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『親愛なる...』
-
1:
◆2wikGtRuQw
あなたは、私の事を覚えていますか?
あなたは、私の事をほんの一瞬でも思い出してはくれていますか?
―昔の様に、今でも純粋に“彼”の事を愛してはいますか?
―私は変わらずあなたを忘れられないままです―――。2006-10-24 13:05:00 -
2:
◆2wikGtRuQw
私の名前は彩菜。
読み方は〜あやな〜そのままだけどね。
年は、今年22になる21歳のA型の女の子。
第一印象は、『きつそう』『性格悪そう』『腹黒そう』なんて散々言われるけど、実際は派手な見た目とは裏腹に小心者で心配性なA型ちゃん。
こんな自分があまり好きじゃなかったりする―。2006-10-24 13:13:00 -
3:
◆2wikGtRuQw
『彩菜〜!!』
この声は、私の“親友だった”あの子の声―。
今でもあんたの声が忘れられないままなんだ―。2006-10-24 13:17:00 -
4:
◆2wikGtRuQw
あの子の名前は春菜。
読み方は〜はるな〜ってやっぱそのままだね。
年は、今年21になる20歳のB型の女の子。
――私の親友だった。今はもうきっと逢う事さえ許されない、私の“親友”―――。
ねぇ春菜。あんたもあたしの事、せめて“友達”だと思ってくれてた―?2006-10-24 13:23:00 -
5:
◆2wikGtRuQw
あたしとあんたを出逢わせてくれた人は、あんたの愛する人だったね。
―皮肉だよね。
――辛かったよね?
━遡ること3年半前━2006-10-24 13:27:00 -
6:
◆2wikGtRuQw
『なぁなぁ何してんの?♪』
そう声をかけてきた彼の名前は永愛〜とあ〜。
私の2つ上の、当時20歳の彼だった。
出逢いはキャッチ。当時、ホストのホの字も知らなかった私は、今まで追い求めていた理想通りの彼のルックスや性格、彼自身に堕ちていくのに、そう時間等かかりはしなかった。2006-10-24 14:55:00 -
7:
◆2wikGtRuQw
学校が終わると、一目散に若葉と町へと繰り出す。
当時、永愛はホストを始めて間もないにも関わらず、NO.1の称号を手にしていた。今ならば永愛がキャッチに出るなど滅多にありえない事だけど、当時は夜19時になると、あるキャッチ場所へと現れていたんだ―。
私は、毎日のように若葉を連れて永愛に逢いに行っていた―。2006-10-24 15:15:00 -
8:
◆2wikGtRuQw
初めてキャッチされた日、私は若菜じゃない友達、雪菜と町をブラブラ歩いていた。
鉄板焼屋のいっきゅうさんで食事を済ませ店を出、『さー何しよっかー』と、雪菜とベラベラお喋りしながら歩いていると、ふと横目で後ろに気配を感じた―。
【後ろにホスト(?)らしき人がいてるなー…えっ歩きだした!?もしかしてうちら声かけられる系!?】2006-10-24 15:30:00 -
9:
◆2wikGtRuQw
『プッめちゃびびってるやん自分!』
永愛と一緒にいたホスト、悠斗〜ゆうと〜があたしを見てそう笑った。
その隣でクスッとクールに笑う永愛を見て、あたしは見つめた目を反らせなかった―。
―純粋にタイプだった。私の理想像ピッタリの永愛に、あたしはきっとこの時から恋に堕ちてしまったのかもしれないね―?2006-10-24 16:38:00 -
10:
◆2wikGtRuQw
最初は、ナンパが嫌いなあたしは【キャッチもナンパも同じや】そう思い、意外にも乗り気で永愛と悠斗と話す雪菜の腕を引っ張り「なーもー行こや」と雪菜の耳元で嘆いていたけれど、気付けば永愛と悠斗の気さくさに心を許し、他愛もない立ち話を2時間程続けていた。
【かっこいーなー…】
永愛と悠斗と雪菜が話している中、あたしは相当永愛から目を離さなかったと思う。2006-10-24 16:47:00 -
11:
◆2wikGtRuQw
『てか彩菜〜☆おまえ、永愛の事見すぎ〜!』そう笑いながら茶化す悠斗の声にハッと我に返り、「えっ!?」とキョドるあたしの顔は、自分でも分かるぐらい熱くて、きっと真っ赤だったと思う…―。
『ハハハ』と笑う永愛。
――永愛君の笑顔を見ると、なぜか私の心はどこか寂しかったよ―。2006-10-24 16:55:00 -
12:
◆2wikGtRuQw
「うん…でもめっちゃかっこいい。今まで見た人の中で永愛君が一番かっこいい。」
気付くとあたしは、クソ真面目な顔でそんな言葉をポロッとこぼしていたんだ。
雪菜と悠斗が冷やかしながら笑っている中、永愛君はあたしに向かって優しく『ありがとう』って微笑んでくれたんだ―。2006-10-24 18:46:00 -
13:
◆2wikGtRuQw
ねぇ永愛君―
『あの時、えっらい素直な子やなー思ったわ。おまえの「今まで見た人の中で永愛君が一番かっこいい」って言葉、今でも覚えてるもん』―
―いつもそう話してくれてたよね。…でもね、本当にそう思ったんだ。自分でも不思議なくらい、そんな言葉が自然と口からこぼれてたんだ――。2006-10-24 18:52:00 -
14:
◆2wikGtRuQw
今思い出しても、あの時の空気は本当に不思議な感じだった。不思議なくらい、私は永愛に釘付けだった―。
『てか店おいでや♪なぁ永愛?』楽しそうに話す悠斗。
『おう、おいでや♪』どこか複雑そうな永愛。
今でもこの時の永愛君の複雑そうな表情の意味は分からないままだよ―。2006-10-24 19:01:00 -
15:
◆2wikGtRuQw
『どうする彩菜?』と問いかける、ちょっと行きたそうな春菜に、
「えっ嫌や…怖いってホストとか…」と軽く泣きそうな困った表情の私。
『えっ怖い!?初回やし500円しか払わんでいいし大丈夫やで!?』―焦る悠斗。
そんな私達のやり取りに、永愛は言った。2006-10-24 19:09:00 -
16:
◆2wikGtRuQw
『タダでええしおいで?大丈夫やし。』―
―何も言えなかった。
【永愛君が『大丈夫』と言うならきっと大丈夫なんだろう】
私はどこまで素直な女の子やったんかな。疑う事も知らない、信じる事が当たり前だったあの頃…―あの頃の自分は結構好きだったな―。2006-10-24 19:14:00 -
17:
◆2wikGtRuQw
結局店へ行く事になり4人で歩いてると、『鞄持つし貸し?』と永愛が私の鞄を持ってくれた。
専門学校帰りの鞄は相当重くて、『こんなんよく持ってたな』って笑ってくれたっけ。
やたらハイテンションな悠斗と雪菜と、歩きながらもジッと私の方を見てくる永愛。
私は恥ずかしくて笑いながら『えっ?』なんて言いながらごまかしてたね。2006-10-24 21:26:00 -
18:
◆2wikGtRuQw
店の下に着き、ドキドキが増す私。
そんな私に気付いたのか、『大丈夫やで?』とニコッと笑う永愛の顔を見て、私までつられてニコッと笑ってしまった。
エレベーターに乗り、目的の階に降り、ふと顔を上げると[CLUB OASIS]と書いた大きな扉が目に入った。
『ここやで』永愛と悠斗はそう言うと、『いらっしゃいませ〜!!』と大きな扉を開けてくれた―。2006-10-24 21:35:00 -
20:
◆2wikGtRuQw
店内は暗くて、まだオープンして間もないのか、客入りも少なく、席へと案内された私と雪菜はおしぼりを渡され、永愛と悠斗は『ちょっと待っててな』と言い残し奥へと入って行った。
「なぁ雪菜〜、永愛君マジやばいねんけど!!」『モロあんたのタイプやん☆確かに男前やな〜』
そんな会話をしていると、雪菜の隣には悠斗、私の隣には永愛君がドカッと座った。2006-10-24 23:00:00 -
21:
◆2wikGtRuQw
『初めまして☆永愛です☆』そう笑いながら自己紹介する永愛に、私はなんだか可笑しくて、『どうも彩菜です☆』と笑いながら返した。
―3年半も経ってしまった今となると、あの時に何を話したかなんてあまり思い出せなくて、ただあの時の二人のイメージ的な光景だけが、今も私の頭には焼き付いたままで―…
不思議と、永愛君の事だけは今でも憎めずにいるんだ―。2006-10-24 23:07:00 -
22:
◆2wikGtRuQw
初回は飲み放題。きっと4人でゲームをしたりしながら盛り上がっていたような気がする―。
『なんで雪菜の隣は悠斗な〜ん!?』ブゥと口を尖らす雪菜に『あほか雪菜!俺、一応店長やねんぞっ!!』と笑いながら言う悠斗。その店長発言に素でビックリした私は「えっほんまに悠斗、店長なん!?」『ほんまやっちゅーねん!!』と悠斗はやたらと得意気。
【へ〜店長かぁ】そう関心していると『まぁ永愛はNO.1やけどな☆』と、悠斗は続けた。2006-10-24 23:19:00 -
23:
ビックリした私はバッと永愛の方を向き目を丸くさせながら首を傾けると、『NO.1の永愛です☆』と足を組み、ホスト特有のポーズを見せてちょけてきた。私はそれが可笑しくてケラケラと笑っていると、『意外やった?』と問いかける永愛。
「う〜うん!!全然!!永愛君がいっちゃんかっこいいもん☆」
―おまえのそーゆう素直なところが可愛いな―" " "06/10/24 23:282006-10-24 23:28:00 -
24:
◆2wikGtRuQw
―永愛は私の頭を撫でながら、少し切なげな表情でそう言ってくれた―。
なんだかそんな永愛君がもどかしくて、私は笑っていたけど、でもきっと泣きそうな…そんな表情をしていたと思う―。
『彩菜ぁ?おまえ、永愛になんか歌ってもらえや☆こいつバリ歌うまいで☆』悠斗が私にそう言ってきたので、「ほんまっ?歌ってや☆」と永愛にお願いをすると、『ええで☆何がいい?』と快くOKしてくれた。2006-10-24 23:37:00 -
25:
◆2wikGtRuQw
当時も今も、コブクロが大好きな私は「彩菜、コブクロが好き!!」そう言うと、『俺も好きやねん。ほな“風”な。』―と、コブクロの“風”を歌ってくれた―。
〜舞い上がる花びらに吹かれてあなたと見た春を想う 俯くまで気付きもしなかった どうしてだろう?泣いてた…〜
―私の大好きな曲を、本当に上手に歌い上げてくれた永愛君に、私は心底感動してしまった。永愛君の、あの聞いてて落ち着く声は、今も変わらず大好きだよ―。2006-10-24 23:47:00 -
26:
◆2wikGtRuQw
雪菜は、私が歌うこの曲が『大好き』だといつも泣きそうになりながら言ってくれていた。
―歌い終わると、永愛は手を叩きながら『やっば〜!!何なんこの歌!!バリいい曲やん!!てか彩菜、歌うまっ!!』と興奮していた。
歌を歌う事は昔から大好きで、カラオケがほんとに好き。胸を張って「特技」とまでは言えないけど…うん、歌う事は今でも大好き。2006-10-25 00:03:00 -
27:
◆2wikGtRuQw
「いやいや…永愛君の方が全然上手いし!!ビックリしたわ☆」
―その日は、意味不にもう一回“好きな人”を歌わされ、永愛君はと言うと、BIGINの“島人の宝”を歌ってくれた。笑
悠斗は何やったかな?なんか歌ってくれてた気がするけど、もう覚えてないや。笑 雪菜はカラオケが嫌いやからもちろん歌う事はなく、その日はそれでカラオケは終了した―。2006-10-25 00:25:00 -
28:
名無しさん
あげ(*o´∀`pq☆*゜
2006-10-25 06:47:00 -
30:
名無しさん
待ってるょ(*o´∀`pq☆*゜
2006-10-25 08:23:00 -
32:
◆2wikGtRuQw
『彩菜?ちょっと行ってくるから待っとける?』ホスクラ初心者の私には、永愛の言ってる意味がよく分からなくて、頭の中は???状態。
「―うん☆待っとける☆」
適当にそう答えると、『おとなしく待っとけよ☆ごっそーさん☆』と、永愛は私が飲んでいたグラスに、自分のグラスをカンッと当て、どこかへ行ってしまった。2006-10-25 19:34:00 -
33:
◆2wikGtRuQw
『?永愛君なんて?』雪菜にそう聞かれても、あまり意味が分からなかった私は「…さぁ?よく分からん☆」と笑って流してみると、『彩菜、永愛すぐ戻ってくるし待っとけな☆』と、悠斗にもそう言われたので、私はとりあえず『うん♪』と頷いておいた。
そこからは悠斗やヘルプ、雪菜やみんなでゲームをしたり色んな話をしながら盛り上がってたかな―。2006-10-25 19:37:00 -
34:
◆2wikGtRuQw
しばらくして、ふと周りを見渡してみると、他の席に座る永愛が目に入った。
―隣には金髪ロングの綺麗系のギャルっぽい、でもおとなしそうな女の人が座っていた。見た感じ、私より年上っぽい感じ。
―だけど、何やら揉めてる様子―。2006-10-25 19:38:00 -
35:
◆2wikGtRuQw
足をドーンと広げて、貧乏ゆすりをしながら隣の女の子に怒鳴り散らしている永愛。
―隣には黙って俯き泣きそうな表情の女の子。
一目見てすぐに【…あ、揉めてるや】って分かるぐらいだった。2006-10-25 19:41:00 -
37:
◆2wikGtRuQw
―私は、何だか見てはいけないような気がして、パッと目を反らし、雪菜やヘルプと話していた。
―『ただいま♪すまんな、遅なって』
しばらくすると永愛は私の席に戻ってきた。―が、さっきのピリピリした感じとは打って変わって、優しくておもしろい永愛君に戻っていた。2006-10-25 19:47:00 -
38:
◆2wikGtRuQw
「…永愛君、なんか怒ってる?」
―恐る恐るそう聞いてみても、『なんで?何も怒ってへんで☆』と返ってくるだけだったので、
【ま、いっか】と思い、その日はそんな感じでラストまでOASISで楽しく飲み過ごしていた―。2006-10-25 19:53:00 -
39:
◆2wikGtRuQw
―金髪ロングの彼女の名前は、姫菜〜ひめな〜。
年齢は確か私の一個上やったかな―?
某有名風俗店でNO.1〜2を争うほどの有名フードル。毎月、風俗誌にもばっちり載っている。
――彼女は、当時から3年半経った今でも、変わらず永愛を支える、最強の『エース』――。2006-10-25 20:00:00 -
40:
◆2wikGtRuQw
見てくれてる方、いてるんかな??
少し中断します?2006-10-25 20:02:00 -
41:
名無しさん
??
2006-10-26 23:09:00 -
42:
名無しさん
?
2006-10-27 06:08:00 -
43:
◆2wikGtRuQw
『気を付けて帰れな♪また帰ったら連絡して?』「うん♪今日はありがとー☆またねー☆」
もうすっかり朝日が眩しい町をすり抜け、私は雪菜と帰宅した。
会計はやっぱりタダで、何だか永愛に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。2006-10-28 12:35:00 -
44:
◆2wikGtRuQw
「なぁ雪菜〜♪めちゃ楽しかったな♪」『まぁタダやしラッキーって感じやな。彩菜、あんたも〜行ったりしなや〜』
雪菜は金銭面でも何でもきっちりしてる子。私と同様、派手で今時な子やけど、金を払ってまでホスクラに遊びに行く事は『もったいない。ありえへん。』って感じな、そんな子。
それに引き替え、私は待ち合わせ時間以外には結構何にでもルーズ。ってゆうか楽観的。―やっぱりこんな自分があまり好きではないんだけどね。2006-10-28 12:36:00 -
45:
◆2wikGtRuQw
当時は実家住まいだった私は、その日は昼から学校があったにも関わらず、家に着くなり即眠りに着いた。
―その日はどんな夢を見たんかな。もう思い出す事もできないけど、きっと楽しくて幸せな…永愛の夢を見てたんじゃないかな―。2006-10-28 12:38:00 -
46:
◆2wikGtRuQw
PM 20:00 〜♪♪♪〜
「ん〜…はい…」
『も〜し?あれ〜?彩菜寝てたんか〜?』
…この声は……真輝。2006-10-28 12:39:00 -
48:
◆2wikGtRuQw
―真輝の事はきっと好きだった。
――だけどそれ以上に、私は永愛の事を好きになってしまいそうな気がしてたんだ。
私は馬鹿な女だったのかな。それは今でも分からないままで…―
“永愛”と言う一人の人間を憎む事なんて、憎む要素さえ、私には見つける事が出来なくて―。2006-10-28 13:23:00 -
49:
◆2wikGtRuQw
“ただいま?今家帰ってきたで???”
―真輝とのメールのやり取りをしながら、私は昨日の出来事をボーッと思い出していた。
【楽しかったな…】
―うん、純粋に楽しかったんだ。ただそれだけだったんだ―。2006-10-28 13:28:00 -
50:
◆2wikGtRuQw
【あっそういえば昨日、『帰ったら連絡して』って言われてたのに、連絡すんの忘れて寝てもてたぁ!最悪っ!】
携帯を手に取り、発信しようか悩む事数十分…
【あかん。無理や。一体何てかけたらいいねんなぁ…】2006-10-31 12:43:00 -
51:
◆2wikGtRuQw
そのままかける勇気もなく、部屋でボーッと音楽を聴きながら携帯とにらめっこ…。
【連絡取りたいな〜でもかけんの恥ずかしいしな〜…でも喋りたいしなぁ…。そうや!!メールってゆう手があったぁ☆】
そう思いついた私は、メール作成画面を開き、何て送ろうかしばらく考えた結果、当たり障りのない【おはよ?昨日はありがとう???】みたいな感じのメールをかなりドキドキしながら送信した。2006-11-03 08:46:00 -
52:
◆2wikGtRuQw
“送信完了しました”
携帯のディスプレイにそう表示されるその文字を見て、あたしは一気に恥ずかしくなった。
【返事来るかな…】
ドキドキしながら待っていると 〜♪♪♪〜
◇着信 永愛君◇2006-11-05 10:16:00 -
54:
◆2wikGtRuQw
【で、電話っ!?】
まさか電話がかかってくるなんて予想もしてなかった私は、素でビックリしまくり!
【で、出な…】そう思い、携帯のボタンを恐る恐る押してみた。
―ピッ「…もしもし?」2006-11-05 10:34:00 -
55:
◆2wikGtRuQw
『もし?おはよーさん☆誰か分かるけ?』「うん分かる!…永愛君やんな?」『おーよー分かってるやん☆おまえなんで昨日帰ったら連絡してってゆったのにしてこーへんねん〜笑』「あーごめん!昨日忘れて寝てしまっててん!マジごめんなぁ…。泣」『ほんまか♪今は何してんねん?』
そんな会話から始まり、5分ぐらい話してから『ほなまた連絡するわ☆』と永愛君が言い、初電話は終了した。2006-11-05 10:42:00 -
56:
◆2wikGtRuQw
もーその時の私の心は躍りまくっていた。
【永愛君もあたしの事気にかけてくれるんかな☆両思いかも〜☆】
なんて今思えば可愛すぎる事だって純粋に思っていたから。
―営業・色・枕…だの、その時の私はそんな言葉さえ知る筈もなくて…知ったところで、疑う事さえ知らなかった。永愛君を信じていたから―。2006-11-05 10:46:00 -
57:
◆2wikGtRuQw
――でもね、永愛君。
私は3年半経った今でも、あの時の二人は偽りなんかじゃない、偽物なんかじゃなかった…ってそう想ってるんだ。
こんな私は痛いかな?あほすぎるかな?
【永愛君は私の事を本当に愛してくれてたんじゃないかな】って…周りが何て言おうと、永愛君が否定しようと、少なくとも私は、そう想えてるんだ―。
自分でも不思議なくらいに…――。2006-11-05 10:52:00 -
58:
◆2wikGtRuQw
次の日、私はまじめに学校へと登校していた。
「おはー♪」『おー彩おはよ☆』
私と若菜は毎日同じ電車で梅田へと通う。
「昨日休んでごめんなぁ」『ほんまやわ〜!何してたん?』「ふふーん☆ちゃうねん聞いてや〜♪あんなぁ…♪」
私は若菜に一昨日にあった出来事を、一通り話していた。2006-11-05 14:01:00 -
59:
◆2wikGtRuQw
「…って感じやねん☆」一気に説明し終わると
『へ〜いいな〜☆若菜も永愛君見てみたいわ♪』「マジでばぁり男前やから♪」『マジで♪笑 …けど、真輝君どないするん?大丈夫なん?』
【…あっちゃぁ…忘れてた…。】2006-11-05 14:06:00 -
60:
◆2wikGtRuQw
「…それやねん…。」『うわ〜真輝君かわいそ〜…あんないい男やのに…。』「ほんまやぁ…真剣どーしよ〜!!でも実は、この前永愛にな………って言われてんやん。どー思う!?」『…そんなん言われたん!?ん〜…それはもう彩次第ちゃう?彩がどうしたいかやで!』
―実は初回で永愛の店に行った日、永愛と私の間でこんなやり取りがあったのだ――。2006-11-05 14:15:00 -
61:
◆2wikGtRuQw
―『彩菜、彼氏いるん?』ソファにもたれ、私の目を見つめながら、そう問いかける永愛。
「…いるよ。もう半年ぐらい経つかなぁ。永愛君は?」『…俺はホスト始める前にフラれた。…てゆうよりプロポーズしたら断られた。ハハ(笑)』「え…?そうなんや…。」『おう。5年ぐらい付き合っててな、ほんまに愛してた女やってんけどな。…―だから俺、女なんて信じてへん。』「…そうなんや。…けどそれってなんか寂しい。あたしの事も信じれへん?」『おう。人間なんてみんな嘘ばぁーっか(笑)』
【…っっ…―】
そう笑いながら話す永愛に、私は少し腹が立った。2006-11-05 14:30:00 -
62:
◆2wikGtRuQw
「そんな事ないよ。」
私はキッと永愛を睨みつけ、そう吐き捨てた。
『え?』「そんな事ないよ。あたしは信用してもらえへんようなそんな女じゃない。」
そう言う私を暫く見つめ、永愛はこう言った。2006-11-05 14:34:00 -
63:
◆2wikGtRuQw
中断します?
てか読んでくれてる方いてるんかな??いなさげなんで、だいぶマイペースにゆっくり書かせてもらってます?もし何か『こうして欲しい』など要望があれば書き込みの方、お願い致します?2006-11-05 14:36:00 -
64:
名無しさん
読んでるぅ???
マイペースでガンバッテ? 忙しくて更新できひんくなって遅くなる時はいってほしぃかな?2006-11-05 17:08:00 -
65:
◆2wikGtRuQw
>>70さん、書き込みありがとうございます?ほんと嬉しいです?読んで下さってる方いないのかなぁと思ってたんで、かなりスローペースな更新になっちゃってました?
「中断します」も、なんか一人であほみたいかなって?笑
これからはきちんと中断する時や遅れる時は書き込みしていきます?
ほんとにありがと??2006-11-05 19:42:00 -
66:
◆2wikGtRuQw
『じゃあ彼氏と別れてずっと俺の側におれや』
いきなりの展開に、私は唖然とするしかなかった。
「…え…?」『できるけ?―彼氏と別れろ。』「…分かった。」
―『よっしゃ。』永愛はあたしに微笑むように、静かにそう呟いた。2006-11-05 20:06:00 -
67:
◆2wikGtRuQw
―売り言葉に買い言葉…。実際、そうなのかなとも思った。
…だけど、私は「守らなくちゃいけない」そう思ったんだ。
いや、「守りたい」…そう思ったんだ――。
【それで永愛と一緒にいられるならば】と―…。2006-11-05 20:10:00 -
68:
◆2wikGtRuQw
―その日の放課後―
「あ〜今日も終わった」『ばり疲れたし〜。今日はどーするよー?』
放課後は、若菜と買い物に行ったり町に遊びに出たり、大概一緒にいた。
「ん〜…あっ!若菜、永愛君見ちゃう!?☆」『おー!!見たい見たい☆ほな町やなぁ♪』「ヤター☆☆☆」
私と若菜は電車で町へと向かってる間、せっせと化粧治しに励んでいた。永愛君に逢える事が楽しみで楽しみで仕方なかったんだ―。2006-11-05 20:23:00 -
69:
◆2wikGtRuQw
半身浴中に更新してたんですが、ソロソロ上がるので中断しまーす?
読んで下さった方、ありがとうございます??2006-11-05 20:27:00 -
70:
◆2wikGtRuQw
町に着き、その日はカツ丼屋さんでカツ丼を食べていた。
「なぁなぁ、永愛君にメール送ってもいいかなぁ?」『え、普通にいいやろ☆送りーや☆』「やんな♪送ってみるー♪」
…こんな事にトキメキを覚えている。あたしには彼氏がいるのに…最低。2006-11-05 23:32:00 -
71:
◆2wikGtRuQw
“永愛君おはよ?今は何してるの??”―ピッ
【送信完了しました】
「送ったぁ♪」『(笑)そいや永愛君何時ぐらいに町出てきはんのー?』「んー…たぶん19時ぐらい?次メール返って来たら聞いてみるわ♪」『はよ永愛君見てみたいわぁ♪』「ふふーん♪(笑)」2006-11-05 23:33:00 -
72:
◆2wikGtRuQw
♪♪♪〜舞い上がる花びらに吹かれて〜♪♪♪
◇受信 永愛君◇
「あ゙ー!!メール返って来たーっっ!!!!」
永愛君に出逢ってから、永愛君からのメール着信音はコブクロの“風”に設定していた。って言っても、当時は着うたなんてまだなくて着メロだったんだけどね。2006-11-05 23:35:00 -
73:
◆2wikGtRuQw
◇受信 永愛君◇
“おはようさん?今は仕事向かうとこ?彩菜は何してんねん?”
【ニマァァ(o´ー`o)】
きっとその時の私の顔は↑な感じだったと思う。永愛君のSっ気たっぷりな話し方や性格、全てが私にとって本当にツボだった。2006-11-05 23:36:00 -
74:
◆2wikGtRuQw
『ちょっと彩!永愛君なんてー!?』「んー☆はいっ☆」若菜に携帯を渡し、私は一人ニヤニヤ。
『…いいな〜☆ウチもこんなん言われたーい♪』「言われたーい♪って若菜彼氏おるがな!笑 返信しよーっと♪」
“そうなんや?今は友達と町にいるよ?”―ピッ2006-11-05 23:38:00 -
75:
◆2wikGtRuQw
そう送信すると、
“ほなまた町出たら連絡するわ?”
と返事が返ってきたので、私一人ウキウキしながら若菜と町をブラブラ徘徊していた。
【永愛君と逢うん二回目や☆かなりやばいー☆めちゃ楽しみやし♪♪】2006-11-05 23:39:00 -
76:
◆2wikGtRuQw
―私は、永愛君にとったら、都合のいい女だった?おもしろいぐらいに自分に寄って来る『あほな女』だって思った?
―今でも分からないんだ。
私ね、永愛君への“愛”はもうないの。愛はね、もうなくなったんだ…。
…だけどね、今でも永愛君は、私にとっての“神様”みたいな存在なんだよ。きっとそれは、これから先も変わらない事なんだ――。2006-11-05 23:41:00 -
77:
◆2wikGtRuQw
ザッと更新しましたが少し休憩しまぁす?このまま寝ちゃうかな?笑
読んで下さった方、ありがとうございます??2006-11-05 23:43:00 -
78:
チコ
(*o´∀`pq☆*゜読んでるょ( ^(00)^)ゞ面白いな
2006-11-06 00:40:00 -
79:
ミニ
70やねんケド、うちのワガママ聞いてくれてありやと???
これからも応援してまつぅ?2006-11-06 02:59:00 -
80:
◆2wikGtRuQw
〜♪♪♪〜 ◇着信 永愛君◇
「もし〜☆」『もし彩菜?今どこ?』「今はなぁ、○○らへん♪」『ほんまかぁ♪もーキャッチ場所着くし来いや♪』「あ、分かった〜☆じゃあ今から向かうな〜!はぁい、バイバ〜イ♪」
永愛との電話を切り、若菜と千鳥足で例のキャッチ場所まで急いだ。2006-11-10 15:20:00 -
81:
◆2wikGtRuQw
『生永愛君♪♪』やたらルンルンな若菜が何だかおかしくて、けどそんな私も永愛君に逢える事が嬉しくて、内心はすごくドキドキしていた。
―そして、キャッチ場所までもう少しってところで、私はキャッチ場所で従業員と話しながら笑っている永愛君を発見した。
「ちょっちょっと若菜!」『えっ!?何々!?』「と、永愛君おる!!」『えっどこどこ〜!?』2006-11-10 15:26:00 -
82:
◆2wikGtRuQw
「ほらあそこ―…」永愛の方を指さしながら若菜に教えてあげると、
『あ、あの真ん中の人!?』「そうそう!うわぁ〜永愛君やぁ〜☆」
完全に有頂天な私の腕を引っ張り『行こや☆』と強引な若菜。
「えっ!嘘!あかんて、ゆっくりゆっくり!!」
と、私の腕を引っ張る若菜の腕を押さえながら、ゆっくり永愛君の元まで歩いて行った。2006-11-10 15:34:00