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包帯人形

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  • 1:

    岬 ◆rYagzMs.go

    久しぶりに書きます。よろしくお願い致します。

    2006-05-24 02:09:00
  • 7:

    岬 ◆rYagzMs.go

    心臓はバクバク破裂しそうだが、平静を装った。
    「100円玉が悪いのかな?ほら100円玉って案外モロくて踏んづけただけでも変形しちゃって自動販売機なんかでも使えない事が時々あったりしてさ」と、とにかく沈黙はヤバイ。嫌な空気を追い払うかのように喋り続けた。
    「ボクのでやってみようか」

    2006-05-24 02:15:00
  • 8:

    岬 ◆rYagzMs.go

    ポケットから100円玉を取りだし投入。コインボックスは『ガチャリンコ』と返事をした。『シャワワ〜』シャワーから湯気がのぼった。
    「あー!出た出たー!」彼女は嬉しそうに手を叩いた。
    「さ、急がないと5分しかないよ」ボクはニコリとそう言いながら脱衣所を出た。
    「あ・・・・」彼女が何か言いかけたが、さり気なくドアを閉め隣の個室に飛び込んだ。

    2006-05-24 02:16:00
  • 9:

    岬 ◆rYagzMs.go

    ガッツポーズ!ボクはガッツポーズだった!できることなら叫びたかった。狭い脱衣所で大袈裟にガッツポーズ。鏡に写った自分の顔が気持ち悪かった。ボクは 昔から、ガッツポーズの時はアゴを突き出し『猪木』になるのだが今は関係ない。『うまい!うまくやった!ナイス俺!ダァーーーーーーーーー!』何度も心の中で叫んだ。しかし本当にうまくやったと思った。

    2006-05-24 02:17:00
  • 10:

    岬 ◆rYagzMs.go

    何故、彼女の100円がダメだったか、ボクは気付いていた。彼女がコインボックスと格闘している時ハッキリと見えたのだ。そう『50円玉×2』を。自動販売機と違って100円シャワーは100円『玉』じゃないと動かない。そして、あえて気付かないフリをしたのは、こう推理したからだ。『ボクが気付かないフリをして100円玉を貸してしまえば、彼女は返せない。何故なら彼女は100円玉を持っていないからだ。まさか自分の恥ずかしい失敗である50円玉×2をボクの前には出せまい』と。

    2006-05-24 02:18:00
  • 11:

    岬 ◆rYagzMs.go

    いつもならば、シャワー5分間の1秒、お湯1滴まで目一杯楽しむボクであったが、今日は違う。シャワーを浴びるまでもなく、この突発的興奮で全身がポカポカしている。『しかしシャワーに入ったのに髪の毛濡れてないのはおかしいよなあ』などと考えながら一応シャワーを浴びた。でも彼女が気になって1分足らずで出てしまった。

    2006-05-24 02:19:00
  • 12:

    岬 ◆rYagzMs.go

    服を着て、手グシで髪を整えて準備オッケー。隣の個室の音に全神経を傾けた。シャワーの音は聞こえない。着替えているらしい。『女の身支度は長いからな』独りニヤニヤしながら待っていた・・・。
    『ガチャッ!』隣のドアが開いた!
    「何気なく、出るんだぞ。そして、アレ?どうしたの?って顔で彼女を見るんだ」自分に念じをかけ、かるく深呼吸をしてからドアを開けた。

    2006-05-24 02:20:00
  • 13:

    岬 ◆rYagzMs.go

    第2章:眠り姫

     誰もいない朝の公園のベンチ。 
    100円作戦を成功させたボクは、彼女を公園に誘った。さり気なく誘ったつもりだ。 久しぶりに女性と2人きりで話しができて、ボクは有頂天だった。彼女もまた、このさり気ない出会いを楽しんでいるように見えた。

    2006-05-24 02:21:00
  • 14:

    岬 ◆rYagzMs.go

    彼女の名前は『藤沢あや子』。歳は24で、『京劇団サントラハウス』とかいうワケのわからない劇団に所属していて、その練習場所に寝泊りしていた。が、この劇団が解散してしまい練習場所を追い出され、途方に暮れているという。

    2006-05-24 02:22:00
  • 15:

    岬 ◆rYagzMs.go

    「え?じゃあ今、どこに住んでるの?」ボクは心配そうに聞いた。
    「いま、家ないんです」彼女は苦笑しながら続けた。
    「実家には帰れないし・・・」『何で実家に帰れないの?』と聞こうとしたが喉で止めた。聞いちゃ悪いように思えた。

    2006-05-24 02:25:00
  • 16:

    岬 ◆rYagzMs.go

    「家ないんじゃあ、どこで寝てるの?」馬鹿な質問だったのか?彼女はあたりまえの顔で、
    「だから・・・寝てないんです」と苦笑した。

    2006-05-24 02:25:00
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