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包帯人形
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1:
岬 ◆rYagzMs.go
久しぶりに書きます。よろしくお願い致します。
2006-05-24 02:09:00 -
97:
岬 ◆rYagzMs.go
『六本木BOO BEE TRAP』
オープン30分前だと言うのに店の前には10人ほどの列が出来ていた。ケバイ化粧の水商売風の女性とハゲた中年オヤジとのカップル。鋲付き皮ジャンパーのパンキッシュな女性。ロングコートに帽子を深くかぶり、皮の手袋をしている人殺し風の男。家出してきたような少女風な女性など、ちょっと変った人たちの列だった。2006-05-24 07:15:00 -
98:
岬 ◆rYagzMs.go
ボクは列の一番後ろに並んだ。ボクの前にはサイケ風ファッションの女性2人組みが並んでいる。2人共あわせて10個以上のピアスが耳を飾っている。
「今日ミイラちゃんでないのかなぁ」
「逃げちゃったんでしょ?」などと話しているのが聞こえる。行列はどんどん伸びて、オープン時間になる頃には30人をこえていた。2006-05-24 07:16:00 -
99:
岬 ◆rYagzMs.go
地下に降りる、細くて薄暗い曲がりくねった階段。階段の下には小さなカウンター。そこでお金を払い、店の中へ。どこにでもある、小さなライブハウスといったかんじ。ステージは真っ白い布が敷き詰められ、所どころローソクが灯してあった。暗い青い照明。賛美歌がゆったりと流れていた。直ぐに店内は満員になった。50人ほどの男女が、並べられた椅子を埋めている。ボクは後ろの方に隠れるように座った。
2006-05-24 07:17:00 -
100:
岬 ◆rYagzMs.go
いきなり照明が落とされ、同時にけたたましいピアノの不協和音が大音量で鳴り響いた。一斉に観客達は悲鳴や怒鳴り声を上げ出した。滅茶苦茶なピアノの音と断末魔のような叫び声の中、ステージの照明は青から赤に変り、真っ白いカーテンの裏から一人の女性が現われた。その女もまた真っ白いレースのネグリジェの様なものを来ていた。男も女も気がちがったかのように、『ミイラ!ミイラ!ミイラ!』と叫ぶ。
2006-05-24 07:18:00 -
101:
岬 ◆rYagzMs.go
『・・・あれがアヤか?』どう見ても、そこに立っているのがアヤには見えない。ブ厚い化粧の所為だろうか?いや、違う・・・『目だ』。目つきが違うのである。背格好、顔の輪郭、髪形。間違いなくアヤである。しかし、その目つき。カッと見開き、宙を見つめるケモノのような鋭い視線・・・。
2006-05-24 07:19:00 -
102:
岬 ◆rYagzMs.go
バタバタともがくニワトリ。女性がなにやら命令すると、男達はニワトリに食らいついた。羽を食いちぎり、足を食いちぎる。ニワトリの鳴き声。客席からの歓喜の叫び。大音量の不協和音。男がニワトリの首に食らいつき、顔を左右にブルブルと振り回すたびに、ステージが血の色に染まる。頭上に持ち上げたニワトリから滴る血液を、虚ろな顔で浴びる男。
2006-05-24 07:21:00 -
103:
岬 ◆rYagzMs.go
客席のあちらこちらで、裸の男女がもつれあったいた。ボクの隣の女性は、下半身丸出しでオナニーをしていた。四つん這いにさせた男の上に座り、裸のデブに靴を舐めさせている女。ステージを食い入るようにみながら、素っ裸でオナニーしている男。2人の女性に身体中舐めさせているオヤジ。激しく愛撫しあう女性のカップル。「小便下さい小便下さい」と色々な客に頭を下げているオバサン。
2006-05-24 07:22:00 -
104:
岬 ◆rYagzMs.go
ステージには大きな十字架が置かれた。そして、全身包帯で覆い尽くされたミイラが出てきた。右目以外全て包帯でグルグル巻きのミイラだった。先ほどニワトリに食らいついていた血まみれの男達が、十字架にミイラを縛りつけた。趣味の悪い、テカテカのスーツを着た金森が、鞭を片手に現われ、客席に挨拶をした。
「ЖЛБЁЫЮЭйэΞЧЁЗШЙЙБ・・・・」何語なのかは解らない。イマイマしいお相撲さんの声は店中に響き渡った。それを聞いた客席は更に盛り上がる。2006-05-24 07:23:00 -
105:
岬 ◆rYagzMs.go
金森はミイラに向かい、大袈裟に鞭を構える。『ビシャッ!!!!』物凄い音と共に包帯が千切れ飛ぶ。中から表れた肌は裂け、周りの包帯をドス黒い血液が赤く染めていく。しかしミイラは悲鳴1つ上げない。まるで人形のようだ。そのかわり、鞭がミイラを引き裂く度に、客席から歓声が上がった。鞭を打ち続ける金森。全身ズタズタに切り裂かれたミイラの恥丘に赤い花と蝶々の入れ墨があった・・・。
2006-05-24 07:24:00 -
106:
岬 ◆rYagzMs.go
第12章:豪邸
「お疲れさん、あしたぁ、遅れんなよぉー」車から降りた金森はそう言うと、千鳥足で家に入っていった。2006-05-24 07:25:00