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1:
ナナコ
小説にして色んな人たちに伝えたいお話があります??すべて実話です?色々忙しくてすぐに更新出来ない時もあるかもしれませんが頑張って最後までお話します?拙い稚拙な文章ですがよければ読んでやってください?
2006-11-15 02:37:00 -
301:
ナナコ◆7qVChUwGb6
マサヤ⇒「やっぱり起きてたんや☆」私⇒「うん(笑)なんか寝付けんかった」マサヤ⇒「そんな気してん(笑)俺も寝付けんくてさぁ!」マサヤは私の横まで来てここにいてもいいか尋ねてきた。私はいいよ、と返事し、2人横並びになって寝転んだ。マサヤは「眠れん理由わかった!ナナちゃんの話聞いてへんからや!」と言って私の家族のことを聞いてきた。マサヤ⇒「俺、考えたらナナちゃんのこととかまだ知らんこといっぱいあるからさぁ!」私⇒「せやね。うちも今日初めてマサヤの家族のこととか知ったもん」私は一瞬躊躇ったが何も隠すことはないだろう、と思い、自分の家族のことや昔のことを話した。
2007-02-12 04:59:00 -
302:
名無しさん
?
2007-02-12 13:39:00 -
303:
名無しさん
??
2007-02-12 18:29:00 -
304:
ナナコ◆7qVChUwGb6
あげてくれてる方ありがとうございます?
今からまた更新してゆきます??2007-02-13 00:40:00 -
305:
ナナコ◆7qVChUwGb6
自分なりにマサヤに自分の生い立ち?みたいな話を無我夢中で喋った。その話にマサヤはたまに「うんうん」や「そっか」と頷き、真剣に聞いてくれた。
話終わった後、「だからナナちゃんは他の同年代の子よりも冷静で落ち着いてるんやな」と言った。私はてっきりマサヤが引いてしまうんじゃないかと…軽蔑されるのではないかと不安で話しを進めていくに連れ、躊躇いが増していた。マサヤはそんなこと気にしてないといった様子で「ナナちゃんは傷付いたり我慢してきたりした分、人の痛みや辛さわかってやれる優しい子やねん」と最後に付け加えた。私は今も辛いことがあったり自暴自棄になったりした時その言葉を時々思い出す…。あの言葉はマサヤがくれた私の人生の宝物になったような気がした。2007-02-13 00:53:00 -
306:
ナナコ◆7qVChUwGb6
『マサヤに話してよかった』−−私は話し終わった直後、心のどこかで『話すんじゃなかった』とビクビクしていた。『嫌われる』それを1番恐れていたから…。しかしマサヤは過去の私も今の私も全て受け入れてくれた。他人に自分の話をするなんてこれが人生で初めての出来事だった。私は嬉しくて涙が出そうなのをこらえ、「聞いてくれてありがとう」とマサヤに御礼を言った。マサヤはふっと笑いそして「ううん、話してくれてありがとう」と優しく囁いた。そして散々語り倒した私たちは落ち着いて漸く深い眠りに入った。
2007-02-13 01:03:00 -
307:
ナナコ◆7qVChUwGb6
今も思い出す度に思うあの頃の幸せで純粋な気持ち…。あの17歳の冬が私にとって最大の青春の日々だったのかもしれない。懐かしむ度にあの輝いていた頃に戻りたくなる。しかしみんな必ず『大人』になってゆく…。それを拒むことは何人にもできない…。絶対に…。あの頃の私はきっと大人になることを拒むピーター・パンだったのかもしれない。楽しい日々はあっとゆう間に季節と共に過ぎていった。
2007-02-13 01:11:00 -
308:
ナナコ◆7qVChUwGb6
私は記念すべき18歳の誕生日をマサヤと過ごせなくて実のところ、悔しくて悔しくて仕方なかったが、素直じゃない私はマサヤに「家族でお祝いするからいいもん♪」なんて可愛いげのない言葉を吐いていた。そう言うとマサヤは「ホンマは寂しいくせに…(笑)」と言って電話越しにバースデーソングを歌ってくれたのを今でも覚えている。熱で朦朧とする意識の中、泣きそうなのを我慢して電話の向こうのマサヤにそれを悟られないように必死になって涙をこらえていたのを今でも鮮明に覚えている。
2007-02-13 01:29:00 -
309:
ナナコ◆7qVChUwGb6
いつかの時にマサヤが言った「俺ナナちゃんに出会えてよかった」私も同じ気持ちやったんやから…。
2007-02-13 01:54:00 -
310:
ナナコ◆7qVChUwGb6
↑途中で切れちゃったんで付け足しました?
眠気と格闘しながら書いてるものでちんぷんかんぷんな文ですがよければ引き続き読んでやってください?眠いけど何故か最近中々寝付けないので引き続き更新していきます?2007-02-13 01:59:00 -
311:
ナナコ◆7qVChUwGb6
私はマサヤが心配してくれたお陰?ですぐに体調もよくなり2〜3日ですぐに熱も引いた。が、カウントダウンを2人でやるはずが結局31日の夜まだ何となく体がけだるかったのでマサヤが心配して「無理したらあかん!」と言ってなしになってしまった。『少しぐらい無理してでも行くのに!』とは思ったが完璧に治るまではマサヤに風邪を移してはいけないので理性を抑えるしかなかった。私はマサヤに早く会いたいがためにひたすら寝て処方された薬を欠かさず飲み、万全処置?をした。
2007-02-13 02:10:00 -
312:
ナナコ◆7qVChUwGb6
2004年元旦。めでたく年を明けた。私は昨日ひたすら寝ていたためか体のだるさもなく、熱も平熱に戻っていた。『よかった!初詣はマサヤといける!』私は跳んで喜んだ。私はすぐにマサヤに電話をかけマサヤにもう熱は下がったから一緒に初詣に行こうと誘った。マサヤはまだ心配なようだったが「しんどなったらすぐ言うんやで?」と言って了承してくれた。『やったぁ!マサヤに会える!』年末までは予備校も含め、しょっちゅう顔を合わせていたためたった5日でもなんだか久しぶりに会う気がしてウキウキしていた。
2007-02-13 02:17:00 -
313:
名無しさん
あげ??
2007-02-13 02:49:00 -
314:
ナナコ◆7qVChUwGb6
354さん?
あげてくれてありがとうございます?
また今から少しですが更新していきますね?2007-02-13 17:49:00 -
315:
ナナコ◆7qVChUwGb6
会うなり「あけおめ!風邪大丈夫かぁ?」と元気よくマサヤが言う。私も元気よく「あけおめ!もう大丈夫やで!」と明るく返した。新年早々マサヤに会えてとても嬉しかった。本当は京都の八坂神社に行く予定だったが私の体調を考慮したマサヤは住吉大社でいいやん、と言って住吉大社に行くことにした。
住吉大社は人がごったがえしていて人酔いしそうだった。マサヤと2人で同時におさい銭を投げてパンッパンッと手を叩いてお祈りした。2007-02-13 17:55:00 -
316:
ナナコ◆7qVChUwGb6
『○○大に合格しますように』『マサヤといつまでも一緒にいられますように』『みんな元気でいつまでも仲良くいられますように』
私は3つのお願いをした。しかしこの3つのお願いが成就されることはなかった…。後にも先にもこの時程神様を恨んだことはなかった…。今思うのは願いを叶えるのは神様じゃなくて自分自身なんだと。この頃の私はまだ子供で自分の力で未来を切り拓いていくとゆうことをわかっていなかったのだ…。2007-02-13 18:02:00 -
317:
名無しさん
マサヤくんと別れちゃったんかぁ??気になる??
2007-02-14 04:53:00 -
318:
ナナコ◆7qVChUwGb6
358さん?
おはようございます?結果的には2人は離れ離れになるんですが今でもひそかにマサヤのことは想ってます?
よければ引き続き読んでやってください?2007-02-14 07:26:00 -
319:
ナナコ◆7qVChUwGb6
私⇒「マサヤはどんなお願いしたん?」マサヤ⇒「ヒミツ(笑)」私⇒「そう言われると余計気になる(笑)」マサヤ⇒「人にゆうたら願い叶わんやん(笑)」私⇒「あっそっか!」そんな会話をしながら2人で合格祈願のお守りを買った。『2人共無事大学に合格しますように』そんな願いを込めて。おみくじを引くと偶然にも2人して大吉!「絶対大吉出る確率多くしたあるよな(笑)」といいつつ新年早々2人して大吉なんて1年の計は元旦にあり、なんてことわざもあるからまんざらでもなかった。
2007-02-14 07:33:00 -
320:
ナナコ◆7qVChUwGb6
その後は出店で腹拵えをしてブラブラした。帰りにマサヤと初じめてプリクラも撮った。そのプリクラをお互いの携帯に貼って喜んでいた。今思うと可愛かったなぁ…私たち…。
私の体調もまだ決して万全ではなかったし少し早いが2時過ぎにバイバイした。帰ってすぐ人ゴミに長くいたせいかまた熱が出てきてしまった。『うわっ…7度8分ある…マサヤにはちょっと黙っとこ…』私はマサヤにはそのことを伝えず元気なふりをしてメールし、その日1日はひたすら寝た。2007-02-14 07:40:00 -
321:
ナナコ◆7qVChUwGb6
そのおかげで寝正月になってしまったが予備校が休みで調度よかった。日頃勉強で疲れきった心と体を存分に休めてあげた。マサヤも元旦以降は予備校が始まるまで家族で父方の実家に帰ってゆっくり過ごしていたようだった。
1月6日。久しぶりの予備校生活が始まった。年末からこの日まで2週間近く勉強をサボり続けていたため頭が鈍って仕方なかった。数式も英単語も全て抜けてった気分だった。公募で滑り止めに受かっていたからって弛み過ぎていたと反省…。2007-02-14 07:48:00 -
322:
ナナコ◆7qVChUwGb6
「久しぶりぃ!あけおめぇ!」久しぶりに予備校仲間と顔合わせした☆みんな冬休みもバリバリ勉強していた、とゆう様子だった。年明けすぐに一般入試が始まるのでみんな気合い十分☆冬休み、1度もみんなと会わなかったがみんな元気そうでなによりだった。「お前ら男女交際にうつつぬかして弛んでるぞ!」なんてマサヤと私に冷やかし混じりの冗談を言うショウタたち。ただ、この日、さーりちゃんは予備校に来ていなかった。メールしても返って来なかったので『正月ボケして予備校忘れてるんじゃ!?』と少し心配だった。
2007-02-14 07:56:00 -
323:
名無しさん
?
2007-02-14 17:20:00 -
324:
ナナコ◆7qVChUwGb6
『お見舞いにいこうか…』私は心配になり次の日もう一度さーりちゃんにお見舞いに行くとメールした。さーりちゃんからの返事はすぐに来た。
《気持ちは嬉しいけどインフルエンザ移ったらあかんから来ちゃダメだよ。もうすぐ入試始まるし》
私はなんだかいたたまれない気持ちになったが私がインフルエンザにかかったら責任を感じるのはさーりちゃんだ。
《わかった。一人暮しやから大丈夫かなと思ってんけど…無理言ってごめんね?でも一人で大変やったらすぐに言ってね》
と返信して携帯を閉じた。2007-02-14 22:22:00 -
325:
ナナコ◆7qVChUwGb6
1週間が経った。しかしさーりちゃんからの連絡はない。『どうしたんやろ…』心配になって電話をしてみたところ《おかけになった電話は電波の届かないところにおられるか……》とゆうアナウンスが流れた。電源を切っているようだ。『まだ治ってへんのかな…』気になりつつもまた2、3日後に電話しようと思い、勉強に取り掛かった。一般入試まであと1週間。全力を尽くすしかない。しかしこれが私たちの運命の別れ道になろうとは…。この時の私は自分のことで手一杯で周りが見えていなかった…。
2007-02-14 22:30:00 -
326:
ナナコ◆7qVChUwGb6
2日後さーりちゃんに電話をかけた。さーりちゃんはやはり出ない。『もしかして本当になんかあったんじゃ…』インフルエンザで死亡した人だっているのを聞いたことある…。心配になった私は予備校には行かずさーりちゃんの家に行った。インターホンを押す手が震える。《ピーンポーン》インターホンを鳴らしても応答がなかったのでなおもしつこく鳴らし続けた。《ピーンポーン!ピーンポーン!ピーンポーン………》
『はい…』低いかすれた声でさーりちゃんが出た。
「ナナコやで!さーりちゃん連絡取れんから心配で来てん」そう言うと《ガチャッ》とドアが開いて寝間着姿のさーりちゃんが出てきた。2007-02-15 01:40:00 -
327:
ナナコ◆7qVChUwGb6
「入って。」さーりちゃんはこっちを見ずに言った。「お邪魔します」中に入ると家具や電化製品がなくなっておりとても殺風景だった。前に来た時はひっちゃかめっちゃかだったが、生活感があったのに、今は本当に女の子の一人暮らしか?とゆうぐらい生活感ゼロだ。不思議に思ったがあえてそのことには触れず、インフルエンザはもう治ったのかと尋ねた。
2007-02-15 01:45:00 -
328:
ナナコ◆7qVChUwGb6
「うん。」一言頷いてそれ以上喋ろうとしないさーりちゃん。『まだ体調万全ちゃうんかな?来ちゃまずかったかな?』少し不安になった私は「そっか。よかった。」としか言えなかった。暫く無言が続く−−−。
不意にさーりちゃんは「ナナちゃんに色々話したいことがあるねん…」と小声で呟いた。私は首をコクンと縦に振り、さーりちゃんの方に注目した。2007-02-15 01:51:00 -
329:
ナナコ◆7qVChUwGb6
さーりちゃん⇒「ナナちゃんはマサ君(マサヤ)のことホンマに好き?」私⇒「うん。もちろんやで。…なんで?」さーりちゃん⇒「………。」私⇒「…どうしたん?」
また暫く沈黙が続く−−−
さーりちゃんはとても言いにくそうに言った。
「…うちもマサ君のこと…好き…やねん…。」
私はびっくりして声が出なかった。最初は自分の聞き間違いじゃないかと耳を疑った。さーりちゃんは決して私を見ようとしない。2007-02-15 01:58:00 -
330:
ナナコ◆7qVChUwGb6
わけがわからず思わず口にした大一声が「なんで…」だった。いつも冷静な私がパニックで声が裏返った。『なんで?いつから?』そんな言葉が頭の中を駆け巡る。
さーりちゃんはまた黙りこくった。と、思ったら「初めて会った時からやで。」と今度は一字一句はっきりと言った。2007-02-15 02:05:00 -
331:
ナナコ◆7qVChUwGb6
わけがわからず思わず口にした第一声が「なんで…」だった。いつも冷静な私がパニックで声が裏返った。『なんで?いつから?』そんな言葉が頭の中を駆け巡る。
さーりちゃんはまた黙りこくった。と、思ったら「初めて会った時からやで。」と今度は一字一句はっきりと言った。2007-02-15 02:05:00 -
332:
ナナコ◆7qVChUwGb6
↑連続投稿すみません?誤字あったんで書き直して投稿したつもりだったんですがミスりました??
2007-02-15 02:07:00 -
333:
ナナコ◆7qVChUwGb6
さーりちゃんは「ごめん…。黙っとって。ずっと言おうと思ってたんやけど…。仕事先で嫌がらせ受けたりして精神的に参ってて…それで言いそびれて…。ホンマはキャバ辞める決意してナナちゃんにキャバ辞めるゆうた日あるやん?あの日にナナちゃんに打ち明けるつもりやった…。けどナカヌキヤでプレゼント選びしてるナナちゃんにかまかけたら、ナナちゃんマサ君と付き合ってるって…。だから言われへんかった。ホンマはナナちゃんにマサ君のこと好きなん打ち明けたらマサ君の誕生日に告るつもりやってん…。」と打ち明けた。
2007-02-15 02:15:00 -
334:
ナナコ◆7qVChUwGb6
やっと私も状況が飲み込めた。『マサヤが好きやったんや…』まだ実感は湧かないが冷静を取り戻した。続けてさーりちゃんは話す。
「マサ君は始めからナナちゃんのことしか見えてへんの知ってたよ。何度も諦めようって思ったけど、やっぱり顔を合わせる度に好きって気持ちがどんどん大きくなって…。お弁当作ってったり、英語が苦手なマサ君に勉強教えたくて英語頑張ったり…。やれるだけの努力はしてきたけど、それでもマサ君はナナちゃんのことしか見てへんかった…。2007-02-15 04:56:00 -
335:
ナナコ◆7qVChUwGb6
でもナナちゃんはマサ君の気持ちに気付くどこれか恋愛対象にしてへんってかんじで内心ホッとしててん。まだうちにもチャンスはあるって。でもリスカして自分傷付けて…夜の世界に入ってまた自分傷付けて…そんな自分がすごい嫌で…。マサ君に振り向いてもらうためにはナナちゃんみたいにしっかりしてて強い子にならなって。だからリスカもやめて夜の仕事からも足洗ってまた勉強頑張ろうって思ってん。けど………。」
2007-02-15 05:01:00 -
336:
名無しさん
???
2007-02-15 05:17:00 -
337:
名無しさん
?
2007-02-15 21:26:00 -
338:
ナナコ◆7qVChUwGb6
さーりちゃんはその後言葉にならないと言った様子でむせび泣いた。
私はさーりちゃんが泣き止むまで何も言わずただ黙って床を見つめていた。
−さーりちゃん…。あの時見せた綺麗な涙は今も思い出す度私の心を締め付けて胸が苦しくなるよ。
『みんな元気でいつまでも仲良くいられますように』なんて私の勝手なお願いに神様はきっと呆れたんやろね。今思うと世の中全て自分の思い通りになんかならないって教えられた気がするよ。あの頃の私は自分のことしか見えてなくて大事な落とし物をしていったこと気付かず歩いてたんやね…。2007-02-16 03:49:00 -
339:
ナナコ◆7qVChUwGb6
暫くしてさーりちゃんは少し落ち着いた様子で涙を拭いながらこう言った。
「諦めなってわかってるねん。けどナナちゃん見てたらホンマにマサ君のこと好きなん?て思うねん。マサ君からクリスマスの日に電話あったよ。『さーりちゃんと会ってるって聞いて』って。」おそらく《サユリ》と《サオリ》を聞き間違えたのだろう。私はそのことをさーりちゃんにちゃんと説明しようと口を開いた。
「それは…」そう言おうとしたらさーりちゃんは私の言葉を遮り、話を続けた。2007-02-16 03:58:00 -
340:
ナナコ◆7qVChUwGb6
「ナナちゃん、マサ君ほって男の人と会ってたんやって?マサ君すごい心配してたんやで?『ナナちゃんと連絡つかんねん。コウキが京橋でナナちゃんと男が一緒にいるの見たってゆうし。でもナナちゃん、さーりちゃんが大変やからって言ったっきり連絡とれへんし。心配で。』ってすごい心配そうにうちに電話かけてきてんで?何考えてるん!?マサ君のことホンマに好きなんやったら心配さしたらあかんやんか!?マサ君のこと大事にできへんねんやったら別れてや!」
そう言ってまたワーーーっと声をあげて泣き出した。2007-02-16 04:08:00 -
341:
ナナコ◆7qVChUwGb6
私は声が出なかった。わけを話そうにもこんな興奮状態では上手く伝わるわけもない。男と会ってたとゆうのは誤解だがマサヤに心配をかけたのは事実だ。あの時もっとまめに連絡を取り合うべきだったのだろう。私はただ呆然とさーりちゃんが泣き止むのを待つしかなかった。少し経ってさーりちゃんは泣きながら「悪いけど帰って」と言った。私は「…わかった。」と言って立ち上がりそのまま何も言わずさーりちゃんの部屋を出た。帰り際に「八つ当たりってわかってるけど今ナナちゃんの顔見たら無性に苛々してしまうねん。」と言われたのが私の胸を突き刺した。
2007-02-16 04:23:00 -
342:
ナナコ◆7qVChUwGb6
帰り道、少し遠回りをしてしまった。なんだか家にも帰りたくない気分だった。『今ナナちゃんの顔見たら無性に苛々するねん』その言葉が頭から離れない。気付くと涙が頬を伝っていた。『昔から友達少ないんてやっぱうちに原因あるんやな…』自分の知らない間に人を傷付けていたことになんだか無性に腹が立った。『そのことに今の今まで気付かなかったなんて…なんて馬鹿なんやろう…今頃気付くなんて…。幸せって思い込んでたのは自分だけやったんや…。』
そんなことを思いながら通りかかった公園のベンチにフラフラと腰掛けた。2007-02-16 04:45:00 -
343:
ナナコ◆7qVChUwGb6
空はもう真っ暗だった。寒空の下煙草を1本取り出し、火をつける。《フーッ》吐いた煙がモクモクと雲のように闇の中に消えてゆく。その煙を見つめているとまた昔の記憶がフラッシュバックしてきた。服の袖をあげ、腕時計を外し左手首を見つめる。いつも私は腕時計やブレスレットで火傷の痕を隠している。
2007-02-16 04:55:00 -
344:
名無しさん
さーりちゃんだるなぃ???勝手に被害妄想ゃん??ナナちゃん可哀想??
2007-02-16 07:29:00 -
345:
ナナコ◆7qVChUwGb6
おはようございます?
386さんへ?小説の中ではあまり汚い言葉を使いたくなかったので控えめに書いてますが確かに『苛々する』と言われた時少し腹が立ちました?でも後で1人になってやっぱり私が悪かったのかなぁ、と?
また時間を見つけて更新してゆくのでよければまた暇つぶしにでも読んでやってください?2007-02-16 08:35:00 -
346:
ナナコ◆7qVChUwGb6
『根性焼…か…世間一般ではこの火傷の痕のことをそう呼ぶんやろな…』ボーッとその傷を見つめているとまた涙が出てきた。
私は前述では一度も書かなかったがさーりちゃんがリスカをしていると知ってから、何故かこの火傷の痕を眺めるのが日課のようになっていた。
『隠す』とゆう共通の行為がやはり人に知られたくない傷みを持っている『仲間』なような気がしたから…。さーりちゃんにはこの火傷のことは黙っているが心の奥底で仲間意識みたいなのを感じていたのだろう…。2007-02-16 08:44:00 -
347:
名無しさん
ぁげ??
2007-02-17 01:24:00 -
348:
みぃ◆RLp.0nvN92
しおり
2007-02-17 02:12:00 -
349:
ナナコ◆7qVChUwGb6
一時退院が許された母は普段私や兄に愛情を注げなかった分、家にいれる今、ここぞとばかりにいいお母さんをしてくれた。母は昨日私の分のご飯を用意して置いておいたのに朝になってもそのまま置いてあったのでどこか体調でも悪いのか、ととても心配な様子だった。
『お母さんに相談しようかな…』私はいつも何かあった時にはマサヤに相談していた。しかし今回の場合はそうゆうわけにもいかない…。心配そうに何かあったなら話なさい、と優しく言う母。「お母さん、あんな…」私はそう言いかけて自分にストップをかけた。「ううん、何もないで!もうすぐ入試やから昨日勉強し過ぎてちょっと疲れただけ!」2007-02-17 03:53:00 -
350:
ナナコ◆7qVChUwGb6
結局私は「明後日入試やし今日は家で集中して勉強しようかな!」と言って学校は休んだ。誰とも会いたくなかったのと、母と少しでも一緒にいたかったのもあった。だって母は私の元気の源だったから…。
−お母さん。あの時私はちゃんと笑えてましたか?お母さんを心配させるようなことはしませんでしたか?私は今でもあの時のことを思い出す度自分を責めます。お母さんがいてくれたから寂しくても頑張れました。でも、今はお母さんの笑顔を見れることはもうないんやね…。2007-02-17 04:10:00