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小説:砂の城

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  • 1:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    フィクションです。よかったら読んでみてください。

    2005-05-03 21:23:00
  • 211:

    ?ゅりぇ?

    しぉり?

    2005-05-11 07:14:00
  • 212:

    ?桜?

    しおり?

    2005-05-11 07:23:00
  • 213:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    ?ゅりぇ?さん、?桜?さん、しおりありがとです?

    2005-05-11 18:47:00
  • 214:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

     少しずつ、あたしは彼に距離を置くようになった。その都度、彼はあたしを追い求める。
     好きなんだと、愛していると、必要なんだと、繰り返し言う。

     あたしも好きだと答える。あなたを愛していると。

    2005-05-11 18:49:00
  • 215:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

     彼は多分あたしを本気で好きなんだろう。今自分の周りにいる異性の中で、あたしは【特別】なのだ。

     彼は使う金額の大きさを、自分への愛情の大きさに置き換える。あたしはそれに気付いた時、彼を可哀相な人だと思った。

    2005-05-11 18:52:00
  • 216:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs


     エレベーターホールで自分の感情を曝け出してしまってから、彼とあたしの関係が微妙に、そうきっと誰も気付かないくらい少しだけ変わった。

    「舞、探したよ。」

    2005-05-11 18:57:00
  • 217:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

     また逃げていたあたしを彼が、見つけた。
    「おらんくならんといてよ…不安になるやん。」
     主馬が、あたしにもたれながら呟く。
    「ごめん…」
     あたしは彼の汗と煙草の香りのする髪に顔を埋めた。

    2005-05-11 19:00:00
  • 218:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    「戻ろう…?」
     無言であたしを抱き締める腕を、そっと振りほどきながら主馬の顔を覗き込む。
    「舞…俺、疲れた。もし俺がホスト辞めても、傍におってくれる…?」
     いつもの冗談交じりの口調ではなく、真剣な声。

    2005-05-11 19:03:00
  • 219:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

    《もちろん、ずっと傍にいるよ?》

    そう、答えようとした。だけどあたしの口からは、ただ一言、「うん。」としか出なかった。
    何かが変わっていく不安。それはあたしの望みどおりに変わっていこうとしている。なのに何故、不安になるのだろう。

    2005-05-11 19:06:00
  • 220:

    サクラ ◆sfmh9zaJHs

     主馬ともう習慣になっている週に一度の食事の帰り道、突然それはやって来た。

    「舞、あのさ…ずっと言おうと思ってたんだけど。」 人気のない道を二人で並んで歩いていると、主馬が突然切り出した。
     予感がした。ついにこの時が来たと。

    2005-05-11 19:10:00
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