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ハナ

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  • 1:

    名無しさん

    ハナが、口の右端だけを上げて笑う。



    何か企んでいる証拠。

    2006-11-27 03:04:00
  • 800:



    だけど彼と出会えたのも、あの世界にいたからだ。  

    2007-02-05 13:16:00
  • 801:

    公園の入り口に、玲花の連れの男らしき人が見えた。 

    『けど、失ったもんがあるから、手に入るもんがある。そう思わへん?』

    そっと、だけどしっかりと彼女はそう言うと、あたし今、幸せやもん、と付け足した。

    2007-02-05 13:16:00
  • 802:


    『会えてよかった。ハナはあたしの想像どおりやったわ!あんたになら、准を譲ってもいいよ。笑』

    彼女は立ち上がりながら最後にまた笑って、あたしに手を振り、彼氏の元へ走って行った。

    2007-02-05 13:18:00
  • 803:


    くるくる巻いた髪の毛が風になびいて、
    その後ろ姿は最後まで、堂々とかわいかった。

    2007-02-05 13:18:00
  • 804:

    夜と朝の境目。
    黒と白の境目。

    あたし達は、決して失くすばかりじゃない。

    2007-02-05 13:19:00
  • 805:

    ネオンで照らされた雪。
    朝日に輝く雪。      
    得たものだってたくさんある。           

    きっと。

    2007-02-05 13:20:00
  • 806:





    2007-02-05 13:21:00
  • 807:


    表札は、変わってない。

    バカみたいに震える指で、あの天国のチャイムを押した。

    2007-02-05 13:21:00
  • 808:





    2007-02-05 13:22:00
  • 809:





    2007-02-05 13:22:00
  • 810:


    ending
    SIDE 准

    2007-02-05 13:24:00
  • 811:


    2006年12月23日  

    相変わらず俺は、ローカルの小さなビルにある、小さなあの店にいた。

    2007-02-05 13:24:00
  • 812:

    −カランカラン。     
    『あっ!店長〜!』   変わらない、入り口にある鈴の音と同時に、のりちゃんが入ってくる。     
    「いや店長はお前やろ!」 
    そう突っ込むと、そうでしたと笑った。                   
    俺は、先輩の先輩にとうとうclub RAINを任され、オーナーになっていた。

    2007-02-05 13:26:00
  • 813:

    今日は、開店前の店のソファーで、今度出す新店の打ち合せを啓太としている。 
    『ちょっと准君聞いてくださいよ!最近入った新人の嬢が本間わがままで困ってて!』          
    「新人入ったんや、よかったやん。笑」       
    『いや、そこじゃなくって〜!笑』         
    あれから三年、経営に回った俺は、店の嬢達に関してはほとんど知らなくて、そんなことしか言えない。 のりちゃんはいつまでたってもこんな感じやけど、店の売り上げは結構、良かったりする。店の2トップになった、あの2個1達のお陰か。

    2007-02-05 13:27:00
  • 814:

    『え、てか今何時?』   
    そう言って、啓太が開いた携帯の待ち受けは、もうすぐ二歳になる男の子。啓太は、リナとちゃっかり“出来ちゃった結婚”をして、今じゃ立派に一児のパパをしている。結婚と同時に夜を上がったリナも、しっかりと啓太を尻に敷いた‘お母さん’に成長した。   
                 
    色々あった。       
    でもこうして、俺は毎日笑って過ごしている。

    2007-02-05 13:29:00
  • 815:

    『あっ店長!新店の名前聞きましたよ!いいじゃないっすか!笑』        
    にやにや笑いながら、またのりちゃんは俺を店長と呼んだ。          
    「うっさい黙れ。」    

    《ええやんけ、別に。》

    2007-02-05 13:30:00
  • 816:

    のりちゃんも参加し、三人で店の内装をあれやこれやと考える。それから一時間も経つと女の子達が出勤しだし、騒がしくなり始めたため店を出た。      
    啓太ともう一度、近くの喫茶店に一緒に入る。仕切り直した打ち合せが一区切り着いた頃には、しっかりと日付は、クリスマスになろうとしていた。      


    リナにまた怒られると、焦って帰る啓太と別れ、いつもの店の下にある駐車場まで少しだけ歩く。

    2007-02-05 13:32:00
  • 817:

    《あっ…っていらんか。》 

    一歩だけ踏み出した足を止め、引き返す。      
    今だに、店の前を歩く微酔いの男達がいれば、声をかけそうになる。もうある意味病気。         
    駐車場に着き、エンジンを回す。寒さのせいで霜が降りていて、溶けるまで待つことにした。

    2007-02-05 13:33:00
  • 818:

    PM11:00         
    『みなさんが、幸せなクリスマスを送れますように。ちょうど3年前の今頃に大ヒットした懐かしのこのナンバーをお送りします。   
       〈SNOW RAIN〉…』 
    付きっぱなしだったラジオから、あの歌が流れた。 やっぱりいい曲やと、俺は思う。          
    勢い良くアクセルを踏んで、家へ帰った。

    2007-02-05 13:34:00
  • 819:





    2007-02-05 13:36:00
  • 820:

    2006年12月24日
    AM0:00          
    ドアを開くと、おいしそうな匂いがして、俺は思わずにやける。        
                 
    「…ただいま。」

    2007-02-05 13:37:00
  • 821:

    三年前と同じ笑顔のハナが、おかえり、と俺を出迎える。ハナが、ここにいる。 

    数日前の、雪が振った日。ひょっこりと突然帰ってきたハナは、やっぱり、最初から最後まで猫みたいで。 

    今日はクリスマスやからか、ハナはケーキを焼いていた。

    2007-02-05 13:38:00
  • 822:

    『准ちゃ〜ん!料理運ぶの手伝って!』       
    「准ちゃん言うな!笑」

    全部、変わらない。
    俺も、ハナも、オムライスも、何一つ。この3年間が、嘘だったみたいに。

    2007-02-05 13:39:00
  • 823:

    「てかマジで!年下扱いすんなって。俺もう23やで?同い年やしな!」

    『え?なんで?』

    テーブルには、ケーキとオムライスが並んでいる。

    2007-02-05 13:40:00
  • 824:

    「…だって俺、今日誕生日やもん。笑」



    俺は笑ってそう言ったのに、突然、ハナは真顔で黙りこくった。言ってなかったから、驚いたんかな。だけどすぐにまた笑って、彼女は口を開いた。

    2007-02-05 13:41:00
  • 825:

    『…なんでもっと早く言ってくれへんかったん?!何も用意してないしな!死んでしまえ!笑』      
    「おい、だからそれ言い過ぎやろ笑」


    ハナが、口の右端だけを上げて笑った。

    2007-02-05 13:41:00
  • 826:

    『…でも残念。うちも今日で24歳やわ!笑』    

    准ちゃん、と、ハナはまたそう俺を呼んだ。
    むっちゃ驚いたけど、
    俺は笑った。

    2007-02-05 13:42:00
  • 827:

    ハナ。          

    お前はやっぱり黒猫で   
    その姿は燐として綺麗。  

    2007-02-05 13:45:00
  • 828:



    あの日のクリスマスを、今日やり直そうと思った。
    三年もかかったけど、時間がかかったけど、俺等ならきっと大丈夫。      
    …−永遠を、信じられる。

    2007-02-05 13:46:00
  • 829:

                                                                                        



    2007-02-05 13:47:00
  • 830:

    「ハナ?一回しか言わんからよく聞いて。      



        …−愛してる。」

    2007-02-05 13:48:00
  • 831:

    そう言って、ハナを、壊れるくらい抱き締めた。               
    彼女は、目に涙を溜めて、うれしそうにまた、あの癖のある笑顔を見せた。   

    『来年のクリスマスは、ケーキ三つも焼かなあかんなっ?笑』
    そう言って。

    2007-02-05 13:50:00
  • 832:





    2007-02-05 13:51:00
  • 833:





    2007-02-05 13:51:00
  • 834:

    新店のBarが、
    もうすぐRAINの近くにオープンする。


    白と黒で統一した落ち着いた雰囲気に、流れるのは冬のバラード。

    2007-02-05 13:52:00
  • 835:





    2007-02-05 13:52:00
  • 836:

    店の名前は、
    《HANA》。


    マスターは、俺と心。

    2007-02-05 13:53:00
  • 837:

                                         


    永遠を、
    貴方は信じてた…−?

    2007-02-05 13:54:00
  • 838:



     ―――完――― 

    2007-02-05 13:55:00
  • 839:

    紅音◆LTrx1cGfeo


    やっと完結することが出来ました??途中からグダグタになってしまい、読者の皆様、すみませんでした?皆さんの暖かい応援のお陰で励まされて、ここまで書けたと思っています。
    本当に、ありがとうございました???

    2007-02-05 13:59:00
  • 840:

    環奈◆oVrZ2DvcM.

    曲の歌詞が何回も出てくるでしょ?何の曲???

    はじめの頃からずっと読ませてもらってたケド、すごくよかったぁ?紅音サンお疲れさま?

    2007-02-05 14:26:00
  • 841:

    名無しさん

    なみだ止まらへん
    ほんまにいい話です!!

    2007-02-05 16:21:00
  • 842:

    名無しさん

    めっちゃよかった 泣きまくり

    2007-02-05 18:29:00
  • 843:

    名無しさん

    紅音さんダイスキです♪
    すっごくよかったぁー!!
    実話ですか?

    2007-02-05 22:35:00
  • 844:

    名無しさん

    フィクションやーゆうねん

    2007-02-05 22:51:00
  • 845:

    名無しさん

    名作あげ??

    2007-02-06 04:54:00
  • 846:

    ハナ

    ハナ。最初は同じ名前の小説やわ〜程度で読み始めました。一気に読みました。
    惹き込まれました。分かりやすくて、読みやすくて、時には准になり、時にはハナの気持ちになって色々考えさせられました。 表現力がないので上手く言えませんが、すごく良かったです。 本当に感動しました! 私の中でNo.1の作品です?

    2007-02-06 11:22:00
  • 847:

    名無しさん

    よかったよ?
    お疲れ様?
    次回作はありますか?

    2007-02-07 00:53:00
  • 848:

    ゆいこ

    お疲れさまでした?紅音さんの文章読みやすくて好きでした?次回また書かれるなら応援しています??

    2007-02-07 02:58:00
  • 849:

    名無しさん

    ↑【ミントガム】ッてタイトルの小説書いてはるよ?

    2007-02-07 06:31:00
  • 850:

    名無しさん

    あげ

    2007-02-07 19:27:00
  • 851:

    ゆいこ

    >>872さん、ありがとうございますm(_ _)m?

    2007-02-08 02:36:00
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