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ホンマの愛
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1:
リナ
小さい頃親が離婚した。私と弟わ母にひきとられおばぁちゃんちで暮らす事になった。
2006-11-21 13:06:00 -
2:
リナ
そのおばぁちゃんを母わ信用していない。
て、ゆうのもおばぁちゃんわ母がちぃさぃ時若い男と母を残して逃げたカラだった。
実際その男と二人子供を作っていた。
でも今の母にわ行く宛がなくここに来る事しかできなかったのだ。
『お金貯めたら三人で住むカラ我慢してなぁ。』
母の口癖になった。
父わクラブで知り合った人と一緒に暮らしてるらしくて私わぃややって3時間父にしがみついて泣いても目も見てくれなければ何もゆってくれなかった。2006-11-21 13:14:00 -
3:
リナ
おばぁちゃんちに来て新しい学校にも慣れトモダチもできた。
学校わ一番落ち着いた。楽しかった。
ある日トモダチを連れてくとおばぁちゃんが
『ぁんた何してるん!ここわぁんたんちちゃうねんから外で遊び!散らかるやん!』
ってゆわれた時小さいながらここに居場所がないと感じた。
ゴハンも母が遅い時とかわ食べさしてもらぇず。2006-11-21 13:21:00 -
4:
リナ
そんなぁる日父が現れた。何か母を外に連れだし話してる様だった。
そして母と父が戻って来て私と弟にゆった。
『またあの家に帰ろっか』
父わクラブの人と別れたみたぃだ。私わすごく嬉しくてまた前みたぃに過ごせる!!
と、思って引っ越した。
この事が単なる前触れだと気づいてなかった。2006-11-21 13:29:00 -
5:
リナ
ぁる朝目が冷めリビングに降りた。
いつも朝ゴハンを作ってるハズの母がぃなぃ。
私わ全部の部屋を探した。
ホンマにおらん。どこ行ったん?2006-11-21 13:36:00 -
6:
リナ
父と弟が降りて来て父に聞いた。
すると父わ『もぅ帰ってこぉへん。おばぁちゃんちに戻ってん。』
私わ事情を把握した。
父わ私達だけを引き取りにきたのだ。
母の給料だけでわムリだったのだ。2006-11-21 13:39:00 -
7:
リナ
母わたまに電話をしてきて『お金貯めたら迎えいくから。』
って、毎回これが口癖に変わった。
父わ夜遅くなんとなくの手料理を私が作っていた。それを弟と食べ母がいつか迎えに来ると信じて待っていた。2006-11-21 13:42:00 -
8:
リナ
母カラの電話が日に日に少なくなりかけてもまだ帰ってへん。
そぅゆぅ日々が続きぁる日また電話してみたらおばぁちゃんから衝撃的な言葉を聞いた。
『ぁんたらのお母さんわ毎日男遊びしてて帰ってこぉへんわぁ!お母さんになんとかゆって』
私わ固まった。ありえへん!この人何ゆうてるん。そんなんあるワケない!迎え来る約束しとったしぁんながんばって仕事してくれとったのに。
私わ電話を切った。2006-11-21 13:46:00 -
9:
リナ
電話がなった。
母が久しぶりにかけてくれた。
『ごめんなぁー。忙しくてかけれんかってん。ぁんなぁ旅行いこっか!』
突然の誘いに嬉しくて弟と飛び跳ねて喜んだ。
そして旅行の日。2006-11-21 13:50:00 -
10:
リナ
母が迎えに来てくれた。でも運転席にわしらん人が乗っていた。
不思議そぅな顔をしてる私達を見て母がいった。『この人わパパって呼んでィィんよぉ。』
おばぁちゃんがゆってた事わ当たっていたのだ。でも母が幸せそぅなのと母に会えたうれしさでどぅでもょくなっていた。その人もとても優しく接してくれた。
そして宿泊先についた。2006-11-21 13:55:00 -
11:
リナ
母がジュースを買いに部屋をでた。そしてベットではしゃぐ私達に今まで優しかった『パパ』がゆった。
『ぁんなぁー。ママわおまえらの事邪魔やゆうてんねん。だから俺わママと暮らすケドぉまえらわ今のパパと暮らした方がぇぇで!ホンマにママの幸せ考えてるならな。』
それを聞いて私わずっと一日それを考えた。ホンマそれで母が幸せならそぅするべきなんかな。その言葉を聞いた弟わ泣いていた。2006-11-21 14:00:00 -
12:
リナ
その旅行以来母カラ電話がなくなった。私も母に電話をしようとしなかった。
幸せになってほしい。
ただそれだけ思っていた。その頃からだった。弟がおかしな行動をしはじめたのわ。2006-11-21 14:03:00 -
13:
リナ
夜寝ぼけて自転車で弟がいなくなった。私わ自転車で探し回った。そして公園で弟を見つけた。
『何してるん?!こんなとこで!』
『お母さん迎えにこんから会いたいのにきっと仕事忙しくてこれへんから僕から行ってぁげてんねん。喜ぶかな。ビックリするできっと』
弟わ今だに待ってた。きづかんかった。私わもぅ諦めてた事に気づいた。
『お母さん行ったら心配するで。お母さん迎えくるまで一緒に待っとこ。』
あまりの弟の純粋な気持ちを傷つける事できんかった。私わもぅどの位ないてないんやろ…
そんな事がたびたび起こりそのたび私わ追いかけ連れ戻した。2006-11-21 14:14:00 -
14:
リナ
弟の方が力が強くなっている。しかも手加減をしらない。
私わボコボコにされた。アザがいっぱいできた。でも泣かなかった。私がしっかりしないと。
そう思うのがクセになっていた。
弟わ毎日の様に殴り続けた。これで少しわすっきりするだろうか。
でも私しかかまえる人がいない。そう思うと胸が苦しくなった。2006-11-21 14:26:00 -
15:
リナ
彼氏と別れた。別に泣かなかった。次がぁる。今までいた人がいなくなるのわ寂しいケドいっぱいトモダチがいる。
夜の街が好き。風を切って走る単車の後ろわ心地よかった。車の横わあったかかった。
スリルが楽しかった。居場所になってしまっていた。
きっと弟も同じだった。先輩で弾き語りしてる人がいた。
ブルハの青空が大好きでいっつも歌ってもらった。
『運転手さんそのバスに僕も乗っけてくれないか。ゆく先ならどこでもィィ〜♪』2006-11-21 14:47:00 -
16:
リナ
夜の街いつもの様にみんなでたまってた。
『なぁーなんでリナいっつも笑ってるん〜?悩みなさそうやなぁ。』
アヤが言った。
『あはは。何いきなりまぢウケる!そんなん悩みなんか即削除ゃしリナにわ辞書にそんな言葉なぃから!』私の言葉にみんなが爆笑しリナらしぃ〜っと言った。
『ぁんたらアホ?悩みない人間なんかおらんしそれ聞くやつほどちっちゃな悩みで悩んでんねん。リナわ強いだけやん。』エリがゆった。
みんな沈黙。
昔母にずっとゆわれてた。(どんな時でも笑ってなさい。そしたら幸せわ向こうから来るから。どんなに辛くても寂しくても笑ってたらきっとくるから。)2006-11-21 15:53:00 -
17:
リナ
それからエリとわ何かとつるむ様になった。エリの家でほとんど暮らしていた。ヒロわ週2日3日会っていて仲がよかった。『おまえなんでかえらんのん?なんかあったんか?』ヒロに聞かれた。
『別に。楽しいしおりたいからエリんちおるだけ。エリにやいてる?!』っといつもの様に笑ってみせた。
『おまえ…たまに泣きそうに笑うん見てるん痛い。まぁ、いってくれるん待つわ。』
何ゆってるん?泣きそう?いつ泣いたか忘れてる位ゃのに…。何をゆえばィィんやろ。
てゆーか。ヒロの待つって言葉が胸をしめつけた。待つことがどんなに辛い事か知ってるから。2006-11-21 16:01:00 -
18:
リナ
エリんちも母親だけでほとんど帰ってきていなかった。エリとわもぅ兄弟みたいな存在。
『リナなんで時々泣きそうなそんな悲しい顔するん?』
突然の言葉にビックリした。
『え?!なんなん急に』
『ずっと気になってただけ。ウチわ話したのにリナなんも話そうとしぃひんからさぁ〜。まぁ、待ってるわぁ。』
エリわ昔お父さんに虐待されてたらしぃ。
またもう一人待ってるといわしてしまった。
しかも二人共大切な人。でもこの頃まだ自分でもよくわかっていなかった。何でそんな事ゆうのか。たぶんふれない様に心に閉じ込めていたから気づくハズもなかった。2006-11-21 16:09:00 -
19:
リナ
『運転手さんそのバスに僕も乗っけてくれないかぁ〜ゆき先ならぁーどこでもぃぃ〜♪』
『またその歌…。』
ヒロが抱きしめた。
『おまえが行くんやったら俺も行くから…どこにも行くなょ。』
『笑。何それ!ただの歌やん。ぢゃあどっか連れてけぇ!』
11月半ばだった。
『ょし!ぢゃあツリーみしたろ!!バリデカィから願い事書いてこぃ!叶うから。』
『何それ〜七夕ちゃうねんからぁー。』私わ笑った。
『ィィから!俺わサンタゃぞ!』かわぃくニッと笑った。2006-11-21 16:16:00 -
20:
リナ
次の日。ツリー行く支度をして。あ。願い事かかんと!
ペンと紙を取って書こうとした。
ほしい物かぁ〜。ぃろぃろ考えた。その頃キャバで働いていた私わほしぃ物がぁまりなかった。
ん〜どぅしよ…。
ほしいモノ。
なぜか母との楽しい思いでが浮かんだ。
どうせかなわんし。って気持ちで母の事を書いた。2006-11-21 16:21:00 -
21:
リナ
ヒロが迎えに来た。
『何書いたん?』
『内緒☆てか、ハズいしゆぇへん。』
『ヒロわぁ?』
『まぁそのウチな』
『何それ!』
軽く肩パンした。そんな楽しい会話で向かっていた。私わトィレに行きたくなってコンビニに寄ってもらった。そして車に戻るとヒロが顔をうずめて寝てる体制だった。
『何ねてるん!はよいこぉ〜』顔を上げようとしてもあげてくれない。
泣いてる?
ヒロわ私の願い事を読んでいたのだ。
そう気づいて
『そんな泣く事ないやん〜』って笑った。
『おまえの過去聞きたい。どんな思いでこの紙に書いた?』2006-11-21 16:30:00 -
22:
リナ
私わ何も思ってなかったから生まれてカラ全部話した。
『ぁりがとう。辛かったな。』といって抱きしめた。
何が?私わ辛いとか思った事なぃしもっと辛い思いしてる人なんか山ほどいてる。
そして二人でツリーの中に紙を入れて帰った。
ヒロ何書いたかきくん忘れた…。ヒロの反応にビックリしてあの後ずっとボォーてしてた。2006-11-21 16:35:00 -
23:
リナ
エリんちに戻りエリもそれを待ってるんやって気づいて話した。
『ホンマ強いな。』
そぅゆってエリも私を抱きしめた。
その夜エリわ私が寝るまで起きていてくれた。手をつないで。2006-11-21 16:39:00 -
24:
リナ
12月に入った。ヒロとのデート☆念入りに化粧をしていた。
携帯がなる。
ヒロのトモダチのマサくんだった。
『もしぃ〜☆どったん?』
『…』
何も返事がなぃ。
『マサく〜ん!もしもぉし!』
『ヒロが…死んだ。』
ちょっと待って。今からデートゃし会うねんで。でもマサくんがそんな嘘つくはずがなぃ…。頭の中がぐちゃぐちゃになった。
『とりあぇず…ООО病院に来て』2006-11-21 16:44:00 -
25:
リナ
いそいでかけつけた。
病室に入るとヒロが眠っていた。
『ヒロ〜?何こんなとこで寝てるん?迎えにこんからきちゃったやん〜!こんなィィ女一人でこさして危ないやろぉ〜?!』と、笑って肩に触れた。目をあけない。
病院の服カラ少し龍の模様がでていた。
『ィィ加減しなリナ墨いれるで!』顔に手を触れた。原型がなぃ顔…。
冷たい。
固まって周りを見るとみんな泣いていた。2006-11-21 16:52:00 -
26:
リナ
『何泣いてるん?!ぁんたらもはよ起こして!!きっと痛いから起きれへんねん!』と、怒鳴ったらマサくんが泣きながらヒロに触れてる手をつかんだ。
『りな…。こいつ眠たいねんて。静かに寝かしたろ。』
『ヒロ眠いん?ぢゃあ起きたら迎えきてな。リナ待ってるカラ』
自然にでたコトバ。
だって寝てるねんから待ってたら絶対迎えに来る。どこにも行くな行くんやったら俺も行くゆうてたし。2006-11-21 16:57:00 -
27:
リナ
通夜。エリに連れられていった。なぜかヒロの写真が飾られて坊さんがお経を唱えてみんな泣いてる。
エリが心配そうに私を見る。
私が泣いていないから余計心配らしい。
それから何日待ってもヒロわ迎えにこなかった。あたり前だけど…
ずっと待っていた。
ヒロにメール送る。
『はよこな罰ゲームゃで☆』
送信エラーだけ。
電話してもつながらない。2006-11-21 17:02:00 -
28:
リナ
『リナ☆リナが行ったツリー行きたいなぁ〜』エリがゆった。
エリの運転で見に行く事になった。
『わぁ!まぢデカィなぁ☆キレィ。』
エリが感動していた。
『ェリ〜あぃつリナのだけみて自分の願い事教えてくれんかってん!』
『まぢで?!ぢゃあ今見ちゃえばぁ?まだあるやろぉ☆』
そぅか☆と私わツリーに走り紙を探した。
あった!
ちょっと雨とかで汚れていたけどツリーの葉に守られてぜんぜん読める。
2006-11-21 17:10:00 -
29:
リナ
何これ…。自分の願いかかんとなんでリナの事願ってるん。
『ホンマにリナ愛されててんなぁ。それがヒロの願いなんやで。きっとリナの笑顔が好きゃったんちゃう?だからヒロわサンタにリナの笑顔がぃっぱぃほしぃってお願いしたんちゃうかなぁー』エリがゆった。
ホンマの愛。
その人の幸せを願う事?2006-11-21 17:14:00 -
30:
リナ
12月24日。エリも彼氏とデートゃし家に戻った。まだヒロを待って彼氏わいない。
ヒロが彼氏ゃから。
久々に鍵をあけリビングに向かった。
入った瞬間自分の目を疑った。
弟と父そして母がケーキとか並べて座っている。これわ夢?
みんな笑っている…。
私わ立ったまま呆然としていると母が『ただぃま』っと行った。
父が『はよ座り』ってゆう。
なにが起きてるん?私わゆっくり座って母の顔をジッと見た。2006-11-21 17:21:00 -
31:
リナ
母が気づいて『お母さんこれからみをなと一緒に暮らすカラ』
ホンマに叶った。
ヒロだ。自分で俺サンタゃしゆうてたケドほんまやって思った。
そしたら涙が溢れ出た。今マデ泣いてない分ぃっぱぃ泣いた。
もう自分でなんで泣いてるかわからんかった。
いろんな思いが溢れ出た。みんなわうれし泣きゃと思ってた。2006-11-21 17:26:00 -
32:
リナ
次の日今までいかんかったヒロのお墓に行った。『ヒロ…ぁりがとう。ホンマに叶ったし!まぢビックリ!ヒロわホンマすごぃよ。』
また涙が溢れ出た。
ヒロの抱きしめられた感触。名前を呼ぶ声。手の温もり。寝た時にキスしてくれたん知ってた。でももぅ腕にも触れれない。声も聞けない。
『ヒロ…私も連れてって』
その時エリから電話がなった。
トモダチから聞いて心配になったらしい。2006-11-21 17:32:00 -
33:
リナ
『リナ?笑ってる?ヒロわリナの笑った顔が好きゃねんで。ぢゃないときっと罰ゲームゃで!』といわれ我に返った。
『あたり前やん!ヒロにお礼ゆっててん。ホンマの愛教えてくれてぁりがとう。おばぁちゃんになったら迎えに来てね。待ってるって。』
ありがとぅ。愛してる。これからも忘れへんよ。
p.sノンフィクションです。2006-11-21 17:37:00