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操り人形

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  • 1:

    きみのためならば
    いつも、どんな時でも
    笑っていよう。
    私はあなたの…操り人形だから…。

    2006-06-09 03:25:00
  • 2:

    『夢見て!!あの人めっちゃかっこいい!!』
    キャバクラの体験帰り。いわゆる“二個一”の麻由が、一人のボーイを指差した。
    『どれぇ?』
    『あれやんっ!あれ!!』麻由の視線の先に目をやると、いかにも軽そうなボーイが一人。

    2006-06-09 03:29:00
  • 3:

    『そうかぁ?あたしはあんま好きな顔ちゃうなぁ。』そう言って見ていたらその男と目が合った。何故か笑いながらこっちへ近づいてくる。
    『なぁなぁ仕事帰り!?今度うちの店体験来てくれへん?自分らやったら時給四千円出すわ!!』
    以前新地で働いていたあたし達には、すごく安い時給に思えた。
    『はい!!行きます!!』そう答えたのは、麻由。ちゃっかり番号交換までしていつのまにか明日体験に行く事になっていた。

    2006-06-09 03:34:00
  • 4:

    『そこの友達も!!いいやろ?』
    『はぁ…まぁ…』
    いいも何も、横からは麻由が行きたそうな目で見つめているし、前にはにこにこ笑うボーイ。
    そんな状況で“嫌です”なんて言えるはずもない。

    2006-06-09 03:38:00
  • 5:

    ボーイと別れ、ビクドンへ。
    『なぁ…あんたさっきの男落とす気やろ?』
    『ばれた?安キャバやったら時給あんなもんやって!!たまにはいいやん。』
    正直言って、麻由は男癖が悪い。男をとっかえひっかえしては“恋愛”をまるでゲームの様に楽しんでいた。

    2006-06-09 03:43:00
  • 6:

    一方あたしには、忘れられない男がいた。
    まだ17歳の頃に付き合っていた明という男。
    幼いながらに真剣だったし18歳の明の誕生日に籍を入れよう、子供が出来たら名前は何にしよう?そんな話をしたりして…あたし達は幸せだった。
    そう、あの日までは…

    2006-06-09 03:49:00
  • 7:

    あれは…忘れもしない3月7日。明の18歳の誕生日の一日前。
    友人からの一本の電話が…あたしの世界を闇一色に変えた。

    ………明が死んだ…………

    2006-06-09 03:52:00
  • 8:

    原因は、放火。
    家は全焼し、明も明の家族も…誰一人として助からなかった。
    当時のあたしは泣く事しか出来ずに何度も明の元へ行きたいとすら思った。食べ物も受け付けず、痩せ細る体。気が狂ったように泣き叫び自分で自分を傷つける毎日。
    そんなあたしを救ってくれたのがほかならぬ麻由だった。

    2006-06-09 03:58:00
  • 9:

    麻由、あんたにはほんま感謝してんねんで?
    毎日家に来てくれ、泣き叫ぶあたしの側に何も言わずにただ居てくれた麻由。
    でも泣き付かれて眠りについたあたしが目を覚ますと必ず彼女の笑顔がそこにあった。
    本当に…それだけでどんなにあたしが救われた事か。

    2006-06-09 04:05:00
  • 10:

    『麻由頑張るから協力してな。』
    昔の事を思い出しぼぉっとしているあたしに麻由はにこっと微笑んだ。
    “魔性の女”という言葉が彼女にはぴったりだ。
    でも男関係以外はちゃんと筋が通っているし、女がいる男には手を出さない。

    2006-06-09 04:14:00
  • 11:

    そして体験当日。
    二人でお気に入りのサロンにセットに行き、客予定をたてる。体験だからって気をぬきたくもないし舐められたくないあたし達は新地から引っ張ってきた客を呼ぶ。
    まさかこの日があたしにとっても運命の日になるなんて…

    2006-06-09 04:22:00
  • 12:

    昨日のボーイと待ち合わせをして、店に向かう。
    店の第一印象は…狭っっ!だった気がする。
    ボックス席はたったの五席。客入んのかな、とか不安になったのを覚えている。

    2006-06-09 04:29:00
  • 13:

    体験入店書を書き、ドレスに着替えていると次々とボーイが買い出しやスカウトから帰ってきた。
    『めっちゃ可愛いやん!!体験の子?』
    これが達郎…後にあたしの最愛の人となる男の第一声だった。

    2006-06-09 04:34:00
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