小説掲示板小説:砂の城のスレッド詳細|夜遊びweb関西版

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小説:砂の城

スレッド内検索:
  • 1:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    フィクションです。よかったら読んでみてください。

    2005-05-03 21:23:00
  • 201:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    略部分。

    「舞…?」

    2005-05-10 16:32:00
  • 202:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs


    「みんなね、いらないって言うの。お前なんかいらないよって。でもね、今の仕事だとみんながいるって言ってくれるの。可愛いよって、鞠香じゃないと嫌って。」
     主馬…?なんで、そんな辛そうな顔するの?なんであなたが泣くの?

    2005-05-10 16:40:00
  • 203:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    「でもね、嫌なの。本当はあんな汚い事したくないんだ…。でもそうじゃないと、あたしが生きてる価値なくなっちゃう…。ねぇ、主馬。お金でいいよ…お客でいいよ…あたしの事、必要として?いらないって言わないで?」
    主馬が辛そうな顔をする。

    2005-05-10 19:09:00
  • 204:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    「あたしなんか…いらないってわかってるの。…死んだ方がいいのかな。生まれてこなきゃよかった。」
    「舞…!」
    主馬の腕が強くあたしを抱き締める。
    「舞はいらない子なんかじゃない!!いらないのは、必要ないのは、死んだ方がいいんは俺の方や…」

    2005-05-10 22:37:00
  • 205:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    「主馬はいらない子じゃないよ…。代表にも店長にも後輩にだって好かれてるじゃない」「違う違う違う!」
    主馬が激しく首を振りながら叫ぶ。
    「みんなが必要としてるんは、ホストの俺や!本間の俺じゃない」 悲痛なまでの主馬の声。

    2005-05-10 22:41:00
  • 206:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    「舞だけや…。俺の事ちゃんと見てくれてるんは。こんなみっともない子供みたいな姿見せれるんは舞だけや」
    主馬が困ったような照れたように笑った。
    「一緒やな、舞と俺は…。舞、ずっと俺が傍におる。舞が俺の事嫌いにならん限り、ずっと一緒におるから」

    2005-05-10 22:46:00
  • 207:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    主馬があたしの頬に手を伸ばす。その手があたしの涙を拭って、髪に触れる。
    どちらともなく距離を縮めた。
    何度も、何度もキスした。まるでお互いの存在を確かめ合うように。

    2005-05-10 22:50:00
  • 208:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

     主馬はあたしに鎖をかけた。「ずっと一緒」という言葉の鎖。それは幾重にも重なり、あたしを戒める。

    「舞、今度どっか遊びに行こう?」
    「舞、俺No.1を続けて3回なれたらホストあがるわ!」

    2005-05-10 22:59:00
  • 209:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

     そう彼が言う度にあたしは黙って頷いていた。微笑みながら、彼を信じきっているふりをして…。

     悲しい…。嘘だとわかっているから。

    2005-05-10 23:03:00
  • 210:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

     わかってる、どれもその場凌ぎの言葉だって事。でも認めたくない。

     …もう少しの間だけ、騙されていてあげる。
     まだこの居心地の良い檻の中から抜け出したくないの。

    2005-05-11 04:20:00
  • 211:

    ?ゅりぇ?

    しぉり?

    2005-05-11 07:14:00
  • 212:

    ?桜?

    しおり?

    2005-05-11 07:23:00
  • 213:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    ?ゅりぇ?さん、?桜?さん、しおりありがとです?

    2005-05-11 18:47:00
  • 214:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

     少しずつ、あたしは彼に距離を置くようになった。その都度、彼はあたしを追い求める。
     好きなんだと、愛していると、必要なんだと、繰り返し言う。

     あたしも好きだと答える。あなたを愛していると。

    2005-05-11 18:49:00
  • 215:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

     彼は多分あたしを本気で好きなんだろう。今自分の周りにいる異性の中で、あたしは【特別】なのだ。

     彼は使う金額の大きさを、自分への愛情の大きさに置き換える。あたしはそれに気付いた時、彼を可哀相な人だと思った。

    2005-05-11 18:52:00
  • 216:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs


     エレベーターホールで自分の感情を曝け出してしまってから、彼とあたしの関係が微妙に、そうきっと誰も気付かないくらい少しだけ変わった。

    「舞、探したよ。」

    2005-05-11 18:57:00
  • 217:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

     また逃げていたあたしを彼が、見つけた。
    「おらんくならんといてよ…不安になるやん。」
     主馬が、あたしにもたれながら呟く。
    「ごめん…」
     あたしは彼の汗と煙草の香りのする髪に顔を埋めた。

    2005-05-11 19:00:00
  • 218:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    「戻ろう…?」
     無言であたしを抱き締める腕を、そっと振りほどきながら主馬の顔を覗き込む。
    「舞…俺、疲れた。もし俺がホスト辞めても、傍におってくれる…?」
     いつもの冗談交じりの口調ではなく、真剣な声。

    2005-05-11 19:03:00
  • 219:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    《もちろん、ずっと傍にいるよ?》

    そう、答えようとした。だけどあたしの口からは、ただ一言、「うん。」としか出なかった。
    何かが変わっていく不安。それはあたしの望みどおりに変わっていこうとしている。なのに何故、不安になるのだろう。

    2005-05-11 19:06:00
  • 220:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

     主馬ともう習慣になっている週に一度の食事の帰り道、突然それはやって来た。

    「舞、あのさ…ずっと言おうと思ってたんだけど。」 人気のない道を二人で並んで歩いていると、主馬が突然切り出した。
     予感がした。ついにこの時が来たと。

    2005-05-11 19:10:00
  • 221:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    あたしを捕まえて、鎖で繋いでいるのは彼。

    逃げられないように、離さないように。

    そしてあたしもそれを望んでいる。なのに…

    2005-05-11 20:01:00
  • 222:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs


    「舞、付き合おうか。」

    ―――心臓が止まりそうになる―――

    「えっ…」

    2005-05-11 20:03:00
  • 223:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

     声が出ない。

    変化はあたしが望んでいたものをくれた。そして望んでいない結末も…。

    「いい。いらない…」

    2005-05-11 20:05:00
  • 224:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

     あたしが喉の奥から手がでるほど欲しかったモノ。 主馬が手に入るならなんでもできると思った。

    だけど、あたしが本当に望んでいたのは違うモノだと気付いた。

    2005-05-11 20:08:00
  • 225:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    あたしと彼は同じ色。同じ物。
    だから一緒に居れば居るほど理解しあえて、同じになってしまう。
    交ざり合い、きっと同化してしまう。そしてそれは知らない間に相手を傷つけてしまう…。

    2005-05-11 20:12:00
  • 226:

    ?ゅりぇ?

    ?げときま??す??〃

    2005-05-12 06:18:00
  • 227:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    ?ゅりぇ?さん、あげてくれてありがとう?

    2005-05-12 07:38:00
  • 228:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    ――あたしじゃ、彼を支えてあげる事はできない。
    あたしは、弱すぎる。

     きっと甘えて、彼はそれを黙って受け入れてくれるだろう。だけどそれでは彼を苦しめてしまう。彼は我慢してくれる人だ。
     あたしは彼を苦しめたいんじゃない。支えて、幸せにしてあげたいのに…あたしではダメだ。ストレスの原因になってしまう。。

    2005-05-12 18:55:00
  • 229:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs


    だけどそれは、
    ただの自己満足で、
    あたしは、

    あたしは…

    2005-05-12 19:04:00
  • 230:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    略部分

    あたしは…

    2005-05-12 19:05:00
  • 231:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs


    《感情がなくなればいいのに。彼の所有物になれたらいいのに。》

    ずっと、そんな事を考えていた。だけどそれは、あたしの思い込みだった。

    2005-05-12 19:07:00
  • 232:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    鎖をつけられて
    拘束されて
    戒められて
    ずっと傍にいたいと
    愛されていたいと
    それが歪んだ物でも構わないと

    2005-05-12 19:09:00
  • 233:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    略部分

    それが歪んだ物でも構わないと

    2005-05-12 19:10:00
  • 234:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    信じきっていた。

     だけど本当は、彼があたしの気持ちに応えてくれなくてもよかった。応えてほしいと願いながら、だけど心の奥底では求めていなかった。

    2005-05-12 19:13:00
  • 235:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    必要とされたかった。
    こんなあたしでも価値があると言ってほしかった。
    お金でもよかった。

    いつもあたしは独りぼっちで、寂しくて寂しくて…

    2005-05-12 19:16:00
  • 236:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    好きなのに。愛しているのに。

    この世で一番幸せな事――それは誰かを愛し、その人もまた自分を愛してくれる事。

    2005-05-12 19:18:00
  • 237:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    もし、あたしがもう少し大人で強かったら。
    もし、あたしが普通の女の子だったら。
    こうして、主馬が付き合おうって言ってくれたら素直に頷けただろう。

    2005-05-12 19:23:00
  • 238:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    主馬の事が好きなのに…彼の全てを受けとめる事ができないほど弱くて…。

    自己犠牲、自己満足に逃げようとした。
    自分が狡いって事を認めたくないから、正当化して逃げようとした。

    2005-05-12 19:26:00
  • 239:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs




    2005-05-12 19:28:00
  • 240:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    「舞…なんで?俺の事嫌いになった?」
     主馬の悲しそうな声が頭上から降ってくる。

    主馬、ごめんなさい…あたし、自分がここまで最低な人間だと思わなかった。

    2005-05-12 19:32:00
  • 241:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    「違う…好きなの。好きすぎてどうしたらいいかわからないくらい、好き。」
    「じゃあ…」
    「でもっ!だから駄目なの…あたしじゃ、駄目なんだよ。好きだから、駄目…」
     うまく説明できなくて、もどかしかった。

    2005-05-12 19:36:00
  • 242:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    「…何それ。意味わからん!お互い好きやったらいいやんか!それでなんでなん!?」
     主馬の、怒ったような、苦しいような声。

    「ごめんなさい…」
     それしか言えなかった。擦れた、情けないくらいに震える声で。

    2005-05-12 19:40:00
  • 243:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    例え――例えあたしがこの矛盾した、自分でも理解しかねる感情をうまく説明できたとしても、
    あなたはきっと笑い飛ばすだろう。
    「そんな事ない」って。

    2005-05-12 19:43:00
  • 244:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    アタシハ、自分ガ寂シイカラ、貴方ノ傍ニ居タ。

    貴方ノ傍ハ心地良スギテ、同ジ様ニ傷ツイテ居ル、貴方ニ依存シテイタ。

    猫ミタイニ、貴方ノ傍デ喉ヲ鳴ラシテ甘エテイタカッタ。

    2005-05-12 19:47:00
  • 245:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs


    ダケドモウ終ワリニシマショウ?

    2005-05-12 19:49:00
  • 246:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    それが、主馬とあたしの最後。…あたしの横には今、優真がいる。

    優真はただ静かにあたしの傍に居てくれた。
    「舞ちゃん、舞ちゃんがその主馬って人を忘れられなくても、いいよ?俺は舞ちゃんがいつか俺の事を受け入れてくれるまで待つから。」

    2005-05-12 20:18:00
  • 247:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

     そう言って微笑んでくれた。
    狡い…と頭の中でもう一人のあたしが罵る。確かに狡いかもしれない。あたしは主馬を傷つけておきながら、今は優真に甘えている。
     そして優真の横にいながら、主馬の事を想う…

    2005-05-12 20:22:00
  • 248:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs


    最低、と誰かに言われても仕方なかった。
    ヘルスも辞め、優真との幸せな日々の中でふと考える時がある。
    あれは本当に夢じゃなかったのかと。だけど、こうしてたまに鳴る携帯の着信履歴を見ると、それが現実であると再確認する。

    2005-05-12 20:25:00
  • 249:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

     あたしはこの罪悪感を一生背負って生きていく。
     ずっと変わらずに一緒にいると言った彼を裏切った事。

    「ねぇ、優真…」

    2005-05-14 05:46:00
  • 250:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 251:

    名無しさん

    読んでます…

    2005-05-14 13:55:00
  • 252:

    ?しおり?
    急に更新止まっちゃいましたがサクラさんお忙しいのかな?いつも更新早いので止まっちゃうと心配です

    2005-05-15 03:52:00
  • 253:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    256さん、読んでくれてありがとうです???

    舞さん、お久しぶりです?心配してくれてありがとう??このところプライベートで色々あって更新できませんでした?

    2005-05-15 22:06:00
  • 254:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    「なに?」
     優真が優しい声で答える。
    「あたし、これでいいのかなぁ…」
    「…舞は、どうしたい?」そう、聞かれてあたしは考え込む。

    2005-05-15 22:13:00
  • 255:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

     主馬に出会って…悩んで苦しんで傷ついて――

     なのにまだあたしの心は主馬を追い求めている。

     会いたくないのに、会いたい。

    2005-05-15 22:25:00
  • 256:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    好きで好きでもう自分じゃどうしようもないくらいに好きで。だから信じられなくて、だけど信じたくて。離れてもまだ好きで。あたしが汚れててもいいって。汚くないって。あたしを必要としてくれて。他の誰かじゃ埋められないくらいに好きで。あたしにとって彼だけが唯一の光で。

    2005-05-15 22:29:00
  • 257:

    美鈴

    発見!久しぶりに夜遊び覗いたらさくらちゃん発見しちゃったよ(*^_^*)続きが楽しみだよ 頑張ってね

    2005-05-15 22:31:00
  • 258:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    「舞、正直になっていいよ。別に俺に義理立てする事なんかない。俺が好きになったのは、ホスト辞めてでも傍に居たいと思った舞はそんな暗い舞じゃない。行きたい処にも行けないような子じゃないよ。」
     何も答えれないでいるあたしに向かって、優真が静かに言った。

    2005-05-15 22:35:00
  • 259:

    ?ゅりぇ?

    サクラさん?無理せずマィペースで書いて?サィね??しおり?

    2005-05-16 07:03:00
  • 260:

    ?しおり?
    ただ単に忙しかっただけで良かったです?安心?無理せず更新していって下さいね。のんびり待ってます?

    2005-05-16 13:25:00
  • 261:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    美鈴さん、お久しぶり〜☆元気だった?(・・?)また読んでくれて嬉しいです♪

    ?ゅりぇ?さん、応援ありがとう??ゆっくりになっちゃうけどよかったら見てね?

    2005-05-17 14:49:00
  • 262:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    舞さん、心配してくれてありがとうです??ちょっとずつだけど、必ず更新させるので待っててね??

    2005-05-17 14:52:00
  • 263:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    「優…真」
     ごめん、そう言おうとしたけど声にならない。こんな優しい人を傷つけて…苦しめて、それでもやっぱり主馬が好き…。
    「電話しなよ。できなかったらメールでもいいからさ。」
     優真が微笑んであたしの肩を叩いた。

    2005-05-17 14:55:00
  • 264:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

     その日――あたしは優真と別れてから家に帰ると携帯を開いた。拒否していたアドレスと番号を解除する。
    《どうしよう…。メール打とうかな。》
     と、突然携帯がけたたましく鳴った。とっさに通話ボタンを押す。

    2005-05-17 15:00:00
  • 265:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    「あれ?もしもし…?もしもし!?舞!?」
     受話器の向こうから懐かしい声が聞こえてくる。
    「もし、もし?主馬?」
     自分でも声が震えているのがわかった。
    「今どこにいる?行くから!どこ!?」
     主馬の迫力に、つい最寄りの駅の名前を告げた。

    2005-05-17 15:04:00
  • 266:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    略部分。
     主馬の迫力に、つい最寄りの駅の名前を告げた。

    2005-05-17 15:05:00
  • 267:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    「わかった!!すぐ行くから。待ってて!」
     一方的に電話を切られてあたしは途方にくれた。
    《行くって言われても…いきなり会ってどうしたらいいの?なんて言えばいいんだろう。》

    2005-05-17 18:02:00
  • 268:

    名無しさん

    キチガイ女。妄想激しすぎワラ

    2005-05-17 18:05:00
  • 269:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs


    【舞!?今電車乗ったから!10分ぐらいで着く】
     主馬からのメールが届いた頃には、あたしはもう駅に着いていた。
     まだ肌寒い中で煙草を吸う。だけど緊張しているせいか煙草の味が少しもわからない。

    2005-05-17 18:08:00
  • 270:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    273さん、もちろん妄想ですよ(笑)フィクションですから☆

    2005-05-17 18:12:00
  • 271:

    ?ゅりぇ?

    サクラさん?読んでますよ????色々ぁりますが?気にせずマィペース?で?またのぞきに来ます?

    2005-05-18 06:15:00
  • 272:

    にゃぉ

    今回は切ないですね?サクラさんには一度お会いしたい?

    2005-05-18 07:26:00
  • 273:

    名無しさん

    あげときます?

    2005-05-18 16:48:00
  • 274:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    ?ゅりぇ?さんっ、暖かいお言葉ありがとうです?

    にゃぉさん、お久しぶりですね?えぇっ?こんな暗ぁい奴に会いたいと思ってくださるんですか?嬉し?

    278さん、あげてくれてありがとうです??

    2005-05-18 22:08:00
  • 275:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    「舞っ!?」
     聞き慣れた声。あたしは反射的に声のした方を見た。
    《これが…主馬?》
     こんなに痩せて、顔色も悪くて―――
    「主馬…」

    2005-05-18 22:10:00
  • 276:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    「会いたかった」
     人目も気にせずあたしを抱き締める主馬。変わらない、煙草と香水の匂い。
     駅に来る道々、考えていた言葉はすべて忘れてしまった。
    「あたしも、会いたかったよ」
     そう言って主馬の背に手を回した。

    2005-05-18 22:13:00
  • 277:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    「もうおらんくならんといて。…離れんといてや。」 絞りだすように呟く彼が堪らなく愛しい。
    「主馬…あたしも離れたくないよ。だけど、もう無理なんだ。」
     言おうと思っていた言葉を思い出しながらゆっくりと言い聞かせるように話す。

    2005-05-18 22:17:00
  • 278:

    にゃぉ

    逢いたいですねぇ??

    2005-05-19 02:12:00
  • 279:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    にゃぉさん、まぁ?でもなんか幻滅されそうです?笑

    2005-05-19 03:43:00
  • 280:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    「なんで?俺の事嫌いになったんか!?必要じゃなくなったんか?」
    「違うよ。」
     あたしは呻くように答えた。まるで縫い付けられたように唇がひどく重く感じた。
    「あたしにはもう主馬を支えてあげる事はできない。もう風俗も辞めたし、お店に行ってあげる事もできない。」

    2005-05-19 03:51:00
  • 281:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    「そんなんいらん!ただ、ただ傍におってくれるだけでいい。こんな風に俺の前から消えんといてや!!」 弱々しい、主馬の声。泣きそうになる。
    「今のあたしにはそれすら無理だよ…もし、主馬と一緒にいれたとしても、あたしは妬いてしまう。きっと主馬がお客さんとメールや電話するだけで、苛々してしまう。」

    2005-05-19 03:55:00
  • 282:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    「あたしがこんなに独占欲の強い女だって知らなかったでしょう…?我慢するのが当たり前だと思ってた。だけど限界だよ。だから主馬の前からいなくなったの。あなたの事支える自信がなかった。あなたが売り上げ伸びなくて悩んでても、限度があった。あなたがお客さんや従業員との対人関係で悩んでても、どうする事もできない。何もしてあげられない。そんなの嫌だったの。」

    2005-05-19 03:59:00
  • 283:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    「舞…」
    「だけどすべてを微笑んで受け入れてあげられるほどあたしは大人じゃないの。まだ甘えて、守られて、頭を撫でてもらいたい子供なの。ごめんなさい…」
     あたしは謝る事しかできなかった。一方的な、自分勝手な言い訳。だけど本心だった。

    2005-05-19 04:02:00
  • 284:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    「それでも、俺はお前に傍にいてほしい。もっと…しっかりするから。」
     主馬が呟く。
    「できないよ…」
    「じゃあ…せめて連絡だけとれるようにしてて?」

    2005-05-19 04:05:00
  • 285:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    「それじゃ会いたくなっちゃうよ。」
     あたしは苦笑いしながら答えた。
    《あたしが言った事、ちゃんと理解してくれてるのかな?》

    2005-05-19 04:07:00
  • 286:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    あたしよりも自分勝手な人。我儘で、独占欲が強くて、その癖淋しがりや。
    ひどく愛しい人。

    「じゃあ、じゃあ俺がもっとしっかりして、ホスト辞めたら会ってくれる?」

    2005-05-19 04:09:00
  • 287:

    にゃぉ

    そんな事なぃケロ??

    2005-05-19 04:11:00
  • 288:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    「わかった。その時にまだ主馬があたしの事好きでいてくれたら。」
    「絶対に、来るから。半年後の今日迎えにくるよ。」
     主馬が強く言った。その言葉は今まで聞いたどんな甘い言葉よりも真実味を帯びていて、あたしは素直に頷いた。

    2005-05-19 04:12:00
  • 289:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    にゃぉさん、わー?リアルタイムですね?いやいや、なんか恥ずかしいです?

    2005-05-19 04:13:00
  • 290:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    一年後。
     あたしの隣には、ホストを辞めた主馬がいる。穏やかな表情で。
     この先、彼とあたしがどうなるかはわからない。あたしたちは相変わらず解り合いすぎて、無意識にお互いを傷つけ合ったりしている。

    2005-05-19 04:17:00
  • 291:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

     それでもこうしてあたしの隣で微笑んでくれる主馬を、絶対に失いたくない。 彼が死ねばあたしは死ぬだろう。こんな狂った愛し方を、人は異常と思うかもしれない。だけど奇妙な事に彼はそれを受けとめてくれる。そして同じように愛してくれている。

    2005-05-19 04:20:00
  • 292:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

     紙一重の関係。決して裏切られる事のない関係。そしてとてつもなく脆い、関係。
     砂で作られた城のように儚く、いつ壊れてしまうかわからない危うい関係。
     だけど壊さないようにしなければ。あたしにはもう彼しか残されていないのだから。

    2005-05-19 04:23:00
  • 293:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    例え…世界中の人があたしを嫌っても。必要としなくなっても、彼さえあたしを必要としてくれればいい。

    彼さえあたしを愛してくれたら、もうそれだけで何もいらない。

    2005-05-19 04:42:00
  • 294:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    そう思う事がどれほど危険な事かわかっていても、引き返す事なんてできない。
    ただもう愛しすぎて。
    彼から離れたくなくて。
    鎖に繋がれていたくて。
    彼の愛を感じていたくて。

    2005-05-19 04:47:00
  • 295:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs


    あたしは、

    2005-05-19 04:47:00
  • 296:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    ――完――

    2005-05-19 04:48:00
  • 297:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    後書き。
    なんだか予想していたのとまったく逆の終わり方になってしまいました…。書き始めた当初は優真と舞をくっつけたHAPPY ENDにするつもりだったのですが、主馬とくっついてしまいました。なんでだろー?舞の思考回路がまったくもって理解できません。。作者なのにね(笑)舞の行動にはヤキモキしつつ、書いていました。個人的には優真の方が幸せになれるのになーとか思ってみたり。。素人の書く文に飽きずに最後までお付き合いくださった方に心より感謝しつつ、後書きとさせていただきます。ありがとうございました☆

    2005-05-19 04:57:00
  • 298:

    にゃぉ

    完結お疲れでした?
    切ないけどぃぃ話でぅちもこんな風になれたらって思いました??
    サクラさんに逢いたいのはぅちの事書いてほしぃって思ってるんですょぉ?迷惑なら諦めます?

    2005-05-19 05:14:00
  • 299:

    名無しさん

    サクラさんの小説ってしらんくて今一気に完結まで読みました!!一作目から読んでるけど、ええわぁ〜(´∀`)

    2005-05-19 06:16:00
  • 300:

    ?ゅりぇ?

    完結ぉめでと?ござぃます??ゅりぇは舞のキモチゎかります??辛ぃ恋でも主馬を選んだ舞は絶対にぃっか幸せになれる気がします??サクラさんのファン歴?(笑)長ぃ方だと思ぃます??ぃっも?楽しみにしてぃます???またサクラさんがぉひまな時にでも?書ぃて?さぃね?ぉ疲れサマでした??

    2005-05-19 08:31:00
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