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依存と愛情

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  • 1:

    まり

    どうしてあなたを信じれたの?なぜあなたにだけは疑う気持ちを持たなかったの?

    2005-11-03 12:09:00
  • 101:

    まり

    しおりぁりがとぅござぃます??

    2006-01-04 12:31:00
  • 102:

    まり

    [足元がガラガラと音をたてて崩れていく]
    って小説で使われるけど、本当にそんなかんじだった。
    一気に力が抜けて、今までの怒りも嘘をつかれた悲しさも、全部がどうでもよくなってまるで現実じゃないような‥

    2006-01-04 12:33:00
  • 103:

    まり


    ‥これ以上、何を話し合えばいいんだろう。
    まりに隠していた月日が長ければ長いほど、裏切ってた罪は重くなり、まりはどうでもよかったんだね‥って信頼もどんどん失われていくんだよ?
    じゃあ剛にとってはその程度だったんだよ、で話は終わるしかないでしょ‥

    2006-01-04 12:36:00
  • 104:

    まり


    もう剛は何も言えない状態‥きまずい空気だしてるけど、私は宙を見てボーっとしてしまうだけ。
    でもこれで帰るのも何だかすっきりしない。
    1つ気になってたのが、携帯をいじり続けてからこっちに携帯を向けて女を削除した事‥

    2006-01-04 12:38:00
  • 105:

    まり

    明らかにおかしい。
    番号覚えの得意な私は
    『まさかね‥』
    と最後の期待を持ちながら携帯をかりた。
    妙な緊張を覚えながら、ゆっくりと数字を押す‥0?0‥

    2006-01-04 12:41:00
  • 106:

    まり


    見たくなかった。彼はこれで私に2度目のとどめを差した‥

    案の定、発信を押すとあゆみという名がでた‥
    違う名前で女の番号を登録しといて、元のを私に見せ消しただけだったのだ‥

    2006-01-04 12:44:00
  • 107:

    まり

    消せって言ったわけじゃないのに、そんなちみちみした作業をして、あげくバレてるだっさい彼氏。
    今度は呆れて体中の力が抜けていった。
    けど、発信押して違う名前がでた瞬間、カッとなって携帯を投げ付けた。
    一瞬の出来事だったのに頭の中で『脇腹の方が痛いだろう!』と思ってそっちに投げたのを覚えている。
    ‥本当にあの時悲しかったんだろうか‥

    2006-01-04 12:47:00
  • 108:

    名無しさん

    2006-01-04 13:51:00
  • 109:

    まり

    その日はもぅ力なくそのまま帰った。結局女は剛の言う通りただの元カノで、もぅ2年も会っていなかった。
    自分だけプレゼントをもらって女の誕生日前に別れてしまったから、話にふざけてそれが出てきてじゃあ何かあげるよ、ってなっただけで、女に彼氏がいるのも本当だった。

    2006-01-04 19:01:00
  • 110:

    まり

    けどそれは後からわかった真実で『終わり良ければ全てよし』‥とはいかない。
    信じきっていたまりに衝撃はものすごく大きかった‥剛以外はまともに付き合ってなかったから、もっとひどい事を相手にした事もある。実際、この程度の事はまりの中で浮気にはならない。

    2006-01-04 19:04:00
  • 111:

    まり

    いろんな事を考えながら、次の日バィトに行った。つらい時でも日々こなしている慣れた事をやるのはたいして苦ではない。
    オヤジくさいけど『明日はあるさ』みたいな‥変わらない明日が来ると妙に安心する。

    2006-01-04 19:14:00
  • 112:

    まり

    OPENからやっているこじんまりとした居酒屋は、気さくな店長と焼き場さん、料理場3人にホールは5人弱のやりやすいお店。
    もう1年目になると隠れ家が売りの静かな店なのに、巻き髪に指輪と何でもあり☆
    剛からの数個のジルコニアで花をかたどった指輪は、大きめだから薬指に付けているとナンパ防止に大敵だった。

    2006-01-04 19:18:00
  • 113:

    まり

    半年目のこの日、初めてはずしてバィトに行った。
    遊び人だったまりがかなり一途に好きだった事をみんな知っているから、気付いても触れずにいてくれた。
    こういう元気のない時って、日頃気付かなかった相手の優しさに気付けたりする。

    2006-01-04 19:20:00
  • 114:

    まり

    少し元気が出て、いつも通り入り口での案内と個室の担当をした。
    エレベーターが開く‥
    お店で1番にお客さんと接する店員の笑顔は、すごく大事。
    混んでて案内が出来ない時もエレベーターが開いたら、必ず笑顔で『いらっしゃいませ〜♪』

    2006-01-04 19:23:00
  • 115:

    まり

    この日は団体20名に4人の予約が3つ。
    どのグループかなぁ‥と思いながら、まんべんの笑みで『いらっしゃいませ〜♪』と言うと
    『こんばんは☆』と微笑まれた‥
    「予約した○○です」とか「○人だけど」と言われる事が普通で、挨拶されたのは1年間で初めてだった。

    2006-01-04 20:45:00
  • 116:

    ゅか

    まりちゃん頑張ってね?価値観や言いたい事がゅかと驚く程似てるよ?ゅかの気持ちがまるで代弁されてるみたぃ???絶対完結してね???

    2006-01-05 14:13:00
  • 117:

    まり

    誰も読んでくれていないのかな?ってことは自己満日記?と心配していました?3年間を思い出しながら、浮かんだ言葉をそのまま書いているので、話がまざってしまったりしますが、良ければ最後までお付き合いください??

    2006-01-05 15:31:00
  • 118:

    まり

    滝川さんは団体の幹事さんで、いつも幹事をやっているらしくとても人あたりの良い気さくな人だった。
    いい意味でおちょうし者らしく、女性に優しいし上司にも可愛がられていた。
    席担当制だから嫌でも滝川さんと話す。最初は客観的に全体を眺めていただけだったけど、
    『社会に出たらもっと大人な付き合いなんだろうな‥』と考え始めていた。

    2006-01-05 15:42:00
  • 119:

    まり

    店員さんとなぜか話したがるオヤジが必ずいる。
    この日も滝川さんの上司は酔うにつれ、何か運んでいく度に無意味な質問をまりに投げ掛けてきた。サラっと受け答えをし仕事に戻る。
    1年このバィトをしたから、ベロベロに酔う様なお客様はいない店だけど、受け答えはうまくなった。
    トイレに並ぶ滝川さんと目が合う‥

    2006-01-05 15:52:00
  • 120:

    まり

    「すいません、○○さん(上司)まりちゃんまりちゃんって‥仕事中なのにうるさいでしょ?」
    「‥あ、ぃぃぃぃえ。お客様と仲良くなれるのは嬉しいです☆」
    なぜか緊張して無駄にドモッてしまった。
    うちの店は清く正しい居酒屋だけど、席担当制だからお話をする機会が必ずでき、仲良くなったお客様に裏がサービス券になった名刺を渡すシステムだった。

    2006-01-05 16:01:00
  • 121:

    まり

    もちろんバック等ないし(笑)自分がバィトの日に個室ばかり予約が入るのは、自分の首を閉めるだけ。
    けれど、大型ステーキ屋さんでお客様半数が外人の店で半年バィトした後だったから、自分のがんばりや想いが通じる事が素直に嬉しかった。

    2006-01-05 16:05:00
  • 122:

    まり

    「それにしても交わすの上手ですねー(笑)」
    と滝川さん。
    緊張が消えないまま2、3話していると、仲良さそうに話していた相方もやってきた。
    「お、滝川ナンパー?俺も交ぜてっ♪」
    2人とも明るいノリだけど、軽いノリではなくて話していて楽しかった。

    2006-01-06 16:51:00
  • 123:

    まり

    けど混んだ電車に40分も乗って帰るダルさ、疲れもあるし昨日の事もある。
    きっとバィトが終わって外に出て夜風にあたった瞬間、ホッとする気持ちと同時にやるせない孤独が襲ってくるだろうな‥と思った。
    剛を裏切る罪悪感もなく、ただそのまま帰りたくない気持ちから一緒に飲む事にした‥

    2006-01-06 22:07:00
  • 124:

    まり

    正直、誰でも良かった。
    剛の話をするなら、ただの友達じゃなく親友じゃないとダメだったろうけど、空元気で飲みたいだけだったから相手がいればよかった。
    けれど、剛からしてみればまりの方が罪が重かった‥

    2006-01-06 22:10:00
  • 125:

    まり

    剛以外の男と飲むのは半年ぶりだったし、社会人と飲むのは1年ぶりくらいだったから新鮮さが楽しかった。
    話上手の佐藤さんと聞き上手の滝川さんは、ばっちりのコンビで3人で始発まであっという間だった。
    そのまま仕事に行く佐藤さんをJRに送り、駅から近い滝川さんは私を違う線まで送ってからタクシーで帰るということで、最後2人になった。

    2006-01-06 22:14:00
  • 126:

    まり

    3人の時は聞き上手だった滝川さんも、2人になったら良く話す面白い人だった。
    ただ1人でいたくないだけだったけど、今日2人がいてくれてよかった‥滝川さんに出会えてよかった‥
    駅に着く頃にはそう思っていて、駅に着いてからも30分くらい話し、バィトのままでメィクが落ちてる自分に気付き、バイバイした。

    2006-01-06 22:22:00
  • 127:

    まり

    営業の滝川さんは、外に出ると必ずメールをくれたから、1日5通は必ず来た。
    別れ話から2日目の日、剛とまた話し合いをしている途中にもメールは来た‥
    A型の私はスケジュール帳の月開きに誰とどこで遊んだとかを、1行日記の様に書く。
    剛との同道めぐりに疲れて、ボーっと無意味に手帳を開いた。[こないだ新宿デートしたっけ。この時は剛を信じきってラブラブだったなぁ‥]
    無言だった剛がいきなり口を開く。

    2006-01-06 22:30:00
  • 128:

    まり


    「一昨日、何してたの?」(えっ‥何‥えっ?)
    「滝川って誰?」
    あ‥
    今までの自分ならありえないミス。浮気隠すのが得意なまりだけど、剛と付き合ってからは浮気してなかったから、無防備に手帳を開いて置いてしまっていた‥

    2006-01-06 22:34:00
  • 129:

    まり

    「‥」
    「まさか俺を疑ったまりが、俺を裏切ったりしないよね‥」
    嫌味の様な、けど悲しい剛の声が聞こえてくる。

    まり何やってんだろう‥

    2006-01-06 22:36:00
  • 130:

    まり

    大事な物ほど失ってから気付く。
    まさか自分がそんな当たり前のことを体現するなんて‥
    ため息をつく剛。
    さっきまで別れる気持ちと失いたくない気持ちが戦っていたまりは、失いたくなかった事に気付いた。
    ‥今思えば去る者追いたいだけだった様な気もするけれど、お互い様という事でやり直す事になった。

    2006-01-06 22:39:00
  • 131:

    まり

    あっさり浮気してあっさりバレたからこそ余計に思う。

    信頼という名のピラミッドは、大きければ大きいほど、また積むのに時間がかかる。
    芯に[相手を信じたい]という気持ちがなければ、見かけが綺麗に積まれていても、小さな衝撃で崩れ去る‥

    2006-01-06 22:45:00
  • 132:

    まり

    私はポジティブな方で嫌な事は寝て起きると忘れる方。けれど普通に戻った日常でいつも通りに過ごしていても、忘れ去る事はどうしてもできなかった。
    「ケンカになるだけだから、今回の事はお互いこれっきりね!」
    と言った剛は、本当に話をまた持ち出してきたりしなかった。
    確かに過ぎた事はまたしない様に『気を付ける』だけで、話しても仕方ない。

    2006-01-06 22:50:00
  • 133:

    まり

    わかっている。
    頭ではわかっている。
    けれど些細な行動、言葉が剛をもう1度信じようと思った芯をグラつかせる。
    積み重ねても積み重ねても、端から少しずつ崩れていく‥

    2006-01-06 22:52:00
  • 134:

    まり

    それでも3ヵ月が過ぎ、2度目の夏が来た。
    事件からの3ヵ月は何があったか覚えていない。きっとそれだけ表面上になっていたんだろう。
    滝川さんとは数回遊び、結婚前提で付き合ってほしいと言われ、きちんと断わり会わなくなった。でも月1くらいメールを送り合い、彼女の話や彼氏の話をした。

    2006-01-06 23:03:00
  • 135:

    まり

    根拠もなく信じきっていた時は、他の男なんていらなかった。
    常に彼氏以外に男友達4人はいないとダメだった私は、それだけ剛が好きだった。
    けれど間違った愛し方は紙一重で依存に変わる。依存っていい事あるのかな‥
    嬉しい時と悲しい時の振り幅がどんどん大きくなって、自分で歩けなくなっていく‥

    2006-01-06 23:09:00
  • 136:

    まり

    女の子特有の、かわいくない物をかわいいー♪っていう八方美人的性格がともかく嫌いで、だからあっさりさっぱり喧嘩もできる男の方が気が合った。
    今までの彼氏は真剣じゃなかったと言ったって、二股をした事はない。
    男友達とは手もつながないし、彼氏側からすれば他の男と2人で会ったら浮気だったのかもしれないけど、異性の話や合コン話、映画にカラオケ、外でしか会わないし女友達と同じ事しかしていない。
    だから、「剛は真剣なんだ☆疑われたくないから、しばらく遊ぶのは中止〜♪」と普通に伝え、
    「ラブラブ話聞かせろよ♪」とみんな言ってくれた。

    2006-01-06 23:17:00
  • 137:

    まり

    どの人も2、3年目だったのに、剛にのめり込んだ私は連絡をしなくなっていった。
    そんな自分に気付かなかったのがまずおかしかったと思う‥
    だって男友達は私にとっての女友達なんだから、女より男を選んだ様なものだ。
    そんな依存がどんどんお互いを苦しめたから、別れが来たのかな‥

    2006-01-06 23:21:00
  • 138:

    名無しさん

    うんこ

    2006-01-07 02:23:00
  • 139:

    名無しさん

    2006-01-07 04:53:00
  • 140:

    名無しさん

    1-150

    2006-01-07 05:12:00
  • 141:

    名無しさん

    ≫1-150

    2006-01-07 05:15:00
  • 142:

    名無しさん

    2006-01-07 05:17:00
  • 143:

    まり

    夏に入ってから剛がバィトをやめた。次のバィトを探す気配もなく毎日家にいる。
    ‥学校に行きながら週4、5日バィトに行っていた剛なのにおかしい。
    がんばりすぎて疲れたのかな?と思ってそのままでいた。
    私はというと興味からキャバクラを始めた。週3日8ー3時。慣れないからたった7時間でいつもグッタリだった。

    2006-01-09 18:40:00
  • 144:

    まり

    前から淋しがりだったのが、仕事を始めたら倍増した。なぜだかわからない淋しさに襲われるから、仕事の後1人で家で寝るのができなくて、仕事の日は剛の家に行く。
    中1日空いてるけど、ほぼ毎日の様に逢っていた。
    扉を閉めて、また扉を開けても剛は同じ場所にいる。

    2006-01-09 18:47:00
  • 145:

    まり

    最初は待っててくれるのが嬉しかったけれど、2週間たっても毎日家にいる剛‥
    私が帰ってきて2人で夜食を買いにコンビニに行く。危ないからって一緒に来てくれていたのが、気付くと剛は1日何も食べてなくて、この買い出しが1食目になる様になった。
    1人でコンビニすら行かなくなった。別にお金がないわけじゃない。それまでほぼ全部を剛が払っていてくれたから、コンビニは私がずっと払ったが、剛は病んでいるのだろうか‥

    2006-01-09 19:52:00
  • 146:

    まり

    わからぬまままた1週間がたつ。キャバを反対しなかったし、同伴も言ってから行きさえすれば何も言わなかった。
    1度社長と店長に入店祝いでご飯に連れて行ってもらった時も、家に帰ってから朝5時頃出ていくのを笑顔で見送られた。
    自分でそんな事をしておいてあれだけど、剛は私にもう愛情がないんだな‥と落ち込んだ。

    2006-01-09 19:56:00
  • 147:

    まり

    学校がある時期は週1日だったお泊りが、休みに入ってからの仕事で週3日に増え、3週目には家に帰らず1週間剛の家にいた。
    そして喧嘩になった‥

    最初はジャレていた。私がいつも通り肩の上と胸にキスマークを付けた事に剛が怒った。
    唖然‥なんで?やっぱり‥

    2006-01-09 20:00:00
  • 148:

    まり

    いろんな思いが一気に込み上げる。
    「どうして怒るの?」
    「もういい年なんだから、恥ずかしいでしょ?」
    「全然出掛けないんだから、誰も見ないじゃん!」

    「‥‥」

    2006-01-09 20:03:00
  • 149:

    まり

    どうして喧嘩すると余計な事を言っちゃうんだろう‥
    話はどんどん「日頃言わないだけで‥」という方向になっていき、剛からプリクラの事を言われた。
    「この携帯のプリクラだってさ、半分は強引に貼ったじゃん。大きいから必ず見せてって言われるし、嫌なんだよねそういうの。」

    ‥はっ!?今貼ってるの2枚目だよ?初プリを貼って、汚れたから貼りなおした‥もう1年もたってるじゃん。

    2006-01-09 21:21:00
  • 150:

    まり

    1年も言ってこなかった意味がわからない。
    喧嘩のいきおいかと思いきや剛は本気‥
    じゃあテレビに貼ってるプリクラは?そんな見られたくないんだ?

    疲れてたのもあったと思う。私は携帯とテレビのプリクラを無言ではがした。テレビはいいよっと止められたけど、イラつきが収まらず全部はがして、灰皿に捨て燃やした‥

    2006-01-09 21:27:00
  • 151:

    まり

    無言が続く‥
    また先に口を開いたのは剛だった‥


    「まり‥別れよう‥」

    2006-01-09 21:29:00
  • 152:

    まり


    なんで!?
    1度目も2度目もどうして剛から別れを言われているの?
    なんでこんな事で別れるの?
    剛に愛されてる自信があった。最近の2人はおかしくなってるけれど、でも愛を感じていた。

    2006-01-10 01:16:00
  • 153:

    まりぁ

    2006-01-10 08:02:00
  • 154:

    美雨

    めっちゃ先気になる???更新楽しみにしてます?
    しおり?

    2006-01-10 18:25:00
  • 155:

    まり

    美雨さん読んでくださって嬉しいです??更新遅くてごめんなさい?自分で書きだしたのにつらくなってしまいました??でもこの後出会った大事な人達も書きたいので、必ず完結します?明日の昼間更新します?

    2006-01-12 01:07:00
  • 156:

    ?まぉ?

    ?しぉり?

    2006-01-12 02:32:00
  • 157:

    まり

    まぉサンしおり嬉しいです??今から1時間くらぃ更新します?

    2006-01-12 16:18:00
  • 158:

    まり

    1年も一緒にいたって、別れる時はこんな理由‥
    一緒にいるのは1つ1つが意味あることで、別れはあまり意味をもたない。

    けれど、これで2人は終わっていいの?
    最近の2人はすれ違っていたけれど、でもまだ剛を愛し必要としている自分がちゃんといる。どうしようもないとこを助け合う、2人がいる。

    2006-01-12 16:30:00
  • 159:

    まり

    でもすべてに疲れ無気力の剛にとって、私との話し合いもめんどくさいものでしかない様だった。
    なんとかお互い踏み留まり、その日は帰ったけれど、1週間後に1年記念を迎えてから結局別れた‥

    2006-01-12 16:36:00
  • 160:

    まり

    剛はその時、何を考えていたのかな‥数日後、1人になって1ヵ月考えようということになった。

    なんだか複雑な心境‥
    良かれと思った決断が、自分を苦しめる。毎日の様に逢っていた人がいないと心にぽっかりと穴があき、『距離を置く』という形がまた戻りたい気持ちを生み出す。今戻っても同じ事を繰り返すだけ!と戦ってみても、冷静な判断ができない。

    2006-01-12 16:57:00
  • 161:

    まり

    大学に入ってから一緒にいる様になったレナ。サバサバしていて落ち着いている。気分に波があるけど、常にまわりを冷静にみれる気遣いや。けれど偽りがないから素で接することができた。
    ホストに騙されていた子は大学の推薦を受けず、やめていってしまった。
    真面目な家に育ち、バイオリンを見事に弾きこなしていた彼女は、どんどん夜の人達に流されていきAVをやるといいだした。半年ずっと止め続けた私に『やりたい事応援してくれないなんて友達じゃない!』と言い捨て、学校をやめていった‥
    『ありのままの裸をみんなに見てもらえてかっこいい!』そんな理由でAVをやろうとする彼女を、私にはもう止める手がなかった。

    2006-01-12 17:36:00
  • 162:

    まり

    夏頃に1度、目を整形し豊胸手術をし、学校におひろめしに来ていた彼女を見た。声はかけなかった。
    別人の顔で大声でしゃべる彼女に、品はなく面影がまるでなかった‥
    やらなければいけない事情がないのに、どうしてAVをやるのだろう。偏見はない方だと思う。彼女の先をまったく考えていないところが問題だとずっと思った。

    2006-01-12 17:43:00
  • 163:

    まり

    それっきり彼女を見た人も、どこかしらで話題にでる事すらもなかった。
    自分に説教をしてくれる人ってほとんどいないと思う。間違った事を注意してくれる人だって、その場限りで相手の事を思って‥なんてほどではない。そんな人を見つけられたらそれは生涯大事にすべき人。
    彼女にどれだけの時間をさいても、私の声は届かなかった。
    私もあれっきり消息を知らない‥

    2006-01-12 17:50:00
  • 164:

    まり


    レナといる様になってから、気持ちが穏やかになった。レナは遊びと現実と夢をちゃんとわかっていて、男に惚れ込んでも道を間違うとちゃんと自分で戻ってくる。相談を受けても、最後には自分で結論をだせる子だ。

    剛と距離をおいて1週間くらいたった日、レナの誕生日が来た。

    2006-01-12 17:54:00
  • 165:

    まり

    剛第一になって、仕事ばかりしていたからレナに逢うのはひさしぶり。
    まとめて近況をお互い話した。レナは彼氏とうまくいってなかった。1年半も付き合っているのに、最近連絡が取れない日が続きしばらく逢っていないという。
    話はじめて4時間。終電がすぎたからお客さんは2組になりすごく静かになった。BGMのアラビア風な曲も普段ならまったりとできていいが、2人で暗い話をしていると悲しみに追い打ちをかけた。

    2006-01-12 18:18:00
  • 166:

    まり

    誰か今から来れる人いないかな。でもタクシーになっちゃうから女友達を呼ぶのは難しい。車持ちの男‥でもてきとうなやつを呼ぶと、落ち込んでる時に気をつかうハメになるから逆効果。こんな時に話を聞いてほしいと思える男友達がいなかった。
    「あ??でも2人でいると凹んじゃうね★」
    「レナの誕生日なのにぃ!」
    流れでまりのホスクラデビューが決まった。

    2006-01-12 18:23:00
  • 167:

    まり

    レナはキャッチで知り合った店におごりで何回か行っていた。
    まったく未知の世界で、『隙をみせたら奈落の人生』というイメージがあったが、経験者がいて少し頼もしかった。
    歌舞伎入り口にあるマック前に座りキャッチ待ちをすると、1グループ去るとまた次‥と順番待ちをしているホスができるほど、次々にキャッチされた。
    ‥今思えばあんなとこに座っていたら『キャッチしてください!』と書いてある様なもので恥ずかしい限りだ。

    2006-01-12 18:36:00
  • 168:

    まり

    4組目くらいと話している時、「キャッチがブサいくでも店にはかっこいい人いるよ。客いないからキャッチに出てるわけじゃん、かっこいい人はキャッチに少ないよー。」
    とレナが囁き、こいつらで良くない?と合図してきた。
    キャバは綺麗な人が多い=男性は面食いだから。
    ホストはブサが多い=女性は優しさに弱く性格重視だから。
    ‥というあまり根拠のない思い込みがあったから、好みじゃないやつについて行くのは恐かった。

    2006-01-12 18:43:00
  • 169:

    まり

    「んんん‥。。。」
    という私の反応をみて、レナはまた番号だけ聞き追い払った。
    「時間ばっか過ぎてくし、もう決めちゃおうよ??」「そっか。じゃあ次キャッチしてきたとこに決定ね☆」
    そう言ったが内心、次が1番やばかったらどうしよう‥とハラハラしていたら、遠くにいる人と目があった。
    かっこいい‥

    2006-01-12 18:47:00
  • 170:

    まり

    そういえばさっきもあそこに立ってたなー‥えっ歩いてくる‥えっ。えっ?
    斜めからまっすぐに2人が歩いてきた。今までで1番のペア。
    これが2年目の付き合いとなる優との出会いだった。
    「2人ともめっちゃ選り好みしすぎっ(笑)いったいどれだけキャッチ追い払えば気がすむのっ!飲みに行くわけじゃないの?」
    優は明るくレナに話しかけた。

    2006-01-12 18:51:00
  • 171:

    まり

    ショーッッッック!
    あまりのショックに思わず声にでてしまいそうだった。
    気を取り直してもう1人を見る。
    すごく優しそうな人。ホストらしいところは髪が金な事くらいで、黒髪になったらパン屋さんにいてほしい穏やかな雰囲気。

    2006-01-12 23:37:00
  • 172:

    まり

    優はサラっとシステムの説明をし、「店見てみて男メニュー目通して、それでも嫌だったら帰っていいから☆2人とも抵抗あるだろうし、無理は言わないよ。」
    と言った。
    「気になる人いなかったら本当に帰ろ〜っ♪」といいながら店に向かった。
    その間も優はレナと話している。まりも話したいなぁ‥と思ったけど、もう1人はせかせか必死に話しかけてくるから、2対2で歩いた。

    2006-01-12 23:41:00
  • 173:

    まり

    店は小箱で昔のBarみたいだった。テレビの影響を受けすぎの私は、キラキラ派手な店内で入り口にズラーっとホストが並んでいたらどうしようと本当に考えたが、そんなことはなく安心して席に座った。
    2人の他に人がいない‥。みんなキャッチに出ていて呼び出すしかない、幹部は同伴で来るとの事。
    あまりいっぱいいると緊張しちゃうし、「じゃぁ楽しくなかったら3000円でいいよ!」とまで言われてしまい、ここにする事にした。

    2006-01-12 23:47:00
  • 174:

    まり

    トイレにたち、レナから見えない場所で優を引き止めた。
    「あのね、実は今日レナの誕生日なの☆乾杯する時みんなでいきなりおめでとー!って言ってくれる?まりそこでプレゼント渡したいの♪」
    ‥優は最初から私に完璧な人だった。未だにそれは何も変わらない。
    「おお!マジで!?じゃあ俺自分の客のブランデー出してやるよ♪チーフにケーキっぽいの作れないか聞いてみる♪」

    2006-01-12 23:53:00
  • 175:

    まり

    「えっっっ?ごめんそんなつもりじゃ‥」
    「違う違う。俺がしたいだけ。だって19の誕生日は1度しかないじゃん。みんなで祝おうよっ!」
    私の言葉を即座にさえぎりそういってくれた優に、思いやりを感じた。
    「ありがとー♪♪」
    人の好意は素直に受け取らなきゃ☆

    2006-01-12 23:56:00
  • 176:

    まり

    トイレを済まし席に戻ると、みんながボトルを指差しながら「あれ知ってる?」「飲んだことあるのは?」と盛んにレナに話しかけていて、そこに優参上。
    「レナちゃんこれ飲んだ事ないのかぁ。じゃぁ俺のボトルちょっと味見していいよ」
    と自然にブランデーをグラスに入れてくれた。
    優ったら演技派☆っと笑いをこらえたら優がこっちを見てほほ笑みながら隣に座った。えっ!

    2006-01-13 00:01:00
  • 177:

    まり

    どどどうしてまりの隣?
    ドキドキ‥
    頭は違う事でいっぱいになりながら、レナと初ブランデーを乾杯した。
    「うっ‥ニガっ?」
    「お゛ぉ‥変な味?」

    2006-01-13 00:03:00
  • 178:

    まり

    店に向かってる間、1ヵ月も音信不通だった彼氏から何事もなかったかの様なおめでとうメールが届き、レナはそれから頭がパンクしていた。
    けれどケーキを見ると、笑い転げて「キウィー嫌い☆」と悪態つきながら食べきった。
    ホスデビューが優の店で良かった。あの日優に出会えて良かった。本当にそう思う。
    いつもと違う時間にいつもじゃない場所にキャッチに出た、そんないくつかの偶然から不夜城で出会えた。

    2006-01-13 00:16:00
  • 179:

    まり

    途中、レナがつまらなそうな感じだった時はすぐに優に耳打ちして廻してもらった。
    そのうち「優ってホストらしいんだけどホストらしくない〜☆」とからかったら、仕事の話になった。
    「色んな人いるよ〜。必ず閉店5分前くらいにしかこないとか、ご飯食べてると静かなのに、店着いた瞬間飲んでないのに別人になってキスせまられたり?」
    優のテンポいい話と裏を感じない話し方が心地よかった。

    2006-01-13 17:18:00
  • 180:

    まり

    無意識に店内をせわしなく動く優を目で追ってしまっていた。
    「優ばっか見すぎだからっ!」
    しゃべっていた子の声ではっとする。
    そんなに見すぎだったのか、優はちょこちょこ帰ってきてくれたり歩きながら何か話しかけていってくれた。

    2006-01-13 17:38:00
  • 181:

    まり

    キャバではノンアルコールだったから、初めてのジンロジュース割はかなり酔った。
    トイレでしゃがんだら寝てしまって、1時間たてこもり事件。
    楽しいと時間はあっという間。
    優と番号を交換し、ご飯に誘われたけどレナと帰った。

    2006-01-13 17:57:00
  • 182:

    ?まぉ?

    ?しぉり?
    ぉもろい?

    2006-01-13 21:56:00
  • 183:

    まり

    まぉさんマメにのぞぃてくれて嬉しぃです??バラ?の時間に書き込みしてすいません?

    2006-01-13 23:42:00
  • 184:

    まり

    すぐに「気を付けてな。帰ったらまたメールして☆」と来た。ありがとうメールをし、レナとご飯を食べて家に帰り眠っていたらメールがきた。社交辞令だと思い家に着いたよメールをしなかったら
    「お〜い。まだ遊んでるのかぁ?」
    と優から来た。びっくりしてもう寝てた?と送ると
    「ひで〜っ薄情だなぁ。無事着いたならよかった☆約束のご飯行こうな。」

    2006-01-13 23:43:00
  • 185:

    まり

    いちいちドキっとしちゃう。すでに騙されててまりバカだ‥自分が客に無意識に言う言葉と同じ。
    ・会いたかった
    ・心配だから○○したらメールして。
    ・また連絡するね
    ・【今度】遊ぼう

    2006-01-13 23:46:00
  • 186:

    まり

    深夜に日本で1番人がいる場所。それが歌舞伎町。
    広い様でとてもせまい歌舞伎町には1坪〜大型の店まで、所狭しと詰まっている。
    この小さな場所で、どれだけの偽りが毎日消化されているんだろう‥
    嘘ではないかもしれない。けれど本音ではない。
    そんな曖昧さが心地よかった‥

    2006-01-13 23:59:00
  • 187:

    まり

    毎日、出勤前と学校いってくるメールにおやすみメール。まりが送ったことへの返事。
    たいがいは『酔い大丈夫??』→『がんばるよ!』とか『今日も眠れなくてツラィね?』→『今は両立しないと!』とか‥それにお互いの学校の話。
    どうでもいい事のやりとりが、なんかほっとして楽しい。

    2006-01-14 00:03:00
  • 188:

    まり

    優は足に大きな怪我があった。足首から膝まである長い縫い目‥見せてくれた時はあまりの悲惨さに声がでなかった。
    毎日2時間睡眠で、借金した手術費を返すために働き、夢の為に学校に行く優。
    社長で5時間睡眠って聞く事はあっても、こんな切実に働いてる人が身近にいた事がない。
    ただただ見守るしかできなかったけど、優を尊敬していた。

    2006-01-14 00:08:00
  • 189:

    まり

    優はホスト半年目。
    新人札がはずれても毎日早くから遅くまでキャッチに出て、指名が取れ始めて新人賞をもらってもキャッチに出続けたらしい。
    今は幹部になれそうな瀬戸際で、まだ半年なのに新人に指導をしていた。
    自分だってそんなにいい給料じゃないのに、いちお俺の方が先輩だから。と後輩達をまとめてご飯に連れていく優は、すごい大きかった。

    2006-01-14 00:13:00
  • 190:

    まり

    『遊びも付き合いも大事♪』と寝ないで地元の集まりに行ったり、仕事の合間に結婚式や友達のお見舞い。ともかく動き続けていた。
    ‥まりには何も手伝えない。手伝える事があったとしても、手伝わせる人じゃないのは今だからわかるけれど、あの時は自分の小ささに落ち込むばかりで、ポジティブなのに『私なんか‥』と言いそうなくらいだった。

    2006-01-14 00:16:00
  • 191:

    まり

    疲れてても電話をくれる。寝る時間なくてもメールをくれる。


     ー全てはホストだからー

    2006-01-14 00:17:00
  • 192:

    ?まぉ?

    おつかれさん?
    ?しぉり?

    2006-01-14 01:12:00
  • 193:

    まり

    最初のうちはあまり口に出してなかったと思う。
    けれど、気兼ねして電話を切ろうとしてしまったり、自分でメールを終わらせる内容を送ってしまう様になり、優から突っ込まれた。
    「なんか俺の事ホストだホストだぁって見てない???」
    「だってホスト以外の何者でもないよ??」

    2006-01-14 01:41:00
  • 194:

    名無しさん

    ???

    2006-01-14 01:43:00
  • 195:

    まり

    何で強がっちゃうのかな‥メールも電話も嬉しい。もっといっぱい話したい。いっぱい逢いたい。純粋に優を知りたい。

    ‥そんな想いを伝えられない事が何よりホストだ‥

    2006-01-14 01:45:00
  • 196:

    まり

    居酒屋は週1でかろうじて続けていた。キャバは学校が始まったから自由出勤で月2、3回くらい。
    剛と距離置く形になってから1度目の再会は、付き合う直前ダブルデートした剛の友達と、3人での食事だった。
    付き合ってからを全部知っている剛の1番の友達。なぜかキャバをやり始めた事まで伝えられていて、剛の無神経さにちょっとイラついた‥
    混んでいて車でお店まで1時間かかった。距離置いてるわけだし、友達に逢うのはすごい久しぶりだし、なんとも言えない空気に途中から話す事を失った。

    2006-01-14 02:29:00
  • 197:

    ?まぉ?

    ?しぉり?

    2006-01-14 12:27:00
  • 198:

    まり

    まぉサン読んでくださるんで、書くパヮーでてきました??

    2006-01-14 17:05:00
  • 199:

    まり

    2人が前で私は1人後部座席。別に話さなくてもいっか‥
    用もなく携帯を開くと、タイミング良く着信ー涼★ー
    ★がついているのがお客サン。涼はまだ指名で来てくれてないけど、3つ上で面白い人。初来店後1度だけ電話で話した事があった。
    少しならいっかな‥。

    2006-01-14 17:09:00
  • 200:

    まり


    ‥確かに電話に出たまりが無神経だったと思う‥

    「おはよ〜☆」
    「おっは〜まりちゃ〜ぁん♪」涼はめちゃ元気。酔ってるかと思うくらいの元気さが、重苦しい今の空気にはちょうどよかった。
    話していくうちに地元が近くて、共通の知り合いがいる事がわかった。家からかなり離れた店で働いていたからびっくり。

    2006-01-14 17:12:00
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