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夜のポチ。
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1:
名無しさん
ポチは、お日様をあまり浴びないので、真っ白だ。
そして、ポチの体はいつだって冷たい。
雪の様なポチ。
2006-09-22 21:27:00 -
537:
名無しさん
あげ?
2006-11-10 05:06:00 -
538:
名無しさん
主さんどーしましたかぁ?
2006-11-12 05:42:00 -
540:
◆r11LF9gUco
家族には、階段から落ちただとか、適当に嘘をついたのだと思う。
とにかく薫に会いたくなかった。
考えたくなかった。
幸い母や父、そして一つ下の弟は久しぶりの帰省をとても喜んでくれ、あたしは家族団らんの中、二つの傷を癒していった。2006-11-12 12:59:00 -
541:
◆r11LF9gUco
しかし、そんな安堵の時も長くは続かない。
当時、あたしはまだ広島に住んでおり、彼とは市内で同棲していた。
実家に呼んだことが無いとはいえ、お互いの地元の話などはよくしていたし、その気になれば調べることなど簡単だったのだろう。
一週間ほどで薫はあたしの家を探し出した。2006-11-12 13:18:00 -
542:
◆r11LF9gUco
彼は、家に無理やりあがりこみ、両親に挨拶した。
[結婚も考えていて、僕の収入で養えるように、今市内で同棲させて頂いています][些細な喧嘩をしてしまってから家に帰らなくなり、とても心配して今まで必死に探していました][りょうさんの友人が帰省していると教えてくれたので、ご挨拶もかねて迎えに参りました]2006-11-12 13:34:00 -
543:
◆r11LF9gUco
冷静に、ぺらぺらと言葉を並べる薫。
しまいには涙を流しながら、あたしをどんなに愛しているかを家族に伝える。
事実。嘘。嘘。嘘。
内容はこんな感じ。
よくもこんなに頭が廻るものだと感心さえさせられる。素晴らしい[彼氏]を、彼は演じ続けた。2006-11-12 13:42:00 -
544:
◆r11LF9gUco
結果、両親は彼を男として認め、過剰に気に入り、あたしは翌日彼の元へと引き渡された。
薫のぞっとする様な笑い方は、この頃から見られるようになったように思う。2006-11-12 13:48:00 -
545:
◆r11LF9gUco
助手席に座らされ、最後まで彼は愛想良く、両親に深々と頭を下げてから車を走らせた。
あたしは冷静を装っていたけれど、内心は心臓が口から出そうなぐらい焦っていた。
彼が何を考えているのか、一切わからない不安。
平気な顔で嘘をこぼし、涙を自在に操る性根。2006-11-12 13:58:00 -
546:
◆r11LF9gUco
あたしはもうきっと、悟っていたんだ。
彼はあたしにも演技していたのだと。
優しい薫なんてものは、幻だったんだと。
その証拠に、薫は今こんなにも満足そうに笑っている。
怯えるあたしを、ひどく冷たい目で見つめながら。2006-11-12 14:03:00