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「 LETTER 」

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  • 1:


    「ケンジへ…
    今日 考えたんだけど あたし、ケンジの何処にほれたのかなぁ ? なんでいきなりって思うかもしれないけれど 心配しないで あたしはいまでも あんたのこと 死ぬほど 好き 。 パパのような 温かな手‥ ママのような 厳しい優しさ‥。 死んだ親を あんたに重ねてるのかもしれない。 それだけぢゃないんだろうけど… とにかく あたし、今はケンジが いてくれるだけで 幸せなんだ ☆ め〜った愛してる 。先に寝るょ。
    おやすみなさい ?

    p.s カレー温めて食べてね」


    2006-04-27 19:18:00
  • 6:

    それは ケンジとケンジの後輩と4人で会った夜だった。
    後輩のマサルが 突然言い出した ささいな一言。 マサル:「痩せましたね!」
    カヨ:「えっ?」
    マサル:「カヨさん、初めてお会いした時に比べるとめちゃめちゃ痩せたっすよ〜!」
    カヨ:「本間に!?わぁ〜ありがとね☆」
    ケンジ:「そうだな、そう言えば痩せたなお前」
    カヨ:「2、3 kgおちたくらいだけどね」
    ケンジ:「俺に隠れて、悪い遊びしてんちゃうか〜?(笑)」

    2006-04-28 03:14:00
  • 7:

    私は激しく怒った

    ケンジ:「ははは!冗談に決まってるやろ」
    マサル:「そぉっすよ、ありえないっす、なぁ?」
    後輩 トモキ:「うん、それより腹減った。出前とりませんか?」
    ケンジ:「カヨ!出前のチラシ持ってきて」
    カヨ:「はぁ〜い☆」

    2006-04-28 03:24:00
  • 8:

    マサル、トモキと別れ 二人家路に向かう時だった ケンジが突如 口を開いた

    「久々に打ちてぇ‥」

    私は耳を疑った

    2006-04-28 03:30:00
  • 9:

    …彼は昔 地元で長く売人をやっていた。 客に ソレをさばく傍ら 自身も ソレに 浸っていたのだ

    それを知ってる私は、
    ケンジのその言葉を聞いた時 全身に なんともいえない震えが走った ‥

    「「2日後」」
    予想外の出来事が起きた

    2006-04-28 03:37:00
  • 10:

    いつものように仕事に行った
    常連客を送り出し 携帯を開いてみると‥
    (あ、ケンジからだ。)

    [TO カヨへ
    本文:まっすぐ家に帰れ。FROMケンジ]

    (‥え?‥なんだろ)

    風邪でもひいたのか それとも…。
    私は体調が悪いと早上がりをさせてもらい 不安だったので急いで 帰った

    家に帰ると部屋は真っ暗で 白いテーブルに 水が置かれていて ケンジはその前にいた‥

    2006-04-28 19:24:00
  • 11:

    彼は 私に気付き
    ケンジ:「‥お前量はどうする‥?」
    カヨ:「は?」
    ケンジ:「は?じゃねーよ!薬の量だろが!!」
    カヨ:「!!!!!?」

    カヨ:「………。
    アンタと同じがいい。」

    彼は カーペットの下から 注射器と茶色い封筒をとりだした
    封筒の中には 小さな透明の袋があり、袋には 白い、粒の様な、粉の様なものが、丁寧に入れられていた

    2006-04-28 19:35:00
  • 12:

    なぜ あの時 「同じがいい」…なんて口にしたのかわからない
    ただ その時考えたのは “同じ”←→“一緒”と言うこと。
    もっと 二人の心が近付けると 思ったんだ…。


    彼は注射器を取り メモリをよんだ
    「‥3、4‥」
    そしてそこに白い粉を流し込み、 置かれていた水を足し、軽く何度も振った‥ 私は彼に腕を押さえるように言われ グッ!と目を閉じた‥

    (パパ、ママごめんなさい‥‥!!!!)

    2006-04-28 19:46:00
  • 13:

    血が 全身を駆け巡るようだった
    髪が逆立つようだった
    エッチの時の “イク”寸前に少し似ていて 気持のよい 震え‥。

    彼は針を抜くと オロナインを塗らせ、しばらく横になるように指示した。
    そして、次は自分の準備を始める‥‥

    「‥怖い‥ケンジ!怖いよう〜!!」
    私は叫んだ 彼は落ち着くように いい聞かせた
    「俺もすぐ行くから」と‥
    本当に怖かった
    辺りがグワングワンと 揺れている 目がカッと開いた (助けて‥)

    しかし震えは続く
    ケンジが“ソレ”を片付け私に寄り添う

    ケンジ:「……大丈夫か?」

    2006-04-28 20:13:00
  • 14:

    私は訳がわからなくなった…
    ケンジ:「ゆっくり息をしてみ!」
    私は深呼吸をした
    ケンジ:「…どうだ?」 (…したい…ケンジに触って欲しい…)
    カヨ:「抱いて…?」

    二人はお互いをむさぶるかの様に sexをした。
    ケンジの指が 体をなぞる‥肩に触れられるだけで電気が走る‥

    「気持ちィィ‥」

    2006-04-28 22:24:00
  • 15:

    互いに 果て、 気が付くともう夜明けだった

    「風呂に入らなあかん」という彼の言葉に 私は素直に従った‥。
    薬はまだ体に残っている。
    風呂では いつも以上に優しいく 接してくれるケンジがいる 
    一瞬でも離れたくなんかない。
    カヨ:「‥ケンジ?」
    ケンジ:「‥ん?」
    カヨ:「普段はなかなか素直にいえないけれど、アンタがいてくれてよかったと思わない日はないょ。こんなカヨを、側に置いてくれてありがとう。」

    ケンジ:「‥ん!」

    ケンジは優しく微笑んだ

    2006-04-28 22:38:00
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