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もっと……
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1:
ハル
もっと触れたい…
もっと側に居たい…
もっと… もっと…2005-06-05 02:25:00 -
51:
ハル
「雅也の店行くん?ビックリすんでぇ〜♪」
ニヤニヤ笑う智也の言葉の意味は、店に行ってわかった。2005-06-18 13:45:00 -
52:
ハル
真っ白なドアに、ゴールドで書かれた文字。
[Style]
「ちょっと有名やんなぁ?この店!」
私は目を輝かせた。2005-06-18 13:55:00 -
53:
ハル
ちょっと自慢げに雅也がドアを開けた。
「いらっしゃいませぇ〜!」雅也のその声に、次々と他の従業員も声をあげた。2005-06-18 14:01:00 -
54:
ハル
1番端の席に着いて、何気なく周りを見渡した。
2005-06-18 14:06:00 -
55:
ハル
深夜1時。
賑わう店内。
見たことのないお酒が並ぶ、白いテーブル。
若そうなお客さんが多いな…。
とか思っていると、雅也の姿が目に入った。2005-06-18 14:12:00 -
56:
ハル
何人もいるホストの中でひときわ目をひく。
パッと目が合って、私はなんとなく目をそらした。
テーブルの上のメニューみたいな本に手を伸ばす。2005-06-18 14:25:00 -
57:
ハル
そこにはキメ顔をしたホストの写真が載っていた。
「オーナー…、主任…、常務…」1人でブツブツ呟きながら写真を見ていく。
「あっ雅也…えっ??!!」2005-06-18 14:32:00 -
58:
ハル
写真の下には[No.1]の文字。
「まぁぢで…」
2005-06-18 14:38:00 -
59:
ハル
そこに立ちすくみリストカットした…
2005-06-18 14:41:00 -
60:
ハル
血がしたたり落ちる…
2005-06-18 14:42:00 -
61:
ハル
「ゴメン待たせて!」
写真を見ていた私の隣に、雅也が座った。
「男前やろ?」
写真を指差す雅也に、
「詐欺やなっ」
と言うと、冷たい目で私を見て、少し笑った。2005-06-18 14:42:00 -
62:
ハル
その瞬間、手首に気付く。
2005-06-18 14:44:00 -
63:
ハル
略部分
と言うと、冷たい目で私を見て、少し笑った。2005-06-18 14:44:00 -
64:
名無しさん
主さぁん トリップつけな偽がチャチャいれよるで
2005-06-18 14:46:00 -
65:
ハル ◆HVgrcIrdGM
65サン☆そぉですね(>_
2005-06-18 14:54:00 -
66:
ハル ◆HVgrcIrdGM
「ちぉ〜自己紹介させてやっ!」
雅也は胸ポケットから名刺を取り出し、差し出した。
「はじめまして。舞夜です」2005-06-18 15:08:00 -
67:
ハル
「雅也のクセにっ」
と言うと、小声で、
「ここでは内緒や」
とはにかんだ。2005-06-18 15:11:00 -
68:
ハル ◆HVgrcIrdGM
「てか、ナンバー1なん?まぢビックリしてんけどっ!」
「俺もビックリやん。Styleのナンバー1がガキにゲームしよ〜ゆわれてっ!」
2005-06-18 15:15:00 -
69:
ハル ◆HVgrcIrdGM
手強い相手、ビックリすると言った智也の言葉の意味がわかる。
間違いない。
何も知らないって最強だなと思った。2005-06-18 15:20:00 -
70:
ハル ◆HVgrcIrdGM
「ホスト長いの?」
「1年半ぐらいかなぁ〜?この人に拾われてんやん」とオーナーと書かれた人の写真を指差した。2005-06-18 15:31:00 -
71:
さちゅこ
頑張って書いてくらさぁい??続ききが気になって?
2005-06-18 15:51:00 -
72:
ハル ◆HVgrcIrdGM
さちゅこサン☆ありがとぉ(*´丱`)
2005-06-18 15:53:00 -
73:
ハル ◆HVgrcIrdGM
オーナーの蓮さんは、雅也をスカウトした当時Styleのナンバー1で、前オーナーからStyleを引き継いだらしい。
2005-06-18 16:06:00 -
74:
ハル ◆HVgrcIrdGM
「俺が1番信用してて、尊敬できる人やねん。」
そんな話をしていると、1人のホストが雅也に何か耳打ちした。2005-06-18 16:17:00 -
75:
ハル ◆HVgrcIrdGM
「ゴメン、ちょっと行ってくるわ!」
そぉ言って、雅也は席をたった。
「すいませんっ!変わりにお席失礼しまぁす♪」2005-06-19 02:22:00 -
76:
ハル ◆HVgrcIrdGM
そぉ言って、琉って子が私の前に座った。
たわいのない会話を交わす。
その時、照明が少し落ち、急にBGMが爆音のトランスに変わった。2005-06-19 02:32:00 -
77:
ハル ◆HVgrcIrdGM
「すいません!ちょっと失礼しますっ!」
琉も行ってしまった。
私はたくさんのホストに囲まれた席をボーっと見ていた。2005-06-19 02:34:00 -
78:
ハル ◆HVgrcIrdGM
「舞夜サンのお席でドンペリいただきましたぁ〜!」
2005-06-19 03:21:00 -
79:
ハル ◆HVgrcIrdGM
雅也はちょっとしか席に戻ってこないし、飽きてきたので、2時間ぐらいして帰る事にした。
2005-06-19 03:27:00 -
80:
ハル ◆HVgrcIrdGM
「お前ドコ行くの?」
こっそり1万円私に渡しながら雅也が言う。
「別にドコも行かんけど〜」
「ぢゃぁコレの釣りでタク乗って、俺んち帰っとけばっ」2005-06-19 03:32:00 -
81:
ハル ◆HVgrcIrdGM
ついでにカギも受け取り、雅也のマンションに帰った。
2005-06-19 03:40:00 -
82:
ハル ◆HVgrcIrdGM
真っ白なマンション。
白を基調にしたStyleの店内。
2005-06-19 03:51:00 -
83:
ハル ◆HVgrcIrdGM
ベッドに顔を埋めるとシャネルの香水の匂いがした…
2005-06-19 04:01:00 -
84:
ハル ◆HVgrcIrdGM
昼前に雅也が帰ってきた。目を覚ました私に、
「お前、親とか心配してないの?」
と聞いてきた。2005-06-19 04:28:00 -
85:
ハル ◆HVgrcIrdGM
私はママと2人ですんでいる。
物心ついた時からパパはおらず、生きているのかさえ知らない。
ママも最近はあまり家には居ない。2005-06-19 04:36:00 -
86:
ハル ◆HVgrcIrdGM
そんな話をして、
「だから大丈夫」
と言うと、
「まぁそれやったら家おってもいいけどなぁ〜」
と雅也が笑った。2005-06-19 04:42:00 -
87:
ハル ◆HVgrcIrdGM
「雅也のパパとママは?」
「俺は両方居てないっ。2人とも俺が生まれてすぐ死んだらしい」
雅也がタバコに火をつける。2005-06-19 04:48:00 -
88:
ハル ◆HVgrcIrdGM
「なぁハル…」
雅也が話しだす。
「俺は誰かに真剣に愛された事ないねん。だから誰かを真剣に愛した事もない。」
私は雅也の目を見つめた。2005-06-19 07:11:00 -
89:
ハル ◆HVgrcIrdGM
「別に誰かに傷つけられて恐いんぢゃない。俺は真っ白のまま…」
2005-06-19 07:16:00 -
90:
ハル ◆HVgrcIrdGM
雅也はよく笑う。
大声で笑ったり、クスっと笑ったり、はにかんだり…。「たまにめっちゃ俺って1人ぼっちやなぁって思うねん」2005-06-19 07:29:00 -
91:
ハル ◆HVgrcIrdGM
だからか、余計にその言葉が痛く感じた。
窓越しにふと空を見上げた。
白く縁取られた青い空。2005-06-19 07:40:00 -
92:
ハル ◆HVgrcIrdGM
「雅也ぁ〜マンションの裏に公園あるやんなぁ!いこぉやっ!」
私は雅也を連れ出した。2005-06-19 07:48:00 -
93:
ハル ◆HVgrcIrdGM
公園にはちっさな子供達とママ達ばかりで、スーツの雅也とスエットの私はかなり場違いで、2人して笑った。
2005-06-19 07:53:00 -
94:
ハル ◆HVgrcIrdGM
でも滑り台や、ブランコで遊び、あげくのはて子供達とも遊んで、帰る頃にはかなりうちとけていた。
2005-06-19 07:58:00 -
95:
ハル ◆HVgrcIrdGM
雅也は時計を見て、
「うわっ!明日遅刻やわ〜」と、私を冷たい目で見た。「でも、楽しかったやん?」雅也の腰に手をまわす。2005-06-19 08:06:00 -
96:
ハル ◆HVgrcIrdGM
雅也は私の頭をクシャっと撫でて、
「また来よっ♪」
と言って、気分良さそぉな笑顔を見せた。2005-06-19 08:10:00 -
97:
ハル ◆HVgrcIrdGM
帰って、お風呂に入りすぐに寝る…はずが、太陽の下はしゃいでいたため、目がさえてしまった。
2005-06-19 08:20:00 -
98:
ハル ◆HVgrcIrdGM
私達は着替えて、買い物に出た。
雅也は、
「今日の空の色みたいやなぁ?!」
と言って、シャネルのネクタイを買った。2005-06-19 08:24:00 -
99:
ハル ◆HVgrcIrdGM
透き通るように綺麗なブルー。
雅也によく似合いそうだと思った。2005-06-19 08:26:00 -
100:
ハル ◆HVgrcIrdGM
マンションに帰って、少し寝た。
智也から電話がかかってきて、3人でゴハンに行く事になった。2005-06-19 08:55:00