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  • 1:

    なお◆l4UcoxfPVQ

    もしもたった1つだけ
    願いが叶うなら
    君は何を祈る


    あたしは…
    ずっと春希とおりたい

    2006-09-25 13:01:00
  • 301:

    なお◆l4UcoxfPVQ

    彼の腕にはしっかりと可愛い赤チャンが抱かれている。
    「久し…ぶりやね2人とも」
    あたしは締め付けられる喉からやっと声をふりしぼった。 赤チャン、無事生まれたんやね…。
    「セツカこそ、元気やったんか…?」省吾は気まずそうにあたしに笑いかけ、香織はうつむいて黙り込んでしまった。

    2006-11-18 18:28:00
  • 302:

    なお◆l4UcoxfPVQ

    なんであんたがそんな顔で黙り込むわけ?なんであんた達がそんな辛そうな顔してんの?なんで今更目の前に現われるん…!
    ――目の前が真っ暗になりあたしの足元がくずれていくような気がした―――――心の中が暗闇で覆われていく。

    2006-11-18 18:33:00
  • 303:

    名無しさん

    (^O^)

    2006-11-18 20:33:00
  • 304:

    なお◆l4UcoxfPVQ

    「こんにちわぁ♪」
    いきなりの明るい声であたしは我に帰る。突然やってきたハルキがいきなり省吾達に挨拶をしたのだ。
    「わぁ!むちゃ可愛い赤チャン!何才なんすか?」かまわず喋り続けるハルキにあたし達は唖然とし、省吾がとまどいながらも答えた。
    「もぅすぐ1才やで…って、え、セツカの彼氏…?」そう言いながらあたしとハルキを交互に見る。
    「ちが…」

    2006-11-18 20:54:00
  • 305:

    なお◆l4UcoxfPVQ

    「あ!どーもハルキっていいます初めましてー!」
    ハルキがあたしの言葉をさえぎる様に満面の笑顔で2人に挨拶をした。――――――――――その瞬間の2人はホッとした様な、ほんとに心から安心した様な顔であたしを見た。
    「セツカ…お前っえらい男前な彼氏つかまえて!ほんま元気そうで嬉しいわぁ!」と省吾。「ほんまに、セツカも相変わらず綺麗し」と香織。
    ハルキは一人でいやいやいや〜とニコニコ。

    2006-11-18 21:01:00
  • 306:

    なお◆l4UcoxfPVQ

    「まぁね。笑 じゃあ…またね!行こ!ハルキ」
    馬鹿ハルキの腕を引っ張りあたしは味噌を引っ掴んで二人に別れを告げた。

    「……あんた…何なんよ」ハルキを睨んだと同時に
    「セツカ!」と呼び止められ、振り替えると香織がまた後ろから少し走って来た。

    2006-11-18 21:08:00
  • 307:

    なお◆l4UcoxfPVQ

    「………」
    「………あたし………、あの、あたし……」
    香織が何を言いたいかは分かっている。『ごめんね』の一言。
    「香織、可愛い赤チャンやなぁ幸せそうやし良かった」あたしの言葉でうつむいて口ごもっていた彼女がバッと顔をあげた。
    そしてその瞬間幸せそうに、ほんとに幸せそうな笑顔で香織はうなずいた。

    2006-11-18 21:17:00
  • 308:

    なお◆l4UcoxfPVQ

    彼女のその笑顔を見た瞬間あたしは胸の中が何とも言えない気持ちでいっぱいになった。
    自分でもよく分からない感情。
    『あの日』を境に記憶の隅へ追いやっていた2人。
    かつて愛していた彼と大切だった親友。
    あたしを暗闇へ落とした…………

    2006-11-18 21:29:00
  • 309:

    なお◆l4UcoxfPVQ

    「ちょっと寄り道しよっか」
    買い物をすませ、帰りの車中でハルキが言いだした。あたしが答える間もなく車はマンションとは反対の方角へ走りだす。            
    40分程走っただろうか、車は山道へ入りすっかり夜になっていた。
    「遠いし。」「ごんめー、はい着いた!」

    2006-11-18 21:35:00
  • 310:

    なお◆l4UcoxfPVQ

    車の前にいきなりすごい夜景が広がった。
    夜の大阪の街にネオンがキラキラ輝いて、あたしは吸い込まれるように見入る。
    「………………」「穴場スポットやねんで☆てか冬やったらもっと綺麗ねんけどなぁ」
    ハルキはそう言うけど、綺麗すぎる夜景があたしの押し殺していた感情を揺さぶり、気がつけばパタパタと涙がひざに落ちていた。

    2006-11-18 21:42:00
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