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1:
ナナコ
小説にして色んな人たちに伝えたいお話があります??すべて実話です?色々忙しくてすぐに更新出来ない時もあるかもしれませんが頑張って最後までお話します?拙い稚拙な文章ですがよければ読んでやってください?
2006-11-15 02:37:00 -
51:
ナナコ
私は11月に入ってから自分の試験のことで頭がいっぱいだったのでさーりちゃんもきっと試験で予備校に来ていないんだろうと勝手に解釈していた。しかしたまにメールや電話をいれても返事がなかった。それでも勉強に集中してるんだな、といい方に考えていたのであまり気にしなかった。でもここで気付いておくべきだったのだと今だに後悔している。そんなある日、ヤスノリからめずらしく着信があった。私は授業中だったので出れなかった。しかし何度も何度も間を空けずにかかってくるので急用なのだと思い、トイレに行くふりをして席を立ち、教室を出てかけ直した。
2006-11-21 10:46:00 -
52:
ナナコ
すぐにヤスノリが出た。私は「どうしたん急に?何回もかかってきてたから気になって」と言った。ヤスノリは息を切らしてるような感じだった。ヤスノリは呼吸を調えながら咳ばらいを何度もして威勢よく話し始めた。「俺、あかん。最悪や。どうしよう。ミホにばれた。俺がさーりちゃんのこと好きなん。」 私は驚いて「ええ!?なんで!?なんでばれたん!?」と聞いた。ヤスノリは慌てふためいた口調で「わからん。わからんねん。ミホがかなりキレて俺に電話かけてきて。でも結構前から気付いてたみたいな口調やってん。だからなんで今になって言ってきたんか怖くなってさ。とりあえず今からミホに会ってくる。」と言って一端電話を切った。私は本当に怖くなった。もしかしてさーりちゃんが最近学校に来ないのはそのせいじゃ…と一抹の不安が頭の中をよぎった。私はさーりちゃんに電話をかけた。何度もかけたがやっぱり出ない…。
2006-11-21 11:54:00 -
53:
ナナコ
不安でたまらなかったがここで私が慌てたところで今の状況が変わるわけでもない。深く深呼吸をしてとりあえず冷静になろうと試みた。私の考え過ぎかもしれし、ヤスノリがまた連絡してくるはずだからとりあえずヤスノリからの連絡を待つことにした。私は教室に戻りとりあえず授業を受けた。授業が終わったあとまだ他の授業もあったがカバンを持って外へ出た。
2006-11-21 12:00:00 -
54:
ナナコ
駅近くの喫茶店でお茶を飲んだ。ヤスノリからの連絡もさーりちゃんからの連絡もなかった。その時不意に携帯が鳴った。メールの着信音だった。マサヤからだった。内容は「今日予備校来てる?ヤスノリから電話来たよな?」だった。私は「来てるよ。でも今駅前の喫茶店におる。ヤスノリから電話あったよ。連絡待ってるけどなかなか連絡こない。マサヤも話聞いてんやんな?」と返信した。そしたらすぐにマサヤから着信があった。マサヤはすぐそっちに行くと言って電話を切った。マサヤが来た。マサヤは難しい顔をしていた。マサヤとまともに会うのは約10日ぶりだった。
2006-11-21 15:04:00 -
55:
名無しさん
読んでるよ!がんばれ!
2006-11-22 00:22:00 -
56:
ナナコ
まずお決まりの久しぶり元気にしてた?の挨拶から始まり話はすぐヤスノリのことに突入した。マサヤは事情を知った風だった。なぜか私は直感的にそう思った。そしてマサヤは長々と話し始めた。「さっきヤスノリから電話あってな、ミホちゃんがヤスノリの気持ち知ってキレたっての。ナナちゃんも同じ話聞いたと思うけど。実はそれ、俺のせいかもしれへんねん。」私は驚いた。2人で絶対ミホちゃんの耳には入らないようにしよう、と約束したのに…なんで?と疑問に思った。マサヤは続けて話し始めた。「俺、ミホちゃんとはヤスノリのつながりで知り合いやん?で、ミホちゃんの友達にマキちゃんて子がおってな。その子に俺、1回告られたことあんねんけど、ふってんやん。でもマキちゃんは俺のことあきらめれんかったみたいで色々嗅ぎ回ってたみたいやねん。その辺はよく知らんねんけど。ほんで俺とショウタの会話をたまたまどっかで聞いたみたいやねん。それも定かちゃうねんけど。でもマキちゃんから『やっくん(ヤスノリ)って同じ予備校の子が好きやねんなあ?』って聞かれてさ。俺はもちろん否定したけどかえって怪しまれたっぽいわ。そっから余計に探りいれたみたいやねん。どっから情報得たんか知らんけど気付いたらミホちゃんの耳に入ってた。」
2006-11-22 00:26:00 -
58:
ナナコ
私は「それホンマ?でもそれ、マサヤの考え過ぎちゃうん?」 と言うとマサヤは「いや、考え過ぎちゃうで。だってショウタが俺に『マキに俺らの会話聞いたから全部ばれてるよって言われた』って連絡来たし。マキちゃんがミホちゃんに絶対ばらしてるはずやねん。元はといえば俺とショウタが油断して予備校でヤスノリの話してたんが悪いねん。俺どないしたらいいんやろ。最悪や。」と言って頭を抱えた。私は困惑したが「ばれてしまったもんはもう仕方ないからこれからのことを考えよう。とりあえず今ヤスノリがミホちゃんに会ってるみたいやからヤスノリからの連絡待とうや。」と言ってパニック状態のマサヤをなだめた。
2006-11-22 01:51:00 -
59:
ナナコ
マサヤは深刻そうな顔をして首を縦にふった。それからしばらくの時間がたったが一向にヤスノリからの連絡はない。マサヤはますます深刻そうな顔で煙草をふかしていたが、私のことを気遣って「まだ○○大の入試残ってるんやろ?今日はもう帰ったほうがいいんちゃん?そろそろ帰ろっか。ごめんな、つき合わせて」と言った。私はそんなこと気にしなくてもいいのに、と言ったがマサヤは納得しなかった。逆に私が勉強そっちのけでこのまま帰らずにいたとして、もし入試に響くようなことがあったらマサヤは気にしてもっと思い詰めてしまうんじゃないか…と思ったのでマサヤの言うことに従って今日はもう帰ることにした。ヤスノリから連絡があったらすぐに連絡すると約束し、そのままマサヤと別れた。
2006-11-22 02:05:00 -
60:
ナナコ
その日1日ヤスノリからの連絡はなかった。そして次の日の朝、ようやくヤスノリから連絡があった。メールで「予備校行く前に会う時間ない?話したいことがある」と言われた。私はすぐにわかったと返事をしてマサヤにメールで「ヤスノリからさっき連絡がきて予備校に行く前に会うことになった。」と連絡した。マサヤにはヤスノリからの連絡は一応あったが会う約束はしなかったらしかったので話をするのは私とヤスノリだけらしい。緊張と心配で目眩がしそうだった。そして私は11時に待ち合わせの予備校近くのコンビニへ向かった。
2006-11-22 02:14:00 -
61:
ナナコ
11時少し前に待ち合わせのコンビニに着いたがヤスノリはもうすでに来ていた。立ち話もなんなので落ち着いて話の出来そうなところに行くことにした。昨日マサヤといた喫茶店に入ることにした。注文するやいなやヤスノリは話始めた。「昨日ミホに会ったで、ちゃんと。ミホはかなりキレてたけどな。ちゃんときっぱり別れてへんのにシカトとかひどいって言われたわ。やっぱりミホはさーりちゃんのこと知ってたみたいやったわ。なんでもミホの友達のマキちゃんて子がマサ(マサヤのこと)たちの会話たまたま聞いてもうたって。まっしゃーないよな。ミホのことシカトしてた俺も悪かったと思うし。ちゃんとミホが納得いくまで話し合うべきやったんやな。だから昨日ミホの納得いくまで話し合ったつもりやってんけど、話の途中でミホはもういいって言って帰ってったわ。ミホには悪いことしたけどミホも諦めついたかんじの様子やったし。さーりちゃんにあたったりとかせんといてな、って言ったらまたキレられたけど最終的にはわかったって言ってくれたわ。だからさーりちゃんにも嫌がらせとか多分せーへんと思う。」と言って安心した顔を見せた。私も安心したがひっかかることがあった。さーりちゃんと連絡がつかないことだ。私はヤスノリにその話をした。ヤスノリはさーりちゃんが予備校に来ていないのは知っていたらしかったが全然連絡がとれないのは知らなかったらしい。ミホちゃんの嫌がらせのせいじゃ…と思った。今後嫌がらせがなくなったとしても今まで嫌がらせにあってたのだとしたら…さーりちゃんはすごく傷ついたに違いない。ヤスノリも私も深刻な顔になった。「今からさーりちゃんに会いに行こう」2人一致の意見だった。
2006-11-22 14:57:00 -
62:
名無し
書いて下さい
2006-11-22 21:06:00 -
63:
ナナコ
私は1度だけ一人暮しのさーりちゃんのマンションまで行ったことがあった。私のイトコの家とさーりちゃんのマンションは同じ町内らしくイトコの家に遊びに行った時スーパーでたまたまばったりさーりちゃんに会ったことがあった。その時さーりちゃんが夕飯に誘ってくれた。今さーりちゃんは両親と離れて暮らしているので、余計心配だ。連絡がつかないとゆうことは本当になにかあったのかもしれない。ヤスノリと私は急いでさーりちゃんの住むマンションまで向かった。向かう途中ヤスノリは「ホンマお騒がせしてごめんな。さーりちゃんになんかあったらどーしよう。」と心配そうに何度も謝った。さーりちゃんのマンションは幸いにもオートロックじゃなかった。マンションに着いてさーりちゃんの住む205号室の部屋の前で何度も呼び鈴を鳴らした。しかし返事はない。呼び鈴を鳴らしながらドアもノックした。「さーりちゃん!さーりちゃん!おるんやったら返事して!」しかし応答はない。出掛けてるのかもしれない、とヤスノリは言ったが私は直感的に中にさーりちゃんがいる気がしてならなかった。
2006-11-23 01:06:00 -
64:
ナナコ
さーりちゃんの携帯に電話をした。かかった。電源を切っているわけではなかったようだ。耳を澄まして聞いてみると確かにドアの向こうで携帯の呼び出し音が鳴っている。やはり出掛けているわけではないようだ。もう一度呼び鈴を鳴らし「さーりちゃん!おるんやろ?返事して!みんなさーりちゃんになんかあったんか心配やねん!お願いやから返事して!うちらさーりちゃんの安否確認するまで帰らんよ!会いたくないんやったら帰るから返事だけでもして!」と半ば興奮気味でドアを叩いた。するとガチャッと鍵をあける音がしてドアが開いた。青ざめた顔をしたさーりちゃんが立っていた。さーりちゃんは「ごめん。来てくれてありがと。こんな姿みんなに見られたくなくて」と言ってうつむいた。さーりちゃんはやつれていた。元々華奢なのにさらにガリガリになっていた。顔もこけて目が充血しギョロギョロしている。今にも倒れそうだ。私は「急にごめん。予備校にもきてへんし連絡もとれへんしで心配できてん。言いたくなかったら言わんでいいけどなんかあったん?」 と尋ねた。するとさーりちゃんは「2人共悪いけど帰って」と言ってドアを閉めようとした。ヤスノリはドアを足にひっかけ「さーりちゃんなんかあったんやろ?俺ら心配やねん!帰れ言われて、はいそうですかってノコノコ帰ることなんかできへん!」と言った。私も続けて「そうやで!心配やねん!なんかあったんやったら話聞くし力になるから!」と言った。さーりちゃんは血走った目で「あんたらに言ったところでどうにもならんし!心配だとか力になるだとか他人やからそんなきれいごとが言えるねん!友達って言うたって所詮他人やん!うちのなにがわかるん!?いいから帰って!」と大声で叫んだ。そしてバタンッと勢いよくドアを閉めた。私とヤスノリはなすすべもなく呆然と立ち尽くしていた。「所詮他人やん」私の中でこの言葉がいつまでも虚しくこだました。
2006-11-23 02:57:00 -
65:
ナナコ
私たちは諦めて帰るしかなかった。帰る途中2人共無言だった。ヤスノリが時々口を開いたが何を言っていたか覚えていない。2人共同じ方向の電車なのでヤスノリの乗り換えの駅でそのまま別れた。私はなんだか生きた心地がしなかった。さーりちゃんに言われた言葉の一つ一つが私の胸に突き刺さる。何も出来ない自分が情けなかったし、さーりちゃんの痛みをわかってやることが出来ない自分が虚しかった。あの時、さーりちゃんの過去を聞いて「さーりちゃんの心の支えになろう」と誓ったはずなのに…。今の今までさーりちゃんの事態に気付いてやることが出来なかった。悔やんでも悔やんでも悔やみきれない。悔しくて、こんなちっぽけな自分が嫌で涙が出てきた。「所詮他人」本当にその通りだ。私は所詮他人で、自分のことで手一杯で、大事な人さえ守ることの出来ない愚かな人間だ。
2006-11-23 03:23:00 -
66:
ナナコ
「もう私には何もできることはないんだろうか…。あんなやつれたさーりちゃんを見て助けになることもできないなんて…。このまま指を加えて見てることしかできないんだろうか…。」そんな思いを抱えたまま入試を迎えた。まるで手応えのない試験だった。私は少し自暴自棄だった。マサヤやヤスノリもみんなだいたい同じ週に入試があった。私はみんなの入試が無事終わったらさーりちゃんのことをマサヤに相談しようと思った。マサヤはいつも優しかったし、頭の回転が早く、いつも物事を偏見なく見極め、改善策を導いてくれる、私にはないものをたくさん持ってる。そんな存在だった。だから私は勉強のことにしろ、学校のことにしろ、相談するときはいつもマサヤだった。「マサヤならいい解決策を一緒に考えてくれるかも…。」そう思い、試験が終わってすぐマサヤに相談がある、とメールをいれた。
2006-11-23 13:18:00 -
67:
ナナコ
マサヤはすぐに返事をくれた。会って話そうか?と聞かれたがマサヤも連日試験で疲れているだろうから電話でいいと返事した。すぐにマサヤは電話をくれた。私はこの間のことを一部始終マサヤに全て話した。マサヤは真剣に最後まで聞いてくれた。私は話の最後にどうしたらいいと思う?と尋ねた。マサヤは間をおいて話し始めた。「ナナちゃんがそれだけさーりちゃんのこと大事に思ってるんやったらもう自分でもどうすべきか答えは見つかってるんちゃうん?」と言って私に問いただしてきた。私は「自分でもわからんから相談してんのに!」と言った。するとマサヤは「そうかあ?今のナナちゃんの話聞いてたらそう思ったんやけどなあ。さーりちゃんが好きなんやろ?大事なんやろ?友達なんやろ?ならまた家に行けばいいやん!拒否られるん怖がったらあかん!さーりちゃんのこと助けてあげたいんやろ?ナナちゃんがここでくよくよしてたらあかん!ナナちゃんの思いをさーりちゃんにぶつけといでや。駄目元でもいいからさ。精一杯気持ちぶつけたら絶対ナナちゃんの思いが伝わると俺は思うけどな!」と言った。私はマサヤに勝を入れられたような気がした。さっきまでくよくよ悩んでいたのが嘘みたいに気持ちが軽くなった。「そうだ私はさーりちゃんの心の支えになるって決めたんや!一度の失敗をいつまでもウジウジ後悔ばっかりしてたらあかん!そんなんやったらいつまでたってもさーりちゃんを助けてあげることなんかできへん!」私は心の中でそう思った。マサヤに「ありがとう!うちもう一回さーりちゃん家に行ってみるわ!マサヤに相談してよかったわ。試験で疲れてるのにごめんな。ほんまありがとう」と御礼を言った。マサヤは「そっかよかった。気にせんでいいよ。俺でよかったらいつでも相談乗るし力になれることあったら協力するから。あんま考えすぎんなよ。さーりちゃんの件、いい方向に向かうといいな。俺もさーりちゃんのことは心配やしな。」と言ってくれた。
2006-11-23 23:42:00 -
68:
ナナコ
マサヤは優しい。いつもこうやって駄目な私のことを心配して励ましてくれる。何気ないこの優しさが私の心の支えだった。私はマサヤと電話を切った後、早速さーりちゃんに電話した。やはりさーりちゃんは出てくれなかったが、私はめげずに早速明日、さーりちゃんのマンションまで行く決意をした。また追い返されるかも…と不安になったがマサヤの言葉を思い出して勇気をふりしぼって自分の気持ちをぶつけよう、と思った。
2006-11-24 00:45:00 -
69:
ナナコ
すいません、誤字脱字相変わらずたくさんありますが訂正する暇がなくてそのままにしてしまい本当に申し訳ないですm(__)m
2006-11-24 00:48:00 -
70:
ナナコ
次の日。朝からとても寒かった。おまけに外は風がビュンビュン音を立てている。もう真冬、といったかんじだ。私は雪だるまのように厚着をしてさーりちゃんのマンションに向かった。緊張で胸が一杯だったが昨日のことを思い返し、自分に頑張れと言い聞かせた。205号室の前まで着いて呼び鈴を鳴らした。応答はない。もう一度呼び鈴を鳴らしながらドアを叩き、「さーりちゃん!やっぱうち、さーりちゃんのことほっとかれへんわ!このままなんもできへんなんて嫌やねん!だからお願い!返事して!」と叫んだ。それでも応答がないので私はなおも大きな声で「開けてさーりちゃん!」とドアを叩いた。何度も何度も。すると隣の204号室のドアが開いた。
2006-11-24 01:00:00 -
71:
ナナコ
「あんたさっきからうるさいで!」若い女の人が出て来て怒られた。私は頭を下げて「すみません。」と言って謝った。するとその女の人は「205号室の○○さんやったら朝ゴミ出しん時に会ったで。だからいてはるのは確実やけど今出掛けてはるんちゃう?さっきあんたが来る前ドアがバタンと閉まる音したしね。」 と親切に教えてくれた。私は深々と頭を下げ「ありがとうございます」と御礼を言った。女の人は「あんた○○さん(さーりちゃんの名字)の友達?○○さん最近ちょっとおかしいみたいやで。ガリガリに痩せてるし、夜中よく怒鳴り声聞こえてくるし壁叩く音もするしで。うちのマンションは壁が薄いから物音丸聞こえなんよ。前は会ったら必ず挨拶してくれはったのに最近は目も合わさんし。あんたなんか知ってはる?まあ人には色々事情ってもんがあるんやろうけど。○○さんに会ったら物音だけは控えてくれってそれとなく言っといてくれへん?」と言った。私は「わかりました。言っておきます。わざわざ教えていただいてありがとうございます。」と言った。女の人は軽く会釈をして部屋の中へ入っていった。
2006-11-24 02:07:00 -
72:
名無しさん
主さん書いて
2006-11-24 06:55:00 -
73:
ナナコ
私はさーりちゃんが帰ってくるまで部屋の前で待ってみることにした。30分…1時間…さーりちゃんはなかなか帰って来る気配がない。少しお腹が空いてきた。時計を見たら昼の12時過ぎだった。私はどこか腹ごしらえができそうな店を探すことにした。駅に向かって歩いて行くと商店街を通る。商店街をぶらぶら歩いた。特にこれと言った店もなかったがタコ焼き屋の前を通るととてもいい匂いがしてきたのでそこで腹ごしらえをすることに決めた。そのタコ焼き屋は店内でも食べれるようになっていたので注文をして中で腰かけた。外は天気はいいがとても寒かったので一瞬気が緩んで眠たくなった。できたてのタコ焼きが出て来た。タコ焼きを頬張りながら何気に外を眺めているとさーりちゃんによく似た女の人が店の前を通った。私は一瞬自分の目を疑った。まだ食べかけのタコ焼きを残してすぐに会計を済まし、外へ飛び出した。
2006-11-25 00:23:00 -
74:
ナナコ
私はさーりちゃんらしき女の人の歩いて行った方向へ走って追い掛けた。黄味がかったストレートヘアの髪。華奢で小さい体。間違いない。やはりその女の人はさーりちゃんだった。私は走って「さーりちゃん!」と言って肩を叩いた。さーりちゃんは振り向くとギョッとした顔をして「えっなんで…」と言った。私は「やっぱりほっとかれへんねん。このままやったら嫌やねん。偽善かもしれへん。所詮他人かもしれへん。でもさーりちゃんの助けになりたいねん。」と言って必死で自分の熱意をぶつけた。さーりちゃんは困惑しきった表情で「えっあっ…えっと、この間はごめん。あんなこと言ったのにまた来てくれたとか嬉しいけど…うち、今最低な奴やからなんかまた嫌なこと言ってしまいそうで怖いねん。」と言った。私は息を切らしながら必死で「さーりちゃんが最低な奴でもいいよ。それでもうち、さーりちゃんの友達でおりたいねん。みんなもそう思ってるはずやで。お節介かもしれへんけど、このままやったら嫌やったから来てん。」と言った。
2006-11-26 03:07:00 -
75:
ナナコ
さーりちゃんはうつむき加減で「ありがとう。こんな奴でも友達でいいん?」と尋ねてきた。私は「もちろんやん。さーりちゃんはうちらの大事な友達やから」と言った。さーりちゃんは少し照れた様子で「寒いし、うち来る?」と言ってくれた。私はうん、とうなずき、さーりちゃんについて行った。久しぶりに二人横並びで歩いた。さーりちゃんはまだ少し気まずいのか無言のままだった。私も気をつかって無理に話しかけようとはしなかった。マンションに着くと同時にさーりちゃんは「部屋、かなりぐちゃぐちゃやけど…。ほんまはこんなん恥ずかしくて見せれへん。びっくりするかもやけど…いい?」と聞いてきた。私は何も考えず「えっ?部屋が汚いぐらいで別に驚かんよー。」と答えた。さーりちゃんは少し深刻そうな顔つきで部屋の鍵を開けた。
2006-11-26 03:24:00 -
76:
ナナコ
部屋のドアが開いた瞬間私は絶句した。部屋の中は散らかっているどころじゃなかった。荷物とゆう荷物が全て散乱し、テレビや本棚も倒れていた。壁にはたくさんの染みがあり、何かをぶつけたらしき跡がいくつかあった。さーりちゃんは「やっぱびっくりした?ごめんなこんな部屋で。座るとこ、ベットしかないけど。」と言って散乱した物を通り道を作るように拾い始めた。私はどんな顔をしていいかわからなかった。「なんでこんなことに?」と聞こうとしたが言いかけて、自分に待ったをかけた。変に追求してもさーりちゃんも嫌だろうし、後々気にしてしまうんじゃないかと思ったからだ。私は黙ったまま拾うのを手伝った。
2006-11-26 03:38:00 -
77:
ナナコ
そして二人共ベットに腰かけた。さーりちゃんはキッチンの方へ行き冷蔵庫のドアを開け、「冷たいのは烏龍茶しかないや。暖かいのは紅茶ぐらいしかないけどどっちがいい?」と聞いて来た。私は紅茶がいいと答えた。さーりちゃんはお湯を沸かし始めた。待っている間なんとなく気まずい。私は何を話せばいいのかわからず指をモジモジさせていた。さーりちゃんは紅茶の入ったカップを2つ持って「お待たせ。はいどーぞ。ナナちゃんは確か砂糖ミルクどっちもいらんかったよな?」と言って私に紅茶の入ったカップを手渡した。二人共無言のまま紅茶をすすった。私は何か話さなきゃと思い、「外寒かったな。風邪とか引いたりしてへん?」と聞いた。さーりちゃんは大丈夫と言ってまた紅茶をすすった。そして「はい。灰皿」と言って灰皿を手渡してくれた。私は緊張したり苛々すると煙草を無性に欲する。さーりちゃんは私が緊張してるとゆうのをお見通しだったようだ。
2006-11-26 07:47:00 -
78:
ナナコ
あたしは「ありがとう」と言って灰皿を受け取り、煙草を吸った。あまりおいしくかんじなかった。さーりちゃんは黙ったまま紅茶をすすっていた。私は天井を見上げたまま「あんな、さーりちゃん最近予備校来てへんみたいやけどどないしたん?」 と思い切って聞いてみた。さーりちゃんは言いにくそうな顔で眉をしかめている。二人の間に微妙な空気が流れた。さーりちゃんは消え入りそうな声でそっとつぶやいた。さーりちゃん⇒「だって辛いから。」私は何がどう辛いのか、と聞き返した。すると「毎日が。生きてるのが苦痛やから。もう人間そのものに嫌気がさしたかんじ。いくら他人でも人と人とのつながりがある限り、何か問題が生じてくる。そんな毎日がうちはしんどい。」と言いながら下を向いた。私はさーりちゃんの言わんとすることがよく理解出来なかった。だから単刀直入に「そうなった原因はなんなん?」と聞いてみた。さーりちゃんは「ナナちゃんはうちの話聞いて後悔せーへん?聞かんかったらよかったとか思わん?」と問い掛けてきた。私は一瞬戸惑ったが、息を飲んで「さーりちゃんがうちに話して後悔しないならいい。」とだけ言ってさーりちゃんの目を見た。さーりちゃんは冷ややかな顔付きで「ナナちゃんみたいになりたい。」と言った。私は意味がわからなかったのでキョトンと首をかしげると、さーりちゃんは「うちはナナちゃんみたいに懐の広い人間になりたいわ。」と言って少し間を空けて「うち、キャバクラで働き始めてん。」と付け加えた。
2006-11-29 02:18:00 -
79:
ナナコ
私はビックリして自分の足元に煙草の灰を落としてしまった。「え!?なんで!?いつから!?」と声をあらげて聞いた。さーりちゃんは天井を見つめながら「1ヶ月ぐらい前かな。多分。お金がほしかったしな。」と言った。私は「なんでお金がいるん?今大事な時期やのに夜働いて大丈夫なん?ただでさえさーりちゃん人と関わるんがしんどいみたいやのに…」と問いただした。さーりちゃんは「親とちょっともめてさ。いいねん、もう。」とだけ言って私の顔を見ようとしなかった。私はそれ以上もう何も聞かず黙った。少しの間沈黙が続いた。すると突然、さーりちゃんは「ごめん、何から話せばいいかわからんし、話すのもしんどいや。」と言った。私は「話したくないならいいし、話すのもしんどいならそれでええよ。うちと一緒におってもしんどいやろし今日はもう帰ったほうがいいかもね。無理におしかけてごめんな。」と言ってカップを流しに持って行こうと立ち上がった。
2006-11-29 02:35:00 -
80:
ナナコ
さーりちゃんは「いいよ、うちがやる。」と言って半ば無理矢理私の手からカップを取り上げた。私は「ありがとう。」と言って鞄を持って帰る支度をした。さーりちゃんは「今日はごめんね。」とだけ言って黙々と洗い物を続けた。二人の間には微妙な空気が流れていた。私はドアを開け、「また、落ち着いたらでいいから連絡待ってるな。今日はありがと。バイバイ。」と言って部屋を出た。バタンとドアの閉まる男が妙に虚しくこだました。同時に私の心の中も虚しく、やり切れない気持ちで一杯になった。何だかわからないが涙が込み上げてきて目の前がぼやけた。涙がこぼれそうなのをこらえてマンションの階段を降りていった。
2006-12-02 02:23:00 -
81:
ナナコ
階段を降りると上を見上げてさーりちゃんの住んでる205号室の部屋をぼんやりと眺めた。【本当にこれでよかったのだろうか?】自分の胸に手をあてて自身に問い掛けてみた。【今さーりちゃんを一人にしちゃだめだ】と思う自分と【今はそっとしといたほうがいい】と思う自分がいた。どちらが正しいのかわからない。どちらにせよ、今のさーりちゃんには誰かの救いの手が必要なのだ、と思っていた。何もできずにただ呆然と部屋の方を眺めていた。その時、「ガシャン!ガシャン!ドン!」と物凄い音が聞こえた。私はびっくりして何事かと思った。明らかにさーりちゃんの部屋からだった。2Fなのでこっちまでよく聞こえる。また「ドン!ドン!」と何かをぶつけたような音が聞こえた。私はすぐに2Fまで駆け上がり、さーりちゃんの部屋のインターホンを何度も鳴らした。
2006-12-02 02:38:00 -
83:
ナナコ
インターホンを何度鳴らしても出ないので「さーりちゃんどないしたん!?」と言いながらドアをノックした。部屋の中は急にシーン…と静かになった。インターホンをもう一度鳴らすと、さーりちゃんは応答した。さーりちゃん⇒「何?忘れ物?」 私⇒「違う。さっきすごい音が何回もさーりちゃんの部屋から聞こえたから何事かと思って。どないしたん?」 さーりちゃん⇒「なんもないから。帰ってや。」 私⇒「でも…。このまんまやったら帰るわけにいかんよ!」 さーりちゃん⇒「帰りたいんやろ?帰りーや!」 私⇒「帰りたくて帰るわけちゃう!」 そんなやりとりで半ば口論になった。するとさーりちゃんはインターホン越しに「ほんまは帰りたいくせに!帰りーや!うちのことなんかほんまはどうでもいいくせに!」と言って啜り泣いた。私は「いいからドアを開けて。」と頼んだ。
2006-12-02 02:54:00 -
84:
ナナコ
さーりちゃんは興奮した様子で「誰もうちのことなんか心配してへん!ナナちゃんかてしゃーなしで来たくせに!ホンマはうちのことなんかどうでもいいくせに!うちなんか死んじゃえばいいんや!」と言って喚き立てた。私は声をあらげて言った。「いい加減にしい!どうでもよかったらとっくにほったらかしてるわ!死ぬとかゆう言葉を簡単に口にすんな!」私は考えなしに口走ってしまったことに、言った後、【精神的に病んでいるさーりちゃんにたいし少しきつかったかな】と一瞬後悔した。しかしこれがこの時の私の本音だったのだ。
さーりちゃんは泣きじゃくった。何か言おうとしているのだろうが泣きながらなので何を言っているのか聞き取れなかった。2006-12-04 01:31:00 -
85:
ナナコ
私は穏やかな口調で「ドア開けて」とインターホン越しに頼んだ。さーりちゃんは静かにそれに応じた。ドアが開いた。泣き顔で真っ赤に目を腫らしたさーりちゃんが立っている。さーりちゃんはまだ声を出して泣いていた。私は「大丈夫?」と言ってさーりちゃんをそっと抱きしめた。さーりちゃんは私の服をギュッとつかみ、またわんわん泣いた。私はそっとさーりちゃんの頭を撫でて「大丈夫やから」と言った。さーりちゃんはしばらくの間泣き続けたが、しばらくたって「ごめん、ごめんな。」と言って謝った。私は「そんなん気にしたらあかんよ。」と言ってさーりちゃんの肩をポンポンと叩いた。
2006-12-07 01:17:00 -
86:
ナナコ
「ナナちゃんは優しいな。」と言ってさーりちゃんは指で涙を拭いた。私は「さーりちゃんにだけやし。」と言ってさーりちゃんの涙を拭いてあげた。さーりちゃんはニコッと微笑んで「ありがとう。」と言った。私は「落ち着いた?」と尋ねた。さーりちゃんは「うん。落ち着いたよ。寒いし中入って。」と手招きをした。私はそれに応じ、「お邪魔します。」と言って中に入った。部屋の中はさっきより物が散乱していた。私は目のやり場に困ったが何も聞かずまたベットに腰掛けた。
2006-12-07 01:25:00 -
87:
名無しさん
(^O^)
2006-12-07 17:18:00 -
88:
名無しさん
今いっきに読みきりました。
別に読みにくくもないんでゆっくり頑張って完結させてくださいね?2006-12-07 23:53:00 -
89:
?メグ?
昨日の夜中見つけて読んでました?
文字の訂正とかも後から書いてくれてるし全然読みにくくないですょ???
ちゃんと見てるんで頑張ってください?
応援してます?2006-12-08 09:17:00 -
90:
ナナコ
お久しぶりです?しばらく就活で忙しくて更新できませんでした?また更新が遅れることがあるかもしれませんがちょくちょく更新していきますね??こんな素人小説を読んでくれていてとても嬉しいです?応援してくれてありがとうございます??頑張りますね??
2006-12-11 01:55:00 -
91:
ナナコ
さーりちゃんは「泣いたり泣き止んだり、こんなうっとおしい友達でごめんな。年上やのに恥ずかしい…」と言って私の隣に腰掛けた。私は「年上ったって1歳しかかわらんやん。それに恥ずかしいとか思わんとき。感情を押し殺して生きてたって誰ともわかりあわれへんよ。」と言った。二人共顔を見合わせてにっこり微笑み合った。さーりちゃんは「ナナちゃんはさぁ、なんか変わってるよ。こんなわけわかんないうちのこと、友達って言って家まで来てくれたりさ。うちがナナちゃんやったらとっくに見捨ててるわ。でも…、ホンマありがとう。」と言った。私は「だってさーりちゃんのこと好きやからさ。」と返答した。さーりちゃんは照れながら「うん。うちもナナちゃんのこと大好きや。」と言ってくれた。そして一息ついて話し始めた。
2006-12-11 02:07:00 -
92:
名無しさん
主さん頑張って
2006-12-11 02:11:00 -
93:
ナナコ
さーりちゃん⇒「うち、今キャバやってるゆうたやん?やっぱ理由はお金欲しかったからやねんな。親ともめて、勘当されてさ。マンションの家賃とか予備校の受講料とか入試の受験料とか普通のバイトやったら賄いきれんくてさ。最初はそのためやったんやけどキャバやってるうちに何もかもに疲れてさ。自分は何のためにこんなに頑張ってるんやろうって。受かるかどうかもわかんない大学のためにお金稼いで、しんどい思いして仕事と勉強両立させて。それに………」と言ってさーりちゃんは口をつぐんだ。私は「それに何?」と聞いた。さーりちゃんはためらいながらまた静かに話し始めた。「うち…同じ予備校の子に嫌がらせうけてさ。ヤスノリ君の彼女。ミホちゃんって名前やったかな?ナナちゃんも知ってるかも。1ヶ月ぐらい前に予備校の教室で席が前後になって後ろから椅子蹴られて。うちが椅子引いたら今度は消しゴムのカスをうちに向かって投げてきたから、『勉強に集中したいからそうゆうのやめてくれへん?』って言ってん。そしたら『は?何が?あんたの気のせいやろ!黒板は前やろ!前向けよ!バーカ!』って言い返されてん。うちはむかついたけど、講義中やったし口論になったらあかんと思って黙って別の席に座ってん。
2006-12-11 02:29:00 -
94:
ナナコ
104さんありがとう?頑張りますね?今日はもう遅いので寝ます?また暇な時間見つけて書きますね?
2006-12-11 02:46:00 -
95:
104
うん。おやすみ?最後までずっと読んでるから。
2006-12-11 02:57:00 -
96:
ナナコ
おはよう?読んでくれてありがとうね???今から少しだけ更新しまあす??
2006-12-11 11:17:00 -
97:
ナナコ
腹立ったから『大丈夫じゃないから!あんたらさっきから何なん?暇人やな!受験生やったら勉強しろや!』って言ってやった。それ聞いてミホちゃんは頭にきたんか『はあぁ?浪人に言われたくないから!あんただって勉強してへんから落ちたんやろ!浪人のくせに生意気ゆうな!マジむかつく!』って言って髪を引っ張られてん。ミホちゃんの取り巻きたちが『ミホもっとやったれ〜!』って言いながら手叩いて大笑いしてた。うちは『やめて!やめて!』って何回も叫んだけどやめてくれへんかった。
2006-12-11 11:23:00 -
98:
104
主さんどうしたん?待ってるから主さんのペースで書いてな?
2006-12-12 20:07:00 -
99:
ナナコ
111さん読んでくれてありがとう?もっと更新したかったんだけど前の日に飲み過ぎで調子悪くて携帯の画面見てたら気分悪くなっちゃって?読んでくれてるのにゴメンね?今からまたちょっとずつ更新していきまます?
2006-12-12 21:52:00 -
100:
ナナコ
《続き》そしたらミホちゃんの取り巻きがうちの腕を引っ張って壁に押し付けられてん。そん時頭打って一瞬よろめいてんけど、ミホちゃんと取り巻きたちは拍子抜けた顔してうちを見てて…。うちはハッとして自分の腕を見たら引っ張られた拍子に袖のボタンが取れて腕の傷がまる見えやってん…。ミホちゃんの取り巻きはそれを見て『リスカや…』ってつぶやいた。うちは必死で腕を隠した。そしたらミホちゃんが『こいつマジ頭大丈夫!?リスカとか!病気ちゃん!?』って言いながらうちをバイ菌扱いするみたいな目で騒ぎ立てた。
2006-12-12 22:02:00