはしあわせになってほしいわぁ」            そんな話をしながらけんじ君に家までおくってもらった。家にかえると、もう夜中の2時やった。    俺の中で彼女の存在がしみついて、消えない…   会いたい…

    2005-08-27 14:49:00
  • 182:

    ケイ

    6月。俺は学校にあそびにいった。        どうしても、彼女に会いたかったから。      もと担任とこに挨拶いって食堂にいった。ちょうど昼休みやったから、知り合いといっぱい会えた☆でも、彼女はいない。

    2005-08-27 14:58:00
  • 183:

    ケイ

    俺はあきらめて学校を出て歩いていると、前の方にミニスカ茶髪ピンクのカッター。まさしくひーちゃんが歩いていた。          「ひーちゃぁぁん!!!」俺はかなりの勢いで叫んだ。彼女はかなりビックリした顔してふりむいた。   「ケイちゃん!きてたん?」

    2005-08-27 15:05:00
  • 184:

    ケイ

    いつもの笑顔やった。安心した。「早退したん?どっか悪いん??」俺が心配そうに聞くと、「ちゃうちゃう♪私いま仲良くなった人おってなぁ、今からあそぶねん☆また男の人好きになれたらいいなぁ…。」              私立の男子校にかよう男と最近仲良くなったらしい。俺が、その人どんなやつなん?と聞いたら、    「…なんかおもろい人☆」と照れて笑う…絶対ひーちゃんこいつのこと好きになる!!そう直感した。

    2005-08-27 15:12:00
  • 185:

    ケイ

    「へぇ…そうなんやぁ…」こんなことしか言えなかった。          予感は的中した。7月の最初らへんに、彼女らは付き合いだした。また、ちがう人にとられた…。気持ちも一回も伝えれてないやん…    いやや…

    2005-08-27 15:16:00
  • 186:

    ケイ

    でも、前の彼氏とちがってすごい楽しそうやった。 ときには、「女の家に泊まりに行ったらしい」とか「女と夜あってたらしい」とか言って泣いてた。   けど、いっつも「○○川つれてってもらった!!」「○○でザリガニ探した!」と笑って話してくれた。 きみが幸せなんやったら、それでいいよ。     ずっと笑っててください。辛いときは、俺が話きくから…

    2005-08-27 15:21:00
  • 187:

    ケイ

    彼女たちは、何度も付き合ったり別れたりをくりかえしていた。そのたびに彼女は泣いていた。     だけど、私はあいつじゃないといやや、と言って離れなかった。人をこんなに好きになったんは初めてや、と口癖のように言ってた。俺は、とことん応援しようと決めた。

    2005-08-27 15:29:00
  • 188:

    ケイ

    最初は、「は!?どこの誰やねん!!」とか思ってたけど、ひーちゃんがここまで認める人なんやから、間違いないんやろうなぁと思った。         12月まで別れたり付き合ったりをくりかえし、そっから彼女達はよりをもどすことはなかった。    けれど、ひーちゃんは別れてからもずっと彼のことが好きやった。実際別れてからも仲はよかったらしい。でも、つらいと泣く。

    2005-08-27 15:33:00
  • 189:

    ケイ

    6月になったころ、仕事も楽になり、久しぶりに電話をしてみた。 トゥルルルル… 「あっもっしぃひーち…」「ぅぁああああぁぁあぁぁあああぁ!!がげでぐんなぁあぁああぁ!!!!!」プツッ…         ほんまに人間とは思えない声でひーちゃんは叫んだ…ただごとじゃない…

    2005-08-27 15:44:00
  • 190:

    ケイ

    何回もかけなおしたけど、出ない。俺はすぐひーちゃんの家へと走った。   家の前についた瞬間、中からガシャーンという音とともにまた「うわあぁぁあああぁあぁぁ!!!!!」というあの叫び声が聞こえた。

    2005-08-27 16:04:00
  • 191:

    ケイ

    俺は家の外から     「ひーちゃん!!ケイやけど!!出てきて!!」と叫んだ。しかし、暴れ続ける音ばかり聞こえて、出てくる気配がなかった。    インターホンをならしたけど、何も反応がなかった。俺は意を決して家の中にはいった。

    2005-08-27 16:57:00
  • 192:

    かぉる??

    続き気になるゥゥ??っ?頑張って完結さしてナァ?

    2005-08-27 18:35:00
  • 193:

    ケイ

    かおるチャンありがとぉ? こっから大変なことになるねんッ?

    2005-08-27 18:49:00
  • 194:

    ケイ

    玄関のドアをひらき、ガシャーンと音のする部屋にはいった。        俺は、部屋にはいって愕然とした。        「なにこれ…。」部屋は荒れてるなんてどころじゃなかった。壁にはってあったポスターはビリビリになっていて、服はあらゆるとこに散らばっててぐっちゃぐちゃ。テレビも蹴り飛ばしたのか台から転げ落ちていた。そしてそんな部屋の片隅にひーちゃんが小さくなって座っていた。

    2005-08-27 20:42:00
  • 195:

    ケイ

    「ひーちゃ…」     俺が駆け寄ろうとした瞬間「ごっぢぐんなぁぁ!!!ぐんなぁぁぁあ!!」  と叫ぶ。目は真っ赤。よくみたら手にカッターもってた…。部屋の所々に血がついていた。ひーちゃんの服はもう血だらけやった。

    2005-08-27 20:48:00
  • 196:

    ケイ

    「ぜんぶ私がわるいねん私がごんなんやがらあがんねん、私があがんねんだがらみんな離れでいぐねんあぁぁぁあぁあああ!!!!」彼女は声にならない声で叫ぶ。          どうしたん?俺がいるやん何かつらいことあったん?しんどかったな?    つらかったな?     さみしかったんやな。  つらかったら話さんでいいよ、そばにおるから。

    2005-08-27 20:54:00
  • 197:

    ケイ

    俺はそう言って、なにをするでもなく、部屋の中で彼女がおちつくまでずっと待った。ひーちゃんは、ずっと泣き叫び、髪をかきむしり、自分の指や腕を強く噛み、挙げ句の果てにカッターで腕をさした。

    2005-08-27 20:58:00
  • 198:

    ケイ

    それはあかんよ…とカッターを取り上げた。彼女は、返して、返して、と泣く。髪の毛をぶちぶちとむしりぬく。大量にぬけていた。あのやさしい、どんなに辛くても笑って俺に勇気をくれた、誰よりも強かった人がこんなことになるなんて…           目の前の現実が信じられなかった。目の前の彼女には笑顔なんてひとつもなかった。

    2005-08-27 21:06:00
  • 199:

    さき ◆G2ESrjZkfs

    『一番の後悔』のさきです。頑張って完結してください??

    2005-08-27 21:24:00
  • 200:

    ルナ

    「鈴村留奈」です?ルナの小説に感想書いてくれてありがとぅ、ルナも読んでますよ?早く続き読みたぃ?楽しみにしてるんで頑張ってくださぃ??

    2005-08-27 22:55:00
  • 201:

    ケイ

    ルナチャン・さきチャンありがとうなぁまじで??元気出るわ?

    2005-08-27 23:00:00
  • 202:

    ケイ

    なんとか落ち着き、疲れたのか彼女は床に寝転び泣きながら寝てしまった。  俺は毛布をかけ、できるだけ部屋をかたづけた。すると、《毎日のおもったこと日記》とかかれたノートをみつけた。俺はノートをあかんと思いながらも読んでしまった。       俺はこのノートで、ひーちゃんのほとんどを知ることになる。

    2005-08-27 23:07:00
  • 203:

    名無しさん

    毎日見てます?
    頑張ってね?先がきになりまくり?

    2005-08-27 23:18:00
  • 204:

    ケイ

    《○月〆日       今日は、○○ちゃんと喧嘩した。人生ってほんまにむずかしいなぁ。》    《○月〆日       今日はほんまにつらいことがあった。○○(ひきずっていた元彼の名前)に彼女ができた。今までずっと私といたのに。みんな最後には置いていくん?私なんかいらんの?今私のことを好きっていってくれてる人は最後までいてくれんの?私が悪いん?私がしんどいから?だから離れていくん?もう誰も信用したくない》《○月〆日       パニック障害という精神病にかかってしまった。リストカットがとまらへん。気付いたら切ってる。つらいつらいつらいつらいつらいつらいつらいつらいつらいつらいつらいつらいつらいつらいつらいもう笑うことなんか忘れてしまった》    《○月〆日       しにたい》

    2005-08-27 23:18:00
  • 205:

    ケイ

    名無しさんありがとうなぁ?完結まで頑張るでい?

    2005-08-27 23:20:00
  • 206:

    ケイ

    見てるだけでどんだけ辛いかわかる日記やった。ノートにも所々血がついてた…俺は寝ていた彼女の布団をめくり、腕をみた。   痛々しい無数の切り傷があった。その傷はヒジまでつづいていた…。     あんなに元気やったあんなに笑ってたあんなにいつだって俺をすくってくれた人が…あんなに…あんなに…

    2005-08-27 23:25:00
  • 207:

    ケイ

    俺は日記を読み返していると、俺のことについて書いているページをみつけた。《○月〆日       今日は、後輩のケイちゃんが泣いていたので、しゃべりに行った。夫婦ゲンカがひどいらしい。ほんまに辛そうやったのに、私は、父親がいないので分からず、話を聞いてあげるしかできなかった。役にたてなかった。ほんまにゴメン…。辛くてたよってくれたのに、ほんまにごめん…ケイちゃんの家族が、しあわせになれますように。》

    2005-08-27 23:32:00
  • 208:

    ケイ

    俺はあの夜、ほんまにたすかってんで?ひーちゃんがおらんかったら無理やったで?だから、なやまんといて?なんでそんなにやさしいん…?たまには、自分のことも考えていいねんで?笑ってや いつもみたいに

    2005-08-27 23:36:00
  • 209:

    ケイ

    でも今目の前にいるのは弱り切った疲れ切った本当の彼女。顔色もわるい。  一時間したころ、彼女は起きた。         「変なところ見せてごめん…心配してくれてありがとう。でも、帰ってほしい」「でも顔色とか…」   「かえって。」俺はあきらめて帰った。あの光景がやきついて離れない。

    2005-08-27 23:42:00
  • 210:

    ケイ

    俺が部屋をでるとき、  「来てくれてありがとう」と小さな声で言ってくれた。こうゆうとこほんまに素直やとおもった。俺は  「またくるからなぁ」と言って家をでた。     家をでた瞬間、俺は泣いた

    2005-08-27 23:47:00
  • 211:

    ケイ

    どんだけ泣いても涙がとまらんかった。ずっと彼女のことをスーパーマンのように思っていたから、余計衝撃はでかかった。      俺じゃささえられへんのかなぁ、俺じゃあかんのかなぁ。          俺これあの人と出会ってから何回思ったやろなぁ。

    2005-08-27 23:52:00
  • 212:

    名無しさん

    まじせつない

    2005-08-28 11:45:00
  • 213:

    名無しさん

    っづきかぃて!

    2005-08-28 17:36:00
  • 214:

    まゃ?

    今日初めて全部読ンだ?
    メッチャハマってしまった????続きかなり気になります??ケィクンのペースでィィから頑張って完結さしてナッ??

    2005-08-29 07:25:00
  • 215:

    ケイ

    216さん、217さん、まゃチャン、ありがとうっ??まじ書き込みうれしいわぁ?またひまなときちょくちょく書き込んでなぁ?

    2005-08-29 10:53:00
  • 216:

    ケイ

    家にかえって、泣きまくった顔をオカンにみられ、事情を説明した。オカンは昔すこし心理学を勉強していたみたいで、すこしでもなにかわかるかなぁと思ったから…。        ひととおり話しおわると、オカンも泣いてしまった。「ほんまに心のきれいな子なんやねぇ、とってもつらかったんやろうねぇ」

    2005-08-29 10:57:00
  • 217:

    ケイ

    「ケイもだいぶ助けられたんやねぇ、ってことは、あんた今回は男の意地にかけてひーちゃんのこと助けなあかんよ!できるよな!?」「できる!がんばるで!」俺はそれからオカンに思春期の女心のこととかにつぃて2時間ぐらいつめこまれた。女って、むずかしい。

    2005-08-29 11:04:00
  • 218:

    ケイ

    特に、彼女の場合精神病にかかっている…。へたなことはできないし、へたなことは言えない。俺は即効パソコンであらゆる精神病につぃてしらべた☆    《パニック障害》と検索したら、すごい数の検索結果がでてきた。

    2005-08-29 11:09:00
  • 219:

    マサ

    この小説ヤバい????めっちゃ泣ける話やん?ケィ君頑張れッ????めっさ応援しとぉーからッ????

    2005-08-29 11:42:00
  • 220:

    ケイ

    マサチャンありがとっ?元気でるぅ?完結までがんばる?

    2005-08-29 12:04:00
  • 221:

    ケイ

    症状は個人差らしいが、急に精神が不安定になり、暴れたり叫んだり、ひどいときにはリストカットなどもする。あのときの彼女の症状そのまんまやった…。    俺はひーちゃんにメールをした。

    2005-08-29 12:07:00
  • 222:

    ケイ

    「ひーちゃん、今辛い?」30分後、返信。    「ひとを信じることがこわくなった。」      「元カレと戻りたいん?」「今からあえる?今日のおわびもしたいし家の前いくね。」30分後彼女はきた。

    2005-08-29 12:11:00
  • 223:

    ケイ

    いつもなら、俺が家から出てくるなり笑顔で出迎えてくれたけど、そのときは笑顔のかけらもみせず、無表情に泣き疲れたような顔をしていた。また長袖に、ジャージだった。      「暑くないの?」俺が聞くと「親に見られて心配かけたくないから…」と言う。

    2005-08-29 12:17:00
  • 224:

    ケイ

    それから一緒に近所の夜景がみえる場所まで歩いた。今日は一段と夜景がきれいやったようにおもう。  「死ねるならこんな場所で死にたい。」      無表情で彼女は言う。  いやや そんなこと言わないで死ぬなんか言わないで俺がいるやん俺がいつでもそばにいるから…だからそんなん言わんといて、いつでもそばにおるから…

    2005-08-29 12:21:00
  • 225:

    ケイ

    俺はそんな言いきれない気持ちでいっぱいになり、うずくまってしまった。  「暗いことばっかり言ってごめん…。」そういって、彼女はそでとジャージのすそをひざまでめくった。  合計かぞえきれないほどの傷が俺の目の前にとびこんできた。中には切って間もないような傷もあり、まだ血がでていた。

    2005-08-29 12:25:00
  • 226:

    ケイ

    「元彼と色々あって、私精神病になってんやんか。でも、あいつが辛くなったらいつでも飛んでいくって言ってくれたのに、今日は無理、とかで来てくれなかった。友達から聞いたてんけど、女と遊んでてんて。んで最終的にはその子と付き合ってん。わらけるやろ?一生男なんか信じへんおもったなぁ。」      遠い目をしながら、傷をさする彼女。

    2005-08-29 12:29:00
  • 227:

    ケイ

    「そばにいてほしかった」「捨てられた」     そう言って涙をこぼした。どれだけ好きだと言ってくれても先はわからない。不安もこの先消えることはないでしょう。HYのうたをくちずさんでいた。どれだけカレのことを思っていたか…そして今回のことでどれだけ傷ついたのか、つたわってきた。

    2005-08-29 12:35:00
  • 228:

    星羅 ◆HIME4lHs.o

    初カキコ??ずーっと読んでるカラ頑張ってな?

    2005-08-29 13:34:00
  • 229:

    名無しさん

    頑張って?

    2005-08-30 08:44:00
  • 230:

    舞花

    しおり?

    2005-08-30 14:46:00
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