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依存と愛情

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  • 1:

    まり

    どうしてあなたを信じれたの?なぜあなたにだけは疑う気持ちを持たなかったの?

    2005-11-03 12:09:00
  • 2:

    まり

    どの女も他にも女がいる事を知っていて彼に逢いにくる。
    壁のかけてある写真ポケットには日々少しずつ写真が増えていくが全部違う女。
    かなり奇妙な話。対抗意識なのか、女と彼の写真の隣に自分と彼の写真を入れる。

    2005-11-03 18:22:00
  • 3:

    まり

    壁掛を見れば「今どんな女が何人いるか」がわかる。まるでキャバの入り口の様‥
    さすがに2年もすれば[好きだから]だけで一緒にいられない。
    逢いたくなったら連絡して、向こうも淋しくなると連絡してきて、曖昧だからこそ2年も続いただけ‥

    2005-11-03 18:25:00
  • 4:

    まり

    理解しようとしてくれていた友達も、みんながいい加減同じことの繰り返しな私に愛想を尽かし、気が付けばホストにハマって貢がされてる子1人だけが友達だった。

    2005-11-03 18:27:00
  • 5:

    まり

    昔から女友達は数人いればいい方。幅広く付き合うのはめんどくさいし、何より[表面上の仲良し]を演じる八方美人の女が大嫌いで、同じ子と毎日いる事が多かった。

    2005-11-03 18:29:00
  • 6:

    まり

    学年が変わったりうまくいかなくなって、まったく話さなくなったり。毎日一緒にいる分、一緒にいなくなる時は絶縁並にそれっきりになる。
    いつでもそのクラスで1番気の合う子を見つけられたから1人じゃなかった。

    2005-11-03 18:31:00
  • 7:

    まり

    終わる時の理由はいろいろだったけど、それまでは誰より大事だし相手も大事にしてくれるし私は友達にも依存体質だった。
    だからこのキャバ店長と付き合って信じれる友達も失った時は何かが崩れさってさすがに目が覚めた。

    2005-11-03 18:33:00
  • 8:

    まり

    彼を忘れる方法を考えた。毎日‥淋しいと思ったらやっぱり逢いたくなっちゃうし、曖昧な関係とはいえ週3日も逢っていた人がいなくなるのはすごく大きい。
    あんな最低なやつ早くいなくならなきゃ!勝手にいつまでも遊び人やってな!

    2005-11-03 18:35:00
  • 9:

    まり

    恨んでみたり悪い男だったんだ!っていっぱい思ってみても嫌いになれない‥
    忙しいと忘れられるかなぁ。。
    それでひさしぶりにバィトをしてみたら、彼に出会った。

    2005-11-03 18:37:00
  • 10:

    まり

    名は剛。大学生。何をとっても普通だなー。
    それが第一印象だった。
    平日でもホールだけで15人は出勤している大型レストラン。
    入ったばかりの私に女達は興味津々で聞いてくる子と最初から喧嘩売ってくる子に分かれる。
    ‥これはいつもの事。

    2005-11-03 18:40:00
  • 11:

    まり

    小学校、中学と呼び出し慣れしているし女に「見てるだけでムカつく!」と言われるのは日常茶飯事。
    話した事もないのに好意を持って近づいてくる子と、話した事もないのに悪意を持って嫌ってくる子。
    私はいつもどちらかしかない。

    2005-11-03 18:42:00
  • 12:

    まり

    白黒はっきりつけちゃうから、嫌ってくる人は余計にムカつくみたいで、好いてくれる人はもっとポイントがあがるらしい。
    どっちにしろ女の子はともかく苦手‥

    2005-11-03 18:44:00
  • 13:

    まり

    オープンからいる[ただ長いだけのおつぼね]は私が目につくみたいで、表面上は面倒見の良い新人に教えるやさしい先輩☆を演じながら、嫌がらせは半端なかった‥

    2005-11-03 18:46:00
  • 14:

    まり

    まだ教えてもらっていない事を「本当覚え悪いよね」と言ってきたり、最初は可愛いものだったけど、わざと料理をださないで私にクレームが来る様に仕向けたり‥私だけへの嫌がらせはよくてもまわりを巻き込む事にだんだんイライラがつのった。

    2005-11-03 18:49:00
  • 15:

    まり

    一方、剛は私やおつぼねとはまったく逆のタイプで、どこにいってもすぐに輪に入れるし、誰にでも優しい人だった。
    でも正直、女にまんべんなく優しい男はあまり好きじゃない。

    2005-11-03 18:51:00
  • 16:

    まり

    剛は男、女隔てなく親切な人だけど、どこにいっても味方と敵がはっきり分かれた環境しか作れない私には、[根っからの本当にいい人]に優しくされると、どう対処したらいいか戸惑ってしまう。

    2005-11-03 18:55:00
  • 17:

    まり

    だからあまり話さなかったし、私に対して優しくしてくれる事に何も思わなかった。
    でも水をかけられてさすがに呆然としていた時
    「あはは、何してるの☆ほら拭いて拭いて。片付けておくから着替えておいで」
    って1番に駆けつけてくれた時は涙が出そうになった‥

    2005-11-03 18:57:00
  • 18:

    まり

    それからは気になって彼を目で追った。
    やっぱりみんなに優しい。見返りなんか求めず面倒な事も引き受けてる‥何考えて生きているんだろう‥

    2005-11-03 18:59:00
  • 19:

    まり

    ずっと東京で過ごしてきて親戚も全部東京の私には、
    優しさの裏には何かある。信じたら自分が馬鹿をみる。騙されるくらいなら騙せ。
    そんな醒めた考えしか出来なかったから、自分の事を後回しにして相手の事を先に考えられる彼を尊敬した。それを実行できてる優しさに引かれた。

    2005-11-03 19:03:00
  • 20:

    まり

    仕事にも慣れたし、おつぼねとのバトルはこっちがシカトを通し続けたから少し納まってきた。
    それでも、23にもなって大人気ないおつぼねは私にだけ挨拶しない態度は変えなかった。

    2005-11-03 19:06:00
  • 21:

    まり

    おつぼねがみんなの前ではいい人ぶっていたって、良く思っていない人はさすがに私をシカトしてる事に気付いてくる。
    剛も気付いてくれていて前より話すようになった。
    それも余計気に喰わないみたいで大変だったが、剛と話す数分がすごく救いだった。

    2005-11-03 19:08:00
  • 22:

    まり

    最後に自分を守れるのは自分しかいないけど、くだらないおつぼねの嫌がらせにイライラしないでいられるのは、剛と話すとホッとするからだった。

    2005-11-03 19:10:00
  • 23:

    まり

    バィトで週2回、計10時間くらい顔を合わせる。全部で30分くらいしか会話はしてなかったと思う。
    番号もメアドも交換しなかったし、剛にとっては[女の子にあまり馴染めてなくて心配な子]だったらしい。

    2005-11-03 19:12:00
  • 24:

    まり

    ある日、社員が休んだからシフトが出ていなくて月曜に見に来るか電話で確認しろと言われた。
    電話で全部読み上げてもらうのはなんだか気が引けるし、でもわざわざ見にくるのはめんどくさい。
    連絡頼める程の女友達はまだいない。

    2005-11-03 19:14:00
  • 25:

    まり

    従業員連絡板の前で無意識に「う〜ん‥」って声が出ていたみたいで、剛が話かけてきた。
    「あ、シフト頼める子いないんでしょ〜?月曜のバィト後でよければ俺が連絡するよ☆」
    「きゃー!天の助け☆剛くんやっさしぃ♪」
    シフトも助かったしメアドGET♪

    2005-11-03 19:17:00
  • 26:

    まり

    ひさしぶりのバィトを楽しんでいて忘れていられる時間が増えたけど、キャバ店長はまだ逢っていた‥
    月曜の朝、キャバ店長から電話。
    「今横浜なんだけど、昨日から100円パーキングに入れてたらお金たんなくなっちゃったんだよね。今から来てー!」
    「はぁ???」

    2005-11-03 19:20:00
  • 27:

    まり

    うちから横浜まで1時間はかかる。しかも朝から叩き起こされて用件それ?
    「横浜の女いたじゃん。そっちのが近いんだから呼びなよ。」
    「金ないらしいんだよ。それに午後から用事あるらしくて・・」
    「まりだって用事あるし!しかも何時だと思ってんの?」

    2005-11-03 19:22:00
  • 28:

    まり

    交通費にパーキング代、しかも飲んで足らなかった分→計3万。
    ただでさえ貸してる5万だって返ってこないだろうに、なんでプラス3万!?
    私が行かなきゃ多分こんな時間には誰も来てくれない。彼は困っている‥

    2005-11-03 19:27:00
  • 29:

    まり

    けど、誰も助けてくれない状況と時間だけどまりなら!と思われている事と、助けたいと思ってしまう自分のアホさがどっちも嫌だった。
    唯一関わってる友達に連絡した。

    2005-11-03 19:29:00
  • 30:

    まり

    ホストにすでに騙されてるその子は、男に対して最近キツイ。
    「あのさ、縁切ろうとしてる男助けてどうすんの?しかも自業自得の状況だし自分でどうにかしろってカンジ。まり行ったらバカでしょ。」

    2005-11-03 19:30:00
  • 31:

    まり

    おかげで目が覚めた!
    私はすぐ掛けなおした。
    「女いっぱいいるんだから、どうにかしな。まりは行かないから。」ガチャン。。

    2005-11-03 19:33:00
  • 32:

    まり

    ともかく好きで2年も彼だけの生活をしてきた。
    何よりも優先して彼しか見えてなくて、まわりを傷つけたし友達も失った。
    彼からいなくなった方が自分の為だって思ってから、1年もたった。

    2005-11-03 19:34:00
  • 33:

    まり

    そんな悩んだ月日も無駄になるくらい、最後はこんな事であっさり終われるんだなって拍子抜けした‥
    彼はまさか私に断られるとは思っていなかったから、なんだかショックだったらしい。
    私はそのまま勢いで絶縁メールを送った。

    2005-11-03 19:36:00
  • 34:

    まり

    邪険にされても女がいても好きだった事。
    バレてないと思ってるだろうけど知っている事達。
    まわりを切ってくれて本当にお互いを思いやれた数ヵ月は、すごい幸せだった事。
    彼からの電話には出なかった。

    2005-11-03 19:39:00
  • 35:

    まり

    正確には出られなかった。朝は勢いで一方的に切って絶縁メールまでした。
    けど夜になって落ち着いてみると、楽しかったことばかり思い出してしまう‥
    あんなにたくさん泣いて、荒れたのにやっぱり好きだった‥

    2005-11-03 19:40:00
  • 36:

    リナ

    かいて☆

    2005-11-11 06:06:00
  • 37:

    まり

    読んでくれた方がいるなんて思いませんでした?
    リナさんに読んでもらえたので続き書きます?

    2005-11-17 17:22:00
  • 38:

    まり

    何をがんばっても自分の物にならない。
    一緒に過ごす一瞬があっても、一緒に過ごす永遠はない。
    1番近くにいても近く感じたことがない。

    2005-11-17 21:35:00
  • 39:

    名無しさん

    あげ

    2005-11-18 06:48:00
  • 40:

    まり

    『1人ぼっちで感じる孤独より、2人でいても感じる孤独の方がつらいことの様に‥』
    あゆの曲がいつも付きまとう様な関係だった。
    未だにこの曲を聞くと鮮明にあの頃を思い出す‥

    2005-11-18 11:54:00
  • 41:

    まり


    ふぅ‥
    何とも言えない気持ちでため息をつきながら天井を見つめていた。
    ♪〜♪
    剛からメール。『長いから今電話??』
    淋しかった気持ちが少し暖かくなった。

    2005-11-18 11:58:00
  • 42:

    まり

    シフトがいつも通りでていたら、メアドの交換をする日はずっと先だったと思う。自分から聞かないからもしかしたら今もただの友達だったかもしれない。
    キャバ店長とさよならしたあの夜に連絡がなければ、なにもかも違っただろう。

    2005-11-18 12:02:00
  • 43:

    まり

                いてもたってもいられなくて、起き上がってちゃんと座って電話した。
    初めての電話の声に違和感を感じながら、でも剛の声にだんだん安心を覚えた。

    2005-11-18 12:05:00
  • 44:

    まり

    シフトを全部読み上げてもらって、今日は混んだとか社員がーって他愛無い話を聞いていたら
    『どぅした〜?何かあった?眠いだけ?』

    2005-11-18 12:07:00
  • 45:

    まり

                びっくりした。
    最近はもう誰にも相談をしていなかったし、ましてや男の事を他の男に相談なんて絶対したくない。
    だから元気がないのを悟られない様に、普段通り話しているはずだった。

    2005-11-18 12:09:00
  • 46:

    まり

    『えっ‥んん‥ちょっとね、別れ話したんだ‥』
    なぜか素直に話していた。この頃にはキャバ店長との3年間で男を信じなくなっていたし、保身をはかってばかりだったのに、
    [剛は信じられる‥]
    根拠ない気持ちがあった。

    2005-11-18 12:15:00
  • 47:

    まり

    『大丈夫?俺もう帰るとこだから、いつでもメールして?』
    社交辞令の様なそんな言葉も孤独を感じている人間にはとても救いになる。
    『ありがとう‥でも剛は女の子みんなに優しいからなぁ〜?』
    はぐらかして元気なふりをした。

    2005-11-18 12:18:00
  • 48:

    まり

    『まりは強がりなんだから‥本当に連絡してこいよ。』

    家に着く頃を見計らって、『シフトぁりがとぅ?ちょ?助かったぁ?』
    シフトについてだけのメールをうって寝た。

    2005-11-18 12:21:00
  • 49:

    まり

    翌朝。
    起きて1番に携帯を見た。
    『メールが来てる??』
    初恋並みに1人ではしゃいだ。
    それから夕方までメールのやりとりをした。なんで別れたか、どんな人だったか、誰が好みか、何が好きか‥

    2005-11-18 12:24:00
  • 50:

    まり

    もう何でも知りたかったし、剛の質問に答えては自分から新しい質問をして‥まりに興味をもってほしくてほしくて、好みのタイプの話をした時に
    [え??まり当てはまらないじゃん???]
    とベタな事を言ってみた。

    2005-11-18 12:28:00
  • 51:

    まり

    純粋な剛はこれにびっくりしながら、メールをしてて楽しいし心配でほっておけなくなったと後で話してくれた。
    そこから、[俺の好みになりたくば??]とか[まりを好きになったら大変だょ???]とかふざけたメールをいっぱいして、毎日剛から電話がくる様になった。

    2005-11-18 12:31:00
  • 52:

    まり

    その数日後に剛は1週間里帰りしたから、その間は何時間も電話ができた。
    3年たった今、内容を覚えていないってことは大した話はしていないんだと思う。でも、夜かかってくる電話を朝から待ち望んでいたのと、すごく楽しかったのは覚えている。

    2005-11-18 15:04:00
  • 53:

    まり

    誰かを好きになる時って、
    ものすごく引かれた。
    相手の良さを知っていくうちに‥
    はよく聞くけど、こんなに理由がないことってあるのかな。

    2005-11-18 15:07:00
  • 54:

    まり

    お互い付き合ってもないのに、疑いをもたずに逢う約束をして、実家から帰ってくる日東京駅まで迎えに行った。
    次の日には剛の友達とご飯をした。
    『こないだのキャンプん時ずっと剛と電話してたじゃん?』

    2005-11-18 15:10:00
  • 55:

    まり

    『あっ‥』
    その時、電話ごしに確かに少し話した。
    『剛がまりまり行っててさぁ、じゃあ合わせろって俺が言ってんだよね。』
    剛と1番仲良しの友達に会えて、すごく緊張したけどおだやかな気持ちになれた。

    2005-11-18 15:15:00
  • 56:

    まり

    出先で偶然彼氏の友達に会ったり、みんなが集まってるとこに顔をだしたことは会ったけど、わざわざ紹介してもらったのは初めてで、おだやかな小さな幸せだった。

    2005-11-18 15:16:00
  • 57:

    まり

    どうしょうもない男やどうでもいい程度の好きさでしか付き合った事がなかったから、剛と出会ってからたっくさんの〈初めて〉を経験した。
    1番は「始めから相手を信じること」

    2005-11-18 15:18:00
  • 58:

    まり

    騙された方が悪いとか考えない、剛の頭には〈騙す〉〈騙される〉の前に人を疑うということがなかった。
    いったいどんな田舎で、いい人にだけ囲まれて過ごしてきたのだろう。。
    マジメにそんな事を考えたくらい、根が綺麗な人。

    2005-11-18 15:20:00
  • 59:

    まり

                その後もダブルデートをしたり、友達の彼女さんとも仲良くなってみんなで遊んだりした。
    もちろん、バィトも一緒だしお互い学生だったから週2日は2人で過ごした。

    2005-11-18 15:22:00
  • 60:

    まり

    駅でまりを待っていて、まりを見つけた時の笑顔。
    見えなくなるまで見送ってくれること。
    夜中に今逢いたい!って家まで来てくれたこと。
    小さなキッチンでパスタばっかり作る剛をみてること。

    2005-11-18 15:29:00
  • 61:

    まり

    そんな些細な事が何より幸せで、合鍵や誕生日にくれた限定の指輪は宝物だった。
    普段は門限に厳しい親も、誕生日は特別ね☆って言ってくれたから、初めてのお泊りはまりの誕生日に行った旅行だった。

    2005-11-18 19:38:00
  • 62:

    まり

    1人1人なんて嫌!
    ってわがままを言って、露天風呂付客室を予約してもらったから、1日に5回もお風呂に入った。
    雪が積もった秘湯に行き、前の日までは

    2005-11-18 19:40:00
  • 63:

    まり

    吹雪だったのに、泊まった日だけは快晴でたくさんの星が見れた。

    私は人生でこの日が1番幸せだったと思う‥

    信じあえる彼氏、仲良しの家族、不満のない生活‥

    2005-11-18 19:46:00
  • 64:

    まり

    人間いい事と悪い事が同じだけ来るっていうけど、私はここからどんどん大事な人を失っていく。。

    2005-11-18 19:48:00
  • 65:

    まり


    まりの1番ダメな癖は携帯チェック‥
    キャバ店長と一緒にいた3年間、最初の2年は
    『人のプライバシー見るなんて最低!』と大真面目に力説できるほど、携帯見る人が嫌いだった。

    2005-11-18 19:55:00
  • 66:

    まり

    けど、友達にはっきりと言われた一言‥
    『あやしいんだったら、騙されてるの後から知りたくないから、調べて証拠を突き付けて別れた方が時間ムダじゃないじゃん?』

    〈確かに‥〉

    2005-11-18 19:59:00
  • 67:

    まり

    妙に納得してしまい、ついに携帯を見た‥

    あやしいことは何もなかったのに、それから習慣になってしまい、逢うと必ず全部チェック。
    着発履歴、メールの送受信、写メ、ブックマーク‥

    2005-11-19 01:54:00
  • 68:

    まり

    何を探すわけでもなく画面をどんどん切り替えて‥
    見ないと気になって落ち着かない。
    そんな2年を過ごしてきたのに、剛の携帯は1度も見なかった。
    いつも無防備に机に置いてあったし、コンビニ行く時も持っていかれない携帯は見放題なのに。

    2005-11-19 14:02:00
  • 69:

    まり

    剛の携帯を見ていない事に自分で気付いてなかった。
    半年の頃、いきなりそれに気付き、
    〈まりそういゃ何で見なかったんだろぉ‥愛されてる自身もあるし剛はあやしくないけど、ちょっと見てみたい‥?〉

    本当見なければよかった‥

    2005-11-19 14:05:00
  • 70:

    まり

    受信:こないだはドタキャンしてごめんね?本当に?用意してくれたなんて?

    プレゼント‥?

    送信:じゃあ金曜のバィト前にちょっと逢おうよ??

    聞いたこともない名前。
    普通に逢う約束をしてる剛。

    2005-11-19 14:09:00
  • 71:

    まり

    剛はみんなに優しいし、バィト仲間の女にプレゼントあげてたのを見たことある。
    前のバィトの子?もしくは学校の友達??
    まぁ話してきてないって事は大した関係じゃないんだろう。
    あまり気に留めてなかった。

    2005-11-19 14:22:00
  • 72:

    まり

    何日かして、いつものお店でランチをしてる時、
    『携帯かして?』
    『ん?どしたぁ?はい?』
    電話帳を開き、
    『あっ、何気に女の子いっぱい入ってるじゃん?』
    『?とか前のバィトだよ?』

    2005-11-19 14:25:00
  • 73:

    まり

    知らない名前を4人に1人くらい『この子ゎ〜?』と聞いていき、また何人か飛ばしては聞いて‥
    たまたまの様にその女‘まゆ’で止めて『この子ゎ〜?』と聞いた。
    『?のやつだよ?』

    なんか違和感‥

    2005-11-19 14:29:00
  • 74:

    まり

    別に剛の話し方は普通だった。
    でも違和感を覚えた‥
    もぅ3人くらい聞いた後にもう1度戻ってまゆを開いた。
    真っすぐと剛を見つめ
    『この子ゎっ?』

    2005-11-19 21:07:00
  • 75:

    まり

    『えっ?さっきも聞いてきたよ。がっこ‥』
    『何の子?』
    さえぎってもう1度聞いた。

    『‥‥‥モトカノ』

    はっっ???

    2005-11-19 21:10:00
  • 76:

    まり

    携帯見た事を話し、訳を聞いた。
    まゆなんてモトカノは聞いてない。連絡取ってるなんて知らなかったし、何でいまさらプレゼントなんてあげるの?なんでまりに秘密だったの?
    次から次へ責め立てた。

    2005-11-19 21:12:00
  • 77:

    まり

    女友達がいてもいい。
    1人もいない男なんてむしろどっかおかしいんじゃないかと思うし。
    誰もそんな事を言いたいんじゃない。
    けど剛は〈あやしくない。何もない。隠したわけじゃなくて言う必要あると思わなかった〉そればかり。

    2005-11-19 21:14:00
  • 78:

    まり

    隠し事をされた事に私は不信感を覚え、プレゼントは未然だったけど別れるべきなのか考えた。
    そこに剛が追い打ちをかけた‥

    2005-11-19 21:17:00
  • 79:

    まり


    〈本当に何も後ろめたい事ないから別れたくない。〉という剛と〈今まで信じきってたからこそ、一気に何も信じられなくなった〉まりではらちあかなくて、冷静になりにトイレへ行った。
    席に戻ると盛んに

    2005-11-19 21:23:00
  • 80:

    名無しさん

    2005-12-11 17:44:00
  • 81:

    まり

    自分の中で完結したいのでまた書きます?よければ読んでくださぃ??

    2005-12-29 15:10:00
  • 82:

    まり

    席に戻ると盛んに携帯をいじっている剛がいた。

    カチカチカチカチカチ・・・・

    メールというより何か作業してるかんじ。自分でも不思議だけど、こういう時って空気で何でもわかったりする。

    2005-12-29 15:12:00
  • 83:

    まり


    「話中なんだけど?」
    やる気なく剛を見た。
    「はいっ。」
    携帯を開いてこっちに渡してきた。なにこれ。。

    2005-12-29 15:14:00
  • 84:

    まり


    画面には‥
    [電話帳1件削除
    YES NO  ]   
    何もいわず剛は決定を押し、削除された。

    2005-12-29 15:18:00
  • 85:

    まり

    何も言わない剛。
    だから何?って思ってるまり。
    どうしてモメてるのかの基本がわかっていないらしい。
    過去は無かった事にすれば許されるものじゃない。謝ったからって無くならない。

    2005-12-29 15:20:00
  • 86:

    まり

    今回の事だって、最初から隠さなければ『あやしい事』にはならず、『女友達にプレゼントあげた』という何でもない日常の1つで終わったこと。
    それを何の為に隠したのか。まりが隠し事嫌いだってあれほど言ったのに何で?

    2005-12-29 15:22:00
  • 87:

    まり

    だからこそ
    『隠したってことはやましいからじゃん』
    って話になるでしょ?
    彼の言い分は『言うほどの事じゃないから言わないんだよ』
    ‥言うほどの事かを決めるのって自分じゃなくて、聞く側の立場じゃないの?

    2005-12-29 15:25:00
  • 88:

    まり

    1から説明しても、どぉも話がこんがらがる。。
    埒あかない話にイライラして、席をたった。

    「1日考えよ‥」
    なんでそれを剛がいうんだか‥

    2005-12-29 15:31:00
  • 89:

    まり

    イライラがもっとつのる。何でまりが考える必要あるの?
    夜来たメールには、謝りと本当に何にもあやしい事はないという説明と
    『別れる事になったとしても、お互い納得いく話をしよう』
    ‥と入っていた‥

    2005-12-29 15:33:00
  • 90:

    まり


    なんでそんなあっさり別れる話に持っていってるの?
    まりが許してくれないと思ったのか、本当はやましいからか知らないけど、納得いく別れ話なんかをする前に、別れない話をするべきじゃないの?

    2005-12-29 15:35:00
  • 91:

    まり


    ともかくショックだった‥
    彼がすべてに近いくらい大事に思っていたし、大事に思ってくれている自身があった‥

    「もう別れるつもりなんだ?」

    2005-12-29 15:36:00
  • 92:

    まり


    こんな時まで強気なメールを送ってしまう‥
    「違うよ!でもまりは許してくれる雰囲気まったくないから、明日きちんと話し合いをしたいってこと?」
    たいした事じゃないのに何で隠したのかとかいろんな疑問はあったけど、許す気ないほど問い詰めたつもりはなかった‥。

    2005-12-29 15:39:00
  • 93:

    まり


    『逃げ場のない言い方したら、言いたい事も言えないよ?』ってよく母に言われたのを思い出した。。
    うちは家族みんな早口で、一瞬ボーっとしたら会話に置いてかれるところがある。
    いきなり冷静になってみると、剛に対しても日頃からケンカすると追い詰めるとこがあったと思った‥

    2005-12-29 15:42:00
  • 94:
    2005-12-29 15:44:00
  • 95:

    まり


    なんだか誰が悪いんだか‥
    妙な疲れを肩に感じながら『わかった、明日ね。』
    とメールを打ち、剛の性格、長い様で短い大事な半年間を思い返しながら眠りについた。

    2005-12-29 15:44:00
  • 96:

    まり


    今でもわかってくれないけど、
    『女との事実』に嫉妬したわけじゃない。『心配』したわけじゃない。
    『嘘をつかれた』から私は彼を信じれなくなったの‥

    2005-12-29 15:47:00
  • 97:

    まり

    だからそれが未然だろうが、プレゼントを口実に抱くつもりだったとしても私には何も変わらない。

    もぅ1つ大きい事が、3ヵ月も部屋に置いていたこと‥

    2005-12-29 15:48:00
  • 98:

    まり

    これにはびっくりしかなかった。
    「‥そういえばさ‥いつ買いに言ったの?最近買い物行ってないよね。それも嘘ついてたの?」
    「‥12月のセールの時○○行ったって言ったじゃん?あの時‥」
    えっ‥‥今3月ですが‥‥

    2005-12-29 15:51:00
  • 99:

    まり

    逢う予定が伸びたんだかなんだか知らないけど、1月に引っ越ししたんだよ?
    私は一緒に食器つめたりした。確かに全部はやってない。開けたことない棚もあった‥

    じゃあヒヤヒヤしながらプレゼントを閉まってたの‥?

    2005-12-29 15:53:00
  • 100:

    ???

    しおり?

    2005-12-29 22:29:00
  • 101:

    まり

    しおりぁりがとぅござぃます??

    2006-01-04 12:31:00
  • 102:

    まり

    [足元がガラガラと音をたてて崩れていく]
    って小説で使われるけど、本当にそんなかんじだった。
    一気に力が抜けて、今までの怒りも嘘をつかれた悲しさも、全部がどうでもよくなってまるで現実じゃないような‥

    2006-01-04 12:33:00
  • 103:

    まり


    ‥これ以上、何を話し合えばいいんだろう。
    まりに隠していた月日が長ければ長いほど、裏切ってた罪は重くなり、まりはどうでもよかったんだね‥って信頼もどんどん失われていくんだよ?
    じゃあ剛にとってはその程度だったんだよ、で話は終わるしかないでしょ‥

    2006-01-04 12:36:00
  • 104:

    まり


    もう剛は何も言えない状態‥きまずい空気だしてるけど、私は宙を見てボーっとしてしまうだけ。
    でもこれで帰るのも何だかすっきりしない。
    1つ気になってたのが、携帯をいじり続けてからこっちに携帯を向けて女を削除した事‥

    2006-01-04 12:38:00
  • 105:

    まり

    明らかにおかしい。
    番号覚えの得意な私は
    『まさかね‥』
    と最後の期待を持ちながら携帯をかりた。
    妙な緊張を覚えながら、ゆっくりと数字を押す‥0?0‥

    2006-01-04 12:41:00
  • 106:

    まり


    見たくなかった。彼はこれで私に2度目のとどめを差した‥

    案の定、発信を押すとあゆみという名がでた‥
    違う名前で女の番号を登録しといて、元のを私に見せ消しただけだったのだ‥

    2006-01-04 12:44:00
  • 107:

    まり

    消せって言ったわけじゃないのに、そんなちみちみした作業をして、あげくバレてるだっさい彼氏。
    今度は呆れて体中の力が抜けていった。
    けど、発信押して違う名前がでた瞬間、カッとなって携帯を投げ付けた。
    一瞬の出来事だったのに頭の中で『脇腹の方が痛いだろう!』と思ってそっちに投げたのを覚えている。
    ‥本当にあの時悲しかったんだろうか‥

    2006-01-04 12:47:00
  • 108:

    名無しさん

    2006-01-04 13:51:00
  • 109:

    まり

    その日はもぅ力なくそのまま帰った。結局女は剛の言う通りただの元カノで、もぅ2年も会っていなかった。
    自分だけプレゼントをもらって女の誕生日前に別れてしまったから、話にふざけてそれが出てきてじゃあ何かあげるよ、ってなっただけで、女に彼氏がいるのも本当だった。

    2006-01-04 19:01:00
  • 110:

    まり

    けどそれは後からわかった真実で『終わり良ければ全てよし』‥とはいかない。
    信じきっていたまりに衝撃はものすごく大きかった‥剛以外はまともに付き合ってなかったから、もっとひどい事を相手にした事もある。実際、この程度の事はまりの中で浮気にはならない。

    2006-01-04 19:04:00
  • 111:

    まり

    いろんな事を考えながら、次の日バィトに行った。つらい時でも日々こなしている慣れた事をやるのはたいして苦ではない。
    オヤジくさいけど『明日はあるさ』みたいな‥変わらない明日が来ると妙に安心する。

    2006-01-04 19:14:00
  • 112:

    まり

    OPENからやっているこじんまりとした居酒屋は、気さくな店長と焼き場さん、料理場3人にホールは5人弱のやりやすいお店。
    もう1年目になると隠れ家が売りの静かな店なのに、巻き髪に指輪と何でもあり☆
    剛からの数個のジルコニアで花をかたどった指輪は、大きめだから薬指に付けているとナンパ防止に大敵だった。

    2006-01-04 19:18:00
  • 113:

    まり

    半年目のこの日、初めてはずしてバィトに行った。
    遊び人だったまりがかなり一途に好きだった事をみんな知っているから、気付いても触れずにいてくれた。
    こういう元気のない時って、日頃気付かなかった相手の優しさに気付けたりする。

    2006-01-04 19:20:00
  • 114:

    まり

    少し元気が出て、いつも通り入り口での案内と個室の担当をした。
    エレベーターが開く‥
    お店で1番にお客さんと接する店員の笑顔は、すごく大事。
    混んでて案内が出来ない時もエレベーターが開いたら、必ず笑顔で『いらっしゃいませ〜♪』

    2006-01-04 19:23:00
  • 115:

    まり

    この日は団体20名に4人の予約が3つ。
    どのグループかなぁ‥と思いながら、まんべんの笑みで『いらっしゃいませ〜♪』と言うと
    『こんばんは☆』と微笑まれた‥
    「予約した○○です」とか「○人だけど」と言われる事が普通で、挨拶されたのは1年間で初めてだった。

    2006-01-04 20:45:00
  • 116:

    ゅか

    まりちゃん頑張ってね?価値観や言いたい事がゅかと驚く程似てるよ?ゅかの気持ちがまるで代弁されてるみたぃ???絶対完結してね???

    2006-01-05 14:13:00
  • 117:

    まり

    誰も読んでくれていないのかな?ってことは自己満日記?と心配していました?3年間を思い出しながら、浮かんだ言葉をそのまま書いているので、話がまざってしまったりしますが、良ければ最後までお付き合いください??

    2006-01-05 15:31:00
  • 118:

    まり

    滝川さんは団体の幹事さんで、いつも幹事をやっているらしくとても人あたりの良い気さくな人だった。
    いい意味でおちょうし者らしく、女性に優しいし上司にも可愛がられていた。
    席担当制だから嫌でも滝川さんと話す。最初は客観的に全体を眺めていただけだったけど、
    『社会に出たらもっと大人な付き合いなんだろうな‥』と考え始めていた。

    2006-01-05 15:42:00
  • 119:

    まり

    店員さんとなぜか話したがるオヤジが必ずいる。
    この日も滝川さんの上司は酔うにつれ、何か運んでいく度に無意味な質問をまりに投げ掛けてきた。サラっと受け答えをし仕事に戻る。
    1年このバィトをしたから、ベロベロに酔う様なお客様はいない店だけど、受け答えはうまくなった。
    トイレに並ぶ滝川さんと目が合う‥

    2006-01-05 15:52:00
  • 120:

    まり

    「すいません、○○さん(上司)まりちゃんまりちゃんって‥仕事中なのにうるさいでしょ?」
    「‥あ、ぃぃぃぃえ。お客様と仲良くなれるのは嬉しいです☆」
    なぜか緊張して無駄にドモッてしまった。
    うちの店は清く正しい居酒屋だけど、席担当制だからお話をする機会が必ずでき、仲良くなったお客様に裏がサービス券になった名刺を渡すシステムだった。

    2006-01-05 16:01:00
  • 121:

    まり

    もちろんバック等ないし(笑)自分がバィトの日に個室ばかり予約が入るのは、自分の首を閉めるだけ。
    けれど、大型ステーキ屋さんでお客様半数が外人の店で半年バィトした後だったから、自分のがんばりや想いが通じる事が素直に嬉しかった。

    2006-01-05 16:05:00
  • 122:

    まり

    「それにしても交わすの上手ですねー(笑)」
    と滝川さん。
    緊張が消えないまま2、3話していると、仲良さそうに話していた相方もやってきた。
    「お、滝川ナンパー?俺も交ぜてっ♪」
    2人とも明るいノリだけど、軽いノリではなくて話していて楽しかった。

    2006-01-06 16:51:00
  • 123:

    まり

    けど混んだ電車に40分も乗って帰るダルさ、疲れもあるし昨日の事もある。
    きっとバィトが終わって外に出て夜風にあたった瞬間、ホッとする気持ちと同時にやるせない孤独が襲ってくるだろうな‥と思った。
    剛を裏切る罪悪感もなく、ただそのまま帰りたくない気持ちから一緒に飲む事にした‥

    2006-01-06 22:07:00
  • 124:

    まり

    正直、誰でも良かった。
    剛の話をするなら、ただの友達じゃなく親友じゃないとダメだったろうけど、空元気で飲みたいだけだったから相手がいればよかった。
    けれど、剛からしてみればまりの方が罪が重かった‥

    2006-01-06 22:10:00
  • 125:

    まり

    剛以外の男と飲むのは半年ぶりだったし、社会人と飲むのは1年ぶりくらいだったから新鮮さが楽しかった。
    話上手の佐藤さんと聞き上手の滝川さんは、ばっちりのコンビで3人で始発まであっという間だった。
    そのまま仕事に行く佐藤さんをJRに送り、駅から近い滝川さんは私を違う線まで送ってからタクシーで帰るということで、最後2人になった。

    2006-01-06 22:14:00
  • 126:

    まり

    3人の時は聞き上手だった滝川さんも、2人になったら良く話す面白い人だった。
    ただ1人でいたくないだけだったけど、今日2人がいてくれてよかった‥滝川さんに出会えてよかった‥
    駅に着く頃にはそう思っていて、駅に着いてからも30分くらい話し、バィトのままでメィクが落ちてる自分に気付き、バイバイした。

    2006-01-06 22:22:00
  • 127:

    まり

    営業の滝川さんは、外に出ると必ずメールをくれたから、1日5通は必ず来た。
    別れ話から2日目の日、剛とまた話し合いをしている途中にもメールは来た‥
    A型の私はスケジュール帳の月開きに誰とどこで遊んだとかを、1行日記の様に書く。
    剛との同道めぐりに疲れて、ボーっと無意味に手帳を開いた。[こないだ新宿デートしたっけ。この時は剛を信じきってラブラブだったなぁ‥]
    無言だった剛がいきなり口を開く。

    2006-01-06 22:30:00
  • 128:

    まり


    「一昨日、何してたの?」(えっ‥何‥えっ?)
    「滝川って誰?」
    あ‥
    今までの自分ならありえないミス。浮気隠すのが得意なまりだけど、剛と付き合ってからは浮気してなかったから、無防備に手帳を開いて置いてしまっていた‥

    2006-01-06 22:34:00
  • 129:

    まり

    「‥」
    「まさか俺を疑ったまりが、俺を裏切ったりしないよね‥」
    嫌味の様な、けど悲しい剛の声が聞こえてくる。

    まり何やってんだろう‥

    2006-01-06 22:36:00
  • 130:

    まり

    大事な物ほど失ってから気付く。
    まさか自分がそんな当たり前のことを体現するなんて‥
    ため息をつく剛。
    さっきまで別れる気持ちと失いたくない気持ちが戦っていたまりは、失いたくなかった事に気付いた。
    ‥今思えば去る者追いたいだけだった様な気もするけれど、お互い様という事でやり直す事になった。

    2006-01-06 22:39:00
  • 131:

    まり

    あっさり浮気してあっさりバレたからこそ余計に思う。

    信頼という名のピラミッドは、大きければ大きいほど、また積むのに時間がかかる。
    芯に[相手を信じたい]という気持ちがなければ、見かけが綺麗に積まれていても、小さな衝撃で崩れ去る‥

    2006-01-06 22:45:00
  • 132:

    まり

    私はポジティブな方で嫌な事は寝て起きると忘れる方。けれど普通に戻った日常でいつも通りに過ごしていても、忘れ去る事はどうしてもできなかった。
    「ケンカになるだけだから、今回の事はお互いこれっきりね!」
    と言った剛は、本当に話をまた持ち出してきたりしなかった。
    確かに過ぎた事はまたしない様に『気を付ける』だけで、話しても仕方ない。

    2006-01-06 22:50:00
  • 133:

    まり

    わかっている。
    頭ではわかっている。
    けれど些細な行動、言葉が剛をもう1度信じようと思った芯をグラつかせる。
    積み重ねても積み重ねても、端から少しずつ崩れていく‥

    2006-01-06 22:52:00
  • 134:

    まり

    それでも3ヵ月が過ぎ、2度目の夏が来た。
    事件からの3ヵ月は何があったか覚えていない。きっとそれだけ表面上になっていたんだろう。
    滝川さんとは数回遊び、結婚前提で付き合ってほしいと言われ、きちんと断わり会わなくなった。でも月1くらいメールを送り合い、彼女の話や彼氏の話をした。

    2006-01-06 23:03:00
  • 135:

    まり

    根拠もなく信じきっていた時は、他の男なんていらなかった。
    常に彼氏以外に男友達4人はいないとダメだった私は、それだけ剛が好きだった。
    けれど間違った愛し方は紙一重で依存に変わる。依存っていい事あるのかな‥
    嬉しい時と悲しい時の振り幅がどんどん大きくなって、自分で歩けなくなっていく‥

    2006-01-06 23:09:00
  • 136:

    まり

    女の子特有の、かわいくない物をかわいいー♪っていう八方美人的性格がともかく嫌いで、だからあっさりさっぱり喧嘩もできる男の方が気が合った。
    今までの彼氏は真剣じゃなかったと言ったって、二股をした事はない。
    男友達とは手もつながないし、彼氏側からすれば他の男と2人で会ったら浮気だったのかもしれないけど、異性の話や合コン話、映画にカラオケ、外でしか会わないし女友達と同じ事しかしていない。
    だから、「剛は真剣なんだ☆疑われたくないから、しばらく遊ぶのは中止〜♪」と普通に伝え、
    「ラブラブ話聞かせろよ♪」とみんな言ってくれた。

    2006-01-06 23:17:00
  • 137:

    まり

    どの人も2、3年目だったのに、剛にのめり込んだ私は連絡をしなくなっていった。
    そんな自分に気付かなかったのがまずおかしかったと思う‥
    だって男友達は私にとっての女友達なんだから、女より男を選んだ様なものだ。
    そんな依存がどんどんお互いを苦しめたから、別れが来たのかな‥

    2006-01-06 23:21:00
  • 138:

    名無しさん

    うんこ

    2006-01-07 02:23:00
  • 139:

    名無しさん

    2006-01-07 04:53:00
  • 140:

    名無しさん

    1-150

    2006-01-07 05:12:00
  • 141:

    名無しさん

    ≫1-150

    2006-01-07 05:15:00
  • 142:

    名無しさん

    2006-01-07 05:17:00
  • 143:

    まり

    夏に入ってから剛がバィトをやめた。次のバィトを探す気配もなく毎日家にいる。
    ‥学校に行きながら週4、5日バィトに行っていた剛なのにおかしい。
    がんばりすぎて疲れたのかな?と思ってそのままでいた。
    私はというと興味からキャバクラを始めた。週3日8ー3時。慣れないからたった7時間でいつもグッタリだった。

    2006-01-09 18:40:00
  • 144:

    まり

    前から淋しがりだったのが、仕事を始めたら倍増した。なぜだかわからない淋しさに襲われるから、仕事の後1人で家で寝るのができなくて、仕事の日は剛の家に行く。
    中1日空いてるけど、ほぼ毎日の様に逢っていた。
    扉を閉めて、また扉を開けても剛は同じ場所にいる。

    2006-01-09 18:47:00
  • 145:

    まり

    最初は待っててくれるのが嬉しかったけれど、2週間たっても毎日家にいる剛‥
    私が帰ってきて2人で夜食を買いにコンビニに行く。危ないからって一緒に来てくれていたのが、気付くと剛は1日何も食べてなくて、この買い出しが1食目になる様になった。
    1人でコンビニすら行かなくなった。別にお金がないわけじゃない。それまでほぼ全部を剛が払っていてくれたから、コンビニは私がずっと払ったが、剛は病んでいるのだろうか‥

    2006-01-09 19:52:00
  • 146:

    まり

    わからぬまままた1週間がたつ。キャバを反対しなかったし、同伴も言ってから行きさえすれば何も言わなかった。
    1度社長と店長に入店祝いでご飯に連れて行ってもらった時も、家に帰ってから朝5時頃出ていくのを笑顔で見送られた。
    自分でそんな事をしておいてあれだけど、剛は私にもう愛情がないんだな‥と落ち込んだ。

    2006-01-09 19:56:00
  • 147:

    まり

    学校がある時期は週1日だったお泊りが、休みに入ってからの仕事で週3日に増え、3週目には家に帰らず1週間剛の家にいた。
    そして喧嘩になった‥

    最初はジャレていた。私がいつも通り肩の上と胸にキスマークを付けた事に剛が怒った。
    唖然‥なんで?やっぱり‥

    2006-01-09 20:00:00
  • 148:

    まり

    いろんな思いが一気に込み上げる。
    「どうして怒るの?」
    「もういい年なんだから、恥ずかしいでしょ?」
    「全然出掛けないんだから、誰も見ないじゃん!」

    「‥‥」

    2006-01-09 20:03:00
  • 149:

    まり

    どうして喧嘩すると余計な事を言っちゃうんだろう‥
    話はどんどん「日頃言わないだけで‥」という方向になっていき、剛からプリクラの事を言われた。
    「この携帯のプリクラだってさ、半分は強引に貼ったじゃん。大きいから必ず見せてって言われるし、嫌なんだよねそういうの。」

    ‥はっ!?今貼ってるの2枚目だよ?初プリを貼って、汚れたから貼りなおした‥もう1年もたってるじゃん。

    2006-01-09 21:21:00
  • 150:

    まり

    1年も言ってこなかった意味がわからない。
    喧嘩のいきおいかと思いきや剛は本気‥
    じゃあテレビに貼ってるプリクラは?そんな見られたくないんだ?

    疲れてたのもあったと思う。私は携帯とテレビのプリクラを無言ではがした。テレビはいいよっと止められたけど、イラつきが収まらず全部はがして、灰皿に捨て燃やした‥

    2006-01-09 21:27:00
  • 151:

    まり

    無言が続く‥
    また先に口を開いたのは剛だった‥


    「まり‥別れよう‥」

    2006-01-09 21:29:00
  • 152:

    まり


    なんで!?
    1度目も2度目もどうして剛から別れを言われているの?
    なんでこんな事で別れるの?
    剛に愛されてる自信があった。最近の2人はおかしくなってるけれど、でも愛を感じていた。

    2006-01-10 01:16:00
  • 153:

    まりぁ

    2006-01-10 08:02:00
  • 154:

    美雨

    めっちゃ先気になる???更新楽しみにしてます?
    しおり?

    2006-01-10 18:25:00
  • 155:

    まり

    美雨さん読んでくださって嬉しいです??更新遅くてごめんなさい?自分で書きだしたのにつらくなってしまいました??でもこの後出会った大事な人達も書きたいので、必ず完結します?明日の昼間更新します?

    2006-01-12 01:07:00
  • 156:

    ?まぉ?

    ?しぉり?

    2006-01-12 02:32:00
  • 157:

    まり

    まぉサンしおり嬉しいです??今から1時間くらぃ更新します?

    2006-01-12 16:18:00
  • 158:

    まり

    1年も一緒にいたって、別れる時はこんな理由‥
    一緒にいるのは1つ1つが意味あることで、別れはあまり意味をもたない。

    けれど、これで2人は終わっていいの?
    最近の2人はすれ違っていたけれど、でもまだ剛を愛し必要としている自分がちゃんといる。どうしようもないとこを助け合う、2人がいる。

    2006-01-12 16:30:00
  • 159:

    まり

    でもすべてに疲れ無気力の剛にとって、私との話し合いもめんどくさいものでしかない様だった。
    なんとかお互い踏み留まり、その日は帰ったけれど、1週間後に1年記念を迎えてから結局別れた‥

    2006-01-12 16:36:00
  • 160:

    まり

    剛はその時、何を考えていたのかな‥数日後、1人になって1ヵ月考えようということになった。

    なんだか複雑な心境‥
    良かれと思った決断が、自分を苦しめる。毎日の様に逢っていた人がいないと心にぽっかりと穴があき、『距離を置く』という形がまた戻りたい気持ちを生み出す。今戻っても同じ事を繰り返すだけ!と戦ってみても、冷静な判断ができない。

    2006-01-12 16:57:00
  • 161:

    まり

    大学に入ってから一緒にいる様になったレナ。サバサバしていて落ち着いている。気分に波があるけど、常にまわりを冷静にみれる気遣いや。けれど偽りがないから素で接することができた。
    ホストに騙されていた子は大学の推薦を受けず、やめていってしまった。
    真面目な家に育ち、バイオリンを見事に弾きこなしていた彼女は、どんどん夜の人達に流されていきAVをやるといいだした。半年ずっと止め続けた私に『やりたい事応援してくれないなんて友達じゃない!』と言い捨て、学校をやめていった‥
    『ありのままの裸をみんなに見てもらえてかっこいい!』そんな理由でAVをやろうとする彼女を、私にはもう止める手がなかった。

    2006-01-12 17:36:00
  • 162:

    まり

    夏頃に1度、目を整形し豊胸手術をし、学校におひろめしに来ていた彼女を見た。声はかけなかった。
    別人の顔で大声でしゃべる彼女に、品はなく面影がまるでなかった‥
    やらなければいけない事情がないのに、どうしてAVをやるのだろう。偏見はない方だと思う。彼女の先をまったく考えていないところが問題だとずっと思った。

    2006-01-12 17:43:00
  • 163:

    まり

    それっきり彼女を見た人も、どこかしらで話題にでる事すらもなかった。
    自分に説教をしてくれる人ってほとんどいないと思う。間違った事を注意してくれる人だって、その場限りで相手の事を思って‥なんてほどではない。そんな人を見つけられたらそれは生涯大事にすべき人。
    彼女にどれだけの時間をさいても、私の声は届かなかった。
    私もあれっきり消息を知らない‥

    2006-01-12 17:50:00
  • 164:

    まり


    レナといる様になってから、気持ちが穏やかになった。レナは遊びと現実と夢をちゃんとわかっていて、男に惚れ込んでも道を間違うとちゃんと自分で戻ってくる。相談を受けても、最後には自分で結論をだせる子だ。

    剛と距離をおいて1週間くらいたった日、レナの誕生日が来た。

    2006-01-12 17:54:00
  • 165:

    まり

    剛第一になって、仕事ばかりしていたからレナに逢うのはひさしぶり。
    まとめて近況をお互い話した。レナは彼氏とうまくいってなかった。1年半も付き合っているのに、最近連絡が取れない日が続きしばらく逢っていないという。
    話はじめて4時間。終電がすぎたからお客さんは2組になりすごく静かになった。BGMのアラビア風な曲も普段ならまったりとできていいが、2人で暗い話をしていると悲しみに追い打ちをかけた。

    2006-01-12 18:18:00
  • 166:

    まり

    誰か今から来れる人いないかな。でもタクシーになっちゃうから女友達を呼ぶのは難しい。車持ちの男‥でもてきとうなやつを呼ぶと、落ち込んでる時に気をつかうハメになるから逆効果。こんな時に話を聞いてほしいと思える男友達がいなかった。
    「あ??でも2人でいると凹んじゃうね★」
    「レナの誕生日なのにぃ!」
    流れでまりのホスクラデビューが決まった。

    2006-01-12 18:23:00
  • 167:

    まり

    レナはキャッチで知り合った店におごりで何回か行っていた。
    まったく未知の世界で、『隙をみせたら奈落の人生』というイメージがあったが、経験者がいて少し頼もしかった。
    歌舞伎入り口にあるマック前に座りキャッチ待ちをすると、1グループ去るとまた次‥と順番待ちをしているホスができるほど、次々にキャッチされた。
    ‥今思えばあんなとこに座っていたら『キャッチしてください!』と書いてある様なもので恥ずかしい限りだ。

    2006-01-12 18:36:00
  • 168:

    まり

    4組目くらいと話している時、「キャッチがブサいくでも店にはかっこいい人いるよ。客いないからキャッチに出てるわけじゃん、かっこいい人はキャッチに少ないよー。」
    とレナが囁き、こいつらで良くない?と合図してきた。
    キャバは綺麗な人が多い=男性は面食いだから。
    ホストはブサが多い=女性は優しさに弱く性格重視だから。
    ‥というあまり根拠のない思い込みがあったから、好みじゃないやつについて行くのは恐かった。

    2006-01-12 18:43:00
  • 169:

    まり

    「んんん‥。。。」
    という私の反応をみて、レナはまた番号だけ聞き追い払った。
    「時間ばっか過ぎてくし、もう決めちゃおうよ??」「そっか。じゃあ次キャッチしてきたとこに決定ね☆」
    そう言ったが内心、次が1番やばかったらどうしよう‥とハラハラしていたら、遠くにいる人と目があった。
    かっこいい‥

    2006-01-12 18:47:00
  • 170:

    まり

    そういえばさっきもあそこに立ってたなー‥えっ歩いてくる‥えっ。えっ?
    斜めからまっすぐに2人が歩いてきた。今までで1番のペア。
    これが2年目の付き合いとなる優との出会いだった。
    「2人ともめっちゃ選り好みしすぎっ(笑)いったいどれだけキャッチ追い払えば気がすむのっ!飲みに行くわけじゃないの?」
    優は明るくレナに話しかけた。

    2006-01-12 18:51:00
  • 171:

    まり

    ショーッッッック!
    あまりのショックに思わず声にでてしまいそうだった。
    気を取り直してもう1人を見る。
    すごく優しそうな人。ホストらしいところは髪が金な事くらいで、黒髪になったらパン屋さんにいてほしい穏やかな雰囲気。

    2006-01-12 23:37:00
  • 172:

    まり

    優はサラっとシステムの説明をし、「店見てみて男メニュー目通して、それでも嫌だったら帰っていいから☆2人とも抵抗あるだろうし、無理は言わないよ。」
    と言った。
    「気になる人いなかったら本当に帰ろ〜っ♪」といいながら店に向かった。
    その間も優はレナと話している。まりも話したいなぁ‥と思ったけど、もう1人はせかせか必死に話しかけてくるから、2対2で歩いた。

    2006-01-12 23:41:00
  • 173:

    まり

    店は小箱で昔のBarみたいだった。テレビの影響を受けすぎの私は、キラキラ派手な店内で入り口にズラーっとホストが並んでいたらどうしようと本当に考えたが、そんなことはなく安心して席に座った。
    2人の他に人がいない‥。みんなキャッチに出ていて呼び出すしかない、幹部は同伴で来るとの事。
    あまりいっぱいいると緊張しちゃうし、「じゃぁ楽しくなかったら3000円でいいよ!」とまで言われてしまい、ここにする事にした。

    2006-01-12 23:47:00
  • 174:

    まり

    トイレにたち、レナから見えない場所で優を引き止めた。
    「あのね、実は今日レナの誕生日なの☆乾杯する時みんなでいきなりおめでとー!って言ってくれる?まりそこでプレゼント渡したいの♪」
    ‥優は最初から私に完璧な人だった。未だにそれは何も変わらない。
    「おお!マジで!?じゃあ俺自分の客のブランデー出してやるよ♪チーフにケーキっぽいの作れないか聞いてみる♪」

    2006-01-12 23:53:00
  • 175:

    まり

    「えっっっ?ごめんそんなつもりじゃ‥」
    「違う違う。俺がしたいだけ。だって19の誕生日は1度しかないじゃん。みんなで祝おうよっ!」
    私の言葉を即座にさえぎりそういってくれた優に、思いやりを感じた。
    「ありがとー♪♪」
    人の好意は素直に受け取らなきゃ☆

    2006-01-12 23:56:00
  • 176:

    まり

    トイレを済まし席に戻ると、みんながボトルを指差しながら「あれ知ってる?」「飲んだことあるのは?」と盛んにレナに話しかけていて、そこに優参上。
    「レナちゃんこれ飲んだ事ないのかぁ。じゃぁ俺のボトルちょっと味見していいよ」
    と自然にブランデーをグラスに入れてくれた。
    優ったら演技派☆っと笑いをこらえたら優がこっちを見てほほ笑みながら隣に座った。えっ!

    2006-01-13 00:01:00
  • 177:

    まり

    どどどうしてまりの隣?
    ドキドキ‥
    頭は違う事でいっぱいになりながら、レナと初ブランデーを乾杯した。
    「うっ‥ニガっ?」
    「お゛ぉ‥変な味?」

    2006-01-13 00:03:00
  • 178:

    まり

    店に向かってる間、1ヵ月も音信不通だった彼氏から何事もなかったかの様なおめでとうメールが届き、レナはそれから頭がパンクしていた。
    けれどケーキを見ると、笑い転げて「キウィー嫌い☆」と悪態つきながら食べきった。
    ホスデビューが優の店で良かった。あの日優に出会えて良かった。本当にそう思う。
    いつもと違う時間にいつもじゃない場所にキャッチに出た、そんないくつかの偶然から不夜城で出会えた。

    2006-01-13 00:16:00
  • 179:

    まり

    途中、レナがつまらなそうな感じだった時はすぐに優に耳打ちして廻してもらった。
    そのうち「優ってホストらしいんだけどホストらしくない〜☆」とからかったら、仕事の話になった。
    「色んな人いるよ〜。必ず閉店5分前くらいにしかこないとか、ご飯食べてると静かなのに、店着いた瞬間飲んでないのに別人になってキスせまられたり?」
    優のテンポいい話と裏を感じない話し方が心地よかった。

    2006-01-13 17:18:00
  • 180:

    まり

    無意識に店内をせわしなく動く優を目で追ってしまっていた。
    「優ばっか見すぎだからっ!」
    しゃべっていた子の声ではっとする。
    そんなに見すぎだったのか、優はちょこちょこ帰ってきてくれたり歩きながら何か話しかけていってくれた。

    2006-01-13 17:38:00
  • 181:

    まり

    キャバではノンアルコールだったから、初めてのジンロジュース割はかなり酔った。
    トイレでしゃがんだら寝てしまって、1時間たてこもり事件。
    楽しいと時間はあっという間。
    優と番号を交換し、ご飯に誘われたけどレナと帰った。

    2006-01-13 17:57:00
  • 182:

    ?まぉ?

    ?しぉり?
    ぉもろい?

    2006-01-13 21:56:00
  • 183:

    まり

    まぉさんマメにのぞぃてくれて嬉しぃです??バラ?の時間に書き込みしてすいません?

    2006-01-13 23:42:00
  • 184:

    まり

    すぐに「気を付けてな。帰ったらまたメールして☆」と来た。ありがとうメールをし、レナとご飯を食べて家に帰り眠っていたらメールがきた。社交辞令だと思い家に着いたよメールをしなかったら
    「お〜い。まだ遊んでるのかぁ?」
    と優から来た。びっくりしてもう寝てた?と送ると
    「ひで〜っ薄情だなぁ。無事着いたならよかった☆約束のご飯行こうな。」

    2006-01-13 23:43:00
  • 185:

    まり

    いちいちドキっとしちゃう。すでに騙されててまりバカだ‥自分が客に無意識に言う言葉と同じ。
    ・会いたかった
    ・心配だから○○したらメールして。
    ・また連絡するね
    ・【今度】遊ぼう

    2006-01-13 23:46:00
  • 186:

    まり

    深夜に日本で1番人がいる場所。それが歌舞伎町。
    広い様でとてもせまい歌舞伎町には1坪〜大型の店まで、所狭しと詰まっている。
    この小さな場所で、どれだけの偽りが毎日消化されているんだろう‥
    嘘ではないかもしれない。けれど本音ではない。
    そんな曖昧さが心地よかった‥

    2006-01-13 23:59:00
  • 187:

    まり

    毎日、出勤前と学校いってくるメールにおやすみメール。まりが送ったことへの返事。
    たいがいは『酔い大丈夫??』→『がんばるよ!』とか『今日も眠れなくてツラィね?』→『今は両立しないと!』とか‥それにお互いの学校の話。
    どうでもいい事のやりとりが、なんかほっとして楽しい。

    2006-01-14 00:03:00
  • 188:

    まり

    優は足に大きな怪我があった。足首から膝まである長い縫い目‥見せてくれた時はあまりの悲惨さに声がでなかった。
    毎日2時間睡眠で、借金した手術費を返すために働き、夢の為に学校に行く優。
    社長で5時間睡眠って聞く事はあっても、こんな切実に働いてる人が身近にいた事がない。
    ただただ見守るしかできなかったけど、優を尊敬していた。

    2006-01-14 00:08:00
  • 189:

    まり

    優はホスト半年目。
    新人札がはずれても毎日早くから遅くまでキャッチに出て、指名が取れ始めて新人賞をもらってもキャッチに出続けたらしい。
    今は幹部になれそうな瀬戸際で、まだ半年なのに新人に指導をしていた。
    自分だってそんなにいい給料じゃないのに、いちお俺の方が先輩だから。と後輩達をまとめてご飯に連れていく優は、すごい大きかった。

    2006-01-14 00:13:00
  • 190:

    まり

    『遊びも付き合いも大事♪』と寝ないで地元の集まりに行ったり、仕事の合間に結婚式や友達のお見舞い。ともかく動き続けていた。
    ‥まりには何も手伝えない。手伝える事があったとしても、手伝わせる人じゃないのは今だからわかるけれど、あの時は自分の小ささに落ち込むばかりで、ポジティブなのに『私なんか‥』と言いそうなくらいだった。

    2006-01-14 00:16:00
  • 191:

    まり

    疲れてても電話をくれる。寝る時間なくてもメールをくれる。


     ー全てはホストだからー

    2006-01-14 00:17:00
  • 192:

    ?まぉ?

    おつかれさん?
    ?しぉり?

    2006-01-14 01:12:00
  • 193:

    まり

    最初のうちはあまり口に出してなかったと思う。
    けれど、気兼ねして電話を切ろうとしてしまったり、自分でメールを終わらせる内容を送ってしまう様になり、優から突っ込まれた。
    「なんか俺の事ホストだホストだぁって見てない???」
    「だってホスト以外の何者でもないよ??」

    2006-01-14 01:41:00
  • 194:

    名無しさん

    ???

    2006-01-14 01:43:00
  • 195:

    まり

    何で強がっちゃうのかな‥メールも電話も嬉しい。もっといっぱい話したい。いっぱい逢いたい。純粋に優を知りたい。

    ‥そんな想いを伝えられない事が何よりホストだ‥

    2006-01-14 01:45:00
  • 196:

    まり

    居酒屋は週1でかろうじて続けていた。キャバは学校が始まったから自由出勤で月2、3回くらい。
    剛と距離置く形になってから1度目の再会は、付き合う直前ダブルデートした剛の友達と、3人での食事だった。
    付き合ってからを全部知っている剛の1番の友達。なぜかキャバをやり始めた事まで伝えられていて、剛の無神経さにちょっとイラついた‥
    混んでいて車でお店まで1時間かかった。距離置いてるわけだし、友達に逢うのはすごい久しぶりだし、なんとも言えない空気に途中から話す事を失った。

    2006-01-14 02:29:00
  • 197:

    ?まぉ?

    ?しぉり?

    2006-01-14 12:27:00
  • 198:

    まり

    まぉサン読んでくださるんで、書くパヮーでてきました??

    2006-01-14 17:05:00
  • 199:

    まり

    2人が前で私は1人後部座席。別に話さなくてもいっか‥
    用もなく携帯を開くと、タイミング良く着信ー涼★ー
    ★がついているのがお客サン。涼はまだ指名で来てくれてないけど、3つ上で面白い人。初来店後1度だけ電話で話した事があった。
    少しならいっかな‥。

    2006-01-14 17:09:00
  • 200:

    まり


    ‥確かに電話に出たまりが無神経だったと思う‥

    「おはよ〜☆」
    「おっは〜まりちゃ〜ぁん♪」涼はめちゃ元気。酔ってるかと思うくらいの元気さが、重苦しい今の空気にはちょうどよかった。
    話していくうちに地元が近くて、共通の知り合いがいる事がわかった。家からかなり離れた店で働いていたからびっくり。

    2006-01-14 17:12:00
  • 201:

    まり

    話に花が咲いちゃって、私はよく笑った。5分くらいするとお店に着いたから電話を切った。
    車を降りて店に入り席に着くと、なんかもっと重苦しい空気‥
    ヤバ‥電話まずかったかな‥客だって明らかにわかるしな‥
    とりあえず注文。
    さっきまで2人はしゃべっていたのに口数が少ない。もんじゃが来てみんなで作り始めてからも沈黙‥

    2006-01-14 17:16:00
  • 202:

    まり

    なんか混乱してきた。
    【車内で電話なんかしてごめん】いきなり言うのもおかしい?けど明らかに電話の事だよなー‥
    てかみんなで無言でいたって仕方ないじゃん。流れで3人になったけど、考えてみたら距離置いてる時に楽しくご飯食べてる場合じゃない‥。
    トイレに行き、深呼吸。剛との事を毎日考えているだけで疲れていた。自分の意志の弱さと、迷いで毎日同じ事ばかり考えている。

    2006-01-14 17:20:00
  • 203:

    まり

    好きなのにうまくいかない。まりが頑固だから?思いやりがない?最近は剛の事を想えば想うほど空回りしていた‥どうしたらいい?2人に何が必要?それともここで別れるのが運命で、解決策なんてない?
    わからない。
    わからない。
    剛は?ねぇ。剛は?

    2006-01-14 17:23:00
  • 204:

    まり

    鏡の中の自分を見つめてぼーっとする。
    喧嘩しても問題が起こっても剛が好き♪って言えた自分が、今はいない気がする。うまくやっていく方法ばかり考えている。
    悩み苦しむことが付き合うって事?

    2006-01-14 17:25:00
  • 205:

    まり

    時間がたちすぎてる気がして席に戻った。
    2人が笑ってる声が聞こえてきた‥。もう帰ろっかな‥
    「長かったなぁ?俺もトィレ。」
    私が席に戻ると入れ代わりに、剛が席を立った。

    2006-01-14 17:28:00
  • 206:

    まり

    「‥‥‥」
    「まりちゃんね、多分剛は言えないと思うから俺が言うんだけど‥剛を想うならキャバやめてほしいんだ。もうちょっと剛の事をちゃんと考えてあげてほしい。」

    頭が真っ白になった‥

    2006-01-14 17:31:00
  • 207:

    まり


    まりは剛を考えてない?
    剛はキャバ嫌だったの?
    だって無理強いしてない。止められもしなかった‥
    なんで友達に言われてるの‥

    2006-01-14 17:32:00
  • 208:

    まり

    「俺が言うのはおせっかいかもしれないけど、あいつが笑ってキャバやってるって言ってきたのみて、なんか間違ってると思ったんだよね。なんか‥」

    まだごちゃごちゃしゃべっていたけど、そこからは聞こえなかった‥

    間違い‥?

    2006-01-14 17:34:00
  • 209:

    まり

    隠れてやる事なんていくらでもできた。
    でもやましくないし、剛が嫌だと言えばやらなくてよかったからきちんと先に話した。
    試したわけではない。でも1度やってみたいという強い気持ちはあったけど、やらなきゃいけない事ではない。反対されてまではやらなくてよかったからまず聞いた。

    2006-01-14 17:37:00
  • 210:

    まり

    初めて歌舞伎の奥の方まで入った日、狭い道にお店から溢れた花が並んでいた。エレベーターホールにびっしりの花。たくさんのおめでとうの言葉。
    ともかく圧倒されて、羨ましかった。
    花がいくらなのか知らない。どれくらい上り詰めれば30近い花が並ぶのかわからない。他の店でもこうなんだろうか。夜の世界ってどんななんだろう‥

    2006-01-14 17:40:00
  • 211:

    まり

    夕方6時にテレビを点ければ質屋特集がやっている。同じ物をいくつも売りにくるキャバ嬢。いろんな人に同じ物をもらって1個を残して後は現金に換える。もらった物を持っていないといけないからそうする。
    カルチャーショックだ。
    不景気にも華やかな世界はある。

    2006-01-14 17:43:00
  • 212:

    まり

    中学生の時、夜に魅せられた。
    それを話した。まったくの初心者。3ヵ月後に偽誕生日をやって、いくつの花とプレゼントがもらえるかやってみたい。
    自分を試してみたい。
    何もわからないからやってみたい。

    2006-01-14 17:45:00
  • 213:

    まり

    まわりにキャバ通いがいない剛は、
    俺は良くわからないけどやりたいならやってみたら。オヤジや若いやつや色々来るらしいけど、そんなんで浮気する性格じゃないって信じてるから。
    と言ってくれた。サラっとその場でいった剛に曇りは見えなかったから了承得たものだと思い、始めた。

    2006-01-14 17:47:00
  • 214:

    まり

    あれから1ヵ月たってる。仕事後は剛の家だったから、必ず仕事の話になった。
    お姉さんの業にびっくりした、毎日来てるこんな人がいる、いきなり泣く客がいて‥剛は、キャバって面白いな〜といつも聞いていた。

    なに?じゃあこの1ヵ月我慢していたの?笑顔でおかえりって迎えてくれていたのは?

    2006-01-14 17:50:00
  • 215:

    まり


    毎日悩んでいた自分‥
    結局1人よがりだったんだろうか‥
    家を出ない剛を心配し、2人のこれからを考えていた。
    剛には伝わらない‥
    剛が好きでも繋がらない‥

    2006-01-14 17:56:00
  • 216:

    まり


    涙が出てきた‥
    放心‥
    やっぱり私が勝手だったの?何で第三者が‥

    2006-01-14 17:58:00
  • 217:

    まり


    今は食事中‥
    こんな明るく元気な店で、友達がいる中剛と話しても仕方ない‥
    泣いたりして2人の時間を潰してもダメだ‥

    2006-01-14 18:00:00
  • 218:

    まり

    気持ちとはうらはらに、スーっと落ちてくる涙を何度もぬぐい、戻ってきた剛に精一杯の普段の顔で
    「‥帰るね。タクシー呼ぶから平気‥」
    と伝え、席をたとうとした。
    「えっ何で!まり待って!」
    腕をつかまれた。

    2006-01-14 18:02:00
  • 219:

    まり

    剛に気付かれない様に1分だけ押さえていた涙は、腕をつかまれた瞬間とまらなくなった‥
    口を押さえ、声を殺して涙をぬぐっても、次から次へと涙が出てくる‥

    まりはこんなに剛が好きなのに‥

    2006-01-14 18:04:00
  • 220:

    まり


    「えっどうしたの?俊介どういうこと??」
    ‥黙る俊介‥
    「まり、どうしたの?そんな状態で1人で帰らすなんて出来ないよ。」
    ここにいても私は泣くことしかできない‥

    2006-01-14 18:07:00
  • 221:

    まり

    「二人‥が‥ご飯して‥るの‥邪魔した‥くないか‥ら‥帰‥る‥」
    「なんでっ!落ち着いて!話して?」

    お願いだから帰らせて‥引き止めないで‥もう話したくもない‥

    2006-01-14 18:11:00
  • 222:

    ?まぉ?

    お疲れage?

    2006-01-14 18:35:00
  • 223:

    まり

    遅くなりました?ちょっと更新します?

    2006-01-16 14:33:00
  • 224:

    まり


    涙で声がでない。
    なんか2人がしゃべってる。『それは俺とまりのことで‥』って少し聞こえたけど、涙でしゃくりあげ頭は混乱でボーっとする‥
    「まり?俺の方みて?だいたいはわかったから。なんか俊介がいったみたいだけど、俺の為思ってくれたみたいなんだ。2人のことっていったらそれまでだけど‥まぁでも電話のことなかったらきっと俊介わざわざ言ってないよ?」
    は‥?関係ないじゃん‥

    2006-01-16 14:38:00
  • 225:

    まり

    一気にキレた‥
    「なんで私が他人に注意されてんの?ねぇっおかしくない?!キャバやってほしくなかったなら自分でいいなよ。止めもしなかったくせに影では友達相談でもしてたわけ?ところかまわず彼女がキャバやってることを話しといてさ、何がしたいの?私がどれだけ考えてたかなんてわかりもしないで、何で他人に注意されなきゃいけないのよ。おかしいじゃん。それを何で俊介が正しいみたいにいってんの?電話したのは悪かったけど、むかついたら何言ってもいいわけ!?」
    私はキレたらとまらない‥相手を逃げ場のない言い方で追い詰めてしまう‥ダメなところだって気を付けていたのに、またやってしまった‥

    2006-01-16 14:44:00
  • 226:

    まり

    「いや、関係ないかもしれないよ?けど実際イラつかせたから、俊介も普段だったら言わないことをあえて言ったわけじゃん。だってまり電話のこと謝りもしなかったでしょ??」

    わかってる‥電話が引金。まりが原因を作った。わかってる。けれど自分の想いを否定され、剛に伝わっていなかった悲しみから抜けられない‥

    2006-01-16 14:47:00
  • 227:

    まお

    しおり?

    2006-01-16 15:19:00
  • 228:

    まり

    やっぱり恋愛って独り善がりなものなのかな。
    依存をしてしまってから正しいことがわからない。
    一方通行の愛がうまくいかないのは当たり前。けれど私たちはそうじゃないからうまくやっていきたくて、距離をおいたはず。
    いつか別れたら別れたでいいや。って思わなかったから、考えようってなったんだよね?剛は孤独から逃げてるだけだよ。。

    2006-01-16 16:02:00
  • 229:

    まり

    BGMをかき消してしまうほど叫んでいて、剛のむこうから他人の目が集まるのがわかった。
    こんなに振り乱してバカみたい‥
    恋愛に溺れたかった。けれどそれは危険といつも隣り合わせだと知った。
    ‥ただ大切な人が欲しかった‥

    2006-01-16 16:05:00
  • 230:

    まり

    早く去りたい。
    ここから家まではタクシーで駅まで20分、電車に15分、その後歩いて20分‥
    でも車だと30分。
    1人で帰れると何回も行ったけど、俊介がそんなわけに行かない。ちゃんと送るから!としつこくて、結局送ってもらって帰った‥
    家前に着くと「なんかごめんね‥」と謝られた。場を壊したのはまり‥。今言われたくない1番の言葉を言い地雷を踏んでしまっただけで、俊介が言った言葉は間違っていない‥

    2006-01-16 16:13:00
  • 231:

    まり

    結局まりが子供?悩みすぎなことに気がつけた。多分依存よりも固執してたんじゃないかな‥

    男でやたらタイミングのいいやつと、いっつもタイミング悪いやつっている。
    年に4、5回くらいしか連絡とらないのに、喧嘩したり別れたりするとテレパシーの様に連絡してくるやつ。
    家に入って倒れこむ様に枕に顔をうずめた。

    2006-01-16 16:16:00
  • 232:

    まり

    着信〜♪
    ノー天気な着メロ。この音はその他大勢の曲。
    なんでこんな曲にしたんだっけ‥誰だよっ‥別に大事な人じゃないしいいや‥
    ♪〜♪〜♪〜
    しつこいっ!!出るめんどさよりも鳴り続ける事にうんざりで画面を見ると‥ー尋ー剛に出会い縁を切れたキャバ店長だった‥

    2006-01-16 16:22:00
  • 233:

    まり

    1度、夏の昼間に着信があった。気付いたのが遅かったし、気になったけどかけなかった。
    なに‥?どうして今日に限って連絡がくるの‥
    今日は気持ちが乱されてばかり‥
    電話は切れる気配がない。顔が浮かぶと懐かしくなって電話に出た。
    「もしもし‥」

    2006-01-16 16:26:00
  • 234:

    まり

    「うわっ暗っ??おまえさー、こんな久しぶりだよ?ちょっとは元気にきゃ〜♪みたいなのないの。笑」
    やたら元気で笑えた。
    「は〜?明るい関係だったかしら?確か5股だったわよね〜?」
    ふざけて返すと
    「バカ。本命はおまえだったのに捨てていきやがって。俺マジメになっちゃうよ?」

    2006-01-16 16:38:00
  • 235:

    まり

    ただの冗談。もう振り回されたりしない。こんな風に笑ってふざけあえる日が来るなんて、なんだか不思議。
    最近の事を少しずつ話して、店行かなきゃいけないから後でかける。と電話は切れた。
    『後でかける。』誰もが言う口癖じゃなく、水商売だけの癖なんじゃないかって最近思う。一般の人はいきなり切らなきゃいけなくなった時、後でかけられないのわかってて後でとは言わない。『またかける』という。
    尋の『後でかける』は2分の1の確立だったっけ‥。

    2006-01-16 17:01:00
  • 236:

    まり

    でもおかげで空虚感がなくなった‥。そのまま眠っていたみたいで、夜中に電話の音で目が覚めた。
    あれ‥寝ちゃってた?また同じ音‥
    着信 ー尋ー
    うわっ本当にきた!
    嫌がる必要はないのに、意外すぎる着信でたじろいだ。

    2006-01-16 17:16:00
  • 237:

    まり

    「まり〜♪起きてるかぁ♪」
    「また酔ってるの??」
    酔っ払いの電話はめんどくさい。けれど、自分が記憶ないままかけちゃう時って、好きな人や日頃は勇気なくてかけられない相手だったりするから、『酔っ払ったぁ〜???』って尋からの電話はけっこう好きで、必ず夜中の電話に出ていたのを思い出す‥
    「酔ったよ。わりーか!」
    言うこと変わってないや‥。

    2006-01-16 17:22:00
  • 238:

    まり

    それから1日4回は電話が来た。剛とは会ってない。めんどくさかった仕事も、1人になってみると淋しさまぎらわすにはちょうどよかった。
    レナに誘われて体入に行った。待機中が楽しいと仕事あっという間。
    元気なまま送り待ちをしていると、また尋から電話がきた。
    「寝てる〜?‥ん?おまえ外?」

    2006-01-16 17:30:00
  • 239:

    ?まぉ?

    ?しぉり?

    2006-01-16 18:44:00
  • 240:

    まり

    キャバをやっている事を話していなかった。
    「うん今お店。」
    「えっ?おまえやり始めたの??」
    ショックだとかおまえにはダメだとか‥本当、男って勝手な生き物。
    関係なくない?と電話を切りたくなった時、また尋から誘われた。【今日会えない?】

    2006-01-18 00:28:00
  • 241:

    まり

    連絡復活してから、口癖の様に言う。朝昼夕夜いつかけてきても、必ず【今日会えない?】【いつなら会える?】
    懐かしさで電話をとってしまっていたけど、会う気はさらさらなかった。
    今会っても、想いは戻らない。そんな心配はないけれど、悲しい事も楽しかった事もいい思い出なのに、何も変わらぬ生活をしている今の尋に会ったら、幻滅してしまいそうだった。
    おかしいほど尋だけを見ていたから、そんな自分を忘れたくはない。
    この先交わる事のない2人が、思い出を描き直さなくてもいいと思った‥。

    2006-01-18 00:35:00
  • 242:

    まり

    更新遅くてゴメンナサィ?実は旧スレで少し書ぃていて、また途中で書きこみできなくなったら嫌なので、ブログを立ち上げました。今は移し作業をしています。移し終わったら同時更新していこうと思うので、お付き合いください??

    2006-01-18 00:39:00
  • 243:

    名無しさん

    2006-01-18 05:04:00
  • 244:

    ?まぉ?

    頑張ってなぁ?待っとくぅ???

    2006-01-18 06:30:00
  • 245:

    まり

    ありがとうございます☆少し更新します。

    2006-01-18 14:11:00
  • 246:

    まり

    「会えないよー。今六本木だよ?友達と送りで帰るし、仕事まだ終わらないでしょ?」
    柔らかく断ってみると
    「後2時間だから、そっから始発でくればちょうどいいじゃん♪」
    「なんで私がそんな遠くまで行くの〜。」
    「今日携帯買いに行きたいんだ。めずらしくちゃんと手元に金あるから、使わないうちにさ。ねっ?お願いだから付き合って!!」

    2006-01-18 14:14:00
  • 247:

    まり

    携帯なんて1人で買えるだろ!!
    呆れそうだったが、現金を持ってるのは成長したなぁと思った。
    一緒にいた頃は、日払いを帰り道で使ってしまって帰ってくる。寝てご飯食べてまた仕事。言葉通りのその日暮らしだった。
    頭が悪く、かっこ悪い。運動神経も良くなくて、女クセも悪い・・金使いも荒く、貯金もない。
    何が好きだったか良く分からない事があったくらいだ。

    2006-01-18 14:16:00
  • 248:

    まり

    のーのーと携帯買う♪とか言ってるけど、人に5万かりたままなこと、すっかり忘れてんだろうなー。
    いい加減なやつ。
    金額がいくらだったとしても、かしたままってのは縁を切ってからもすっきりしていなかった。
    『お金を貸す時は、返ってこなくていいと思えるなら貸しなさい。』
    と親に教わった。貸し借りは簡単に人間を狂わせるし、額に関係なくあまりいい事ではないという理由から。

    2006-01-18 14:19:00
  • 249:

    まり

    もちろん、尋に貸したとき、
    「どうせ返ってこないだろうな。でも今、貸さなかったらどうなったのか心配しちゃう自分がいるだろうから、貸そう。」
    と思って貸した。
    けれど、こうもあっさり忘れ去って・・というか、まりには返さなくてもいいだろうみたいに思われてる事に、ちょっとムカついた。
    行って回収するか・・

    2006-01-18 14:22:00
  • 250:

    まり

    それからレナとご飯を食べて、始発までロイホに居座り、1人懐かしく湘南の方へ向かった。
    朝の電車は静か。
    人がすごい少ない。
    だんだんと建物が小さくなっていき、昔っぽい駅になっていく。
    畑も増えてきた。
    東京のすぐ隣でも、ずいぶん雰囲気が違う。

    2006-01-18 14:23:00
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