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  • 1:

    しょうもない話やけど実話です 暇な人は読んでね

    2005-05-27 22:14:00
  • 11:

    「えっ?」っと混乱しているなおに三人いる警察の人の一人が逮捕状をしっかり見せ付けていた。もう一人が淡々となおの両手に手錠をかけて「14時27分逮捕」と正確な時間を計りもう一人に告げてもう一人は確かメモっていたと思う。なおは何にも考えられずにいた。しばらくして「時効じゃないの?」と根拠のない疑問と戦っていた。なぜか自分の中で今は真面目だしだいぶ前の事だし時効と決め付けていたんだと思う。はっきり言って誰に対する傷害、恐喝なのかすらわかっていなかった。

    2005-05-27 22:25:00
  • 12:

    横では母が混乱し泣き崩れ、泣き喚きながら警察の人に何かを聞いていた。なおは一人っ子でなおも両親を好きだし両親もなおを愛していた。だから母の泣き喚く姿で余計頭を混乱させた。ふと春樹に連絡しないとっと思った。警察の人が下着とか着替えとかを用意してくれと母に言い母が泣く泣く準備をしていた。その間なおは春樹に電話しようと携帯をさがしに行こうと思ったけど警察の人に止められた。誰に連絡するのもダメといわれ、携帯も置いたまま、母が準備をした荷物を持って母を置いてなおだけが警察の人と家を出た。

    2005-05-27 22:26:00
  • 13:

    逮捕って家の下に派手にパトカーとか止まっていたりするもんだと思ったのに、なおを待っていたのは以外と普通の乗用車だった。運転席に一人のり後部座席でなおを真ん中に三人座った。手には見慣れない手錠というものがはめれてその冷たい感触がなおの逮捕が現実という事を感じさせていた。なおはただ春樹の事、母の事、父の事を考えていた。車は静かに警察署に向かっていた。いつも見慣れた地元の景色がものすごく切なかった。

    2005-05-27 22:27:00
  • 14:

    警察署について少年課の取り調べ質に通され名前を書いて指印を押したり、弁護士について説明されたりして取り調べもした。サキの事だった。時間が経っていて曖昧な所とかもあったけど正直に話した。正直に話したらすぐ帰れると思った。よく考えれば着替えとか持たされている時点ですぐ帰れないのにその時のなおはそう思っていた。

    2005-05-27 22:28:00
  • 15:

    おおまかにサキの事件の事を話し終わったら腰に青い紐を巻かれた。一つの端は手錠もうひとつの端は警察の人へ繋がっていた。警察の人に連れられ「とりあえず今日はここでゆっくり休んで」と留置場の前で言われて警察の人は要領よくインターホンを押しなおの身柄を中から出てきたおばちゃんに引き渡した。おばちゃんに所持品チェックをされたあとボディーチェックをされブラを取れと指示されブラは回収された。

    2005-05-27 22:29:00
  • 16:

    檻の中に入れられ部屋の中をみたら布団を三枚位敷けるスペースと奥には窓のあるトイレ以外何もないシンプルな部屋だった。クリーム色した壁には「あきら命」とか落書きがあってなおはこれを書いた子達の事を考えると仲間がいるみたいで少し落ち着いたけどここにはなお独りしかいない現実に息苦しさも感じた。ただただその夜はこれからどうなるかという事と春樹の事だけを考えていた。

    2005-05-27 22:29:00
  • 17:

    その日は結局眠れなかった。朝警察の人が迎えにきて取り調べをした。そしてなぜか違う警察署に移された。家から遥か遠い警察署で引き続き取り調べをしていたら母が面会に来てくれた。面会室の扉をあけて入ったらガラスごしに疲れ切った母の姿がありなおを見つけると涙をポロポロ流した。母の正面に座るとなおはただ「ごめんなさい…ごめんなさい」としか言葉が出ずあとはただ泣いていた。母は「正直にはなして反省してきなさい」と言った。下をむいて泣きながらなおはひたすら頷いた。面会の時間はあっという間にすぎまたなおは母と離れ離れになり引き続き取り調べをした。

    2005-05-27 22:30:00
  • 18:

    その日の夜は母に逢えた安心感からか少し寝れた。夢の中では家で家族と春樹がいて、独りじゃなかった。けど目が覚めると見慣れない天井と静けさが広がっていてやっぱり独りだった。

    2005-05-27 22:31:00
  • 19:

    それからなんやかんや検察庁に行ったりして結局20日間も留置場にいた。その間母は毎日一時間くらいかけて面会に来てくれた。だけど父は仕事でまだ一度も面会に来てくれなかった。20日が過ぎた日になおは少年鑑別所に移された。忘れもしない夏真っ盛りの八月八日だった。留置場生活に慣れてしまっていたなおは鑑別所がどんな所なのか不安で仕方なかった。

    2005-05-27 22:32:00
  • 20:

    鑑別所につくとまた持ち物検査して服から下着からとりあげられ鑑別所の服や下着を着せられ中には自分の私物は一切持ち込めなかった。所持品検査の時春樹とのプリクラが貼ってある鏡を見付け久しぶりに春樹に逢えたような気がした。春樹は今どうしているんだろう?なおが捕まった事すら知らないと思うからかなり心配してるだろうなと考えていた。もしかしたらもうなおには興味ないかもしんないと悲しくなった。

    2005-05-27 22:33:00
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