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僕とご主人

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  • 1:


    ―――――僕は人間なんか大嫌いだった。
    だけど、ご主人。
    ご主人に拾われて僕は幸せだったよ‥‥‥―――" " "06/10/29 18:06

    2008-02-27 21:19:00
  • 2:

    優希◆VqtY.huMHk

    僕は生まれ故郷なんて知らない。
    ただ、育った場所は大きなビルとビルの間だった。毎日兄弟と一緒にゴミを漁り、そのビルの人に追いやられ、逃げる。そんな毎日を繰り返していた。

    2006-10-29 18:28:00
  • 3:

    優希◆VqtY.huMHk

    そんな毎日を送っていたある日。
    数人の人間が僕たちの住家に入って来た。手には黒い物。
    僕たちは何かわからず、睨みつけていると‥‥‥―――パンっ!!パン!!
    その音と同時にお兄ちゃんが倒れた。
    人間達は大口を開けて笑っている。
    「このBB弾けっこう凄いやん!!」「次俺にやらせて!!」
    パンパン!!パン!!!次はお姉ちゃんが‥‥‥僕は慌ててかけより、見ると兄弟は足に怪我をして歩けなくなっている。怒りと恐怖で体が震える―――――『お前は逃げろ』お兄ちゃんが力ない声で僕に言う。

    2006-10-30 15:31:00
  • 4:

    優希◆VqtY.huMHk

    《嫌だ!!》『早く‥』――――僕にはできない‥‥大切な、大好きな兄弟をおいて逃げるなんて―――
    「じゃぁ次はあのちっちゃい猫やな☆」
    その声で体がびくつく。あれが僕に向けられる。『逃げろ!!』
    お兄ちゃんのその声で僕は走った。全速力で。 パンパンっ!!!
    僕が逃げた後、またあの音が聞こえた‥‥‥‥。《お兄ちゃん‥‥お姉ちゃん‥‥》
    涙が出てくる。前が見えないほどに‥‥

    2006-10-31 13:23:00
  • 5:

    優希◆VqtY.huMHk

    どれぐらい走ったかはわからない。顔を上げると知らない街に来ていた。体は疲れはて、足が止まっているのに涙が止まらない。
    ―――僕は兄弟を置いて逃げた‥‥‥‥
    もう何も考えたくなかった。ただ、“裏切った”とゆう事が頭から離れなかった――――

    2006-10-31 13:29:00
  • 6:

    優希◆VqtY.huMHk

    あれから、何日過ぎたんだろう??わからない。僕はただ生きる事に必死だった。
    兄弟の事を忘れたくないけど、忘れたかった‥‥‥

    2006-10-31 13:36:00
  • 7:

    優希◆VqtY.huMHk

    兄弟は多分、僕を恨んでる。置いて逃げた事を…

    2006-10-31 13:40:00
  • 8:

    優希◆VqtY.huMHk

    僕は生きたいのかな‥‥生きたい。
    けど、兄弟の事を考えると生きてはダメな気がしてたまらない。兄弟はきっとあの怪我では生きていく事ができないから…―――誰か助けて‥‥僕はどうしたらいいの??
    街に白い雪がちらついてきた。寒くて寒くて、何かをする力がなくなった。ただじっと体を丸め、人間を見ていた。

    2006-10-31 13:49:00
  • 9:

    優希◆VqtY.huMHk

    じっと人間を見ていると一人の人間がこっちに向かって来る。
    僕は恐怖で体が震え、動けなくなった。あの時の事が浮かんでくる―――「そんな所おったら寒いやろ??」
    えっ??――――その人間はそう言って僕に温かい物をかぶせてくれた。「お腹空いてない??あんたガリガリやんか。」 何でか人間は悲しそうな顔をしている。
    「ちょう待っときや」
    僕の頭を撫で、僕から離れていった。人間に優しくされたのが初めてで、どうすればいいのかわからなかった。

    2006-10-31 14:00:00
  • 10:

    優希◆VqtY.huMHk

    しばらくすると、人間が戻ってきた。手に缶を持っている。その缶を開け僕の前に置いて「食べり」と一言。人間を見るととても優しい笑顔をしていた。その笑顔は何故か安心できて、僕は食べる事にした。一口食べるたびに人間を見るとずっと笑顔で僕を見ている。たまに撫でてくれて、とても心地いい。
    「お腹空いててんなぁ。こんとこおったら寒いやろ??ウチおいで」
    そう言うと僕を抱き上げ温かい体に包んでくれた。―――気持ちいい。いい匂いがする。このまま眠ってしまいそう‥‥

    2006-10-31 14:14:00
  • 11:

    優希◆VqtY.huMHk

    『よかったね。私達はお前の事恨んでなんかいないよ』
    お姉‥‥ちゃん??
    『お前が幸せならそれで充分。幸せに生きてくれ』お兄ちゃん‥‥‥僕を恨んでるんじゃないの?僕はこのままでいいの?僕は生きていていいの?『幸せに‥‥生きろ』

    2006-10-31 14:22:00
  • 12:

    優希◆VqtY.huMHk

    目が覚めると温かい布団にくるまっていた。
    ――――夢??でも、お兄ちゃん達は笑ってた。僕に生きろと言ってくれた。あぁ、僕は生きていいんだ。ありがとう、お兄ちゃん。ありがとう、お姉ちゃん――――
    涙が出てきた。悲しくてじゃない、嬉しいって訳でもない。何とも言えない気持ちが心の中でいっぱいになっている。
    ふと顔をあげると、あの優しい笑顔があった。「今日からここがあんたの家やで☆」

    2006-10-31 14:31:00
  • 13:

    優希◆VqtY.huMHk

    回りを見渡すと、黒一色で埋まった部屋だった。壁と机、そして僕だけが白。ほとんどが黒。不思議に意心地がいい。
    「とりあえず、風呂入ろか☆あんたの体も綺麗にしたるわな☆」
    そう言うと服を脱ぎ、僕を抱き上げ狭い部屋に入った。人間の家なんて初めてで何がなんなのか全くわからない。

    2006-10-31 18:12:00
  • 14:

    名無しさん

    超スーパーあげ?

    2006-10-31 21:06:00
  • 15:

    優希◆VqtY.huMHk

    14さん。あリがとうございます???

    2006-10-31 23:41:00
  • 16:

    「んな〜先洗ったるわな」温かい、ちょっと熱いお湯を僕にかけ、泡でゴシゴシ体をこすってくれる。何だか気持ちよくて、こしょばくて。僕は生まれて初めて体を洗う。初めてのお風呂はとても気持ちいい。泡でよく洗った後お湯で綺麗に流してくれ、僕の本当の体の色が出てきた。
    「あんためちゃ綺麗な白やなぁ☆純白やな♪そや!!あんたの名前決めななぁ。あんたの名前は‥‥白雪!!!あんたは今日から白雪やで☆ウチがご主人やで〜覚えてや☆」
    ―――しらゆき??僕の名前‥‥‥この人がご主人‥‥??もう、あんな思いしなくていいの??―――" " "06/10/31 23:55

    2006-10-31 23:55:00
  • 17:

    優希◆VqtY.huMHk

    “ご主人”は僕の気持ちがわかったのか、少し悲しい顔をした。
    「今まで辛い思いしてきたんやろな‥‥これからはウチが守ったるからな。安心しぃな、これからずっと一緒やからな☆」 “ご主人”の言葉が嬉しくてまた泣いてしまった。―――こんなに優しい人間もいてるんだ―――今まで、人間は残酷な者なんだってずっと思っていたから“ご主人”の優しさが胸にしみた‥‥‥

    2006-11-01 00:01:00
  • 18:

    その後、“ご主人”も体と頭を洗い、一緒にお湯に入った。でも僕には大きすぎて“ご主人”に抱いてもらっていた。
    ―――“ご主人”‥‥‥まだちょっとしか一緒にいていないのに、もう離れたくないよ。―――" " "06/11/01 00:05

    2006-11-01 00:05:00
  • 19:

    名無しさん

    ぶちあげ

    2006-11-01 00:17:00
  • 20:

    優希◆VqtY.huMHk

    その日僕と“ご主人”は一緒に寝た。“ご主人”の体は太陽みたいにポカポカで初めて心地よく寝れた‥‥‥‥―――――次の日
    “ご主人”に抱っこされながら出掛けた。心地よく寝れたおかげか、体がとても楽だった。最初に行った場所は、動物がいっぱいいた。まぁ、僕も動物なんだけど‥‥‥‥みんな人間と一緒に来ている。何をする場所なのか全くわからない。
    「“白雪”くん〜どうぞ〜」僕の名前が呼ばれると“ご主人”と一緒に違う部屋に移動した。入ると白い服を着た人間が座っている。
    「初診ですね〜どうなされました?」 「予防接種と、ちょっと痩せているので心配で‥‥‥」
    “ご主人”と白い服を着た人が何か喋って、僕の体に冷たいものが当てられる。頭が?マークでいっぱいのまま、違う部屋に移動。変な台に乗せられる。白い服を着た人が持ってきた物は針。

    2006-11-01 00:24:00
  • 21:

    優希◆VqtY.huMHk

    19さん、ありがとうございます??

    2006-11-01 00:25:00
  • 22:

    優希◆VqtY.huMHk

    その針を見て僕は一瞬でわかった。―――痛い事される!!!!――――体をジタバタさして針を除けようとしたけど、人間に押さえられ、針が僕の体に‥‥‥
    痛くてたまらなかった。「お大事に〜」
    そう言われやっとこの場所から出られた。
    ―――絶対にもう行きたくない―――僕の大嫌いな場所になった。

    2006-11-01 00:30:00
  • 23:

    優希◆VqtY.huMHk

    不機嫌な僕に何故か“ご主人”は笑顔。「次は〜ペットショッぷ☆」楽しそうな“ご主人”。僕はちっともおもしろくないのに‥‥‥‥
    でも、次に行った場所で僕はご機嫌になった。そこには、おいしそうな物がいっぱいあったから。「“白雪”何がいい??カリカリのは嫌やろしな〜」 “ご主人”の言ってる意味がわからなかったけど、僕は“ご主人”が初めてくれたご飯がよかった。とてもおいしかったから。
    そのご飯の前に来ると僕は鳴いて知らせた。―――これがいい!!―――「何??あ〜〜!“白雪”これがいいん??これおいしかったんやな☆」 “ご主人”はわかってくれたみたいで、そのご飯をいっぱい買ってくれた。その他にも、トイレ、水入れ??、何かのスプレー、お菓子、オモチャも買ってくれて僕は好機嫌。
    楽しくて楽しくてたまらなかった。

    2006-11-01 00:44:00
  • 24:

    名無しさん

    ガツあげ?

    2006-11-01 03:19:00
  • 25:

    名無しさん

    めちぁォモロィ?ァァァアアゲェエ?????

    2006-11-01 13:09:00
  • 26:

    優希◆VqtY.huMHk

    24さん、25さん、ありがとうございます???

    2006-11-01 13:22:00
  • 27:

    優希◆VqtY.huMHk

    “ご主人”も楽しそうに笑顔で歩いてる。それを見て僕はもっと嬉しくなった。“ご主人”の笑顔はどうしてこんなに安心できるんだろう。本当に太陽みたいに僕を照らしてくれる。

    “ご主人”はまだ帰る気がないみたいで、家と反対の方に歩いてく。「ちょっと散歩しよか☆」 着いた場所は大きな公園。“ご主人”は売店でご飯を買ってベンチに座る。僕は“ご主人”の膝の上。太陽がポカポカ温かくて、静か。とてものどかで時間が止まってるみたい。
    ―――ずっとずっとこうしていたいな‥‥‥――

    2006-11-01 13:37:00
  • 28:

    優希◆VqtY.huMHk

    いつの間にか太陽が落ち、ちょっと暗くなってきた。「帰ろか」
    “ご主人”はさっきより強く僕を抱いてくれて、“ご主人”の体温が伝わってくる。温かい‥‥‥

    2006-11-01 13:43:00
  • 29:

    優希◆VqtY.huMHk

    エレベーターで7階まで上がり家に入る。
    「ただいま☆疲れたな〜」“ご主人”は家に着くなりさっき買った物を広げだした。
    「“白雪”どれが気に入った??ご飯以外で☆」 僕のお気に入り。それは毛糸の玉。ふわふわで気持ちいい。――“ご主人”みたいに気持ちいい―「毛糸??これおもちゃ違うのに〜‥‥しゃぁないなぁ、1個あげるわ☆」 僕と同じ色の毛糸。
    僕のお気に入り。
    僕だけのおもちゃ。

    2006-11-01 17:08:00
  • 30:

    名無しさん

    期待あげ

    2006-11-01 17:15:00
  • 31:

    名無しさん

    最初から読みました?続き読みたい??

    2006-11-01 17:34:00
  • 32:

    名無しさん

    読んでると心が穏やかで優しい気持ちになれる♪頑張って完結させてくださぃ

    2006-11-01 18:16:00
  • 33:

    名無しさん

    あげ?

    2006-11-03 12:48:00
  • 34:

    優希◆VqtY.huMHk

    2006-11-03 14:38:00
  • 35:

    優希◆VqtY.huMHk

    僕はもらってすぐ、毛糸と遊んだ。たまに爪に引っ掛かったり、追い掛けたり遊んでたらいつの間にか毛糸の玉はほどけ、体にからまっていた。 「あははは☆何してん?“白雪”とれへんの?」 体にからまりすぎて自分ではとれなくなった毛糸の玉を“ご主人”がとってくれた。
    “ご主人”の手はとても綺麗。白く細長くて、大きい。この手で撫でられると僕は嬉しくなる。

    2006-11-03 14:46:00
  • 36:

    優希◆VqtY.huMHk

    ピンポーン――
    毛糸が体からとれたと同時に家に誰か来た。“ご主人”は不思議そうな顔でドアに向かう。僕も“ご主人”の後ろを着いてく。ドアを開けると“ご主人”の顔から表情がなくなった。
    「‥‥何しに来たん??」怒っているような、哀しそうな顔をしていた‥‥「ちゃんと話したくて」
    ドアの前には男が立っていた。
    「話なんかないわ。帰って」“ご主人”がドアを閉めようとすると、男がドアを無理矢理開けた。「待てや!!お前はなくても俺はあるんじゃ!!」男の怒鳴り声が廊下に響いた。僕はどうしたらいいのかわからなくって‥‥ただ恐かった。
    「‥‥入って」

    2006-11-03 14:58:00
  • 37:

    優希◆VqtY.huMHk

    哀しそうな“ご主人”と怒っている男。家の中は変な静けさが続いてた。僕は“ご主人”の横に座り、ただ男を見ていた。
    「‥‥話って何なん??」「俺は別れたくないねん」「何で別れよ言うたかわかってるん?」
    “ご主人”は今にも泣きそうで、何の話かわからないけど、僕は“ご主人”を励まそうとしていた。話は段々荒くなって、部屋は二人の大声が飛び交っている。

    段々、段々、男が興奮してきて僕の大切な大好きな“ご主人”を殴りつけた。

    2006-11-03 15:55:00
  • 38:

    優希◆VqtY.huMHk

    何度も何度も、男は“ご主人”を殴りつけて‥‥“ご主人”はただ泣いてるだけだった‥‥‥‥‥

    ―――やめて!!“ご主人”を、僕の大切な人を殴らないで!!――――僕は“ご主人”を失いたくなくて、守りたくて、必死に男に向かった。 爪をたて、足に噛み付き、“ご主人”を守ろうとした。――もう、誰も失いたくない‥‥!!――「何やねんこの猫!!」
    瞬間、目の前が真っ暗になって床にたたきつけられた。「“白雪”!!」

    2006-11-03 16:06:00
  • 39:

    優希◆VqtY.huMHk

    “ご主人”が僕に近づいてくる。涙でぐしゃぐしゃになった顔で僕を心配そうに見つめる‥‥‥。僕の顔を見て“ご主人”は怒りの顔に変わった。「本間に最低やわ!!だから別れてん!!わからんの?!」
    “ご主人”は泣き崩れ、男に頭を下げた‥‥‥
    「もう‥‥‥お願いやからウチの前から消えてや‥‥!!本間にお願いやから‥‥」
    “ご主人”はそれ以上何も言わず、頭を下げたまま体を震わしていた…。

    2006-11-03 16:14:00
  • 40:

    優希◆VqtY.huMHk

    男はそれを見て、何も言わず出ていった。
    ‥‥“ご主人”は出ていった後も同じ体勢で泣き続けている。重い体を起こし、“ご主人”に近寄る。“ご主人”の体は震えてて、寄り添った僕の体にも伝わってくる‥‥「“白雪”‥‥ごめんな、ごめん‥‥」
    ―――“ご主人”泣かないで。僕は大丈夫だから。だから泣かないで、僕まで涙が出てくる―――
    しばらく、“ご主人”は泣き続けた。
    泣き続ける“ご主人”の横で僕も泣いてしまった‥‥

    2006-11-03 16:23:00
  • 41:

    優希◆VqtY.huMHk





    .

    2006-11-03 16:23:00
  • 42:

    ふと目を覚ました。
    眠ってしまってたみたいだ。隣を見ると“ご主人”も眠っている。“ご主人”の体を見ると殴られた痣ができている‥‥‥僕はその痣が早く治るように舐めた。痛々しく残った痣。さっきの映像が頭に浮かぶ。また、涙がでてきた‥‥‥
    恐かった…また大切な人を失うのかと思ったから‥‥‥
    痣を舐めていると、“ご主人”が目を覚ました。「“白雪”いけるか??」―――“ご主人”、僕は大丈夫だよ。どこも痛くないよ??“ご主人”の方がボロボロじゃないか‥‥―――" " "06/11/03 18:22

    2006-11-03 18:22:00
  • 43:

    優希◆VqtY.huMHk

    “ご主人”は何故か笑った。
    「“白雪”は優しい子やな。ウチを守ってくれてんな、ありがとう。」
    力ない“ご主人”の声は僕をより一層悲しませる。“ご主人”はそんな僕をそっと抱いてくれた。「“白雪”‥‥ずっと一緒やで‥‥」
    “ご主人”に抱きしめられて顔は見えなかったけど、きっと“ご主人”は泣いていた。
    体が震えてたから‥‥‥

    2006-11-03 18:30:00
  • 44:

    優希◆VqtY.huMHk

    「こんなに泣いたら幸せ逃げていくな〜☆“白雪”お腹空いたやろ??ご飯にしよか☆」
    “ご主人”は急に泣きやみ、いつもの“ご主人”に戻った。その顔は‥‥無理矢理な元気ではなく、何かを吹っ切ったような顔をしていた。
    その顔を見て僕は安心と嬉しさがこみ上げてきた。“ご主人”に何があったのかわからないけど、ずっとずっと“ご主人”に生きて行こうって決めたんだ‥‥‥

    2006-11-03 18:38:00
  • 45:

    優希◆VqtY.huMHk

    その日。一緒にご飯を食べて、一緒に寝た。
    “ご主人”は寝る時、ずっと抱きしめてくれてて、とても心地よかった。

    2006-11-03 18:50:00
  • 46:

    あの日から“ご主人”と僕は離れる事なんてなかった。毎日毎日一緒にご飯食べて、一緒にお風呂入って、一緒に寝ていた。


    ―――こんな幸せな日々がずっと続くんだって信じてた‥‥―――" " "06/11/10 12:45

    2006-11-10 12:45:00
  • 47:

    優希◆VqtY.huMHk

    “ご主人”と暮らすようになってどれぐらい経ったんだろう??
    わからない。わからないけど、季節は僕の大好きな春になっている。
    ポカポカと気持ちい太陽。僕の大好きな季節。
    “ご主人”の大好きな季節。

    2006-11-10 13:04:00
  • 48:

    「気持ちいなぁ〜☆春はええね♪ウチの1番好きな季節やわ〜ウチが生まれたのも春やしね☆」
    “ご主人”はひなたぼっこしながら、独り言のように呟いてた。
    “ご主人”の生まれた季節、春。
    何でかわからないけど、僕はとてもいい事があるような、そんな気がしてたんだ‥‥‥

    ―――“ご主人”、僕は幸せだよ??“ご主人”に出会えて本当に幸せ―――" " "06/11/10 13:10

    2006-11-10 13:10:00
  • 49:

    優希◆VqtY.huMHk

    春真っ只中。“ご主人”は朝から出掛けていた。“ご主人”のいない広い部屋でゴロゴロしてる僕。何度かお留守番した事あるけど、やっぱり一人は寂しい。
    早く帰ってこないかな〜なんて、独り言も出てしまう。
    僕が寂しいなんてそっちのけで太陽は僕を温めてくれる。気持ちよくてついうとうとしてた。

    2006-11-10 13:16:00
  • 50:

    優希◆VqtY.huMHk

    「ただいま〜☆“白雪”遅なってゴメンなぁ↓」その声で目が覚めた。外を見ると真っ暗だった。寂しくて“ご主人”に飛び付くと“ご主人”はぎゅうって抱きしめてくれた。何だか“ご主人”がご機嫌なのがわかった。「ゴメンなぁ↓“白雪”??これからな、ウチ帰り遅くなるんやんか。」―――えっ??
    どうして?毎日一緒にいられなくなるの?―――「仕事決まってな…でも朝と昼はいてるからな☆夜だけ、お留守番しててな」
    ―――“ご主人”は仕事が決まったからご機嫌なの?僕と一緒ないれなくなって平気なの?―――
    次の日から“ご主人”は「仕事」に行きはじめた。

    2006-11-10 13:30:00
  • 51:

    “ご主人”の「仕事」は何かわからないけど、夜から朝まで。朝に帰ってきてそのまま寝て夕方起きて仕事に行く。
    僕と遊んでくれるのが少なくなって、一人の時間が増えていく。
    最初は寂しくて寂しくてしょうがなかった。でも“ご主人”が頑張ってるから応援しようって決めたんだ。決めたはずなのに‥‥‥
    ―――“ご主人”僕寂しくて死んじゃうよ‥‥「仕事」頑張らないで僕と遊んでよ‥‥―――" " "06/11/10 16:26

    2006-11-10 16:26:00
  • 52:

    優希◆VqtY.huMHk

    そんな僕をよそに“ご主人”はいきいきとしていた。毎日疲れてるはずなのに、疲れなんて知らないってぐらいに。
    でも“ご主人”はどんなに遊ぶ時間が減っても家を出る前に必ずぎゅうって強く抱きしめててくれる。それが僕は大好き。あの笑顔で「大好きやで☆」って言ってくれる。それをされると、どんなに寂しくても我慢できるんだ。

    2006-11-10 16:54:00
  • 53:

    優希◆VqtY.huMHk

    休みの日
    久しぶりに“ご主人”とまったりしてる。“ご主人”も嬉しそう。やっぱり、こうしてるのが幸せ。ぎゅうって抱きしめられるのも、あの笑顔も好きだけど、こうやって何もしないで一緒にゴロゴロしてるのが一番幸せ。

    2006-11-10 16:58:00
  • 54:

    優希◆VqtY.huMHk

    時間ていうのは幸せな時ほど早く進む。
    ずっとこうしていたいのに、いつもより倍早く感じる。

    “ご主人”はぐっすり眠ってる。僕の隣で。“ご主人”も幸せそう、僕も幸せだよ。でも明日から又寂しい時間。
    明日も休みならいいのに‥‥‥

    2006-11-10 17:02:00
  • 55:

    名無しさん

    読んでますッ(*・ω・)続き気になります

    2006-11-11 04:10:00
  • 56:

    優希◆VqtY.huMHk

    >>55さん、あリがとうございます?今から更新していきます?゙

    2006-11-13 21:45:00
  • 57:

    どんなに嫌がっても時間は過ぎて、“ご主人”が「仕事」に行く時間になった。いつものように“ご主人”は綺麗な服装で家を出た。
    一人ぼっちの時間。“ご主人”がいないとおもちゃで遊んでも楽しくない。
    ―――でも、僕今日は寝ないって決めたんだ。いつも寝ちゃってるから、今日は寝ないで“ご主人”を迎えてあげるんだ。だから“ご主人”、早く帰ってきてね‥‥―――" " "06/11/13 21:54

    2006-11-13 21:54:00
  • 58:

    優希◆VqtY.huMHk

    ━━━━━━━
    もう朝。太陽が顔を出してる。“ご主人”が帰ってくるはずの時間は過ぎてる‥‥‥。きっと、「仕事」が忙しいんだ。もうすぐ帰ってくるんだ。

    2006-11-13 21:57:00
  • 59:

    “ご主人”が帰ってくるまで起きとくつもりだったのに、僕は寝てしまった。

    目が覚めると夕日が僕を照らしてた。“ご主人”はいない。いつもこの時間“ご主人”は鏡の前に座ってるのに、お水が新しくなってご飯が出されるのに‥‥‥‥。お水は昨日と同じでご飯は出されていない。鏡の前にいるはずの“ご主人”がいない‥‥‥‥
    ―――どうして帰ってこないの??「仕事」が忙しいから??じゃぁ、明日の朝には帰ってくるよね??僕今日も寝ないで待ってるから―――" " "06/11/13 22:07

    2006-11-13 22:07:00
  • 60:

    優希◆VqtY.huMHk

    丸一日、“ご主人”と離れる事なんて今までなかったから僕は本当に寂しくて死んじゃいそう…。寂しくて、眠気なんてくるはずもなくて、ただずっとドアを見つめてた。“ご主人”の帰りを僕はずっと待ってた‥‥‥

    2006-11-13 22:11:00
  • 61:

    僕は寝ないでずっと待ってた。けど、“ご主人”は帰ってこなかった。
    僕は眠たい事も忘れて、お腹空いてる事も忘れて、ただ“ご主人”の帰りを待ってる。
    ―――“ご主人”何してるの??どうして帰ってこないの??早く帰ってきて―――" " "06/11/13 22:14

    2006-11-13 22:14:00
  • 62:

    優希◆VqtY.huMHk





    .

    2006-11-13 22:16:00
  • 63:

    優希◆VqtY.huMHk

    どれだけ待っても“ご主人”は帰って来なかった。“ご主人”が帰ってこなくなって、1、2、3、4‥‥‥もう、7日も帰ってこない。何かあったのかな??
    僕、何かもう何もする気にならなくて体がだるい。お水はずっと同じ水で飲めない。ご飯は最後にいつ食べたっけ??覚えてないや‥‥‥
    でも不思議とお腹空かないんだ。ただ体がだるくて、何もしたくないよ。“ご主人”いつ帰ってくるの??待つのも疲れてきたよ‥‥‥

    2006-11-13 22:23:00
  • 64:

    優希◆VqtY.huMHk




    “ご主人”が帰ってこなくなって‥‥‥ もう、どれぐらい帰ってきてないのかすらわからない。“ご主人”が帰ってこなくなってから全然寝なくなった。ううん、寝れないんだ。“ご主人”が帰ってきたらって思うと寝れなかったんだ。でも、でもね。疲れちゃった‥‥‥体が重くて、何だか力が抜けていく。

    2006-11-13 22:29:00
  • 65:

    優希◆VqtY.huMHk

    体がフワフワする。
    “ご主人”に抱っこされてるみたい。気持ちいい。‥‥“ご主人”??
    あぁ、“ご主人”だ。やっと帰ってきてくれたんだね‥‥‥
    どうして泣いてるの??どうして、そんなに悲しそうな顔してるの?? 僕は今とても幸せなのにどうして?? でも、“ご主人”ごめんね。僕にはもう励ます力すらないんだ。

    2006-11-13 22:46:00
  • 66:

    優希◆VqtY.huMHk

    “ご主人”泣かないで。僕は幸せだから、今とても幸せだから‥‥‥。 最後に“ご主人”に会えてよかった。抱っこしてもらえてよかった‥‥‥


    僕を拾ってくれてありがとう‥‥‥
    “ご主人”大好きだったよ‥‥‥‥‥

    2006-11-13 22:50:00
  • 67:

    優希◆VqtY.huMHk





    .

    2006-11-13 22:51:00
  • 68:

    優希◆VqtY.huMHk

    〜エピローグ〜


    仕事を始めて、“白雪”と遊ぶ時間が減ってしまっていた。でも、仕事が楽しくて楽しくて、しょうがなかった。
    仕事に精一杯になりすぎて“白雪”をほったらかしにしてしまっていた。仕事場から家が遠くて、しばらく仕事仲間の家に泊まらせてもらう事にしたのが間違いだった‥‥‥

    2006-11-13 22:57:00
  • 69:

    優希◆VqtY.huMHk

    “白雪”の事を忘れてしまっていた‥‥‥

    久しぶりに家に帰ると“白雪”が横たわっていた。ガリガリになって‥‥駆け寄って抱き締めると体が氷のように冷たくて‥‥‥‥
    遅かった、遅すぎた‥‥“白雪”、ゴメンね‥‥本間にゴメン‥‥‥謝っても謝りきれないよ‥‥ずっと一緒て言ったのに、ウチが裏切った。泣いても泣いても涙が止まる事なんてない

    2006-11-13 23:04:00
  • 70:

    優希◆VqtY.huMHk

    次の日
    仕事を休んだ。
    涙は止まっていない。 “白雪”を抱いたまま動けない。“白雪”は何でか幸せそうな顔で眠っている‥‥‥。
    このままでいい訳ない。“白雪”を埋めなきゃ‥‥‥

    2006-11-13 23:08:00
  • 71:

    優希◆VqtY.huMHk

    考えただけで涙が出る。でも、しなきゃ‥‥‥ 友達に電話して、手伝ってもらうようにした。 “白雪”と何度も行ったあの公園に埋める事にした。
    友達と深く、深く土を掘る。掘る度に涙が溢れ出す。友達は何も言わずにただ掘っていた。

    2006-11-13 23:15:00
  • 72:

    優希◆VqtY.huMHk

    大分深く掘って“白雪”をそっと布に包み入れる。“白雪”を囲むようにおもちゃと“白雪”の大好きだった毛糸の玉をそっと入れた‥‥‥
    涙で歪む“白雪”を見つめ土を上からかぶせる。

    2006-11-13 23:30:00
  • 73:

    優希◆VqtY.huMHk

    “白雪”‥‥‥大好きやったよ。ウチの中で本間に大切な存在やったよ‥‥‥
    やのに、ゴメンな‥‥‥本間にゴメン‥‥‥ ウチの中で“白雪”は生きてるから。忘れる事なんてない。
    “白雪”ずっと一緒やで‥‥‥
    ――完――

    2006-11-13 23:35:00
  • 74:

    優希◆VqtY.huMHk

    わかりにくかったり、読みにくいところもあったかもしれませんが、最後までお付き合いありがとうございました。

    2006-11-13 23:42:00
  • 75:

    名無しさん

    全部読みました☆話の内容からしてハッピーエンド予想してたのに…ちょっと残念↓でもめっちゃなきました(>_

    2006-11-14 00:28:00
  • 76:

    名無しさん

    本間の話?酷すぎるわ…

    2006-11-14 00:47:00
  • 77:

    名無しさん

    本間どんな事があったとしても最悪やわ
    んま?かわいそう

    2006-11-14 05:08:00
  • 78:

    名無しさん

    なんで忘れたり出来るん?ヒドイよ…

    2006-11-14 06:01:00
  • 79:

    優希◆VqtY.huMHk

    意見ありがとうございます。この話はフィクションです。
    最後“白雪”は死ぬ設定で話を進めてたんです。そのために“ご主人”を悪くしないといけないと思っていたので‥‥‥ ひどい話になってしまいましたが、“白雪”が主人公で書きたかったので“ご主人”を悪くしました。読んでいただきありがとうございます

    2006-11-14 09:21:00
  • 80:

    名無しさん

    フィクションでも嫌やわ…主が言いたい事もよ〜わからんし。
    別にご主人を悪者にしなくても猫が主人公でいいやん

    2006-11-14 10:17:00
  • 81:

    優希◆VqtY.huMHk

    すいません。説明不足でした。
    「“白雪”が一人部屋に置いてけぼりにされて死ぬ」
    とゆうのを最初から決めていたんです。そうなると、どうしても“ご主人”が悪くなるのが避けれなくて‥‥‥
    気分を害してしまってすいませんでした。

    2006-11-14 11:07:00
  • 82:

    名無しさん

    何で猫が部屋に一人ぼっちで死ぬ。なんてむごい事思い付くのかがわからん

    2006-11-14 13:11:00
  • 83:

    名無しさん

    フィクションなら良かった?こんな事ないようにみたいなんを主さんゎ言いたいんやろ?

    2006-11-14 18:38:00
  • 84:

    優希◆VqtY.huMHk

    >>82、似たような事を話で聞き、皆様にも知ってほしいと思い書かせて頂きました。
    >>83、そうです。わかってもらえて嬉しいです。ありがとうございます。
    本当に酷い話になってしまい、すいませんでした。

    2006-11-14 21:55:00
  • 85:

    名無しさん

    せやね?フィクションで良かったヶド‥ご主人ゎ事故ってしまって目を覚まさんかったとかならもっと良い話やったのね??遠いから忘れるとかありえないよね?でも猫の気持ちってのが良かったな?

    2006-11-20 05:09:00
  • 86:

    名無しさん

    ?

    2008-02-22 03:42:00
  • 87:

    名無しさん

    ご主人側の考えを全然書いてないから、つたわりにくい。
    ただ単に『こんなんありえへんやろ』ぐらいにしか伝わらん。

    2008-02-24 09:44:00
  • 88:

    名無しさん

    85の人が言うてる事にゾッとした。
    ご主人が死んだらもっといい話って‥
    人が死ぬ事がどこがいい話なん?
    頭大丈夫?
    てか神経おかしいやろ。

    2008-02-27 09:52:00
  • 89:

    名無しさん

    ↑フィクションやからちゃうか?

    2008-02-27 15:27:00
  • 90:

    名無しさん

    死ぬとかじゃなくて事故で意識なくしててそれで帰ったら死んじゃってた
    みたいな事ゆってんじゃん?

    2008-02-27 21:19:00
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