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夜のポチ。
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1:
名無しさん
ポチは、お日様をあまり浴びないので、真っ白だ。
そして、ポチの体はいつだって冷たい。
雪の様なポチ。
2006-09-22 21:27:00 -
737:
◆r11LF9gUco
ああ分かった。
薫は殺したいんじゃない。
弱ったあたしを世話するという状況に酔っているだけだ。
これなら逃げない。何をしても抵抗しない。生きるために薫は必要不可欠。
それこそ、彼にとって一番の幸せ。2006-12-08 09:03:00 -
738:
◆r11LF9gUco
笑える。
さっさと殺してくれだなんて。
ポチをあんな姿にさせておいて、あんな思いをさせておいて、自分だけ楽な死を望むなんて。
あたしには、こうやってゆっくりゆっくり何もかも終わらせられていく位が丁度良いのだ。
果てのない絶望が少しでも長く続けば、ポチと同じだけ苦しむ事ができるかもしれないから。2006-12-08 09:14:00 -
739:
◆r11LF9gUco
血管に、無理やり液体が流し込まれていく。
薫は愛おしそうに、あたしの体を隅々まで犯した。
『愛してる』
そう何度も耳元でささやきながら。2006-12-08 09:17:00 -
740:
◆r11LF9gUco
この歪んだ愛情からは逃げることも、追い払うこともかなわない。
ただ、終わりを待つしかないんだという諦めの記憶が、ぐちゅぐちゅという接合音と共に、鮮明に蘇った。2006-12-08 09:21:00 -
741:
◆r11LF9gUco
瞳を閉じても、もうポチが現れることはなかった。2006-12-08 09:24:00 -
743:
◆r11LF9gUco
あれから何日経ったのか。
ゆっくりと、しかし確実に体が衰弱していっているのが分かる。
注射も、日に何度打たれているのかすら解らない。
薫は暴力を振るうわけでもなく、罵声を浴びせるでもなく、あたしをガラス細工でも扱うかのように、飽きもせず優しく介抱するのだった。
相変わらず、薄気味悪い愛の言葉を囁きながら。2006-12-08 20:38:00 -
744:
◆r11LF9gUco
『りょう、俺、幸せじゃあ...』
と、薫はあたしの頭を撫でながら眠った。
久しぶりに、薫の寝顔を見た気がした。
彼はとても小心者なので、あたしが眠るのを見届けないと気が気ではないのだろう。2006-12-08 22:05:00 -
745:
◆r11LF9gUco
幸せってなんだろう。
例えば薫の幸せは、異常な支配欲からあたしの自由をすべて奪い、自分だけしか頼れない状況に相手を縛り付けて快感を得、あたしの世界を薫だけにしてしまうことだった。
疑う余地がなくなるくらい不安要素から相手を切り離し、愛されている、必要とされているんだと目に見える形で無理やり証明させて初めて幸せに浸れる。
しかし、もちろんそれはただの独りよがりにすぎない。2006-12-08 23:31:00 -
746:
名無しさん
薫め?ちきしょ??
2006-12-09 08:43:00