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ハナ
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1:
名無しさん
ハナが、口の右端だけを上げて笑う。
何か企んでいる証拠。2006-11-27 03:04:00 -
571:
名無しさん
2007-01-25 15:39:00 -
572:
名無しさん
PM2:00ー
〜♪
永遠を、あなたは信じてた?奪わないで、いなくならないで。あたしは君の隣にいたいよ。叶わなくても届かなくても私は…ープツッ
メロディーコールが途切れ、彼女はやっと電話に出た。
『はい?』2007-01-25 15:41:00 -
573:
名無しさん
電話越しに聞こえるその声は、やけに懐かしく感じた。−…玲花。
「もしもし?准やけど。わかる?」
『…うん。』
「これから、会えるか?」2007-01-25 15:42:00 -
574:
名無しさん
PM2:30
ハナは、俺に背中を向けた状態で、ベットで眠っている。起こさないように、そっと家を出た。
何となく歩いて、玲花と待ち合わせしている喫茶店へ向かう。2007-01-25 15:43:00 -
575:
名無しさん
寒冬らしい、今年は。そりゃ、雪もよく降るはずだ。
かじかむ手をいつものようにポケットに突っ込んで、俺は昨日のことを思い出していた。
《さっき、ハナ起きひんくて、よかった…−。》
なんてどっちにしろ、すぐに顔は会わすのだから、今安心したところでしょうがないんやけど。2007-01-25 15:44:00 -
576:
名無しさん
昨日は結局、一睡も出来ないまま、ソファーの上で時間が経つのをひたすら待っていた。
『…−准?』
これからって時に、手を止めた俺を、ハナは何とも言えない表情で見つめて、そっと俺の名前を呼んだ。
確かに‘准ちゃん’ではなく‘准’と呼んだ。2007-01-25 15:45:00 -
577:
名無しさん
だからきっと、なんとなくわかってたんやろうと思う。ハナも。
ハナの瞳には、俺じゃない誰かが映ってた。
‘俺じゃない、誰か’が。2007-01-25 15:47:00 -
578:
名無しさん
結局、「付き合ってないしやっぱり我慢する」なんて当たり障りのない理由をつけて、昨日のあの場は取り繕った。「好き」とも言ってない癖に。
別に、そのまま最後までやろうと思えば出来た。
やけど…気付かない振りして俺は腰を振るんか?そんなの…そんなん、みっともなさ過ぎるやろ。2007-01-25 15:48:00 -
579:
名無しさん
喫茶店につき、コーヒーを注文した。玲花はまだ来ていないようだ。どーせあいつのことやから、遅刻するに決まってる。
−…ハナは俺を‘咲君’の代わりにしているんだと思う。ハナは俺なんか見てない。俺の後ろにいる‘咲君’を見ている。2007-01-25 15:49:00 -
580:
名無しさん
全く気付いていないわけでもなかった。予感が確信に変わっただけで、そんなにダメージはない。
元々、恋愛に本気になることなんてなかった俺が、いきなりこんな不毛な恋愛をするなんて、想像すら出来なかった。
《俺は、どうしたらいいんやろ。てか、どうしたいんやろか。》2007-01-25 15:50:00