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包帯人形

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  • 1:

    岬 ◆rYagzMs.go

    久しぶりに書きます。よろしくお願い致します。

    2006-05-24 02:09:00
  • 11:

    岬 ◆rYagzMs.go

    いつもならば、シャワー5分間の1秒、お湯1滴まで目一杯楽しむボクであったが、今日は違う。シャワーを浴びるまでもなく、この突発的興奮で全身がポカポカしている。『しかしシャワーに入ったのに髪の毛濡れてないのはおかしいよなあ』などと考えながら一応シャワーを浴びた。でも彼女が気になって1分足らずで出てしまった。

    2006-05-24 02:19:00
  • 12:

    岬 ◆rYagzMs.go

    服を着て、手グシで髪を整えて準備オッケー。隣の個室の音に全神経を傾けた。シャワーの音は聞こえない。着替えているらしい。『女の身支度は長いからな』独りニヤニヤしながら待っていた・・・。
    『ガチャッ!』隣のドアが開いた!
    「何気なく、出るんだぞ。そして、アレ?どうしたの?って顔で彼女を見るんだ」自分に念じをかけ、かるく深呼吸をしてからドアを開けた。

    2006-05-24 02:20:00
  • 13:

    岬 ◆rYagzMs.go

    第2章:眠り姫

     誰もいない朝の公園のベンチ。 
    100円作戦を成功させたボクは、彼女を公園に誘った。さり気なく誘ったつもりだ。 久しぶりに女性と2人きりで話しができて、ボクは有頂天だった。彼女もまた、このさり気ない出会いを楽しんでいるように見えた。

    2006-05-24 02:21:00
  • 14:

    岬 ◆rYagzMs.go

    彼女の名前は『藤沢あや子』。歳は24で、『京劇団サントラハウス』とかいうワケのわからない劇団に所属していて、その練習場所に寝泊りしていた。が、この劇団が解散してしまい練習場所を追い出され、途方に暮れているという。

    2006-05-24 02:22:00
  • 15:

    岬 ◆rYagzMs.go

    「え?じゃあ今、どこに住んでるの?」ボクは心配そうに聞いた。
    「いま、家ないんです」彼女は苦笑しながら続けた。
    「実家には帰れないし・・・」『何で実家に帰れないの?』と聞こうとしたが喉で止めた。聞いちゃ悪いように思えた。

    2006-05-24 02:25:00
  • 16:

    岬 ◆rYagzMs.go

    「家ないんじゃあ、どこで寝てるの?」馬鹿な質問だったのか?彼女はあたりまえの顔で、
    「だから・・・寝てないんです」と苦笑した。

    2006-05-24 02:25:00
  • 17:

    岬 ◆rYagzMs.go

    劇団解散が2ヵ月前。練習場所を追い出されたのが3週間前。しばらくは数少ない女性劇団員の部屋を点々としていたらしいが、次第に煙たがられ、行き場を失い、3日前から仕事を探しながらフラフラしていたという。

    2006-05-24 02:27:00
  • 18:

    岬 ◆rYagzMs.go

    「じゃあ3日間寝てないの?」ビックリと心配を混ぜた顔でボクは言った。
    「夜寝たら死んでしまうでしょう?第一寒くて眠れないし・・・」また苦笑だ。
    「昼間の暖かい時にね、ベンチで座ったまま寝るの・・・」その痛々しい笑い顔に涙が出そうになった。
    「とにかくボクの部屋に行こう。そして少し眠ったほうがいいよ」

    2006-05-24 02:28:00
  • 19:

    岬 ◆rYagzMs.go

    「ボクの部屋に行こう」ちょっと強引だったかな?
    「え?で、でも・・・」彼女は怪訝そうにチラリとボクを見た。
    「いや、ホラ、狭くて汚いけどさ、外よりはいくらかマシだし・・・」彼女はうつむいて黙ってしまった。マズかったかな?強引だったかな?
    「あ、俺の事なら気にしないで。君が寝ている間、図書館にでも行ってるし・・・うん、と、とにかく休まないとさ・・・」アセリまくって誘い続けていたら、彼女の頭がコクリとうなずいた。
    「ありがとう・・・」消え入りそうな泣き声で彼女は言った。

    2006-05-24 02:29:00
  • 20:

    岬 ◆rYagzMs.go

    本当に疲れていたんだな。彼女は布団に横たわると、ものの1分足らずでイビキに近い寝息をたてはじめた。本当なら工場でアルバイトしている時間だ。しかし今のボク、女の子と2人で部屋にいる。『バイトはクビだろうな・・・ま、いいか』やっと見つけた割と待遇のいいバイトだったが、そんな事はどうでもよかった。

    2006-05-24 02:31:00
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