小説掲示板あの頃欲しかった愛のことのスレッド詳細|夜遊びweb関西版

夜遊びweb掲示板 関西夜遊びweb掲示板 関西
エリア選択

夜遊び掲示板を検索する

スレッドタイトルを対象とした検索ができます。※スペースのあり、なしで検索結果は異なります。

掲示板リストメニュー

あの頃欲しかった愛のこと

スレッド内検索:
  • 1:

    眠っているわたしの頬に細くて柔らかいものが触れた。くすぐったくて少し幸せな気分で目を覚ます。
    だけど淡いグリーンの枕の隣には、さっきまで夢の中で逢っていた人とは別の顔があった。
    うんざりして無防備に寝ている彼の髪の毛を頬からはらって起き上がる。
    カーテンの隙間から朝日が射し込んでくるのを見た瞬間、ふいに深い孤独が襲ってくる。
    ‐わたし何してるんだろう・・・・‐

    2006-10-22 05:39:00
  • 4:




    2006-10-22 05:59:00
  • 5:

    またしばらく眠ったあと、髪をなでられて起こされた。「送ってくよ」と。
    ひとりにはなりたくないけれど、夕方から大学で試験の監督生をしなければいけないというたかチャンは大学院生で、欠席のしすぎで2回留年しているので引き止めることは出来ない。
    仕方なく大きすぎる黒のスエットを脱ぎ、着てきた服に着替え身仕度を整えた。

    学生らしく自転車で送ってくれたたかチャンの背中をマンションの前で見送りながら、わたしはすでに今夜は誰と過ごそうか考えていた。

    2006-10-22 06:09:00
  • 6:

    ‐午前3時過ぎ。よく行く近所のガストで親友のゆいがフライドポテトをつまみながら、呆れた顔で話しだした。
    「みゆさぁ、最近遊びすぎじゃない?」そのとおりなので何も言えない。言葉につまっていると、鼻をすする音が聞こえてきた。
    ・・・・ゆいが泣いている。ゆいの視線はわたしの左手首を向いていた。

    2006-10-22 06:24:00
  • 7:

    暖房が効きすぎて暑いのでカーディガンを脱いだのを忘れて、テーブルの上に左手を乗せて話していたのだ。
    失敗した。ゆいには見られたくなかったのに。
    「またリストカットしたの?ずっと止めれてたじゃん。たくやクンと別れてからのみゆは昔に戻ったみたいで見てられないよ!」

    2006-10-22 06:33:00
  • 8:

    ポロポロと大粒の涙を流す親友の前で、わたしはカーディガンを羽織ながらなだめるように話した。
    『ごめん。もうしないから。心配かけてごめんね。』ゆいは涙を拭いながら約束だよって笑った。
    でも本当は約束なんて出来ない。したくはないけれど、気が付いたらしてしまっているから。
    だけど自分のために泣いてくれる親友にこれ以上、心配はかけたくない。
    ジンジャエールを飲みながら努めてさりげなく笑った。約束するよと。

    2006-10-22 06:44:00
  • 9:

    ゆいがまた何かを言おうとしたのをわたしの携帯の着信音がさえぎった。
    今日約束している男からの電話だ。多分仕事が終わった報告だろう。
    『ごめん、もう行かなきゃ。また連絡するね。』伝票をつかんで手を振った。ゆいは小さな声で約束だよって呟いた。

    2006-10-22 06:52:00
  • 10:

    今日約束している男は3週間前まで働いていたキャバクラでわたしの担当だったボーイだ。
    ダパンプのイッサに似たきれいな顔をしているけど、口が悪く何度泣かされたかわからない。
    だけどたくやと別れて自暴自棄になりお店を飛んだわたしを心配してくれて、たくさんのメールや電話をくれていつのまにかお互い寂しさを埋める相手になっていた。友達以上恋人未満。
    セフレだけど、気心しれてるし趣味も合うし相性もいい。今のわたしにはちょうどいいぬくもりだ。

    2006-10-22 07:05:00
  • 11:

    ガストからわたしが働いていたキャバクラはとても近い。
    いつも待ち合わせする裏の通りにあるコンビニへ早足で向かう。バーのキャッチを振り切ると、コンビニの前で地べたに座り込みながら煙草をすっている男が見えた。
    「みぃゆ〜?」手をぶんぶん振りながら叫ぶ男がいつもよりも可愛く見える。
    隣に座ろうとしたら、いきなり抱き締められた。
    「3日ぶりやなぁ。逢いたかったわ〜(*≧∀≦)」

    2006-10-22 07:14:00
  • 12:

    『みゆもひできに逢いたかった(^-^)』
    わたし達の中での暗幕の了解。逢ってるときだけは恋人のように振る舞うこと。束縛やジェラシーはいらないけど、ふたりとも甘えたいのだ。
    「どこ行く?」わたしの右手を握って歩きだすひでき。
    『ラブホでしょ?この前行ったとこよかったし、今日もそこにしよ!』

    2006-10-22 07:22:00
  • 13:

    ラブホへはコンビニから歩いて5分ほどだけど、お店の近くなので人目が気になる。『手、繋がないほうがよくない?見られたらやばいでしょ?』
    「あ〜まぁなぁ。でもまだミーティングしてるはずやしいけるやろ。何?みゆは手繋ぎたくないわけ?」
    『ひできの心配して言ってるんだけど(‐ω‐)』わたしは飛んだから今更関係ないけど、ひできは担当持っているマネージャーだ。元嬢と歩いてるのを見られていいことはひとつもない。
    「大丈夫やって☆手ぇ離したくないねんL(O>∀<V)E」可愛い笑顔にほだされて手を繋いだままラブホへ入っていった。

    2006-10-22 08:41:00
新規レスの投稿
名前 (8文字まで)
E-mail
必須本文 (750文字まで)
あの頃欲しかった愛のことを見ている人におすすめの掲示板

スレッドタイトルを対象とした検索ができます。
※スペースのあり、なしで検索結果は異なります。