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小説:砂の城
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1:
サクラ ◆sfmh9zaJHs
フィクションです。よかったら読んでみてください。
2005-05-03 21:23:00 -
149:
サクラ ◆sfmh9zaJHs
「あのね…あたし本当はスナックで働いてるんじゃないの。風俗なんだ。」
「うん。」
「それでね、歳も18じゃないの、17なんだ…。」
「そっか…。」2005-05-09 17:29:00 -
150:
サクラ ◆sfmh9zaJHs
断片的に話すあたしの言葉に、主馬は促すわけでもなく優しく相づちを打ってくれる。
「汚いって思われたくなくて嘘ついてたの。ごめんなさい…。」
「いいよ。」
主馬はにっこり笑ってあたしの頭を撫でてくれる。2005-05-09 17:31:00 -
151:
サクラ ◆sfmh9zaJHs
「鞠香っていうのも本名じゃないの。店名なの。本名は舞っていうんだ。」
「舞、か。わかった。」
主馬がゆっくりと噛み締めるように言う。
「それからね、本当は今日で主馬に会うの最後にしようと思ってたの。」2005-05-09 17:34:00 -
152:
サクラ ◆sfmh9zaJHs
「ふむ、なんで?」
「主馬に、迷惑かけたくない。あたし、主馬の事好きだから主馬がはっきりしてくれないのが辛い…。」
語尾が震えた。あたしはいつしか泣いていた。
「舞…。」2005-05-09 17:36:00 -
153:
サクラ ◆sfmh9zaJHs
主馬が何か言おうとした。
「でもねっ、いいの!もういいんだ。」
《――恐い!!聞きたくない!》
「舞?聞いて…」
主馬に拒否されたくなくてあたしは喋り続けた。2005-05-09 17:39:00 -
154:
サクラ ◆sfmh9zaJHs
「いいのっ!!いらない子だもん。…大体、主馬みたいな大人があたしみたいな子供の相手するわけないってわかってたし?はっきり言って迷惑だったでしょ?ごめんね〜?」
あたしは主馬が口を挟む隙がないようにまくしたてた。泣きながら、無理矢理笑った。2005-05-09 17:43:00 -
155:
サクラ ◆sfmh9zaJHs
痛い子になればイイ。そうしたら主馬は、あたしを嫌ってくれる。はっきりとした態度で断ってくれるだろう。でも…
本当は、嫌われたくない。むしろ好いてほしい。2005-05-09 17:45:00 -
156:
サクラ ◆sfmh9zaJHs
主馬以外いらないの。だけど手に入らないのはわかってるの。
あなたにとって都合のいい存在でいいって思ってたの。だけどそれに耐えれるほどあたしは大人じゃない。
でも好きなの。どうしようもないくらい好きなの。2005-05-09 17:52:00 -
157:
サクラ ◆sfmh9zaJHs
「舞っ!!」
《えっ…?嘘。》
あたしは主馬の腕の中に居た。
《主馬に、抱き締められてる…?》
「俺が、悪かった。」2005-05-09 17:55:00 -
158:
サクラ ◆sfmh9zaJHs
主馬が辛そうに言った。「本間は嬉しかってん。好きって言ってくれて…。でも俺、人が信用できんから舞の事も信用できんかった。どうせすぐ飽きて離れていくわって、俺の事騙そうとしてるんやって。…でも信用する。舞の事信じる」
2005-05-09 18:00:00